さて……いよいよ………
あの日がやってくる……
と思えば………
「よし……やるか!」
ナオキはみんなが寝ている隣の部屋で本戦で歌う曲を聞きながら音響やライトなどのタイミングなどを確認していた。
「うーん……ここは……このライトを照らして……そうだ!ここでこうすれば………ハラショー!……おっと……みんな……起きてないよな……」
ナオキはそーっとドアを開けてみんなを見た……
みんなぐっすりと寝ていた。
「ふぅ……」
ナオキはまた机にむかって座った。
「ふんふんふーんふんふんふーん……」
ナオキは本戦で歌う曲を聞いて鼻歌を歌った。
ウトウトウト………
「やべぇ……眠くなってきた……」
ナオキはそのまま寝てしまった……
「……オキ!ナオキ!!」
ナオキの名を呼ぶ…誰か……
「はっ!?……あれ……寝てた?」
ナオキは屋上で寝ていたのだった…
「もう…いくら待ってるのが暇だからって寝ることないじゃない…」
その声の主は絵里だった……
「あぁ……みんな揃ったのか?」
「うん、もう……何回も呼んでるのにー」
絵里は頬を膨らまして言った。
「ごめんごめん……かわいいな……」
ナオキは立ち上がって絵里の頭をなでた。
「もう……」
「お二人さんはラブラブやねぇー」希は言った。
「さ、はやく練習するわよー」にこは言った。
「はい!ナオキには後で説教を……」海未は言った。
「なんでだよ!!」
「まぁまぁ……」ことりが言った。
「あれ?真姫ちゃんは?」穂乃果は言った。
「あ、真姫ちゃんは今日はお休みしてるの」花陽は言った。
「そうなんだにゃー……」凛はがっかりした顔で言った。
「凛……そこまで……」
ナオキは感動した……
が……
「からかう相手がいなかったからつまんなかったにゃ……」
「そっちか……
感動したおれが馬鹿だった……
あの感動を返せ……」
「あ!それじゃあさ、今日はこれでおしまいにして真姫ちゃんの御見舞に行くのはどうかにゃ?」
「おっ、それいいね!」穂乃果は言った。
「いけません!日々の鍛錬を怠っては」
「むー……」
「まぁまぁ…たまにはこういうのもいいんじゃない…」
「「そうだよそうだよ!!」」穂乃果と凛は声を合わせて言った。
「ついでに途中でパフェ食べたり…
アイス食べたり……はっ!?ラーメンも捨て難いにゃー……ジュルリ…」
「これ御見舞だから!!」
花陽は凛を叱った。
「にゃ…にゃぁぁぁぁぁ……」
「でもそうしよう!
照れてる顔が目に浮かぶ……ウフフフ……」希は言った。
「えー……本当に行くのー……
しょうがないわねー……」にこは言った。
「お願い…はやく元気になって戻ってきて……」
希がにこの耳元で言った。
「ちょっとなに勝手に!?」
「心の声を言ったまでや」
「バカバカバカバカバカバカバカバカ………」にこが希の胸を叩きながら言った。
「ウフフフフ……」
そして屋上の柵の上に座る少女が1人………
その少女の赤い髪は風によりなびいていた。
校舎前…
そしてみんなは真姫のところに御見舞に行くために歩いていた。
みんな仲良く話していた。
「ねぇ!ちょっとだけ寄り道していかない?」希は言った。
「えぇ!?御見舞に行くんですよ?」海未は言った。
「さっき差し入れ持っていけば喜ぶんじゃないかって話してたのー」ことりは言った。
「あぁ…それはいいですね!」海未は言った。
「それなら…私が先にお金を出しておくわ」絵里は言った。
「いやいや…おれが出しておくよ」
ナオキは言った。
「そう?なら……あ……」
「どうしたの?」穂乃果は言った。
「ちょっと忘れ物しちゃって……」
「なにを?」
「明日授業でやるところの教科書……家で予習しようと思ってたのに……」
「予習!?
