夜天の守護者   作:混沌の魔法使い

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第64話

第64話

 

軽い・・体がとても軽い・・自分の体じゃないみたいだ・・僕はストラーダを振るいながらそう感じていた、

 

ガキーン!!

 

ハンマーとストラーダがぶつかる。重いと感じていた一撃だが今は片手で受け止める事が出来る

 

「このッ!お前生意気なんだよ!!エアハンマーッ!!!」

 

空気と共にハンマーが振り下ろされるが

 

「ふっ!!」

 

マントでその攻撃を完全に防ぐ、攻撃が防がれた事で硬直するブリッズの胴に

 

「紫電一閃!!でえええぃッ!!!」

 

魔力を込めた拳を叩き込み吹っ飛ばす

 

「ぐはっ!!」

 

苦悶の声を上げながら吹っ飛ぶブリッズだが

 

「くっ・・僕は・・強いんだっ!!」

 

体勢を立て直して、僕ではなくキャロに突撃していくが・・

 

「させないっ!!!」

 

ブリッズの前に回りこみ、ストラーダを振るうが

 

「にや・・ば~かッ!!!掛かったな!!!」

 

しまっ・・・反射的に防御の体勢を取った所で

 

「喰らえっ!!ブリッズハンマーッ!!!」

 

ハンマーが振るわれた、何とか直撃は防いだが

 

「くっ・・うわああああっ!!!!」

 

命中と同時にハンマーが炸裂し、僕は後方に吹っ飛ばされた

 

「エリオ君っ!!」

 

壁に追突する所でキャロに抱き止められた

 

「あはははははっ!!!やっぱり人間だね!!!!!こんな簡単な罠に掛かるなんて何て愚かなんだ!!!」

 

僕を見下して狂ったように笑うブリッズ。僕は立ち上がりストラーダを構えようとするが・・

 

「あぐっ・・腕が・・」

 

腕には深い傷があり、ストラーダを支える事が出来ない・・

 

「くっくっ・・その腕じゃもうその槍は使えないだろ?」

 

ハンマーを担いで歩いてくるブリッズ・・キャロを護らないと・・ストラーダを構えようとするがやはり持つ事が出来ない

 

「くっ・・」

 

護りたいのに・・失いたくないのに・・どうして僕は戦う事が出来ない・・僕は誰かを護るなんて出来ないのか?自分の中に暗い考えが過ぎった時

 

(君は一人じゃない・・一人では勝てなくても・・君には仲間がいる・・頼るんだ・・そして本当の力を解放するんだ)

 

消えたはずの僕の声が聞こえた気がした・・そうだ僕は一人じゃないんだ

 

「キャロ・・僕にキャロの力を貸して・・君を護る為の力を貸して・・」

 

キャロの目を見て頼む

 

「うん!!」

 

キャロは即座に頷き、詠唱の体勢に入る

 

「我が願うは・・闇を払う光の翼・・若き槍騎士に空を舞う為の翼を・・」

 

その詠唱と共に僕の体をキャロの魔力が覆っていく

 

「我が望むは前に進む事・・暗き闇を払い舞う為の翼をッ!!!・・フォルムチェンジ・・デュナスフォルムッ!!」

 

バリアジャケットが形状を変えていく・・

 

赤の鎧は透き通るような光沢を持った白銀の鎧に・・ストラーダは形を変えて龍の頭を模した篭手になり、マントは白銀に輝く大きな翼になる・・・力が張っていく・・それと同時に安心感が広がっていく・・一人じゃない・・僕には大切な仲間が居る・・

 

「なんなんだよ・・それはああああっ!!!」

 

怒声と共にブリッズがハンマーを振り下ろしてくるが

 

「ふっ・・」

 

素手で受け止める

 

「なっ・・!?」

 

驚くブリッズに

 

「えええぃっ!!!」

 

踏む込みただ単純に拳を叩き込む

 

ビキッ!!

