ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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みなさんどうも!
なんか筆が進む進む!
そうそうそう、UAが60000を突破しました!ありがとうございます!!
今回こそは主人公の登場ですよ!
今回は前回のラブライブ!略して前ラ!はなしにしますね!
それでは久しぶりのナオキの登場…どうぞ!



第109話「ナオキの葛藤」

 

 

 

 

「絵里……今日の晩飯はいらない………

また……"明後日"………」

 

 

 

「っ…!ナオキそれはどう言う……!!」

 

 

 

ガタン…

 

 

 

ナオキは絵里の言葉を待たずしてドアを閉めた。

 

ナオキ心はギュッと締め付けられているようだった。

 

「くそっ…なんで…おれはっ…!」

ナオキはその場にいることが辛くなり、走って学校を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ…(ナオキ)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…結構暗くなったな…」

ナオキは1人、星空を見上げていた。

スマホは電源を切っている。

ナオキもこれからどうするべきか悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナオキくん…?」

「ん…?ツバサさん……」

ツバサはナオキを見かけて声をかけた。

「どうしたの?こんなところで」

「いや…ちょっと……」

ナオキは無理矢理笑顔を作った。

「ま、ここで話すのもなんだしリムジンに乗りましょう」

ツバサはそこに止められていたリムジンを指さして言った。

「え…でも……」

「………悩んでるんでしょう?μ'sのこと……」

「っ…!?なんでそれを……」

「さっき穂乃果さんと話したのよ。

聞いたわよ…ナオキくんのこともね」

「……わかりました…」

ナオキは言われた通りにリムジンに乗り込んだ。

 

 

そこには英玲奈とあんじゅもいて、リムジンは走り出した。

 

 

 

 

「………というわけでして…」

ナオキは部室であったことを話した。

「なるほどね……ナオキくんはどう思ってるの?

閉会ライブはした方がいいと思う?」

「…はい……

ですが、それをしてしまえばあのときの決断を変えてしまうことになる……

それに…μ'sをこれからも続けて欲しいと言われたら……」

「やっぱり迷っちゃう?」

あんじゅは脚を組んで髪をくるくるして言った。

「はい…やめてもいいんです…

それはみんなで決めたことですから…」

「ファンの期待に応えたいか?」

英玲奈は言った。

「はい…でも……自分たちで決めた答えを変えていいのか…」

「閉会ライブはどうするの?」

「したいです……

でも…みんなが……」

「ねぇ…私たちの素直な気持ちを言ってもいい?」

「ツバサさんたちの気持ち……?」

ナオキが聞き返すとツバサは名刺を渡した。

「これは……『ユニバーサル』!?

これって……!?」

「えぇ…A-RISE(私たち)は、続けることにしたの。ユニバーサル事務所のアイドルとしてね」

「そうなんですね…」

「だからね……

μ's(あなたたち)にも続けて欲しいの」

「っ…!…それは……」

ナオキは3人から顔を逸らした。

「確かにこれを決めるのは君たちだ」

「だけど私たちはあなたたちにも続けて欲しい」

「同じラブライブ!を目指した…ライバルとして…」

ナオキはその言葉を聞いて拳を強く握った。

 

「さ、着いたわよ」

リムジンが止まるとツバサは言った。

「着いた……?」

ナオキはどこに着いたのかわからなかった。

「どこかは降りてみればわかるわよ」

「は…はい……」

ナオキは不思議に思ったが言われた通り降りた。

 

 

 

そこは…

 

 

 

 

「え…なんで……?」

「じゃあねナオキくん…考えておいて」

「ちょっ…ツバサさん!?」

リムジンはナオキを降ろすと走り去った。

 

 

 

「はぁ…マジか……」

降ろされたのはナオキの家のあるマンションだった。

「……行くか…」

ナオキは頭を強くかいてマンションに入った。

 

 

 

 

 

 

ガチャ…

「鍵閉まってねーし……」

ナオキはドアを開けて中に入った。

そしてリビングの明かりがついているのに気がついてリビングに向かった。

 

 

 

ガチャ…

ナオキはゆっくりとドアを開けた。

 

 

 

 

「すぅ…すぅ……」

そこには机に突っ伏して寝ている絵里がいた。

「……ごめんな…絵里……」

ナオキは唇を噛み締めてからそう言うと絵里にそっと毛布をかけ、頬にキスをした。

 

そして部屋に行って制服から私服に着替えてまた外に出た。

鍵を閉めたのを確認すると歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ…(ナオキ)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナオキはどのくらい歩いたか、どれだけ時間が経ったのかわからず、ただただ夜の秋葉を歩き続けた。

 

そして万世橋からμ'sのポスターをぼーっと眺めた。

 

「はぁ…期待されてるのか……おれたち……」

 

一体どうすべきか……

 

μ'sを続けるか続けないか……

 

そして閉会ライブをするかどうか……

 

「閉会ライブをしなかったら……?

