第63話
最近フェイトさん達がおかしいです、僕とキャロに隠れて何かをやってるみたいです。それが気になりますが・・とりあえずは今やる事に専念します、お父さんに一撃入れるためのシュミレーションを繰り返し作成していますが、結果は余り良くないです・・
リーチ、技能、状況判断。その全てが最高クラスの人ですから。そう簡単には一撃入れれませんねと思い。そのシュミレーションを見てると
「エリオ君、まだそれやってたの?」
キャロが尋ねてきます
「うん・・どうやったらお父さんに一撃入れれるか考えてたんだ」
笑いながらシュミレーションを止めて、お父さんから貰ったアクセサリーを握り締めてると
コンコン
ノックの音がしました
「誰だろ?こんな時間に?」
キャロが首を傾げながら扉を開くと
「エリオ、キャロ少し良いか?」
穏やかな笑みを浮かべるお父さんの姿がありました
「お父さん?何の用ですか?」
椅子に腰掛けたお父さんに尋ねると
「うん、二人はこの場所を知ってるか?」
差し出された雑誌には
「これ・・遊園地ですよね?」
前から行きたいと思っていた遊園地の事が書かれていた
「私此処知ってます。有名な遊園地ですよね」
キャロが笑いながら言うと
「ああそうだ。それでな前にTVの取材があっただろう?その時のお礼としてな。これが来たんだ」
コートの中から出されたのは3枚分の、遊園地のチケットだった
「お父さんこれもしかして・・この遊園地のですか?」
キャロがそのチケットを見ながら尋ねると
「ああ、そうだ。それでな明日私と一緒にこの遊園地に行かないか?」
笑いながら遊園地に行かないか?と尋ねて来るお父さんに
「でも・・仕事がありますよ?」
やらないといけない仕事があると言うと
「それは大丈夫だ、はやてに頼んであるから大丈夫だ。それで明日遊園地に行くか?」
と笑い頭を撫でてながら尋ねて来るお父さんに
「「はい!行きます!!」」
僕とキャロは大きく頷いた、
「そうかそうか・・明日の朝迎えに来るからな」
言い部屋から出て行ったお父さんを見ているとキャロが
「エリオ君!楽しみだね!!」
笑顔で僕の手を取るキャロに
「うん!僕も楽しみだよ!そうだ早く寝ないと」
僕とキャロは明日に備えて眠りに付いた
「龍也どうだった?二人とも行くって言ってくれた?」
二人の部屋を出るとフェイトが待ち構えていた
「ああ、二人共行くと言ってくれたよ」
返事を返すと
「良かった~二人が行かないって言ったら。計画失敗だもんね」
安心した表情で微笑むフェイトに
「そうだな・・どっきり誕生日パーティーだからな」
明日の為にこっそりと誕生日の準備をしていたからな
「明日龍也が二人を、遊園地に連れて行ってる間に、パーティーの準備するからね」
微笑むフェイトと明日のパーティの予定を話し、私は自室に戻り眠りに付いた
次の日・・・
「さてと・・二人を迎えに行くか・・」
何時もより気持ち遅めに起き、着替えてから二人の部屋に向かった
「二人とも起きてるか?」
部屋の前から尋ねると、勢いよく扉が開き
「お父さん!待ってましたよ!」
笑顔でエリオが飛び出してくるのでそれを抱きとめる
「おっとと・・エリオ・・おは・」
抱き抱えたエリオにおはようを言おうとすると
「お父さ~ん!!」
キャロが突撃してくるので、それもエリオと同じように抱きとめる
「えへへ~待ってましたよ」
笑顔のキャロとエリオを降ろし
「二人ともおはよう・・良く眠れたか?」
頭を撫でながら尋ねると二人とも元気よく
「「はいっ!!!」」
頷きながら笑う二人に笑みを零しながら
「それじゃあ・・朝ごはんを食べようか?」
二人の部屋に入り、冷蔵庫を空けながら
「エリオは何を食べたい?」
エリオに何を食べたいか尋ねると
「えーと・・ハムエッグとかが良いです」
エリオのリクエストを聞き、ハムエッグを作りながら、パンをトースターに入れ焼きながら。スープを作ってると
「良い匂いです・・お父さん今度料理を教えてくれませんか?」
キャロがそんな事を言うので
「良いとも。休日に私の部屋においで、用事が無かったら料理を教えてあげるよ・・・っと完成だ」
焼きあがったパンを皿の上に乗せ、焼きあがったハムエッグをフライパンから下ろし。スープ用のカップにスープを入れる。当然フリードの分もある。それをトレーに乗せ二人の前に置く
「美味しそうです」
目を輝かせるエリオとキャロを見ながら
「それじゃあ・・食べるとしようか・・頂きます」
「「頂きます(きゅく)」」
三人と1匹で食事をした、美味しそうに食べるエリオとキャロは、歳相応の子供みたいでとても可愛かった
「「お父さん!早く!早く!行きましょう!!」」