 

それだけでブリッズの鎧に皹が入る

 

「嘘だろっ!僕の鎧が・・お前・・もう許さないぞっ!!!粉々のボロボロにしてやるッ!!!!」

 

怒りの形相で向かって来るブリッズを確りと見据え、僕も駆け出した

 

 

 

「エリオ!キャロ無事かっ!!!」

 

LV1を全て消滅させ。慌てて二人が居た場所に向かうと

 

ガキーンッ!!

 

白銀の鎧を纏ったエリオとネクロが戦っていた・・離れた所でキャロが腕を組んでエリオを見ていた

 

「エリオの魔力だけじゃない・・あれはキャロの魔力か?」

 

エリオの拳にはそれぞれ自身の魔力光とキャロの魔力光が灯っている

 

「お父さん!そっちは大丈夫でしたか」

 

キャロが私に気付き近寄ってくる

 

「ああ私は大丈夫だ、キャロは大丈夫か?」

 

キャロもバリアジャケットに傷がある為、尋ねると

 

「私は大丈夫です!エリオ君が護ってくれましたから」

 

キャロは笑顔で言う、私はキャロの頭を撫でてから剣を構えると

 

「待ってください・・エリオ君に任せてください・・エリオ君は絶対勝ちますから」

 

キャロに押し止められる、その目はエリオを信じる揺ぎ無い物だった

 

「判った、だが危なくなったら介入する。それで良いな?」

 

頷くキャロと共にエリオとネクロの戦いに視線を戻した、エリオの方が優勢で的確にダメージを与えている

 

「この!ちょこまかと動くな!!」

 

苛々とした声でネクロ・・ブリッズと言うらしい。がハンマーを振るうが

 

「ふっ!」

 

最小限の動きで回避し

 

「ダブルクレセントミラージュ!!」

 

両手の篭手から、魔力光で出来た三日月の衝撃波が放たれ

 

「うっ・・うあああああああっ!!」

 

それにより鎧がズタボロにされ、蹲るブリッズ

 

「これで止めです!カートリッジロード!!!」

 

篭手から二発の薬莢が飛び出し魔力を増加させる

 

「ブレス・・オブ・・ワイバーンッ!!!!!」

 

両手を組みブリッズに向け・・魔力を放つ・・・

 

グオオオオオオッ!!!!

 

その魔力は飛龍の姿になり、ブリッズを飲み込もうと迫って行く

 

「うああああっ・・いやだあああっ!!死にたくないぃぃっ!!!!」

 

頭を抱えて絶叫するブリッズの叫びを聞いて

 

「!!!」

 

エリオは照準をずらす・・それにより飛龍は目標を失い空中に消えていった

 

「!あはははは・・馬鹿めっ!!!!マギイレイズッ!!!!!」

 

ブリッズが手から糸を放ち、それがエリオを捕らえると

 

「バリアジャケットがっ・・」

 

エリオのバリアジャケットが解除される

 

「あはははは!!!馬鹿だね!!敵を倒す事を躊躇う何て!!でも僕は違う!!死ねぇっ!!!」

 

ブリッズがハンマーをエリオに振り下ろそうとする、私はエリオを助ける為に駆け出そうとしたが・・それより早く

 

「暗黒月光剣 満月の太刀!!!」

 

私ではない誰かの声と共に黒い衝撃波が放たれた・・

 

「えっ?・・嘘・・」

 

それはブリッズを両断した

 

「ゴレラ・・何で・・僕を・・・こ・・ろ・・す・・の・・さ・・・」

 

ブリッズはそう言うと塵となり消えた・・私はその衝撃波が来た方を見ると

 

「!?」

 

其処に居たのは・・騎士だった・・だがそれは間違いなくネクロでもあった

 

漆黒の鎧に黒のマント・・手には振りぬかれたままの無骨な大剣があり、鎧兜から僅かに見える、瞳には強い意志の光が灯っていた

 

