ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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※内容を一部変更しました


第29話「ナオキのμ’sとの出会い」

あの日の翌日…

みんなは部室で曲作りをしていた。

「そういえばナオキ」

絵里が言った。

「なんだ?」

ナオキはパソコンから目をはずした。

「希が『ナオキのおかげでμ’sができた』って言ってたけど…どうゆうこと?」

「あー……そういやみんなに話してなかったな……」

「それ聞きたい!」

穂乃果が言った。

「なら、話すか…おれのμ’sとの出会いの話を……」

ナオキは言った。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あれは……おれが退学してしばらくたった時だな……

 

「結局……人ってのは……そんなもんかよ……」

 

おれは人を信じられなくなった。

 

 

 

ある日、絵里から電話がかかってきた。

 

「絵里………もしもし?」

「もしもしナオキ、大丈夫?」

「あ…あぁ!全然大丈夫だ!楽しいよ!」

「そ…そう?ならいいんだけど……」

「絵里もがんばれよ…」

「うん…またね」

「うん!…………俺って嘘つきだな……」

 

おれは絵里に嘘をついた……そのことでさらに自分を追い詰めたのかもしれない……

 

 

そしてしばらくたって次は希から電話がかかってきたんだ。

 

「絵里かな?……え、希さん?…もしもし、希さんが電話してくるなんて珍しいですね」

「あ、出てくれた!実はね、少し見て欲しいものがあるんや」

「見て欲しいもの?」

「うん!今からメールするアドレスにアクセスしてね!また電話するから!それじゃ!」

「え…ちょっと……切れた……何だったんだ?あ、メールきた……」

 

そして希に言われた通りにおれはメールのアドレスにアクセスした……すると……

 

「ん?どこだよここ……客もいない…幕も下がってる……ん?声が聞こえる……」

「まもなくμ’sのファーストライブでーす!」

「お急ぎくださーい!」

 

それはフミコとミカの声だった。

 

「μ’s……石鹸かな?いや、ライブって言ってたな……でも客がまだ入ってこない……」

 

そのままブザーがなった。

 

「あれは……穂乃果ちゃん?それに…海未ちゃんにことりちゃん…」

 

そして幕が上がって見えたのは穂乃果・海未・ことりの3人だった。

 

その3人のあの顔も……

 

「え…」

「ウソ……」

「ごめん…宣伝したんだけど……」

「あの3人がアイドル…でもファーストライブで観客ゼロ…」

「はぁはぁ……」

「花陽ちゃん?」

「あれ?ライブは?あれ?」

「歌おう!そのためにここまでやってきたんだから!」「うん!」

「はい!」

 

そこに花陽が走ってきて、ライブが始まった……

 

「I say……ヘイ,ヘイ,ヘイ,START:DASH!!

ヘイ,ヘイ,ヘイ,START:DASH!!」

 

おれはそのライブを見て衝撃を受けていた。

 

「ハラショー……あ、また言っちまった…でも……ほんとにすごい……μ’s……か……」

 

おれは絵里の口癖のハラショー!をずっと使っていて、知らないうちにおれの口癖にもなっていたんだ。

でもその時のμ’sには何かが足りない気がした。

 

「それは(それは)遠い(ユメの)

欠片(だけど)愛しい欠片

カナタへと…僕は DASH!!」

 

そしておれは拍手した……

あと、絵里から聞いたんだがこの時に全員あの場にいたんだな……

そしておれを含めて全員があのライブを見た……

 

「ありがとうございました!」

 

そして絵里が舞台の前に行った。

 

「あれ?絵里………なんで笑ってないんだ……」

 

絵里の顔を見たが笑ってなかった…

 

「希さん……」

 

そして希から電話がかかってきた。

 

「ライブは見た?」

「はい…希さん……なんで絵里は笑ってないんですか?おれには自分を追い込んでるように思え…あ……」

「ナオキくんも……やろ?」

「知ってたんですか?」

「いいや、そんな気がしただけや……『μ’s』って名前はな…ウチがつけたんやよ…」

「希さんが?」

「うん……ギリシャ神話に出てくる9人の女神…」

「なるほど…石鹸かと思いましたよ…でも9人って…まだ3人じゃないですか?なんで」

「もう見つけてるんよ…9人……」

「えっ!?」

「あの3人に加えて…思い出して……あの場にいた人たちを…」

「あの場に……はっ!」

 