食事を終えた、エリオとキャロが飛び跳ねながら言うので
「判った、判った。遊園地は逃げないぞ」
苦笑しながら二人を抱え上げ、遊園地に向かって行ったのを見計らって
「・・おし・・兄ちゃんが二人を連れて行ったで。急いでパーティーの準備をするで!!」
「「「了解ッ!!」」」
六課のメンバーが協力し、パーティーの準備を始めた
「はい、チケットを確かに受け取りましたよ・・ごゆっくりどうぞ」
遊園地の入り口で係員さんにチケットを渡し、僕達は遊園地に入った
「凄い人です・・」
キャロが隣で言う、確かにその通りで沢山の人がいるなと思ってると
「はぐれたらいけないからな」
お父さんが優しく僕の手を握りながら笑う
「さぁ・・エリオはまずどれに乗りたいかな?」
笑いながら尋ねて来るお父さんに言われ、アトラクションを見るどれも目移りしてまうが・・目に止まった物があった
「あれです!あれに乗りたいです!」
僕が乗りたかったのは
「ゴーカートか良いな、それじゃあ行くとするか?」
ゆっくりとゴーカートの方に歩いて行くと
「あれ・・もしかして八神中将じゃない?」
「まさか~こんな所に居る訳無いよ・・でも似てるわね」
すれちがう人がお父さんの事を指差しながら、ひそひそ話をしてるのが、ちらほらと聞こえて来るが。お父さんは全く気にした素振りを見せず歩いて行って、ゴーカート乗り場に着き大きめのゴーカートに乗り込んだ
緩やかなスピードで走りだすカート。確かに飛行魔法の方が早いでも。お父さんと一緒だからとても楽しい
「おっとと・・中々難しい物なんだな」
お父さんは操作に困りながらもゆっくりとコースを走っていく、カーブとかでお父さんにくっついたりするのが凄く安心できて・・嬉しかったし楽しかったドライブは、あっと言う間に終わってしまった・・
「ふぁ~、面白かった!」
「だね!また一緒に乗ろうね!」
キャロと笑ってると
「ふふふ。楽しんで貰えて私は嬉しいよ」
穏やかに笑うお父さんの手を再び握る
「次はキャロだな・・キャロは何に乗りたい?」
キャロは考え込む素振りを見せてから
「あれです!あれに乗りたいです!」
キャロが指差したのはメリーゴーランドだった
「あれか・・よし行こう」
3人でメリーゴーランドに乗った。お父さんに抱き抱えられる形でだった・・嬉しいのか恥かしいのか良く判らなかったけど、楽しかったと思う。お父さんと色々なアトクラクションに行った・・お化け屋敷にシューティングゲームそれとジェットコースターどれも。楽しかった・・思えば僕はずっとこんな風にお父さんと遊びたかったんだ・・・夢が叶ったのかと思いながら遊園地を歩いてると
「そろそろ・・昼ご飯の時間だな・・・何を食べる?」
今居るのはレストラン等がある。コーナーだった
「えっと・・えっと・・お父さん!あそこで食べましょうよ!」
キャロが指差したのはこの遊園地のマスコットがやっているレストランだった
「ほー、今はあんなのがあるのか・・私が子供の時はああいうのは無かったな・・」
年寄りの様な言い方に思わず噴出してしまうと
「・・そんなにおかしい事を言ったか?」
首を傾げるお父さんと一緒にそのレストランで、食事をした・・暖かくて・・とても美味しかったと思う
「美味しかったです~」
食事を終え、店から出るとキャロが笑いながら言う
「そうですね~美味しかったです」
「少し休んでから、また遊ぼうな」
僕とキャロの頭をわしゃわしゃと撫でる、お父さんの手の感触がとても心地良かった・・それから少しベンチで休憩してから
また3人で遊園地のアトラクションを選んでは遊ぶを繰り返してると。あっと言う間に夕暮れ時になっていた
「もう夕暮れか・・悪いが少し用事があるから。此処で待っていてくれ」
お父さんはそう言うと僕達から離れて行った
「はやて・・もう直ぐ戻るが準備はどうだ?」
はやてと連絡を取り、準備の方はどうかと尋ねる
「ばっちりや~飾りつけもケーキも料理も完璧やで・・ちょっなにすんやっ!!」
はやての声が一度怒声と共に消え代わりに
「龍也様、準備は完璧です。後どれくらいで戻ってきますか?」
セッテが尋ねて来るので
「観覧車に乗ったら・・帰るつもりだ」
「そうですか・・ザザ・・ツーツーツー」
突然ノイズが走り、通信が切れた
「何だ?何が・・・「があああっ!!!」・・!!」
突然襲って来た何かを、反射的に跳躍し回避する
「がああああっ!!!!」
此方を見て放校する何かを見る
「ネクロ・・?いや・・気配が違う・・何だこいつは?」
ネクロとは違う・・黒い体に鎧とネクロに近いが・・何かが違う・・LV1とLV2の中間といえば言いのだろうか?