「貴様何者だっ!!」

 

エリオとキャロの前に立ち剣を向けると

 

「何者とは随分な言い方だな、守護者・・俺はお前の仲間を助けてやったというのに?・・まぁ良い・・俺と貴様は敵だからな」

 

騎士は剣を背中の鞘に戻しながら、

 

「俺はハーティーン・・デクスのハーティーンだ・・守護者俺の名を覚えておけ・・俺は貴様を倒す者だ」

 

そう言い残し歩き去ろうとする、ハーティーンに

 

「待て!あいつはお前の仲間じゃなかったのか!」

 

ハーティーンは振り返り

 

「あいつが仲間?くくっはははっ!!勘違いするなよ?守護者!俺は俺だけの味方だ!誰の味方でもない!!それを覚えておけ!」

 

ハーティーンは振り返らず、今度こそ歩き去った。私はエリオとキャロを見る、重傷ではないが二人とも怪我をしている

 

「すまなかった。助けに来るのが遅れてしまった」

 

二人に謝罪しながら回復魔法を発動させる・・それは二人を包み込み怪我を瞬時に回復させた

 

「あの・・お父さん頭を上げてください・・ちゃんとお父さんは助けに来てくれました・・僕はそれで良いです」

 

「私もです」

 

エリオとキャロを抱きしめる、二人が動揺するが関係ない

 

「すまなかった・・私が付いていながら、二人に怪我をさせてしまった・・本当にすまない」

 

二人を抱き抱えたまま謝る・・折角二人を喜ばせようと遊園地に来たのに・・怪我をさしてしまっては意味が無い

 

「お父さん・・良いんです・・お父さんはちゃんと僕達を助けに来てくれました・・だから良いんです」

 

良いと言うエリオとキャロを放し。はやてに連絡を入れる

 

「兄ちゃん!どうしたんや急に連絡が切れたで驚いたんやけど」

 

仮想モニターには心配そうなはやての顔がある

 

「すまない。ネクロの襲撃を受けた、私は無傷だが、エリオとキャロは若干負傷している・・悪いが迎えに来て貰えないだろうか?」

 

はやては直ぐに頷き、迎えを出してくれた、遊園地の外のベンチで迎えを待っていると

 

「「こっくり・・こっくり・・」」

 

二人共疲れていたのか船を漕ぎ始めてしまった

 

「まだ子供だもんな・・」

 

私は二人を膝の上に乗せ頭を撫でながら迎えを待っていた

 

「龍也・・迎えに来たよ」

 

迎えはフェイトだった・・急いで駆けつけて来てくれた様だった

 

「すまない・・私が付いていながら、二人に怪我をさしてしまった・・」

 

眠っている二人を抱き抱えたまま、頭を下げる

 

「龍也は二人を助けてくれたんでしょ?謝らなくて良いよ・・それに二人の寝顔を見れば判るよ、二人とも凄く良い顔してる」

 

二人は私の服を確りと掴んで、寝息を立てている

 

「ねっ?龍也は二人のお父さんなんだから、ちゃんとしないと」

 

そう笑うフェイトに頷き、私達は六課に戻って行った

 

 

 

「むにゃ・・ほえっ・・ここはお父さんの部屋ですか?」

 

目を覚ますと僕はお父さんの部屋のソファーの上でした

 

「むにゃむにゃ・・」

 

向かい側のソファーを見ると、キャロが寝息を立てていましたが、お父さんの姿はありません

 

ガチャ

 

音を立てて扉が開き

 

「っと・・起きてたのか・・痛い所は無いか?シャマルに見て貰ったから。大丈夫だと思うが」

 

心配そうに僕に目線を合わせて尋ねて来るお父さんに

 

「大丈夫ですよ、何処も痛くないです・・あれ?服が・・」

 

此処で始めて気づいた、服も綺麗になっている

 