すごい……私…したことない………」
穂乃果はとても驚いた顔で言った。
それを睨む海未であった……
「(あーあ……こりゃあ……穂乃果は海未にしごかれるな……)
あ……おれ……財布置いてきたみたいだわ……」ナオキは言った。
「2人して忘れ物なんて…仲良しですなぁー」希は言った。
「うっせー……ったく……絵里、一緒に取りに行こうか」
「そうね……みんなは先に行ってて」
「ええよ…ここで待っとくから」
「そうか?すぐ戻ってくるわ!」
2人は走って行った。
その校舎内に走る少女が1人……
2年生教室……
「すまんな…おれの教室から先で…」
「いいのよ…そっちの方が近かったし」
「しっかしあれだな……今日は人少ないな……
先生も職員室にいなかったみたいだし……
他の生徒も……」
「そうね……さ、行きましょう!」
「おう!」
2人は絵里の教室へとむかった。
3年生教室……
「あった……」
絵里は教科書をカバンに入れた。
「さ、はやく戻ろうか」
「えぇ!」
そして2人は人の気配を感じた……
「「えっ…」」
「誰かいる……?」
「そんな……まさか……不審者……」
「…っ……絵里……離れるなよ……」
「うん……」
2人は恐る恐るドアの方に近づいた……
「絵里はここにいろ……」
「うん……」
「誰だ!!」
ナオキはさっと教室をでた。
そして階段を降りる人影……
すると周りは急に暗くなり……
不思議なライトが辺りを照らした……
「「ハラショー……」」
2人は声を合わせて言った。
「なにかが変だ………
絵里……絶対に離れるなよ……」
「うん……」
2人は息をのんだ……
そして階段にむかって歩き、ナオキがそこに誰もいないことを確認すると2人は走って降りた……
人影は歩いていた……
そして階段を降りて壁からそっと人影が歩いて行った方向を見た。
人影は歩いていた……
「絵里……この先は確か直線だったな……」
「えぇ……」
「走るぞ………」
「うん……」
ナオキは絵里の手を握って走った。
その人影は踊るように進んで行った。
そしてその人影を追って直線の廊下を走った。
「待て!!」
すると周りが真っ暗になった……
上にある丸いライトだけが照らしていた。
「なっ!?」
「え!?」
そしてその暗闇の先に見える……光……
2人はそこにむかって走った。
「女の子!?」
「赤い髪……」
その少女はその光にむかって走っていき、そしてそこへ飛び込んだ。
そして伸びるいろんな色の線……
その少女はまっすぐ前を見つめ……
その光の先へと………
2人もそこを目指して走った………
そしてその光をくぐると真っ白で気づくと2人は外へと出ていた……
そこにはみんながいた。
「「はぁはぁはぁ……」」
「あ、帰ってきた!」穂乃果は言った。
「大変だよ!急に夜になっちゃった!」凛は言った。
「私たちも……急にあたりが暗くなっちゃって……」絵里は言った。
「なんだ……これ……明らかに変だぞ……」ナオキは言った。
「確かに……こんなの普通じゃない……私たち……夢見てるんとちゃう?」希は言った。
「やめてよ…こんな時まで…」絵里は言った。
「ナオキ……」
「どうした海未?」
「失礼します…」
「え?なにを……って……ほっぺつねるな!痛いって…あれ?
……痛く……ない………」
「「「「「「「「えぇ!?」」」」」」」」
「痛くないって…夢なんじゃない!」にこは言った。
「そうだよ!」
そしてナオキと絵里の背後から聞こえてきた……少女の声……
そして……みんながその少女をみて驚いた………
なぜなら…………
『うふ…』
「うふ…」
みんなはその顔をあげた少女とここにいない人物が重なって見えた…
「はじめまして!」その少女は言った。
「はじめ……まして……」穂乃果は言った。
「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち面白いね!いつも仲良さそう!」
「そ…そんなことないです!」海未は言った。
「そんなことなくないー!」ことりは言った。
「い…いや……そんなつもりでは……」
「うふふふ……やっぱりおもしろーい!」
「こ…これって……」凛は言った。
「時間が戻っちゃったのぉ!?」花陽は言った。
「く…悔しいけど……私よりかわいい!」にこは言った。
「小さいころの真姫にそっくりだ……いや、そっくりというか……」ナオキは言った。
「ねぇ…あなたはどこからやってきたの?
