『大丈夫、まかしておきなって』
にへへと無邪気な笑みを見せ、これからどうするかという不安に満ちた雰囲気がほっと和らぐ。
はぁ、と小さくため息をしてから横に立つセラーナに肘で軽く突っついて小さく耳打ちする。
「あれ、大丈夫だと思う?」
「さぁ?ま、なるようになれ、ですわね」
なるようになれかぁ……。何かあったらいつも通りの方法で逃げますかね。
「なるようになれ、ねぇ……」小さなため息共に出た言葉は虚空に消え、緑の車(後で知ったが車という乗り物の中でトラックという運搬重視の乗り物らしい)に乗り込み、彼らの帰路につく中静かに眠りへと落ちた。
―――ウォーン……。
―――……ウォーン…。
暗い森の中、辛うじて周りが見える程度の暗さに、聞こえるのは狼の遠吠え。
あぁまたこの夢だ。うんざりしながら小さく舌打ちをする。
フォースウォーンにも似た獣の皮を着た男女達が自分の側を走り抜ける。
「おい、狩りは始まってるぞ」「指輪の呪いを……」
何度も見た夢と丸腰、後寝起きが憂鬱になること待ったなしに心底うんざりしながら狩人達の後を追う。
途中
「お前の皮は俺がっ―――ぎゃっ……」
陽の光が差し込む開けた場所に人狼中心に狩人達がそれ囲って、威嚇又は不意を突こうと様子見をする者達がいる。
何度も見た、何度も同じことをした夢の中での行為。
木陰でしゃがみ、弓に矢を
ギリリリ……。
不意を突こうとしてる男に引き絞った弦を離す。
―――ピュンッ
僅かに風を切る音を鳴らしながら吸い込まれるように男の左胸に迫り、突き刺さる。その男の浮かべた表情は「なぜ?」と言わんばかりの呆けた顔のままドサリと倒れこむ。
間髪いれずに矢を番え、次の狙いを定めて射る。放たれた矢は倒れた男に驚愕する表情を浮かべた男の目に刺さる。目は潰れ、そのまま頭蓋骨まで貫通して亡き者にする。
円は崩れ、順番に、片っ端から人狼を囲う狩人達を屠っていく。
「たすけ……あがっ…」
救いを求め、その場で命を乞う者は人狼の鋭い爪に引き裂かれ、命諸共吹き飛ばされて地面を転がっていく。
僅かな時間で円は潰え、最後の一人に残った男はただ呆然と虚ろな目で人狼と相対する。
結果は人狼が男を頭から丸齧りし上半身、下半身と順番に骨ごと肉を噛み、咀嚼するというものだった。
―――グルルル……。
人の形を留めていない程咀嚼し、堪能し終わると口元は紅で
「やはりお前は面白い男だ。シンディングの時と云い、何故人間という枷から外れ、群れからはぐれたケダモノという弱者を助けたがる?」
頭に響く若く楽天的な声。デイドラの中では娯楽とされる狩猟を司る神、ハーシーン。獣人化という謎の病(又は呪い)を創りだした張本人だ。
一歩ずつ近づく狼に一歩ずつ下がっていく自分。その間にハーシーンの質問に答える。
「ケダモノを作ったお前が言うなハーシーン。少しばかり同胞団に身を置いてるのは知ってるだろう」
「ハハハッ、そうだ。アレは俺が作った。同胞団とは……ククッ、あいつらは中々面白い連中だ」
「面白いっておま……」
お前なぁ、と言いう前に声を重ねられ、若干真面目な口調に戸惑いつつも口を噤んでしまう。
「ま、頑張ってるというべきか。シルバーハンドとかいうクソッタレな連中に負けじと戦ってるんだからなぁ」
幾度と無く同じ言葉を交わした夢。いつもの様に狼はジリジリと迫り、歩幅の差からかどんどん空いた距離が縮まっていく
人が神の心なんぞ知る由もないがこの時だけは何かを察する。情というか、弟たちを見守る兄、といった所だろうか。
それが何かはっきりと分からぬまま夢の終わりは告げられた。
背を丸めて前屈みの足二本で立っていた人狼が四つん這いになり、前足後ろ足で勢い良くこちらに飛び込んでくる。
血の滴る口を大きく開き、凶暴な牙歯が不規則に並んだソレを視界いっぱいに広げられた所で目の前が真っ暗になる。
次いで訪れたのは鈍い衝撃。2発、3発か…ぼやける視界に何かが広がり、小さくなる。