きっと……ドーム大会も……

いや…スクールアイドルさえも……」

 

 

 

 

 

そのときだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グー……

 

「お腹すいた……」

 

ナオキはそう呟いて近くのコンビニに向かった。

 

 

ナオキはジュースと水とお菓子と塩おにぎりを買ってコンビニを出た。

「はむっ…」

ナオキはコンビニの外で塩おにぎりを食べていた。

 

 

食べながらナオキの頭の中に絵里と亜里沙と3人で囲んでいる光景が浮かんだ。

 

 

「絵里……」

ナオキさボソッと愛する人の名を呼んだ。

 

 

 

 

そんなとき……

 

 

 

「おや?兄ちゃん久しぶりやな〜」

「え…あ、おっちゃん!?」

沖縄で石をくれ、アメリカで再会した黒いフードをした占い師の男がいた。

「やぁ!こんな夜遅くに何してるんだい?」

「いや……ちょっと……おっちゃんこそ…関西に住んでるんじゃ…?」

「あぁ…今はこっちに住んでるんや。

まぁ…ここで話すのもなんやしおれんちまで来るか?」

「え…奥さんがいるんじゃ…?」

「いいや…今日は出かけててな。

1人じゃ寂しかったんや」

「おっちゃんも意外に寂しがり屋なんですね」

「兄ちゃんもな」

「「はははははは!!」」

「まぁ…行こうや」

「はい!」

ナオキはその男の家に向かった。

 

 

「そういや兄ちゃんの名前聞いてないな……なんていうんや?」

「あ、香川ナオキっていいます。おっちゃんは?」

「おれは忍川(おしかわ)ナナっちゅうんや」

「ナナ……ぷくっ…」

「あ、笑ったな香川くん!」

「だって…ナナって……はははは」

「はいはい女みたいっていいたいんやろ!わかっとるわかっとる!!」

忍川はポケットに手を入れて言った。

「そういえば、忍川さんってなんでフードを被ってるんですか?」

ナオキは前々から気になっていたフードのことを聞いた。

「いや〜ちょっと見た目が悪いからな〜」

「そうなんですね」

そんなふうなたわいもない会話をしながら2人は歩いていた。

 

 

 

「さ、あれがおれんちや」

忍川はある一軒家を指さして言った。

「へ〜立派な家ですね〜」

「せやろ?さ、入った入った!」

忍川はナオキに入るように促した。

「わかってますって…」

ナオキは押されながらも忍川の家に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ・忍川)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コーラしかないけどええか?」

「はい、大好きなので!」

「そうか…そりゃあよかったわ」

忍川はケラケラと笑って言った。

「てゆうか、まだフード脱がないんですか?」

「あぁ…もうちょいで脱ぐから」

忍川はコップと大きなペットボトルを持ってきながら言った。

そして忍川はフード脱いだ。

「ふぅ…久しぶりに脱いだわ〜」

フードを脱いだ忍川の姿はボサボサした金髪で顎の金色の髭が特徴的でアロハシャツは着ているが肌蹴ていて、十字架を首から吊り下げた奇妙な風体をした中年のおっさんだった。

「なんかおっちゃんがフード被ってるのがわかった気がする」

「やろ?」

忍川はフードを椅子にかけて脚を組んで座った。

 

それからしばらく沈黙が続いた。

 

ナオキは心の中で葛藤を繰り広げていた。

忍川はそんなナオキを不思議そうに睨んでいた。

 

「なぁ…香川くん……なにを悩んでいるんだい?」

「っ…!?」

ナオキはなぜ分かったのかと目を大きく開けて忍川を見た。

「おっと図星かい?

なら話して貰わんとな……」

忍川は机に肘をつき、手のひらに顎を置いて言った。

「っ…忍川さんには関係ないですよ……!」

「そうかい……そういや香川くんの喋り方変わったな〜?」

「え?」

「なんや自覚ないんか?