「ああ・・血とかで汚れてたからな。寝てる間に勝手に風呂で洗った・・キャロはフェイトに任せたがな」

 

説明されて理解したが、少し恥かしかったかもしれない

 

「エリオ、ココアでも飲むか?」

 

僕は頷きソファーから起き上がった、ココアを飲みながらふと思いだし、ストラーダを机の上に乗せる

 

「お父さん、ストラーダの形が変わったんですけど・・如何してだか判りますか?」

 

尋ねるとお父さんは無言で天雷の書を開き、僕の前に差し出した

 

「龍騎将の槍・・エグザ・・」

 

そこにあったのはストラーダが変化した槍の絵だった

 

「次のページも見てみろ」

 

そう言われ開いた次のページには

 

「可能性の証・・デュナス」

 

純白の龍を模した篭手の絵が書かれていた

 

「どういう訳かは判らんが、エグザとデュナスのデータがストラーダにコピーされたようだ」

 

お父さんの説明を受けたが・・お父さん自身も良く判らないようだ

 

「むにゅ?・・ここ?どこ?」

 

寝ぼけ眼でキャロが辺りを見ている

 

「キャロおはよう、ココア飲むか?」

 

マイペースにキャロにココアを飲むか?と尋ねるお父さんに

 

「んにゃ!飲むにゃ・・」

 

起きたばかりの所為か舌が回っていなかった・・がお父さんは了解と頷き、キャロの分のココアを用意して。キャロの前に置いた

 

「コクコク・・・ああ美味しいです・・あれ?ここお父さんの部屋ですか?」

 

今気づいたの?キャロはどうやら寝起きが大分弱いようだ

 

「正解、ここは私の部屋だ。キャロ痛い所は無いか?」

 

僕と同じように痛い所は無いかと尋ねる

 

「・・痛い所は無いです・・でも・・お腹が空きました・・」

 

俯いて言うキャロの頭を撫でながら

 

「良し、それじゃあ食堂に行こう」

 

お父さんに連れられて食堂に行きましたが・・

 

「お父さん?真っ暗ですよ?」

 

食堂は真っ暗で人の気配も無い

 

「いや・・これで良いんだ・・そろそろだな・・エリオ今日は何の日か判るか?」

 

お父さんの問いかけに首を傾げる・・今日?・・何の日だ?・・そうだ今日は・・

 

「・・僕の誕生日・・」

 

忘れていたが今日は僕の誕生日だ・・僕がその事を思い出すと同時に

 

パン!パン!!

 

「「ハッピーバースデーッ!!エリオッ!!!!」」

 

クラッカーの音と六課の皆の声と共に食堂に明かりが点いた

 

「あ・・あ・・・これは・・」

 

僕の目の前に広がっていたのは・・・

 

【誕生日おめでとう!エリオ!】

 

と書かれた大きな垂れ幕に六課の皆の笑顔だった

 

「いやいや・・中々苦労したんだ、エリオとキャロ見付からない様に、パーティーの準備をするのはな」

 

僕とキャロの頭をわしゃわしゃと撫でながらお父さんが笑う

 

「エリオ、ほら主役はこっちだよ!」

 

フェイトさんに呼ばれて、フェイトさんの前に行く

 

「ほい・・主役からの一言・・頑張りや」

 

部隊長からマイクが渡されるが、こんな時何を言えば良いのか判らない・・

 

「素直に自分の気持ちを言えば良いんだよ?エリオ」

 

フェイトさんに促され僕は

 

「あの・・なんて言えば良いのか・・判らない・・ですけど・・ありがとうござい・・ます」

 

嬉しいのに涙が溢れ・・言葉が途切れ途切れになるが最後まで言う事が出来た・・俯く僕の頭にお父さんの手が置かれる

 

「エリオの誕生日パーティーの始まりだッ!!」

 

お父さんの合図でパーティーが始まった

 

「エリオ、ほら私頑張って作ったんだよ!!」

 