おれは思い出した……あの場にはヒフミとおれを合わせて13人いた…花陽、凛、絵里、希、にこ、真姫…

 

「確かにいましたね…でもなんでおれに?」

「ナオキくんには協力して欲しいんや……μ’sが9人になる手伝いを……」

「それなら希さんが先に入れば」

「まだその時やない…えりちも…あんな感じやし……」「そう…ですか……」

「だからこそお手伝いして欲しいんや…とくにえりちに関しては…えりちはμ’sに敵意を抱いている…認めていない…でも…μ’sにえりちは絶対に必要なんや…」

「なぜそこまで……」

「……ウチの望みやから…」

「希さんの望み?」

「うん…それはまた話すよ……今は協力して欲しいんや…」

 

おれは黙り込んでそして言った。

 

「わかりました!」

「ありがとう!また後でかけなおすからな」

「はい!」

 

そしておれはμ’sが9人になる手伝いをはじめた……

 

 

おれはまずは最初にライブに来た花陽を誘うように提案した…

 

「花陽ちゃんかー…どうしてや?」

「あの子はアイドルに対しての思いが強いように感じました…でも自分にはできないと思っているかと……」

「さすがやね…正解や…」

「知ってたんですか……」

「うん…あの子はな…ずっとμ’sのポスター見たりしてたからな…でもあの子が入ればあと2人入るよ」

「2人も?」

「うん…女の子らしいことが似合わないと思っている凛ちゃん…そして素直になれない真姫ちゃん……」

「……希さん、その真姫ちゃんを説得してください…」「おっ、考えることは同じやねー…すでに実行済みよ」「ほえ?」

「真姫ちゃんはね、あの曲の作曲をしたんや!」

「ほんとですか!?」

「うん!だからねあの子さえ動かせることができれば凛ちゃんもついてくる」

「その2人は友達なんですか?」

「ううん…凛ちゃんは花陽ちゃんの親友……だから…」「なるほど…」

「とりあえず、また明日真姫ちゃんにアタックしてみるわ」

「お願いします…」

 

 

そして2日後に花陽・凛・真姫が加入したと知らせが入った。

 

 

それからしばらくたって…

 

「電話か…絵里だ…もしもし?」

「あ、もしもしナオキ?元気にしてる?」

「あぁ…そっちはどうだ?」

「え………まぁ…ちょっと忙しいかな?」

「(μ’sのことか?)そうか…たまには自分の好きなことしてみるのもいいんじゃないか?」

「何言ってるのよ…生徒会での仕事が私のやりたいことよ…それに今は…この学校の廃校を阻止しなくっちゃ…」「絵里………無理するなよ?」

「うん、ありがとう…それじゃあね」

「あぁ…」

 

そしてまたしばらくたって…

 

「希さん?なにか進展はありましたか?」

「それがね、あの子達が部活申請してきたんよ」

「へー」

「それでね、にこっちが部長のアイドル研究部がもう既にあって、あの子達をにこっちのところへ行かせたんよ」

「それであいつらはその部に?」

「いいや…にこっちが追い返した…」

「え……」

「にこっちにも色々あってなー……でも穂乃果ちゃんたちは諦めてないみたいやけどな…」

「そうですか……ま、明日にでもそのにこさんはμ’sに加入するでしょう……」

「えっ!?」

「穂乃果ちゃんたちなら……きっと……」

「ふふっ…明日が楽しみやね」

「はい…」

 

そして翌日……

 

「ほら来た…もしもし」

「ナオキくん!ほんまににこっち加入したんやけど!?」「でしょう?」

「すごいなー……ねぇ…ナオキくん」

「はい?」

「今……楽しい?」

「……はい……なんででしょうね……辛かったことが消えていく……あのライブのときから……」

「そうか……さ、あとはえりちを動かさなな!」

「はい!」

 

おれはμ’sに励まされていたのかな…

ずっと……

そしてμ’sの新たな動画がアップされていた。

 

「あれ?新しいPVか……『これからのSomeday』……」

 

おれはそのPVを見た……

 

「あれ?この赤い髪の子は…西木野病院の真姫ちゃんかな?ん?真姫……なるほど……μ’sに加入した真姫ちゃんはあの真姫ちゃんか……

でもまだなにか足りない…」

 

おれはその時に加入させようとした真姫は小さい頃に遊んだ真姫だと気がついた。

でも…それでも……まだなにか足りない気がしたんだ……

 

そして………

 

