ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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みなさん、あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!
え?19時以降の投稿って活動報告にあった?ほら、あくまで「予定」ですから(ドヤ顔)。
そういえば今年で平成が終わるんでしたよね?私、実は元号を跨ぐことが夢だったんだんです。
さて、今回は私の新年初投稿ですよ!しかも章末回!お待たせしました!(メルトリリス祈願短編は別枠)
ではでは早速、お読みください!オナシャーーーース!






第149話(章末回)「早すぎる終わり」

 

 

 

ファーストライブ終了直後……

 

控え室……

 

「みんな、お疲れ様!」

「「「「「「「「「「「お疲れ様です!」」」」」」」」」」」

「みんなよかったで〜!」

 

ここでナオキと童子を含めたShooting Starsの面々はライブの終了を喜んだ。

 

「ライブ、凄かったね!」

「そうだね。お客さん達の歓声がまだ耳から離れないよ!」

 

ずっと近くでμ'sを見続け、そして憧れていた亜里沙と雪穂は興奮した様子で話した。

 

「あそこのターン、練習通りに出来てよかった〜」

「確かにあそこは難しかったです!」

「2人共練習のときはよくあそこで失敗してたものね」

 

瑞希、マシュ、真癒美は練習のことも思い出しながらライブ中の自分のダンスの成功を喜んだ。

 

「さてと、じゃあみんなは着替えたら部室に集合。おれは講堂を片付けてくる」

「ほんならウチはひと足先に部室に行っとくわ〜」

 

そう言うとナオキと童子は控え室から出ていった。他のメンバーは控え室の鍵を閉めて部室へと向かった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜♡〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

「それでは、ライブの成功を祝って、カンパーイ!」

 

凛が乾杯の号令をかけるとみんなは手に持ったコップをカコンと合わせて声を合わせた。

 

「う〜ん、お酒飲みたいわ〜」

「ダメですよ、ここ学校ですし」

「ケチな生徒会長やわ〜」

 

童子はコップに入っているのがお酒ではないことに不満を漏らしながらもお茶を一気に飲み干した。

 

「雪穂?なにしてるの?」

「なんだかネットの反応気になっちゃって……」

「あ、それ私も気になる!」

「そうね」

 

雪穂がパソコンを睨んでいると1年生の他の面々も群がって画面を凝視した。

ナオキはそんな1年生達を微笑ましく思いながら見つめていた。それは2年生や3年生も同じであった。

 

「私達も最初はあんな感じだったね」

「かよちんが一番パソコンを睨んでたもんね〜」

「もぉ〜やめてよ凛ちゃ〜ん」

 

凛が去年の花陽のことを話題に出すと花陽は頬を赤くして右腕をパタパタと振っていた。

 

「でも海未ちゃんは怖いからって両耳塞いで目を瞑ってたもんね〜」

「そ、それは言わないでください!」

 

穂乃果が去年の海未のことを話すと海未は顔を赤くして両手を前に出してその手を左右に振っていた。

 

「今の花陽も海未も去年とあんまり変わらない気がするけどな」

「ふぇえ!?」

「えぇ!?」

 

そんな花陽と海未を見ながらナオキは苦笑いを浮かべながらそう言うと2人は驚いた表情をした。

 

「す、すごい!まだ動画上げてないのに私達のことが話題になってるよ!?」

「え!?ほんと!?」

「でも結局いつも穂乃果が一番騒いでるじゃん」

「「「「「確かに」」」」」

「お姉ちゃん……」

 

亜里沙の興奮の声に反応して1年生達に混じった穂乃果を見たナオキの言葉に他の2年生、3年生は共感して、雪穂は呆れた表情を浮かべてため息を吐くように呟いた。

 

「あれ、そう言えばマシュは?」

「さっきパソコンの画面見たあとに出ていってたで?スマホ握ってたから多分電話ちゃうかな〜?」

「あ、じゃあついでに私呼んでくるよ」

「あぁ、すまん」

 

ナオキがマシュがいつの間にかいなくなっているのに気がつくと、ことりが部室を出てマシュを呼びに行った。

 

 

 

 

 

〜〜〜ラブライブ!〜〜〜

 

 

 

 

 

 

