SWORD ART ONLINE~とあるゲーマーの軌跡~ 作:神爪 勇人
2022年 11月6日 日曜日 午後13:00
「アインクラッドよ! 私は帰って来た‼」
ドンッ‼という効果音でも聞こえてきそうなポージングを取りつつ叫ぶ俺に、周囲から苦笑が聞こえてきた。
たぶん同じベータテスターだろう。
見たことのある顔が多い。
新規と違ってアバターも初期装備も設定済みだからな。
ログインが早い。
「さって、誰か先に来てっかなぁ・・・・・・?」
エリスかノエルかコハルか・・・キリトやアルゴでもいいが。
「一応スキルの確認しとくか」
スキルスロットの初期枠は2つ。
一つは俺のメインアームである【片手曲刀】をセットしてあるが、もう1つの空き枠はまだ設定していない。
どうすっかなぁ・・・別に【索敵】とか【隠蔽】でもいいんだが、また何か調べるためにセットしてもいいかもな。
ま、しばらくは空けとくか。
「お」
「うお?」
メニューを表示しながら歩いていると、人とぶつかってしまった。
「おっと悪い」
「いや、こっちこそすまん。メニュー弄りながら歩いてたから・・・・・・」
「気にすんな、どうせ痛みとかねぇんだからよ」
ぶつかったのは、赤みがかった髪にバンダナを巻いた男だった。
気さくに笑って、バンダナ男は去って行った。
その直後、
「あ、いました!」
「ん?」
聞き覚えのある声に視線を向けると、橙色の髪をポニーテールにしている女が手を振りながら寄って来た。
「エリスか。やっぱアバター変えてないんだな」
「同じ姿の方が分かりやすいと思いまして。ユウイチさんも同じ姿ですね」
「変える時間が惜しかった」
「だと思いましたよ」
何処か呆れた目を向けてくるエリス。
解せぬ。
「ノエルは視たか?」
「あ、屋台に飛んで行きましたよ。早速コルを無駄に使ってるみたいです」
「アイツは・・・・・・」
一応初期にコル・・・・・・この世界の金は全プレイヤーに与えられているが、その金額は1000コルと、そう多くはない。
普通は回復アイテムか装備品に当てるものだが、どうやらノエルは食い物に使ったらしい。
ま、ゲーム内でも腹は減るから無駄って訳じゃないが、ゲームで食ってもリアルで腹が膨れる訳じゃないんだよな。
満腹感は得られるけど。
「んじゃ、後はコハルだけか・・・キリトとアルゴとも出来ればフレンド登録しときたいが」
「あの2人でしたら、放っておいてもその内会うことになるでしょう」
「ガチゲーマーだしな・・・・・・」
特にキリト。
間違いなく廃人ゲーマーだ。
「あの、すみません。もしかして・・・・・・」
「ん?」
後から声をかけられて振り返る。
黒髪を肩まで伸ばした少女の姿に、この声は・・・・・・
「コハル?」
「やっぱり! ユウイチとエリスだった! βの時と同じアバターなんだもん、すぐ分かったよ」
「久しぶりですね、コハル!」
「つっても3ヶ月しか経ってねぇけどな」
それでも久しぶりな気は確かにするな。
βテスト以降のゲームは、如何にも面白みに欠けてたからな。
今日という日は待ち遠しかった。
「あ、ゆうひひほほはうをひはんは?」
もう一人、水色の髪の毛をポニーテールにした、女にしては背が高いプレイヤーがやって来た。
・・・・・・口に一杯何か食べ物を詰めた状態で。
「何言ってんのか分かんねーよ、ノエル」
「『ユウイチとコハルも来たんだ?』って言ってます」
「何でエリスは通訳出来んだよ・・・・・・」
俺、エリス、ノエル、コハル・・・・・・この4人が、βテスト時代に組んでたギルドのメンバーだ。
『ステータス』
NAME:U-1(ユウイチ)
性別:男
容姿:ややテンパ気味の黒髪。顔立ちは割りと平均的で平凡的。
年齢:15歳
身長:187㎝
体重:72㎏
初期武装:片手曲刀
所持金:1000コル
『成績』
βテスター
『ステータス』
レベル:1
『装備』
武器:ラフシミター
防具:厚布ベスト・白麻シャツ・レザーパンツ・レザーブーツ
『スキル』
【片手曲刀】熟練度:0(曲刀剣技《リーバー》使用可能)
【】熟練度:0()
『フレンド』
エリス
ノエル
コハル
『使用ソードスキル』
《リーバー》
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