みなさんどうも!
先日、日間ランキング10位に載せていただきました!ありがとうございます!
さて、少しお知らせですが、この作品に限らず私の作品にもし、わかりずらい表現、シーン、誤字脱字などがありましたら感想やメッセージ、Twitterで教えていただければ随時対処致します。どうぞ、ご遠慮なく。
それでは長くなりましたが本編、スタートです!
「梨子ちゃん、音ノ木坂学院に来てみるか?」
「音ノ木坂学院に!?」
翌朝の朝食中に、ナオキは梨子にそう尋ねると、梨子は驚きの声をあげた。
「あぁ、梨子ちゃんに会わせたい人がいるんだよ」
「会わせたい……人?」
梨子は首を傾げた。
「あぁ、その通り。どうだ?来てみるか?」
梨子はナオキにそう言われ、もぐもぐと口を動かしながら考えた。
「……うん、行きたい!」
「よし、じゃあご飯食べたら準備しろよ?」
「うん!」
梨子はナオキの言葉に元気よく頷いた。
「そう言うと思って、梨子ちゃんのお弁当もちゃんと作ってあるからね」
「ありがとうございます!」
梨子は向かいのナオキの隣に座っている絵里を見て言った。
こうして、梨子はナオキと亜里沙と共に音ノ木坂学院に向かうこととなった。絵里はまだ夏休み期間中ではないため、大学に向かった。
音ノ木坂学院……
「おはよ〜」
ナオキと亜里沙が部室に入ると、1年生組と2年生組が挨拶を返した。
「おっ、真姫、ちょっといいか?」
ナオキは髪の毛をくるくるとしながら参考書を読んでいた真姫に声をかけ、廊下に呼んだ。
「ん、なによ?今忙しいんだけど」
「まぁまぁ、そんなこと言わずに」
真姫は少しだるそうであったが、参考書を置いてナオキの方に向かった。
「で、何の用?」
「あぁ、ちょっといとこを紹介しようと思ってな」
「いとこ?」
真姫は首を傾げたが、ナオキが手を向けた方に梨子がいたため、この子のことかと梨子の方を向いた。
「紹介するよ。桜内梨子、おれのいとこでピアノを習ってるんだ」
「は、はじめまして!桜内梨子です!よろしくお願いします!」
梨子は緊張気味に一礼した。
「西木野真姫よ。よろしくね」
真姫は相変わらず髪の毛をくるくるとしながら言った。
「真姫はピアノ弾くのむっちゃ上手いんだぞ?だから梨子ちゃんのこれからに参考になればいいかなって」
「そうなんだ〜!」
梨子は目を輝かせながら真姫を見つめた。
「ねぇ、梨子ちゃん……だっけ?一曲弾いてみせてよ」
「えぇ!?」
真姫にそう頼まれると、梨子は頬を少し赤くして驚きの表情を浮かべた。
「お〜いいんじゃないか?」
「え、でも……私なんかで……」
「興味があるのよ。貴女がどんな風に弾くのか」
「ほう……」
梨子は自分なんかでいいのかと不安になるが、真姫はそれでも弾いてほしいと言った。ナオキは「実に面白い」という表情で真姫を見た。
「わ、わかりました!お願いします」
「それじゃあ、音楽室に行きましょう」
真姫が音楽室に向けて歩き出すと、梨子はその後ろをついて行った。
「あ〜みんな、全員揃ったら着替えて先にストレッチとかしててくれ。おれと真姫は音楽室に行ってくる」
今部室にいるメンバーにナオキがそう言うと、みんなは頷いた。そしてナオキも音楽室に向かった。
音楽室……
梨子はピアノの椅子に座り、弾く準備をした。
「じゃあ、弾いてみて。曲は……そうね、貴女の好きな曲でいいわ」
「はい!」
梨子は真姫に言われた通り、自分の好きな曲を弾き始めた。曲名は『空』で、梨子がピアノを好きになるきっかけとなった曲である。
「……どうですか?」
曲を弾き終わると、梨子は一息はいてそう言った。
