ゾンビと白い兎とダンジョン   作:本能寺

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勉強が忙しくて久々の投稿になり緊張して書きました。遅くなって申し訳ありません。


VS王者

昼間のような街の人々の声は聞こえない

他の動物・生き物たちの声も聞こえない

静かで穏やかな夜が今のオラリオを包んでいる。

オラリオの夜はそんな感じで俺は好きだが今夜の夜は寂しく感じた。

俺の耳にに響くのは自分の吐息の音、走っている足音。

そして俺は辿り着いたベルが行ったであろう場所に‥

ダンジョン‥‥人が強くなるなら一番の近道。どこの世界の生き物も同じような心を持っている。自分の力不足を感じると今すぐ補いたくなる。だから俺はダンジョンに潜る。

「さて‥‥ベルはどこにいるんだ?」

思ったことを口に出してみる。でも俺はベルの到達階層を知らないからな‥とりあえず進むしかないか。

★★★

「んっ!」

目の前のゴブリンをぶん殴り辿り着いた階層は4階層やはりレベルによる恩恵の力は凄いということを再認識させるな。順調に進みんでいった。案外ベルもすぐ見つかるなと思いながら進んでいくと

 

「止まれ」

 

その声が聞こえた時身体がビクッ!と震えた。そして頭の中で警告音が響く。この警告音は夜の王、クリス、リリス等の強敵と戦うときになっていた物と同じでそんな状態で声の主を見てみる。そこには身長が高く鋼のような肉体が見た目から分かり、長い剣を持っていた。そしてレベルも俺より確実に高いその迫力に少しビビったよ。

「‥‥‥‥なんでこんなところにアンタのような人がいるんだよ‥」

「あの御方からの命令でな。貴様をここから通すなといわれた。」

「っ‥‥なるほどな‥その先にベルがいるのかよ。」

こんな所にこんな上級者が夜遅くいるわけがなく俺を通すなときた。あの御方と呼ばれている奴は気になるが今はコイツを倒さなきゃな‥!

「行くぞ!200%!」

まずは自分と相手の力の差がどれほどあるか考える必要がある。そのため足と腕に力を回し駆け出し、殴ろうとした。そしてその一秒後俺はこの選択は間違っていたと後悔した。

「ぐっ‥‥!」

「ふん。この程度か‥警戒するまでもなかったな」

ズドンっと何かが振り下ろされジュッと音を立ててキレイに消え去った右腕とその切り落とされた所から噴水のように血が溢れ出るのが自分の視界に写った。

ゾンビであったことが幸いか痛覚はないので死ぬことはないが動きが鈍くなるのは確実だった。

その状態からなんとか腕を拾い後ろに下がる。汗は痛みのない痛覚からかそれともこの緊迫した状況からなのか大量に出ていき顎を伝い地面に落ちていく。以前奴は自分の剣を肩にかけ俺の様子を視ている。その在り方はまるで王者、絶対王者を物言わせるオーラとそれに見合った肉体が感じられる。

‥‥以前クリスにも最強であるために必要な事は出し惜しみをしないこと。全力を出すことだと言われたが‥‥自惚れていた。俺は地球を救った自分にとってこの状況が俺の答えだった。平和ボケをしていた頭を無理矢理切り替える。俺の仲間が危ない状況の前に現れる脅威をこの手で叩き潰す!

ドンッと自分の失った右腕を切り落とされた部分にくっつける。そしてゾンビとしての再生能力をフルに活用し治していく。

「‥スキルか何かか?面白いものをもっているな」

「お前には教えないがな‥」

目の前で起こっていることを興味深そうに見ている奴から視線を離さず右腕が繋がるのを感じ軽く動かしてみる。‥問題ないこれなら何時もどおり戦うことが出来る。そして俺はミストルティンを取り出し魔力を注ぎ込みビィィィィィ!とチェンソーであるミストルティンが咆哮する。

「‥‥それが貴様の武器か」

「あぁこれが俺の武器さ。‥‥お前を倒す」

そして俺はチミストルティンを上に掲げアイツを倒すための呪文を唱える。

「【ノモブヨ、オシ、ハシタワ、ドケダ、グンミーチャ、デーリブラ】!」

そして暗いダンジョンの中から光が溢れ出す。俺の服が魔装少女になっていく。

「‥‥これは驚いた。女装の趣味があるとはな」

「何とでも言っとけ。もう言われなれたからな‥」

「だが力は先程よりも上がったな‥」

「あぁお前を倒す力さ」

俺は重心を低くしミストルティンをしっかりと握り締め一息をし目を閉じる。

「500%!」

そしてカッと目を見開きゾンビパワーを使い駆け出すミストルティンを横から振り下ろす。

その速さに少し驚いた奴だが剣を使いその振り下ろすを防ぎ鍔迫り合いが起こる。

「おぉぉぉぉぉぉ!600%!」

俺は力任せにミストルティンを奴に斬らせようとし俺の力が奴を上回ったのか横に振る。しかし奴はミストルティンの刃に当たることはなく俺は自分の力で一回転したとき奴はミストルティンの刃がない部分の上に降りてきてその重さで俺はミストルティンを地面につける。