「マシュちゃん、どこに行ったのかな〜?」

 

部室を出たことりはキョロキョロとマシュを探しながら廊下を歩いていた。

 

「で、でもっ……!」

「……この声は、マシュちゃん?」

 

するとことりの耳にマシュらしき声が聞こえたのでその方向へと足を進めた。

 

そこにはマシュがスマホを耳に当てていた。そんなマシュの額には汗が一滴流れていた。

 

 

「お父さん、前に"それ"は来年だって……急にそんな……」

 

(マシュちゃん、お父さんと何を話してるのかな……?でもあの表情、まるで"あのとき"の私みたい……)

 

ことりがマシュの表情を見ながら思い出しているのは去年、海外にいるすずめの知り合いから来た留学の誘いの手紙を読んだときのことである。

そのとき留学したい気持ちもあった。でも幼馴染の穂乃果達やμ'sのみんなと別れたくないという気持ちもあり、一番の幼馴染の穂乃果に相談することすらできなかった。だが、穂乃果が引き止めてくれたおかげで自分は今こうしてまだ日本にいる。

ことりはあのときの自分と同じ焦り、動揺をマシュも今感じているようにその表情から伺えたのだ。

 

「あ、まだ話は!……はぁ……」

 

マシュが電話を終えたのを確認するとことりはマシュの方へと歩き始めた。

 

「マシュちゃん……」

「あっ、ことりちゃん……」

 

そして、ことりとマシュの距離はゆっくりとどんどん縮まっていった。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜♡〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

アイドル研究部、部室……

 

「よし、これで送信っと……」

「お義兄ちゃん、何してるの?」

「ん?これだよこれ。これでライブ来てくれてありがとうって呟いたんだ」

 

ナオキが何をいているのか気になっていた亜里沙に、ナオキはスマホの画面を見せた。それは情報発信ツールのアプリのホーム画面であった。ナオキはそのアプリを使って今日のライブに来てくれたファンのみんなへのお礼のメッセージを呟いた。

 

実はこのツール、μ's時代からメンバー全員が使っており、みんな日常でのことやライブなどのことをそこで呟いていたのだ。

余談だがナオキと絵里が付き合っているというのはここから全国に広まっていったのだ。

 

 

「反応は返ってきたの?」

「あぁ、『1曲だけでしたがとても充実してました!』とか『これからの活躍期待してます!』とか来てたぞ」

「おぉ、好反応だね!」

 

ナオキがその呟きに反応したファンの人のコメントを読み上げると穂乃果はとても嬉しそうに目をキラキラとさせた。

 

すると静かに部室のドアが開いてことりとマシュが入ってきた。みんなそっちの方を見たが、マシュの浮かない表情を確認すると何事かと顔を傾げた。

 

部室には少し重い空気がたちこんでいた。

 

 

「………何かあったのか?」

 

ナオキはそのみんなが口を開くのを戸惑っている重い空気の中、マシュのその表情の理由を聞いた。

マシュはその理由を言うことに抵抗感を見せたが、隣にいたことりの後押しによって腹をくくった。

 

 

「あの、実は私………」

 

 

ことりはそんなマシュを見守る様に見つめ、その他のみんなはじーっと何かを言おうとするマシュの顔を見つめた。

 

 

 

 

「実は私……マシュ・ライトは急なのですが、11月にカナダに帰ることになりました……!」

 

 

 

「…………………は?」

 

 

 

各々がマシュの告白に唖然とする中、ナオキは急な告白に戸惑うかのような声を漏らした。

 

 

「嘘……なんで?」

 

瑞希は両手で口を押さえ、目を開いて信じられないという表情をしながら言葉を発した。

 

「本当は来年に帰ると聞かされていたのですが、さっき父から連絡があって、11月にカナダにある会社に帰ることになった……と」

 

みんなマシュの言葉を静かに聞いていた。

いや、みんななんと声をかけたらいいのかわからずに言葉を発することができなかった。

 

だがこいつは違った。

 

みんなが静寂する中、ナオキは大きな音をたてて立ち上がった。

 

 

「マシュ、家の場所教えてくれ」

 

「な、なんで……」

 

「決まってるだろ……マシュのお父さんに言ってマシュを日本に残してもらう……!」

 

