さて、穂乃果編の次は………
にっこにっこにー♪
あなたのハートににっこにっこにー♪
笑顔届ける矢澤にこにこー♪(シベリアボイス)
第78話「笑顔の魔法使い」
にっこにっこにー♪
私、矢澤にこ。音ノ木坂学院に通う高校3年生!と言っても今日が卒業式だったんだけどね…
でも…その後………
「おれと結婚してください!!」
結婚……か………
これで私にはチャンスはなくなったわね……
悔しい………
私は小さい頃からアイドルに憧れていた。
『将来はなにになりたいの?』と聞かれたらいつも『アイドル』と答えていた。
だから私は公園で棒をマイクに見立ててミニライブをしてたの。
でも、その公園であまり子供たちは遊ばない。
だってそこには遊具なんてないし、あるのは小さな土地に広がる地面やそこに植えられている桜の木数本だけ。
シーズンになると近くの人たちはこぞってここに花見にくる。
あとはお祭りの時にここに屋台が並ぶぐらいかな?
でもそれ以外はほとんど誰も来ない。
そして小4のある日、いつものように1人でミニライブをしていた時…
どこからか聞こえてくるメロディー……
そして歌声……
私はそのメロディーにのって、踊って、歌った……
「ララランラーン ララランラーン
ララララララララー
ラララ ラララ ラララララララ ララーラーラーラー
ララランラーン ララランラーン
ララララララララー
ララーラーララー ラーラーララーララーララーラララー」
楽しかった………
そのとき……
パチパチパチパチパチパチ…………
突然聞こえてきた手を叩く音……
「誰?」
「すごい!すごいよ!ハラショー!」
ハラショー!って……なにそれ…
でも…家族以外の人に初めてみられた…
「え…えーっと……」
「すごいよ!ほんとに!アイドルみたい!」
すごく嬉しかった………
「にっこにっこにー♪
アイドルみたいじゃなくて、アイドルなのよ!」
「おー!すげぇーー!!
ところで『にっこにっこにー♪』ってなに?」
「これはね、笑顔の魔法の呪文だよ!」
「笑顔の魔法の呪文……」
「うん!」
「僕、"にこにーちゃん"のファンになるよ!」
「にこにーって…それ、私?」
「うん!にっこにっこにー♪のにこにーちゃん!
笑顔の魔法使いのにこにーちゃんだー!!」
「"にこにー"…うん、にこにー!
にっこにっこにー♪」
「わー!かわいいー!」
「あなたはにこにーのファン1号だよ!」
「そうなの!?やったーー!僕にこにーちゃんのファン1号だー!!」
その男の子はとんで喜んだ。
その子の笑顔はすごく輝いていた。
その後も何回も来てくれたんだけど、
ある日……
また来た男の子はどこか落ち込んでいた。
「あれ?どうしたの?元気ないね?」
「実は………大阪に引っ越すことになって……」
「え……そんな……」
「ごめん……もうにこにーちゃんのライブみれないや……」
「そう……なら今日はお別れライブね!」
「そうだね……」
「ほら笑って!せーの……」
「「にっこにっこにー♪」」
そして私の…その男の子のためのお別れライブ……
「にこにーちゃん、楽しかったよ!」
「うん、笑顔は忘れちゃいけないんだよ!」
「うん!約束するよ!」
「約束よ!」
私とその男の子は指切りをした。
そしてその男の子は帰っていった。
「名前……聞いてない……」
私はそうつぶやいた。
そして家に帰って………
静かに泣いた………
「また……会えるかな?」
私はそんなことを思い続けていた……
大きくなってわかってきた……
これは………
恋なんだと…………
次回へ続く……
ありがとうございました!
にこ編第1話目でしたー!
さて、この男の子は誰なのか!?
今まで読んでいたらすぐにわかったはず!
そして新しくお気に入りしてくださったURAKUCEさん、ありがとうございます!
それでは感想やご指摘などお待ちしてます!