「え!?オープンキャンパスの結果次第で廃校!?」

「うん…でもそろそろえりちが動き出すころや…」

「そろそろ…ですか?」

「うん…星が動き出す……」

「星…絵里のことですか?」

「そうや……」

「それでは…また……」

「うん!」

 

そして希との電話が終わったあとにおれは絵里に電話をかけたんだ。

 

「もしもし絵里?今大丈夫か?」

「えぇ……どうしたの?ナオキからなんて珍しいわね…」「あぁ…なんか声のトーン低いぞ?何かあったのか?」「え?……ううん…別に…」

「なぁ絵里……」

「ん?」

 

「…………絵里の今1番やりたいことってなんだ?やりたいことは……なんなんだ……」

 

「やりたいこと?……だから学校を廃校にさせたくないって前に…」

「それは生徒会長としてじゃないのか?」

「え?」

「おれは音ノ木坂学院生徒会長絢瀬絵里に聞いているんじゃない!絵里自身に聞いているんだ…」

「私自身に?」

「あぁ…絵里の本当にやりたいことは……なんなんだ?」

 

 

 

「知ったような口で言わないで…」

「え…」

「あなたに私の何がわかるのよ!」

「ちょっと…絵里!……きれた…怒らしちゃったのか……」

 

かけ直しても電話に出てくれなかった。

 

 

そして翌日に希から電話がかかってきた。

 

「もしもし?」

「あ、ナオキくん!いよいよ動き出したよ…」

「動き出した?……はっ!絵里がですか!?」

「うん!実はね、穂乃果ちゃんたちがえりちにダンスを教わりたいって言いに来てね」

「え…絵里が承諾したんですか?」

「うん!」

「その風景…見せてもらえることってできますか?」

「そう言うと思って用意してあるよ…またアドレス送るからな」

「ありがとうございます!」

 

そして希からメールが来てそこのアドレスにアクセスした…

 

「うわー…絵里なかなかハードなのやらしてるなー……花陽ちゃんだったかな?フラフラじゃん…」

 

案の定、花陽は倒れた…

 

「かよちん!大丈夫?」

「もういいわ…今日の練習はここまで……」

「え!?」

「なによそれ!」

「私は正しい判断をしたまでよ……」

 

そして絵里は屋上から出ていこうとした……すると…

 

「生徒会長!」

 

そう穂乃果が言うと、みんな立ち上がった。

 

「今日はありがとうございました!」

「え?」

「明日もよろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!」

 

あの時見えた絵里の目は…震えていた…

 

「もう一押しかな……」

 

その日…もう一度絵里に電話したが出てくれなかった。

すると希から電話がかかってきた。

 

「あ、希さん…」

「どうや?えりち…あと一押しと思わへん?」

「思います……多分穂乃果ちゃんたちは明日も絵里にお願いするでしょう…いや…絵里から屋上へむかうと思います…」

「そうやね……その可能性が高いやろうな…」

「そろそろきりますね…」

「うん…」

 

そしてそのあとに理事長から電話がかかってきて、音ノ木に行くことになったんだ。

 

 

 

そして翌日……

 

「あ…希さんからだ…もしもし?」

「ごめん……ウチには無理やった……」

「そう…ですか……」

「ナオキくん…頼んでええ?」

「でも…絵里はでてくれるか…」

「でるよ…えりちなら……」

「わかりました…やってみます…」

 

そしておれは絵里に電話をかけた…

 

 

「絵里…でてくれるかな……」

 

 

 

「…もしもし?」

「あ…絵里…やっとでてくれたな…」

「その…私…」

「どうしたんだよ…涙声だぞ」

「な…なにもないわよ…ほっといてよ」

「ほっとけねーよ!」

「ナオキ…なんで…なんでそこまで…なにも知らないくせに!!」

「知ってる…知ってるよ!音ノ木坂学院生徒会長絢瀬絵里としてだ……おれはおれの幼なじみの(おれの大好きな)絵里の…絵里自身のやりたいことを聞いているんだ!!」

「私自身の……」

「絵里自身の…やりたいことは?」

「私は……私は……え?」

「どうした?」

 

あとから聞いたがその時に穂乃果は絵里に手を差しのべたんだよな……

電話のむこうから聞こえてくる声…

 