「…………………」
「………真姫?」
ナオキはなかなか反応の声を出さない真姫を不思議に思って名前を呼んだ。
梨子も心配そうな表情をしていた。
「正直……驚いたわ。まさかここまで上手いなんてね。でもまだ少し足りないわ……」
「足りない……?」
「えぇ、ちょっと失礼するわね……」
真姫はそう言って梨子の隣に移動してアドバイスをし始めた。ナオキは連れてきてよかったと笑顔を浮かべた。
「そういえば……なんでこの曲が好きなの?」
真姫は梨子に思い出したように『空』という曲が好きかを聞いた。
「えっと……小さい頃にこの曲を初めて弾いたんですけど、その時に思ったんです。『空を飛んでいるみたいだな』って……だからこの曲が好きなんです」
梨子は懐かしそうに楽譜に触れながらその理由を話した。
「なるほど……つまり、この曲が貴女がピアノを好きになるきっかけの曲って感じかしら?」
「っ……はい!」
梨子は『ピアノが好き』と一言も言っていないのに真姫がそれを見抜いたことが嬉しくて喜んだ。
「なら、その気持ちを大切にしておくことね。これから先、きっと役に立つから」
「はい、ありがとうございます!」
「で、そろそろ私は練習した方がいいのかしら?」
梨子にお礼を言われると、真姫は座っているナオキの方を向いて言った。
「あぁ、そうだな。すまないな、急に頼んじゃって」
ナオキがそう言うと、真姫は少し頬を赤く染めてそっぽを向いた。
「い、いいわよ別に。それじゃ、先に行ってるわね」
「あぁ……」
そして真姫は音楽室を出て部室へと向かった。
「さてと、おれも行くか……」
「え、ナオにぃも行っちゃうの?」
ナオキが立ち上がり去ろうとすると、梨子は少し寂しそうな表情をした。
「そりゃあ、おれもShooting Starsの一員だからな。しっかり練習みてやらないと」
ナオキはそう言って梨子の頭を撫でた。
「うん、そうだよね!頑張ってね!」
梨子が笑顔でそう言うとナオキは微笑み返して、手を振って音楽室を去った。梨子はそんなナオキの背中を見てからまたピアノを弾き始めた。
屋上……
Shooting Starsのメンバーは夏の暑さにも負けじと必死に練習をしている。
ランキングも順調に上がってきており、夏休みの終盤には初ライブを予定している。1年生組はスクールアイドルとして初めてのステージとなるため、一層に気合いが入っている。
「よし、10分休憩だ!しっかり水分補給するように!」
ナオキが手を叩いてそう言うと、全員が疲れたように尻もちをついた。
それを見てナオキは全員に凍らせたタオルとドリンクを渡してまわった。
そして1年生組に渡しに向かうと、1年生組は先程の練習の復習をしていた。
「ここって……こうでしだっけ?」
マシュは不安な点を一度踊って見せて確認した。
「マシュちゃんまた同じところミスしてるわよ。ここのところは……こう!」
真癒美はマシュの間違いを訂正した踊りを見せる。
「なるほど!」
マシュはそのところをもう一度踊った。踊り終わると、首筋に冷たさを感じて「ひゃっ!」という声を出して驚いた。
「はははっ、すまんすまん」
「せ、先輩!?」
マシュが振り向くと、ナオキが冷えたドリンク片手にニヒヒと笑っていた。
「みんな練習に熱心なのはいいけど、休憩中はしっかりと休憩しろよ?無理して体調崩されても困るしな」
「す、すみません……」
「わかればよろしい。はいよ」
マシュがシュンとして謝ると、ナオキはタオルとドリンクを渡した。
「ありがとうございます!」
「ほかのみんなもちゃんと休憩するようにな」
「「「「はい!」」」」