口調から関西弁なくなっとるで?」

「あ…そういえば……」

「不思議なこともあるもんやな〜」

「そうですね……」

「で、なにを悩んでるんや?おっちゃんに言うてみ?」

ナオキは迷った。

確かに忍川には関係ない……

だがナオキは不思議なことに"話したい"という気持ちになっていた。

 

「実は…グループを続けるかどうかで迷っているんです。

3年生は3月をもってスクールアイドルでいられません。

だからグループはおしまいにしようと決めてたんです。

でもアメリカライブもあって、そして今回のこの人気……もし活動をやめたらファンのみんなの期待に裏切ることになるのかもしれない。

それにまだ6月に大会の閉会ライブがあるんです。そのことでメンバーと衝突してしまって……

大好きな人にも……ひどいことを……言って……愛する人にもっ……ひどいことをっ…言ってっ……!」

「……そうか……辛いんやろ?

泣いてもええんや……どうせこの家には香川くんとおれしかおらんから…」

忍川はナオキの頭に手を置いて言った。

「うっ……ぅぅ……くっ…………」

ナオキは腕で涙を拭いながら泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブぅ!(ナオキ)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なんかすみません……」

「ええってええって!男でも泣きたい時はある!

…で、香川くんはどうしたいんや?」

「どうしたいって……」

「ま、ちょっと移動しようか」

「移動?」

「せや…ついてき〜」

忍川はそう言うと歩き出した。

ナオキはそれを追った。

 

 

 

「で、どこ行くんですか?」

階段を登りながらナオキは忍川を見上げて言った。

「それは着いてのお楽しみやで」

「は〜い……」

 

 

「ここや…」

「3階…ですか?」

「ご名答〜!では……」

 

ガチャ…

 

忍川はドアを開けた。

 

 

「っ……!これは……!」

 

ナオキの目の前に広がったのは綺麗な星空。

 

3階は屋上で、とても広かった。

 

「どうや?凄いやろ?」

「ハラショー!」

 

ナオキは屋上で手を広げて言った。

 

「ははは…ここで寝たら案外整理が着くかもな……そこにテントしまってあるから手伝ってーな」

「わかりました!」

 

忍川とナオキはテントを出した。

 

「なんだかキャンプみたいですね」

「せやろ?時々こうやってみると楽しいんや」

2人は星空を見上げて言った。

「さ、やっぱり寝るのが一番や。夜も遅いし寝ようか」

「そうですね」

2人はテントに入って目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぅ…すぅ……」

「忍川さん…寝るの早いな〜」

ナオキは小声で言った。

 

ナオキはまだ寝付けずに、これからのことを決めていた。

 

あのときの決断を変えてしまっていいのか……

 

でも閉会ライブはしなくちゃいけない……

 

でもみんなはどう思っているのか……

 

自分は………

 

スクールアイドルのために閉会ライブをしたい………

 

 

 

 

 

「どうしたら……」

ナオキは再び目を瞑った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザーーーー……

 

「ん……うっせ〜」

ナオキは大きな音で目が覚めた。

「やっと起きたかい?」

「あ、忍川さん…おはようございます」

「おはようさん……それより、雨降ってきたぞ」

「雨!?

あぁ…その音だったんですね」

さっきの音の正体は雨だった。

忍川は外を見た。

「こりゃあやみそうにないな…」

「…どうします?」

ナオキがそう聞いて忍川はずっと外を見ていた。

「……忍川…さん……?」

「なぁ…香川くん……」

「…はい……」

「……この雨空はね…君の心の中みたいだよ」

「……心の…中…?」

ナオキは忍川の言葉を不思議に思っていた。

「わからんかい?」

すると忍川はテントの外に出た。

「忍川さん!?」

「さぁ!スッキリしようや…」

 

 

パチン!

 

 

忍川は指を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

すると急に強い風が吹き出した。

 

 

 

その風は卒業式の日に感じた"あの風"と同じ感じがした。

 

ナオキはその風に怯んで目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナオキが目を開けるとそこは真っ黒な空間で、ナオキは白い円形のところに立っていた。

 

「ここは……?」

「ここは香川くんの心の中やよ」

隣にいた忍川は言った。

「ここが……?」

「そう……そして真っ黒なのは君が迷っているから」

「っ…!」

「いいかい?1回しか言わへんよ?

香川くんが"答え"を見つけていくと前に進める」

すると忍川は前へと進んで行った。

そしてあるところに止まると、その横に先の白い出口が現れた。

「さぁ!決断のときやよ!