ぼやけ、曖昧な視界の中、急速な速さで迫る
「ちょ、ちょい待っ」
ぶるるるっ、と水を振り払う犬のように頭を左右に振り意識をはっきりとさせる。
左右に振った頭を上げて避けた方を見ると荷台の中、赤い月を背にセラーナが両手をゆっくり開け閉めしながらこちらを見下しているのが分かった。
ではさっきの広がったり小さくなったりのアレは何か。答えは拳だ。
セラーナ曰く、あの夢を見るとどうやら眠っている自分の体はブルブルと痙攣するように震えるらしい。
自分としてはあんな夢を何度も何度も見たくないので、痙攣が起こると憂鬱な寝起きを覚悟してセラーナに起こしてもらうよう頼んでる……のだが…。
起こしてもらう時、最初は身体を押さえつけたり痙攣する身体を揺すったり、というものだったがそれが段々激化していき、頬を引っ叩いたりするも今の処は「素手で顔を殴る」で落ち着いてるのだ。落ち着いているで済ますのはどうかと思うが次からは肘で殴られかねんので早めに起きるよう気をつけよう。
「えと、何発やった…?」
ニコニコと目の笑ってない笑みを浮かべるとその顔のまま嬉しそうに答えた。
「4発ですわ。次は肘でするのはどうかしら…」
「うっ……早めに起きるように善処します」
善処するも何もあの夢を見なくて済む方法なんてあるのだろうか。
早くも「殴られて起こされる」という憂鬱な寝起きをどうにかしようと周りを見渡すと違和感を感じた。
荷車の揺れは無く、あれだけぎっしり詰めるように乗り込んでいた子どもや村人たちが見当たらないのだ。
キョロキョロと荷台の中を見回しているとセラーナが教えてくれた。
「皆はもう、ここの方々が用意してくださったテントに入って寝られましたわ」
「んーじゃ、長居は無用だし用意してくれたテントに行くかね……」
ご丁寧に座席に置かれたデイドラの兜を取り、荷台から降りると寝る前に無邪気な笑顔を見せた男が「はぁ…」とやっと起きたと言わんばかりのため息を付いた。
セラーナは彼に軽く会釈すると「まぁまぁ仕方ない」と諦めた表情を浮かべ、自分が会釈すると「あんた大丈夫か?」と言わんばかりの視線を投げかけてくる。いやね、好きであの夢見てるわけじゃないんすよ……。そんな心の声は届くことは無くセラーナに緑の人達が用意したであろうテントへ連れて行かれるのだった。
後書き使ってドヴァーキンの習得Parkまとめました。
星座:片手武器(仮) 星座:両手武器
熟練度:75(レジェンダリー1) 熟練度:51
アームズマン(3/5) バーバリアン(2/5)
戦闘の構え
ハック&スラッシュ(1/3) 星座:弓術
剣士(1/3) 熟練度:100
二連疾風(2/2)
強烈な攻撃 オーバードロー(1/5)
クリティカルチャージ 鷹の目
タクティカルショット(1/3)
星座:防御 冷静沈着(2/2)
熟練度:63 パワーショット
狩人の規律
シールドウォール(2/5) クイックショット
矢そらし レンジャー
パワーバッシュ
デッドリーバッシュ 星座:鋳造
熟練度:100
星座:重装
熟練度:100 魔法鍛冶含む全ての
鋳造術をマスター
ジャガーノート(2/5)
鋼の拳 星座:付呪
適切な装備 熟練度:100
落下保護
最適装備 付呪師(4/5)
魂凝縮
星座:回復 魂奪取
熟練度:48 スキル付呪
能力付呪
回復術の素人 追加付呪
二連の唱え(回復術)
回復強化
星座:話術
熟練度:75
交渉上手(1/5)
賄賂
魅力
雑貨商
熟練度まとめ
片手武器:75(L1) 両手武器:51 弓術:100
重装:100 軽装:37 防御:63 鍛冶:100
隠密:95 施錠:58(L1) スリ:41 話術:75
幻惑:22 召喚:40 回復:48 変性:34 付呪:100
やけに細かいのはうちの子だからなんすよ。
他に参考にするもの無かったんすよ。許しておくんなし