「終わりだ」

真顔でそう奴は呟き俺の頭を切り落とすように剣を振るう。この一撃を喰らえばおしまいだ。たとえゾンビであろうと体の自由がなければコイツどころか雑魚モンスターにも苦戦する。

「200%!」

首を振る力にゾンビパワーを加えその一撃から躱し俺は奴の脊髄に300%の力で蹴り込みミストルティンの上からどかせお互いに距離を取る。奴の脊髄に300%で蹴り上げたのに何も無さそうにピンピンしてやがる。化物かよと思うが俺も化物だなと思い自虐気味に笑う。

俺はまた襲い掛かる。今度も同じくミストルティンを振り下ろし奴は同じようにガードをする。それが狙いだっだ。

「はぁぁぁ!」

「なに‥?」

ガキンっとチェンソーと剣が当たる音はしなかった。何故なら俺は振り下ろさず奴の後ろに回り込みそこらへんにある石を拾った。

「吹き飛ばせ!700%!」

俺は石を大量に投げつけた。フォームなんてなんにもない。ただ石を投げるだけだがその石の速度は隕石並みと言われても疑うことが難しいほどだ。そしてその一撃は予想通り相手の意表をつくのに成功した。だが意表をついたのはその時だけ石を避けると剣を構え最小限の行動で躱していく。

「ふん‥‥こちらから行くぞ」

その言葉を残し奴は駆け出す。その速さは俺のゾンビパワーで見ると400%と近く出ていた。だがまだ目で追える。対応は出来る!

「はぁぁぁぁぁぁ!」

ミストルティンを構え直し奴の攻撃を耐える。奴の一撃一撃は必殺と感じれる一撃でありゾンビパワーを使って防いでいるが手は痺れていった。

このままではジリ貧だ。奴もそう考えているようで攻める手を緩めない。体力は互角といってもいいがテクニックは相手のほうが上手その場合はどちらが勝つかなど火を見るより明らかだ。それは俺自身も知っている。俺がコイツに勝つために取らなければならない手段を取った。

「っ‥あぁぁぁぁぁ!」

「血迷ったか」

ミストルティンを左手に片手持ちにし、奴の肩から腰にかけての斜め斬りを身体を強化することであえて受けた。強化した身体でも血が大量に溢れ出るだが奴の剣は俺の身体に刺さったままだ。今のコイツは守る術がないーーーーー!

「【シャラララララララーン】!」

俺は奴の目の前に右手を開きそして魔法のための呪文を紡ぐ。そして俺の右手がピカッ!と光り太陽光を直接ぶつける。零距離でぶつけられたためにコイツは顔を抑えている。その隙に俺は身体から剣を抜いて後ろに跳躍する。コイツを倒すための技のため魔力を全身に流しこみそして走り出すそして跳躍した。

「ミストルティンキッーーーーク!」

空中で二回転しかかと落としの勢いでミストルティンを思いっきり振り下ろす。すると奴はカッと目を見開き咆哮をするように叫びそして自分の剣で防いできた。俺のミストルティンと奴の剣が目の前で火花を作り出す。だが俺のほうが力は強くイケると思った瞬間奴は動いた。なんと剣とチェンソーの鍔迫り合いをやめ自身の左腕を差し出したのだ。自身のプロテクターが火花を出し俺のミストルティンはそれを打ち砕いていく最中に奴は一歩を踏み出しそして俺の首を剣で斬ったのだ。そのせいで変身は途切れ全裸の状態になり首からは出血多量に陥った。奴は少し息を乱していてすぐに整え俺に近づく。

ヤられる‥と思っていたが俺をすり抜けていった。

「俺の役割もここまでだ。後は自由にするがいい。その体で動けるのであるならな」

「ッ‥‥‥ベル‥!」

そう言って完全にこの階層から消えた王者。俺は首を抑えまるで死人のように動かなくなり俺の意識は闇に墜ちた。




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