香川くん……いや……"ナオキ"!」

「っ……!

わかりました……!」

「いい目だね……記憶と心を接続……」

忍川がそう言うと黒い空間にビジョンがいくつも現れた。

 

今までの思い出のビジョン……

 

 

大切な人たちとの思い出……

 

「みんなっ…!」

 

そのビジョンを観て、ナオキの答えはどんどん固まっていった。

 

そして一歩、また一歩と歩み始めた。

 

μ'sはスクールアイドルだからこそ…

限られた時間の中で輝けるからこそこんなにいい思い出ができた。

 

スクールアイドルという存在が……

その輝きが自分の運命を変えてくれた。

 

この輝きを失わないためには………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉会ライブはやるべきである。

 

 

 

"限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドル"をみんなに知ってもらう!

 

 

そして最高のカタチでμ'sを終わらせる。

 

 

 

「この限られた時間の最後の時間(とき)に……!!!」

 

 

 

そして出口前に近づくとどれよりも大きなビジョンが現れた。

 

 

 

それは………

 

 

 

 

 

 

愛する人と過ごした時間……

 

 

 

 

 

 

 

「絵里……絵里っ!!」

 

 

 

 

そしてナオキは出口の手前の白いゾーンに止まった。

 

 

 

「おめでとう…"香川くん"……

この先が、"君の歩むべき道"や……」

 

「おれの…歩むべき道……」

ナオキはジッとその出口の先を見つめた。

真っ白でなにがあるかわからない。

 

「さぁ…これが"本当の"お別れだ……

"もう"おれを頼るなよ?」

 

「なんだよそれ……

"あのとき"だってもう最後だとか言ってたくせに」

 

「あははは…いいじゃんいいじゃん」

 

「ていうかいつまで"忍川さん" のまま"でいるんだよ…」

 

「いやぁ〜気に入ってたんやけどな〜」

忍川は頭をかきながら言った。

 

すると忍川の体が光出した。

 

ナオキは腕で目の前を防いだ。

 

 

 

 

 

ナオキが目を開けるとそこには………

 

 

 

 

 

 

『ふぅ…やっと戻れた……』

 

ナオキに瓜二つの男が頭をかいていた。

 

「疲れるんだったら早く戻ったらよかったじゃんか……"おれ"」

 

『はははは…すまんな……"おれ"』

 

「なんで"忍川ナナ"になって現れたんだ?しかも何回も…」

 

『あぁ…まぁ、なんだ……"未来のおれの記憶を持って現れた"って言えばわかるか?』

 

「未来の……記憶……?」

 

『あぁ…その記憶でお前と瓜二つの姿で現れたら面白くないからな』

 

「待てよ……未来の記憶ってことは……!」

 

『はははっ…どうかな?

仮にも"忍川ナナ"みたいな姿にはならへんよ…』

 

「よかった……」

 

『なんだよそれ…結構気に入ってたんやけど…』

 

「そうなんだ……」

 

『そんなことより早く行けよ……

絵里が待ってるぞ……』

 

「……あぁ!」

 

そしてナオキは最後の一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

『「ありがとう……そして……さようなら……」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナオキ……」

 

絵里はまたリビングの机に突っ伏していた。

机にはまだナオキの晩御飯があった。

 

「早く帰ってきて……ナオキ……」

 

絵里は目を震わせてそう言って目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?こ…ここは……!?」

 

ナオキは気づくと玄関にいた。

 

「ここは……家……?」

 

ナオキは玄関のところにあった靴箱にマトリョーシカがあるのに気づき、そこが家だとわかった。

 

「絵里……!」

 

ナオキはくつを脱いで部屋に向かった。

 

部屋には絵里はいなかった。

 

ドアを閉めずにそのままナオキはリビングに向かった。

 

 

 

ガチャ…

ナオキはそっとリビングのドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

机にはナオキのために絵里が作っていた晩御飯があり……

 

 

 

 

 

 

絵里が突っ伏して眠っていた……

 

 

 

 

 

 

「っ…絵里……」

ナオキは小さな声で絵里の名前を呼んだ。

ナオキは絵里を起こさないようにそっと隣の椅子に座った。

「絵里…ごめんな……」

ナオキは絵里を見て言った。

 

 

 

 

 

 

「ん……あれ……?」

 

「あ……」

 

絵里が目を覚ました。

 

ナオキは絵里と目が合ってドキッとした。

 

 