本当に…ここは夢の中?」穂乃果はしゃがんで言った。
「うふふふ……うん!
終わらない…パーティーのね!」
みんなが不思議に思った……
『終わらないパーティー』
「終わらない…パーティー?」絵里は言った。
そして少女は目を瞑った……
すると校舎のむこうから花火があがった。
ヒューーーー……ドーーン!!
みんなは声をあげた。
その後も何発も何発も花火があがった。
そして少女は後ろをむいた。
「綺麗でしょう?」
「うん!」
「あのね……私………
お兄ちゃんやお姉ちゃんたちのことずっと前から知ってるよ!
10人になる前から……
まだみんなバラバラだったころから!」
「どうしてなんだ?」ナオキは言った。
「だって……私………
ずっと………ずっと………
ずっと……………」
すると少女は光に包まれた。
そしてその少女は………
みんなが知っている真姫になった……
真姫は目を覚ますとみんなが真姫の方を見つめていた。
「みんな?」
「す…すごい……すごいすごいすごいすごい!!すごいよ!!真姫ちゃんマジックが使えるなんて!
新しいアイドルのカタチだよ!」穂乃果は言った。
「何の話?」真姫は言った。
「びっくりしたわよ…」絵里は言った。
「そうだぞ…心配したんだからな」ナオキは言った。
「え………ごめん……」
「謝ることないよ!」
「ふふっ……でもこれって……全部本当に……誰かさんの夢の中なのかもしれないわね……」絵里は言った。
「夢?」真姫は言った。
「あぁ…さっき海未につねられても痛くなかったしな……」
「ふーん……失礼…」
プニーーー
「だーから痛くないって……」
「そう…つまんないの……」
「おいまて真姫、『つまんない』ってどうゆう意味だよ……」
「そのままの意味だけど…」
「おいおい………」
「「「「「「「「あはははははは………」」」」」」」」
みんなが笑った。
「ねぇねぇ真姫ちゃん!さっきはなんて言おうとしたの?」穂乃果は言った。
「え?」
「ずっと……なにを思っていたの?」
「いや……その……」
真姫は少し顔を赤くして空を見上げた。
「おっおっ、なんだ?なに赤くなってんだ?」ナオキは言った。
「ヴぇえ!?」
「真姫さんはなにを思ってたのかなぁー?」
「そ……それは……」
「それは?」
「それは………」
「それは?」
「んーーーー」
「なんだ?そんなに言えないことなのかな?」
「ナーオーキーーーー!!!」
真姫はナオキを捕まえようとした。
「おっとっと……」
「コラーーー!!!」
「はははは……照れてる照れてるー」
「照れてないわよ!!!」
真姫はナオキを追いかけた。
それをみんなは笑顔で見ていた。
そして10人でなぜかパジャマパーティーをした……
大いに盛り上がった……
ウソのような……そんな時間……
この時間は……本当に終わるのか?
終わらない……パーティー……
終わらない……その時間……
誰かが望んだ?