そして、他の1年生組もタオルとドリンクをちゃんと受け取って休憩した。
すると………
〜♪
「ん、この音は……?」
静かな音ノ木坂学院に綺麗なピアノの音が響き、休憩中のみんなは目を瞑って上を向いてその音を聞いた。
「いい音色だね〜」
「この音色……梨子ちゃんね」
花陽がその音色に聞き惚れていると、真姫がこの音は梨子によるものだと見抜いた。
「梨子ちゃんって……ナオキくんのいとこの?」
「あぁ、そうだ」
ことりは練習前に聞いた梨子のことを思い出して言うと、ナオキは頷いた。
「なんというか……癒されるね」
「うん、練習の疲れが取れていくみたいだね」
瑞希がそう言うと、雪穂は汗を拭いて言った。みんな梨子の奏でる音色を聞いて、練習で出た疲れが取れていくように感じていた。
梨子の演奏が終わっても、みんなはまだ先程の演奏の余韻に浸っていた。
みんなは梨子が弾いた曲……『空』に強く感動を覚えた。
「よぉーし!みんな、Shooting Stars初ライブに向けて、練習頑張るぞ〜!」
「「「「「「「「「「「お〜!」」」」」」」」」」」
穂乃果がそう言って拳を挙げると、みんなもその後に続いて拳を挙げた。
「……少しでも、ナオにぃの役に立てたかな?」
梨子は窓から空、屋上の方を見上げてそう呟いて窓を閉めた。
そして、梨子は休憩がてらに本を読もうとカバンの中からある本を取り出す。その本は薄いサイズで、表紙には金髪の女性が描かれていて、『壁ドン』と書かれていた。
それは昨夜のこと………
梨子は絵里に勉強を教えてもらい、部屋に戻り妄想をしていた。そのとき、落ち着かなくてクローゼットの扉を開いたのだ。そして、その奥にあるダンボールが気になり引っ張り出した。
そのダンボールの中身が気になり開くと、新聞紙によってさらに見えないようにされていた。新聞紙をはがすと、その下には先程音楽室で梨子が手にした"絵里似"の金髪の女性が写っている表紙の薄い本があった。
梨子はそこに書かれいた『壁ドン』という単語が気になり、その本を読み始めた。読む事に顔が赤くなっていったが、梨子は本を読み続けた。
そして読み終わると満足気な表情を浮かべ、すっかりそのジャンルの虜になってしまったのであった。
そして今に戻る……
「う〜ん、やっぱりいいわね〜。でもなんでこんな素晴らしい本がアソコにあったのかな?」
梨子は何故、誰も使っていなかった部屋のクローゼットの奥のダンボールの底にこの本があったのか不思議に思った。
「そうだ!またナオにぃに聞いてみようっと!」
梨子はその真相をナオキに聞いてみることにして、また本を読み始めた。
「っ……!」
ナオキは突然、ぶるぶると背筋を震わせた。
「……ナオキ、どうしたのですか?」
海未はナオキが急に背筋を震わせたのでその理由を聞いた。
「いや、なんか急に寒気が来てな」
「夏なのにですか?気をつけてくださいね」
「あぁ、わかってるよ……(なんか、嫌か予感がする……)」
ナオキは苦い表情をして海未から目を逸らした。海未はそれがわからず首を傾げた。
練習も終わり、ナオキと亜里沙と梨子は帰路についた。
梨子は練習が終わったあとに、Shooting Starsのメンバーからピアノを褒められたので上機嫌であった。
「梨子ちゃん、嬉しそうだな」
「えへへへ、だって〜」
ナオキがそう言うと、梨子は先程のことを思い出して笑顔を浮かべた。
「よほど嬉しかったんだね」
「あぁ、そうみたいだな」
亜里沙とナオキは梨子を見て、笑を零して言った。
その日の夜………
「ナオにぃ……ちょっといい?」
「ん、どうしたんだ?」