「があああっ!!!」
放校と共に飛び掛ってくるネクロに
「セットアップ!」
天雷の書をブレイドモードを起動させ、その突撃を防ぎ
「はあっ!!」
踏み込みと同時に胴を穿ち、吹っ飛ばすが手応えは合ったが
「ぐるるるるっ・・・」
唸り声を上げながら立ち上がる、ネクロには傷が無かった
「再生か?・・・」
ネクロと睨み合ってると
ズドーンッ!!!
エリオ達が居る方から爆発音が聞こえてきた
「!?・エリオ達の方にも居るのか!」
焦りが出てくる・・もしエリオ達の方にもこんなのが現れていたら、二人は勝てない
「くっ!早く合流しなければ」
踏み込み斬撃を放つが
ザシュ!!当たった傍から回復してる
「・・デクス・・(DEATH-X)と言った所か・・はぁっ!瞬連刃!!」
高速で縦横と切り付け上段から全力で振り下ろし両断するが
「がぁぁっ・・」
やはりダメージが無い様で直ぐに回復し始めている
「・・成る程・・死の概念が無い・・魔力の捕食者か・・」
剣に纏ったいた魔力が消えている事から、そう推測した
「悪いが・・貴様などにくれてやる時間が惜しい・・一瞬で消し炭にしてくれる」
初めてこの状態でカートリッジは使い、魔力を増加させる
「モード・・ツインブレイズ・・」
バスターソードを二つに分離させ、それぞれ手に装着する
「行くぞ・・」
ドンッ!
地を大きく蹴り一瞬で懐に飛び込み蹴り上げる
「ぎゃあッ!!」
流石に痛みを感じるのか苦悶の声を上げるデクスに
「はああああああッ!!!!」
ザシュ!ザシュ!
両手のツインスラッシャーで次々切りつけ、最後に両手のスラッシャーを突き立てる
「ぎゃああああああっ!!!!」
凄まじい絶叫を上げるが、それを無視してスラッシャーに魔力を溜め・・
「消え失せろ・・トライデントガイアァァッ!!!!」
ゼロ距離で溜めていた魔力を解放する・・シグナムに使ったガイアフォースの強化版・・その威力はスターライトを遥かに超える!!
「ぎゃあああ・・・・・」
その強大な魔力で生み出された火球は再生する間を与えず、デクスを消し炭に変えた
「エリオ達の所・・お前達はよほど私を怒らせたいようだな?」
足元に黒い染みが広がり、其処から次々LV1のネクロが姿を見せる
「キキ・・」
耳障りな声を上げるネクロを睨み
「悪いが・・私は機嫌が悪い・・早々に退場願おうか」
スラッシャーをバスターソードに戻し、私は駆け出した
「守護者・・ふふふふ・・見せてもらおう・・お前の力を」
その後ろ姿を見る一体の騎士の姿があった
「お父さん・・遅いね?どうしたんだろ?」
中々帰って来ない、お父さんの事をキャロと話してると
「あはは~魔導師みーつけた!!」
「!!」
驚きその声の方を見る
「ネクロ・・」
其処に居たのは赤黒い鎧を身に纏い、ハンマーを背負ったネクロだった
「ぴんぽーん!大正解!!僕はダークマスターズのブリッズだよ~」
ハンマーを担いだブリッズを見ながら、バリアジャケットを展開し、ストラーダを向ける、お父さんが来るまで時間を稼げば良い・・キャロはフリードが居ないから戦えない、なら僕がお父さんが来るまでの間時間を稼げば良い、ストラーダを握り締めブリッズを見る
「良いねぇ~僕と戦うっての?言っとくけど僕は強いよ~ほらっ!」
ドン!