このみんなで過ごす時間が終わって欲しくないと………
おそらくそれはみんなが思っていたのではないのだろうか……
それを一番に思っているのは……
この夢を見ている人物…………
そして少女は暗闇の中でスポットライトをあびて言った……
『終わらないパーティー……はじめよう!』
そして10人が立っていたのは遊園地にあるステージ………
みんなはなぜか衣装を着ていて……
そして10人は不思議に思うも……
まだ歌ったこともない………
踊ったこともない………
その曲を作った人物しか知らない………
その歌を………歌った………
そしてその歌う人たちを輝かせた………
その夢の中の……
終わらないパーティーの……
決して終わることのないステージ……
『Music S.T.A.R.T!!』
「μ’s!!!」
「「「「「「「「「「ミュージック………スタートーーーーー!!!!」」」」」」」」」」
「ん………寝てた………
夢……だったんだな………」
ナオキは目が覚めた。
「起きた?」
「ん?……真姫か………」
真姫はナオキの横で座っていた。
「いつからそこに?」
「さっきよ……ナオキがいなかったからこっちの部屋に来てみたら…」
「なるほど……ははははは……」
「何してたの?」
「いや、本戦のパフォーマンスの最終確認みたいなもんだよ」
「無理しちゃダメなんだからね……」
「はいはい……あ、そうだ」
「ん?」
「ずっとなにを思ってたんだ?」
「い…いきなりなに!?」
「あれは真姫の夢なんだろう……」
「夢…………
あ……あの夢は私だけがみたんじゃなかったの?」
「やっぱりお前の夢かよ……
多分おれだけじゃない……
みんながみてると思うよ……」
「そう………」
「で…なにを思ってたんだ?」
「夢の中と同じこと言うのね……」
「あぁ……気になるんでな……」
「…………誰にも言わないでよ……」
「あぁ………」
真姫は息を吸って言った。
ずっとなにを思っていたのか……
『「ずっと……みんなのこと好きだったの……ずっと……』」
真姫の頭の中では自分の声と……
幼い自分の声が重なった……
「好きだったからずっと知ってた…
バラバラだったときから……
だから……その……ずっと好きだった……」
真姫は顔を赤くして言った。
「ははは……そうか………」
ナオキは顔を赤くした真姫の頭に手を置いた。
「ヴぇえ!?
な…なにすんのよ……」
「いや……ツンデレ真姫さんも素直になったなーって」
「ツンデレじゃないわよ!」
「ふっ……素直じゃないなー……
やっぱり真姫はツンデレが一番だな……」
「だから!!……もう………」
「おれも好きだよ……」
「ヴぇえ……」
「真姫のこと……みんなのこと……
……ずっと好きだ………
友達として…仲間として……大切な人たちとして……
あ!愛してるの好きなのは絵里だから」
ナオキは顔を赤くして言った。
「ふふっ……わかってるわよ……
そんなこと一々言わなくても……」
「お…おう……」
「ふわぁぁぁぁああ………私、もう1回寝てくるわ……」
「あぁ……また明日な……」
「うん……ナオキも無理せずにはやく寝なさいよ……」
「あぁ……」
真姫は隣の部屋にまた眠りに行った。
「さて……続きだ!!」
ナオキはまた作業に戻るのだった……
そのころ……
(男の人に面とむかって好きって言われたのって初めてかも…ふふっ……)
真姫は寝転んで顔を赤くして思っていた。
1時間後………
「よし!これでいいだろう……」
ナオキの作業は終わったみたいだ。
「……おじさん、なんであんなこと………」
晋三がナオキに言ったこと、
それは……
『もう1曲用意した方がいいかもな……μ’sは………』
「ま、用意しとくけどさ………」
一体、晋三はなにを思ってそんなことを言ったのか……
この時のナオキは分からなかった……
だがその答えはもうすぐわかる……
いよいよ…………
決戦のとき…………
次回へ続く………
はい、ということで今回は夢の中のことをおおくりしました!
知ってる方もいたと思いますが
この学校合宿の日にみんながみた夢が『Music S.T.A.R.T!!』だったという情報があります。
今回はその情報を元に書きました!
ま、タイトルをみて「あっ!これは……」と思った方もいらっしゃったと思いますww
そして夢の中の校舎のシーンはどう書こうかむっちゃ悩んでました。
もしわかりにくかったという方は『Music S.T.A.R.T!!』のPVの前のOVAをご覧になってください!!
たしかあれってBDだけやったかな?
ま、えっか!
さて次回こそ、いよいよラストライブ!!!
感想などお待ちしてます!!