梨子はナオキが一人でリビングにいるところに話しかけた。
「その……この本のことなんだけど……」
「本?」
「うん」
ナオキは勉強のことかと思っていたが、梨子が"本のこと"を聞きたいと言ったので不思議に思って首を傾げた。
梨子は頷いて、背中に隠してあった『壁ドン』と書かれている本をナオキに見せた。
「っ……!?梨子ちゃん、それをどこで……」
「えっと……部屋のクローゼットからだよ」
「あ〜………そこにあったんだった……」
ナオキはその本を見て驚きを隠せず、あった場所を聞くと頭を抱えてしまったという表情を浮かべた。
「ナオにぃ、もしかしてこの本って……ナオにぃの?」
「……………あぁ、そうだ。いいか、その本はあげるから、絶対絵里には言うなよ?」
「え?う、うん!ありがとう!」
ナオキは梨子にそう忠告して、梨子を部屋に返した。
あの本は、実はナオキのものなのである。ナオキが秋葉原の同人誌ショップで、登場人物が絵里に似ているからという理由で買い、絵里と同棲すると決まってから隠したのだ。
「あれ、絵里に見つかりでもしたら……恐ろしい……」
ナオキはあの本が絵里に見つかれば、絵里からどんな目に合わされるか不安なのである。そんな不安からか、ナオキの顔に汗が一滴垂れた。
「ま、梨子ちゃんにあげたから大丈夫だろ」
ナオキは梨子にあげたから大丈夫だと安心して汗を拭き取った。
「ナオキ、どうかしたの?」
「ん、ちょっと練習のことでな。さて、おれも風呂入ってくるか」
絵里が風呂から出てきて声をかけると、ナオキは風呂場に向かった。
その頃、梨子は……
「ナオにぃに貰っちゃった〜」
梨子はあの本をナオキからもらったことが嬉しいようで、喜んでいた。
「こういう本ってどこで売ってるのかな?やっぱりそういうお店に行かないといけないのかな?あ、そうだ。ナオにぃにメッセージアプリのアカウント聞いたし、それで聞いてみようっと」
梨子はスマホからメッセージアプリを起動して、ナオキにああいう本はどこで買えるのかとメッセージを送った。
リビングではナオキのスマホのバイブレーションが鳴り、そのメッセージが受信された。
絵里はその内容を見ることはなかった。
次回に続く……
〜妄想ラジオ!〜
ナ「さて、本日も妄想ラジオ!のお時間となりました!今回は真姫と梨子ちゃんと一緒にお送りします!」
真「よろしく」
梨「あ、また私なんだね」
ナ「あぁ、なんか最近梨子ちゃんの出番増えてきたからな」
真「と言うか、前回登場したばかりだけど」
梨「まぁ、そうなんですよね」
ナ「しかし、真姫が梨子ちゃんの腕をあそこまで褒めるとは正直驚いたぞ」
真「そう?」
ナ「あぁ、なんか真姫ってピアノむっちゃ上手いからなんか褒めそうなイメージないんだよ。ほかのこともだけど」
真「ヴェえ!?」
梨「でもそんな人に褒められたので、私は嬉しいです!ありがとうございます」
真「ふ、ふん!調子に乗らないことね!」
梨「はい!」
ナ「(梨子ちゃんはほんとにいい子だな〜……多分)それでは、今回はこの辺で!」
真「新しく評価してくださった、GAURAさん、グレース王子さん、ありがとうございます!」
梨「そして、新しくお気に入りしてくださったみなさん、ありがとうございます!」
ナ「感想など、どんどんお待ちしております!それじゃあ……」
ナ・真・梨「「「ばいば〜い!」」」
梨「そう言えば、ナオにぃさっき失礼なこと考えてた?」
ナ「そ、そんなことねーよ!」
梨「ほんとに?」
ナ「ほんとほんと!」
梨「ふ〜ん……ならいいけど」
ナ「(ほっ……)さ、早く帰ろうぜ」
梨「うん!」