「ナオ……キ……?」

 

「あぁ……ただいま……」

 

 

「あっ……ナオキ!!」

 

「おっと……」

絵里はナオキを見ると抱きついた。

「ナオキ!ナオキ〜!どこ行ってたのよ!?心配したんだから!!バカ!!」

絵里はナオキの胸で涙を流しながら言った。

「ごめん……また心配かけちゃったな……」

ナオキは優しく絵里の頭を撫でた。

「ナオキ……」

「ん?」

「……お腹……すいてない?」

絵里は目をウルウルさせてナオキを見上げて言った。

「あぁ…すいた……絵里のご飯が食べたい」

ナオキはいつもの笑顔で言った。

「うん!ならすぐに温めるわね!」

絵里はパァーっと笑顔になって、机の上にあった料理を温め始めた。

 

嬉しそうに温め始める絵里を見て、ナオキは笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ」

絵里は温め終わった料理を前に出した。

「ありがとう。いただきます!」

ナオキは箸を持って食べ始めた。

美味しそうに食べるナオキを絵里は嬉しそうに見ていた。

 

 

「そう言えばナオキ」

「ごくっ…ん?」

「……ナオキは答えは決まったの?」

絵里は真剣な表情で言った。

「あぁ…決まったよ。"全部"な」

「そう…」

「絵里はどうなんだ?」

「私も決まったわよ」

「そうか……」

ナオキは絵里の頭に手を置いた。

絵里はナオキにもたれた。

ナオキはそんな絵里をギュッと引き寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、飯まだ残ってたんだった…はむっ…」

「もう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…ごちそうさま〜」

「お粗末さま」

「やっぱり絵里の手料理は美味しいよ」

「ふふっ…ありがとう///」

「じゃ、食器洗ってくるわ」

「え、いいわよ。私が洗うから…」

絵里は焦ったように言った。

「いいや、やらせてくれ…迷惑かけたんだから」

「それなら私も手伝うわ」

「あぁ…わかった」

そしてナオキが食器を洗い、絵里が拭くことにした。

 

 

 

「…よし、これでラスト」

「はい」

絵里は最後のひとつを拭いた。

 

「よし、これで全部ね……」

「あぁ…」

ナオキは絵里のエプロン姿を見た。

「んもう…なによ〜ジロジロ見て〜///」

「いや、絵里のエプロン姿はやっぱりいいな〜って」

「もう……///」

絵里は嬉しそうに顔を赤くして笑った。

「あ、でももうこんな時間か…」

ナオキは時計を見て言った。

「そうね…明日に備えて寝ましょうか?」

「そうだな…」

そして2人は部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

ガチャ…

「あ、お義兄ちゃん!」

「お、亜里沙ちゃん…ただいま」

ナオキと絵里が部屋に向かっていると亜里沙がドアを開けた。

「おかえり!遅かったんだね?」

「あぁ…ちょっとな」

「亜里沙も早く寝なさいよ」

「は〜い」

亜里沙はそう言うとトイレに向かった。

ナオキと絵里は部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ・絵里)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ…ナオキ…」

「ん?」

絵里はベッドに入ろうとしたナオキの袖を引っ張って言った。

「その……寂しかったんだからね……」

「絵里……」

「だから……」

絵里はナオキに抱きついた。

「っ…絵里……!」

「ナオキ……」

絵里はナオキを目をウルウルさせて上目遣いで言った。

「絵里…」

ナオキはそんな絵里をお姫様抱っこしてベッドに優しく倒した。

「ナオキ……お願い……」

「…わかった……おれも絵里が欲しかった……」

「私もよ……ナオキ……」

そして2人は唇を合わせた。

 

 

 

2人の夜は長かった……

 

 

 

 

 

次回へ続く……




ありがとうございました!
いやぁ〜今回はどうしようか迷ったんですが、ナオキが沖縄で出会ったおっちゃんの名前、そして正体を明らかにしちゃいました!
さらに卒業式の日に生徒会で話していた人物も明らかにしちゃいました!
整理しますと、忍川ナナも卒業式の日に生徒会室で話していた人も、ナオキの中に存在する"もう1人のナオキ"ということです!
そのもう1人のナオキが姿を変えて現れたのが忍川ということですね!
あと、忍川ナナさんの外見や声は物語シリーズの忍野メメという登場人物を想像してください!

それでは、新しくお気に入りしてくださったみなさん、ありがとうございます!
感想などどんどんお待ちしております!
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