何かが爆発したような音と共に向かってくる、ブリッズが大きくハンマーを振りかぶり
「喰らえっ!」
ガキーン!
ストラーダで受け止めるが
(お・・重い・・)
ヴィータさんと同じくらいの威力を持った一撃だ
「ははは・・どんどん行くよ~」
キャロはまったく気にした素振りを見せず、次々と振るわれるハンマーをストラーダで弾く。
「くうッ・・」
お父さんと比べると遅いがそれでも弾くのが精一杯だ
「良いね、君強いね~やっぱこうじゃないとね!!」
楽しげな声と共に振るわれたハンマーを受け止めるが、手が痺れる・・これは不味い・・お父さんが来るまで持ち堪えられるか?
「ははは、お前今守護者が来るまで耐えれるかって、思っただろ?残念でした~守護者の方にもネクロ・・いやデクスが行ったから。簡単にはこっちに来れないよ~」
!こっちの考えを読まれた!?でもこいつの言う通りならお父さんの方にもネクロが居る事になる
「ほらほら!考え事してて良いのかな~エア・・ハンマーッ!!!!」
!?今までより早いハンマーの一撃を回避するが
「うわあああッ!!」
衝撃で吹っ飛ばされてしまう
「エリオ君ッ!!」
キャロの悲鳴に似た声が聞こえる・・直撃は回避したがダメージは大きくて動く事が出来ない
「ふっふっふ・・僕に勝つなんて十年早いよ?魔導師」
見下した声で笑うブリッズが、ハンマーを振りかぶりながら
「さぁ~止めと行こうか・・・「アルケミックチェーンッ!!!」・・邪魔しないでくれる?お前?」
キャロがアルケミックチェーンでブリッズの動きを一瞬止めるが、直ぐに拘束を振り解き冷たい目でキャロを睨む
「エリオ君は殺させないっ!!」
キャロがもう一度アルケミックチェーンを使うが・・
「だから・・こんなの意味無いんだよ・・まぁ・・良いや・・どっちにしろ二人共殺すんだから・・先に君を殺してあげるよ」
ゆっくりとキャロの方に歩いて行く・・
「あああっ・・」
その殺気に当てられてキャロは動けなくなっていた
「さてーと・・じゃあ君から死んでよ・・ブリッツハンマーッ!!!」
魔力が込められたハンマーがキャロに振り下ろされそうになる・・その瞬間僕の中で何かが弾けた
「うおおおおおおおっ!!!」
動かない体を無理やり動かしてキャロの前に立ち
「プロテクション!!!」
障壁で防ぐが
「無駄無駄・・そんなんじゃ防げないよ?」
嘲笑う様にブリッズが言うと
ピキ・・ピキ
徐々にプロテクションに皹が入る
「キャロ・・逃げて・・・・」
キャロに逃げる様に言うが・・
「嫌!エリオ君を置いて逃げれないよ・・」
嫌だとキャロが言った瞬間、プロテクションが砕けた。僕はキャロだけは護らないと思いキャロを突き飛ばした
「エリオ君!?」
驚くキャロの声を聞いた瞬間、僕の前でハンマーが振り下ろされると同時に爆発が起き
「う・・うわああああああッ!!」
僕は吹っ飛ばされながら意識を失った・・
ここは何処・・?気が付いたら僕は何も無い闇の中に居た
「寒い・・寂しい・・辛い・・どうして誰も居ないの?」
とても辛くて人の姿を探すが、誰も居ない・・そうか・・僕は一人なんだ・・・・
「違うよ・・君は一人じゃない」
突然聞こえた声の方を見て、目を開く
「あっ・・ああああああっ・・・どうして・・」
僕の目の前に居たのは
「始めましてで良いのかな?エリオモンディアル?僕もエリオモンディアルだからおかしいけどね・・」
そこに居たのは・・僕だった
「どうして・・」
歯がガチガチと音を鳴らすのが判る
「どうして?おかしな事を聞くね?僕は君で君は僕・・判るだろう?」
!?僕の中で何かが壊れていくの感じた・・そうだ僕は・・ひ・・
「ストップ!それ以上は認識しちゃいけない・・何も僕は君をとって食おうって訳じゃないんだ。話し位聞いてくれないか?」
穏やかに笑うエリオ?に頷き座る
「そうそう、少しだけ話を聞いて欲しいだけなんだ」
と笑うエリオ?は僕の前に座り込んで
「良いかい?ここは僕の世界・・本来なら君が来れない世界だ・・簡単に言うと君は二重人格だったと思ってくれれば良い」
その説明に頷く
「それで何だけど・・君は自分の中で何かが弾けるのを感じただろう?それが僕と君の世界の壁を壊れた証拠なんだ。だからこうして
話が出来る」
ここで一度話が途切れ
「だけど・・本来これはあっていけない事だ・・一つの体に二つの精神は共存できない・・つまり・・どちらが消えないといけない」
消えないといけないの言葉で僕は理解した
「そっか・・君は僕の体が欲しいんだね・・良いよ・・僕は人じゃないし・・必要とされてないか・・」
バキッ!!