「なに?練習?なら昨日言ったメニューをしっかり…」「生徒会長…いや、絵里先輩…μ’sに入ってください!」「え?」

「絵里先輩はμ’sに必要なんです」

「なんで私…私は別にそんなこと……」

「希先輩から聞きました」

「なによ…素直じゃないわねー」

「にこ先輩には言われたくないけど」

「ちょっと待って…私は別に」

「やってみればええんやない?」

「希…」

「挑戦してみたらどうだ?」

「ナオキ……」

「それがほんとうにやりたいことになるかもしれないぞ……」

「えりち……」

「絵里……」

 

「わ…私は……ずっと…追い込んでたのかもね……生徒会長としての責任感に……生徒会長としてじゃない……私は…私としてこの学校を廃校にさせたくない!!」

 

「あぁ…おれは…応援してる…ずっと……」

「うん……ありがとう…」

 

そして絵里は穂乃果の手を握り、μ’sに加入したんだよな……

 

「これで8人……」

「いや…9人や……ウチをいれて…」

「えっ!?」

「ナオキは知ってたの?」

「ま…まぁ……」

「もう…希が手伝ってたのね…」

「いや逆やよ…ナオキくんが手伝ってくれたんや…」

「ふふっ……もう…じゃ、行きましょうか……」

「行くって…どこへ?」

「決まってるでしょ…練習よ!」

「やったー!!」

「じゃ、きるな…練習がんばれよ…」

「ええ!」

「よかった……さ、そろそろむかうか…今からむかえば来週のオープンキャンパスには着けるな…」

 

そしておれはこの時に大阪から東京にむかったんだ。

 

そしてオープンキャンパスの日……

 

(絵里……がんばれ……)

 

「皆さんこんにちは!私たちは音ノ木坂学院スクールアイドルのμ’sです!今から披露する曲は9人になって初めての曲です!聞いてください!」

「『僕らのLIVE 君とのLIFE』!」

 

 

 

「確かな今よりも新しい夢つかまえたい

大胆に飛び出せば O.K.マイライフ

望みは大きくね

背のびだってば 高く遠く

まぶしいあした抱きしめに行こう

全部叶えよう」

「そうだよ 信じるだけで」

「ぐんぐん前に進むよ、」「君が!」

「答えなくていいんだわかるから

胸にえがく場所は同じ」

「何度でも諦めずに探すことが僕らの挑戦」

「元気の温度は下がらない

熱いままで羽ばたいてく

あこがれを語る君の

ゆずらない瞳がだいすき…」「ダイスキ!」

 

 

そしておれは気づいたんだ…

あのとき足りないと感じたのは6人の歌声……

穂乃果・海未・ことり・花陽・凛・真姫・にこ・希そして…絵里

この9人の歌声で完璧になるということに……

おれの心に響いた歌声……

おれは知らないうちに涙を流していたんだ………

そして絵里は笑顔になった……

 

「そうだ……その笑顔がいいんだ……ほんとうにやりたいことは……これだろ……絵里……よかったな……」

 

そしておれはおじさんの家に帰っていったんだ

 

そしてあのアキバでのライブも見ていた

 

その後も希から写真とか送られてきたんだ……

 

メイド服の絵里や、合宿のときの絵里も……

 

そしておれは一人暮らしをはじめた

 

まさか……絵里と同じマンションだとはな……

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「そして今に至るって訳さ…これで終わり」

ナオキは話し終えた。

「えー!あのとき絵里ちゃんと電話してたのってナオキくんだったの!?」

穂乃果は言った。

「それは以外でしたね…」

海未は言った。

「そうだね…別の人かと思ってたよ…」

ことりは言った。

「ナオキくん…ずっと支えててくれたんだね…」

花陽は言った。

「それは知らなかったにゃー」

凛は言った。

「なによ…見てたなら出てきたらよかったのに…」

真姫は言った。

「希も…なかなかやるわねー…」

にこは言った。

「いやーそれほどでもー」

希は言った。

「ナオキがいてくれたからμ’sはできたのかもしれないわね……」

絵里は言った。

「あぁ……でもおれがこうやって元気になれたのも希があのとき電話してきてくれたおかげたし、それにみんなの歌声のおかげだ………ありがとうな!これからもよろしく!」

ナオキは言った。

「そういえば歌詞完成しました」

「いつのまに!?曲名は?」

ナオキは海未にきいた。

「はい!『Snow Halation』がいいかと!」

「ハラショー!」

「さぁ!練習するわよ!」

「はい!」

そして予選決勝に挑む曲もできて練習をはじめるμ’sであった……

 

 

 

 

次回へ続く……

 

 

 

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