フェイトさんが自分の作った料理を持ってきてくれたり

 

「ほいほい・・育ち盛りなんやで一杯食べ」

 

「その通りだ、子供はどんどん食べて育て」

 

僕のお皿にどんどん、料理を乗せてくれる部隊長とチンクさん、パーティーは賑やかで楽しい物だった

 

「さてと・・では私からの誕生日プレゼントだ」

 

食事が終わったら、皆から誕生日プレゼントを貰いました、スバルさんからゲーム、ティアナさんからは本、フェイトさんからは何故かぬいぐるみを貰いました(何処と無くお父さんに似てる気がします)最後にお父さんから渡されたのは大きな箱でした

 

「キャロ、おいで」

 

僕にその箱を渡すと、キャロを呼び寄せ同じように箱を渡す

 

「これもしかして・・あの服ですか?」

 

キャロがその箱を抱きしめながら尋ねる

 

「そうだよ、折角だからエリオにも作ったんだ・・着て見てくれるかな?」

 

頷き一回着替えに食堂から出て、着替えてから食堂に戻りました

 

「おお・・ピッタリやな」

 

部隊長が驚いたと言う感じで呟くのが聞こえます

 

「どうですか?似合ってますか?」

 

お父さんがくれた服は黒を基調にした物で、所々青と金のワンポイントが入っていて格好良いと思う

 

「エリオ、凄い似合ってるじゃん!良いな・・私も作って欲しいな・・服・・嘘・・嘘ですからダガーを仕舞って下さい!!」

 

スバルさんがダガーを向けられ慌てて謝罪してるのが見えました・・

 

「えへへ~お父さんぴったりですよ」

 

キャロが僕が来た方向の逆から歩いてきました

 

「うわ・・凄い・・可愛い・・」

 

僕は思わずそう呟いた・・ピンクを基調としたフリル付きの服で、どことなく民族衣装に似てますが、今風にアレンジされていて。とても可愛い服でした

 

「あらあら・・流石八神兄様・・服作りの腕はピカイチですね」

 

クアットロさんがその服を見ながら呟き

 

「良いなあ・・私も作って欲しいな・・」

 

ティアナさんが言うと

 

「ふふふ。貴方は持っていないのですか?私達は皆。龍也様に服を作って貰いましたよ?」

 

セッテさんが挑発しています、視界の隅で二人が言い合っていましたが、僕はそれを無視してキャロの前に行きました

 

「エリオ君・・凄い格好良いよ」

 

キャロが格好良いと言ってくれるので僕も

 

「キャロも凄い可愛いよ」

 

二人でお互いの服を褒めてると

 

「ふふ・・気に入ってくれたか?だが私のプレゼントはそれで終わりじゃないぞ?」

 

お父さんが何か楽器の入っているであろう。ケースを担いで笑っています

 

「お父さん・・それは何ですか?」

 

気になって尋ねると

 

「ヴァイオリンさ・・一曲弾いてあげるから踊ると良い」

 

そう笑うお父さんだが

 

「僕ダンスなんか出来ませんよ?」

 

ダンスなんてした事が無いので、慌てて踊れないと言うと

 

「好きに踊れば良いんだ・・それにキャロは待ってるぞ?」

 

えっ?振り返るとキャロは何か期待した目でこっちを見てます

 

「うう・・判りました・・やってみます」

 

決心してダンスに挑戦すると言うと、小声でお父さんが

 

(こういうのは男の方から誘うんだ・・頑張れよ)

 

と良い僕の背を押してくれました、僕は決心して

 

「キャロ・・その一曲踊ってくれる?」

 

「うん!」

 

キャロの手を取って、判らないなりに踊り始めると

 

お父さんのヴァイオリンから優しい音が奏でられます・・それはとても綺麗で心に響いていきます。それに判らないのにステップが踏めます・・踊ってると周りから

 

「良いなあ・・私もあんな風に踊りたいな・・」

 