そこまで言いかけた所で頬を殴られた
「えっ?」
僕が訳が判らず困惑してると
「君は何を言ってる!!君は自分の事を大切に想ってくれている人を裏切るつもりか!!」
エリオ?が泣きながら
「良いか!僕は君の中でずっと見ていた!!キャロ・・フェイトさん・・そして龍也さん!!君の事を大切に想ってくれている人が居るんだ!!何故人じゃないなんて言える!!君は誰がなんと言おうと人なんだ。今だって君の事を待ってる人がいる」
暗い世界に映像が映る・・そこには
「キャロ・・」
キャロが僕を護る為にプロテクションを張って、ブリッズの攻撃を防いでいる
「判っただろう?君は必要とされてるんだ。それでもまだ人じゃない、必要とされて無いなんて言えるか?」
言えない・・僕はキャロを護りたいでも・・僕じゃあいつに勝てない・・
「だから僕が力を貸してあげる・・君が護りたい人・・場所を護る力を・・」
そう言うとエリオ?の手から光が溢れ出し、彼は涙を流しながら
「僕は君が羨ましい・・優しい人・・護ってくれる人がいる君が・・僕にはそんな人は居ない・・」
ぽつりぽつりと語る彼の言葉に耳を傾ける
「でも・・良いんだ・・君の中でそういう人達に出会えたから・・もう思い残す事は無いんだ・・だから僕は逝くよ・・逝くべき場所に・・」
その顔は何処までも澄んだ笑顔だった、彼は涙を流しながら微笑み
「君はまだやるべき事がある・・大切な人を護って・・笑って生きる義務がある・・僕は上から見てるよ・・君が進む道を」
彼の手から光の粒子が溢れ出し・・僕の中に入っていく
「さぁ・・行くと良い・・君の事を待っている人の所へ!」
その言葉と共に僕の意識は遠ざかっていった
「ああ・・もう鬱陶しいな!!いい加減死になよ!!」
ブリッズが苛々とした声で言う、私はさっきから全力でプロテクションを張って、自分自身とエリオ君を護ってる
「もう良い!!!二人とも消し炭にしてやる!!!ブリッツハンマーッ!!!!」
黒い魔力で覆われたハンマーが振り下ろされる
「くうっ・・きゃあああああッ!!」
全力でも防ぎきれない一撃で二人とも吹っ飛ばされる
「さぁ~鬱陶しいバリアも消えたから・・・まずは君から死になよ!!!」
ブリッズが私目掛けてハンマーを振るう、私は思わず目を閉じた
ガキーン!!
金属と金属がぶつかった音がして目を開くと
「エリオ君・・・」
エリオ君がそのハンマーを受けとめていた
「お前・・生きてたんだ・・でも僕が殺したいのはお前じゃないんだよ!」
私目掛けて拳を振るってくるが
「・・触れるな・・・」
バシ!
エリオ君がその拳を受け止め。何かを呟く
「ん~何だって?良く聞こえなかったな~」
ブリッズが首を傾げると
「キャロに触れるなっと言ったんだッ!!!」
怒声と共にブリッズを殴り飛ばす
「キャロは僕が護る!!!ストラーダセットアップ!!!!」
気絶したので消えていたバリアジャケットが再構築されるが・・それは前の物に似ていたが細部が違っていた・・肩や足には龍のエンブレムが刻まれた甲冑に赤と黒が混じったマント・・それはまるで龍が翼を広げている様な力強さがあった。そしてその手に握られるストラーダも形を変え・・鎌と槍が融合した独特な形状をしていた
「エリオ君・・?」
本当にエリオ君なのかと思った・・力強く・・見ているだけで安心できた
「キャロ下がってて、巻き込まれたら危ないから」
その言葉に頷き、エリオ君から少し離れた
「ブリッズ!僕が相手だ!!」
ブリッジに向かって行った、エリオ君の後姿はとても力強く安心できた
第64話に続く