ナオキの抑えきれない気持ちを重ねた声にみんなが驚きの声をあげた。

 

「無茶よ、よしなさい」

 

「そうですよ。それにマシュを1人残すなんて到底お父様が許すとは思えません!」

 

「そんなのやってみなくちゃわかんないだろ!」

 

興奮しているナオキを真姫、海未が止めようとしたがナオキは止まらなかった。

 

「もう大丈夫なんです。仕方ないんです……もう……」

 

「仕方ないわけないだろ!」

 

「っ……ナオキ、くん……?」

 

「そんなの、そんなのないだろ!だって、マシュはまだ、スクールアイドルを知ったばかりで、みんなでスクールアイドルを始めたばかりじゃないかっ……!そんな、こんなすぐに……!」

 

「ナオキくん……!」

 

みんなナオキの言葉を否定する気なんて起きなかった。

ナオキはマシュが4月にスクールアイドルのライブを初めて見て、憧れたときからマシュを知っていた。

マシュは初心者ながらみんなに負けないように頑張り、今日やっとスタートをきったところなのだ。だが、マシュが急に11月に日本を、Shooting Starsを離れてカナダに帰ってしまうことになった。ナオキが止めない理由などそこには存在しないのだ。

 

「本当は私も離れたくありません。だって、まだみんなとスクールアイドルを始めたばかりで、これから頑張ろうって思ったんです」

 

「だったら尚更……!」

 

「でも、私には残ることができません。父は私を1人置いていくことなんてしませんし、私も家族とは離れたくありませんから……」

 

「だったら、スクールアイドルはどうするんだよ……マシュはあんなにスクールアイドルに憧れていたじゃないか!」

 

「ちゃんと続けます。例えShooting Starsのメンバーではなくても、カナダでスクールアイドルをしていこうと思います」

 

マシュは涙を目に浮かべながら笑顔を浮かべてそう宣言した。

 

「…………後悔、しないか?」

 

「しません」

 

ナオキはそんなマシュの表情を見つめて興奮している気持ちを抑えた。そしてことりが留学しそうになったときのこと、みんなで考えてμ'sは終わってもスクールアイドルは続けると宣言したときのことを思い出して口元を緩めた。

 

「………そうか。マシュがそう言うなら……仕方ないな」

 

「ナオキくん……!」

 

みんなはナオキがマシュを止めることを辞めたことを確認し、ホッと安心したように息を漏らした。

 

「マシュ、絶対スクールアイドル続けるんだぞ。約束だ」

 

「っ……はい!」

 

するとナオキは優しくそう言って右手の小指をたててマシュの前に出した。マシュはそれを見て同じく右手の小指を立ててナオキの指に絡めて、所謂指切りげんまんをした。

 

「じゃあ、マシュのお別れライブするにゃ〜!」

 

凛の言葉にみんながやる気を見せて「おー!」と言うとマシュは驚いた表情を見せていた。

 

「当たり前だろ?Shooting Starsのマシュの最後と、これからのマシュの活動を応援するためのライブ」

 

「っ……はい!」

 

マシュはみんなの気持ちが嬉しくて涙を流した。それを見たみんなは笑い声をあげて、近くにいたことりはマシュの涙をハンカチで拭いた。

 

 

そしてナオキはそんな光景を見てこう思ったのであった。

 

 

 

 

────マシュが体調を崩してあの日に学内見学をしたのは運命だったのかもしれない……と。

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、ナオキがマシュが指切りげんまんをしたことを凛が絵里にチクったことにより夜に嫉妬した絵里から無視され続けて、ハーブレイクありふれた悲しみありふれた痛みとしたことはまた別のお話。

 

 

「辛い」

 

 

 






ありがとうございました!
少し短かったですかね?自分も書いてて短いかなって思ったのですが、これぐらいの方が読みやすいかなと思いまして。
さて、2018年!この作品をとりあえず「あるシーン」までは書き上げたいなと思っております!実はこの作品、結構先まで展開が固まってたりします。あとはそこまで持っていくだけ。
ではまた次回お会いしま……しょう!次回からは新章ですよ!

みなさんにとって2018年がいい年でありますように……
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