というフェイトさんの声や・・

 

「凄い綺麗な音色・・龍也さんってヴァイオリンも弾けたんだ・・」

 

ティアナさんのうっとりとした声が聞こえてきます・・

 

「えへへ・・エリオ君・・楽しいね」

 

キャロが楽しそうに言うので僕も

 

「うん・・凄く楽しいよ」

 

と笑いながら返事を返し。踊ってると曲が終ったのか・・音楽が止まります

 

「さて?どうする?もう一曲踊るか?」

 

と笑いながら尋ねて来るお父さんに

 

「はいっ!!もう一曲お願いします!」

 

と言うとお父さんは頷き

 

「それじゃあ・・次はクラシックは止めて・・ヴァイス来い!!」

 

ヴァイスさんを呼ぶと。二本のギターを持ってヴァイスさんが歩いてきます

 

「旦那・・俺は旦那みたいに上手く弾けないっすよ?」

 

頭を掻きながら笑うヴァイスさんに

 

「音楽は技術じゃない・・心で弾くものだ」

 

と笑いヴァイスさんからギターを受け取り

 

「ヴァイス・・合わせろよ?」

 

チューニングしながら、ヴァイスさんに笑うと

 

「ええい・・男は度胸だ!!旦那・・行きますぜ!!」

 

二人のギターから激しい中に優しさを持った。音が流れ出します。二人で又踊り出します・・それはとても明るい音楽で・・聞いてるだけで心がぽかぽかとして来ます・・僕とキャロはその音楽が終るまで踊っていました・・こんなに楽しくて・・賑やかな、誕生日パーティーは初めてでとても楽しかったです

 

「お父さん・・本当に良いんですか?」

 

パーティーが終わり、部屋に戻ろうとすると、お父さんに呼び止められて。一緒に寝るかと言われたので、キャロと一緒にお父さんの、部屋に付いてきましたが・・本当に一緒に寝て良いのか?と尋ねると

 

「良いに決まってるだろう?ほら・・二人ともおいで」

 

呼ばれてお父さんの方に行って、ベッドに横になります

 

「暖かい・・です・・」

 

恥かしい気もします・・でもそれよりも安心感の方が上でした

 

今日は・・良い夢が見れそうです・・

 

 

 

「ゴレラ・・いえ・・ハーティーン。貴方はブリッズを助けに行ったのではないのですか?」

 

基地に戻るなりヘルズが姿を見せ尋ねて来る

 

「忘れたか?俺は俺の味方だ・・誰が死のうと関係ない・・それにブリッズは情けでダークマスターズになったんだ。居なくても困らんだろう?」

 

ブリッズはかなり不安定なLV4で折角増やしたネクロも暇だからという理由で消滅させる。簡単に言えば問題児だった

 

「それは・・そうですが・・LV4は貴重なんですよ・・出来れば助けて連れて来て欲しかったです・・もし戦えないのなら・・ヴェノムに実験材料として渡せば良いのですから・・」

 

・・・こいつも何気に酷い事を言う・・と思いその場を後にした

 

「守護者・・何故こいつは誰かを護る?」

 

宛がわれた質素な部屋で、守護者の事を思い出す・・判らない・・何故アイツは誰かを護る・・?アイツ程の力の持ち主なら・・一人でも戦える・・その気になれば管理局のトップにもなれる・・だがそれをしないのは何故だ?

 

「判らない・・俺は・・アイツが判らない・・」

 

俺も誰かを助ければ判るのかと思い、子供を助けた事もある・・

 

「だが・・判らない・・どうして守護者は誰か助けて笑う事が出来る?」

 

俺はアイツのように笑えなかった・・確かのその子供を助ける事は出来た、だが笑う事は出来なかった・・

 

「アイツを倒せば判るのか?・・俺は・・答えを得る事が出来るのか?」

 

俺は答えの出ない自問自答を繰り返していた・・・

 

第65話に続く

 

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