緋弾のアリア ~008 ライトニング~   作:Jボンド

19 / 20
008イギリス編 帰国ーーKING(王)のsuccessor(継承者)

「駄目だ」

 

MI6新長官リトリー・ケインズは書類に目を通しながら言い放つ。

 

リトリー・ケインズ (イメージ 食戟のソーマ シャペル先生)

 

 

 

 

「なら私はMI6を辞めます」

 

その言葉で初めて俺と目を合わせる、尚書類審査の手は止まらず。

 

「その言葉の意味を理解しているのかね008?」

 

「理解しています」

 

「…なら条件がある。ここに行ってある奴を倒して欲しい」

 

「分かりました、その任受けます」

 

「武偵スコア2000の特Rランク任務だ、死ぬなよ008」

 

 

 

 

グレートブリテン島ーーーー山中ーー夜中

 

 

辺りは霧に包まれる鬱蒼とした森の中、俺はただ己の勘に従って森の中を進んでいる。

 

そして2日間休むことなく歩きついに見つけた。

 

 

キャメロット。

 

かつてアーサー王がこの領土を治め、また守った国。

 

この国の中心点に存在する白亜の城『キャメロット』

 

この城の中に躊躇無く足を踏み入れる。

 

 

 

誰も居ない?

 

それはもぬけの殻で誰もいなかった、王座に着くまでは。

 

 

玉座の間

 

玉座に誰かが座っている。

 

「あら、こんな辺鄙な所にお客さん?ヨクキタお兄さん、ようこそキャメロットへ」

 

「…」

透き通り輝くような銀髪を黒いシュシュでポニーテールにし、体を脛までの長いダークドレスと黒い胸当てで覆っている、足は黒いハイヒールに黒いタイツ。

 

とても…綺麗だ。

 

「すみません、自己紹介がまだでしたね。

 

 

私はアルトリア・ペンドラゴン アーサー王(FGO セイバーアルトリアオルタ リリィバージョン)です♪

 

 

キサマはどちら様ですか?」

 

 

「俺は遠山銀一。君を倒す男だ」

 

「タオス。ですか?んー?理由を聞いても宜しいですか?」

 

「命令だ……いや違うな」

 

「?」

 

「家出した妹を連れて帰る、それが兄としての務めだ」

 

 

4日前ーーMの執務室

 

「武偵スコア2000の特Rランクだ、死ぬなよ008」

 

「わかりました任務を遂行します。である奴とは?」

 

「コイツがそれだ」

 

写真を受け取り確認する…凄く美人さんだな。(イメージ FGOアルトリア・リリィ)

 

「彼女ですか?」

 

「あぁ001説明を」

 

「は?」

 

その言葉によって誰も居ない空間から001がゆっくりと出現した

「はぁM、儂はな008の辞職に賛成なんだがね」

 

「お前がそこまでワーカホリックになりたいのなら008を辞職させるがね」

 

「すいませんでした、調子に乗りました。 008この子は儂の継承者じゃった」

 

「だった?」

 

「あぁ…訓練中精神が何かによって異常をきたしてなクレートブリテン島のどこかに有る城に留める事が出来た」

 

「城から出ない様に城全体に結界を張った。と?」

 

「そういう事じゃ……」

 

「さっさと喋ろ001アレは貴様の責任だ」

 

「う、うむ彼女は小さい頃1度死にかけてな心臓移植をしたんじゃよ、それからじゃ彼女が時々可笑しくなったのは……」

 

「心臓移植が失敗したんじゃ?彼女と合わなかったのでは?」

 

「いや手術は成功した、その時の執刀医は…ケディル・エメリッヒ。

 

奴は我々が用意した心臓を移植せず別の心臓を使った。」

Mは引き出しから2枚の書類を出す。

 

 

  R計画  ケディル・エメリッヒ

 

被験体 S(シルバー)Ⅲ

 

父方遺伝子 遠山銀侍郎

 

母型遺伝子 ザ・ボス

 

「それが移植前の書類だ」

 

「そんでこっちが移植後の書類だ」

 

  R計画 ケディル・エメリッヒ

 

被験体 SⅢ

 

父方遺伝子 遠山銀侍郎

      

 

母型遺伝子 ザ・ボス

      アーサー王

      

「我々は信じられなかった、奴は伝説上のアーサー王の心臓を持っていた、そしてそれを移植させやがった」

 

「それから彼女はよく暴走するようになった。手の付けられなくなったSⅢはMI6から001の前から逃走。

 

先代の00セクション全員でキャメロットの中に押しとどめ閉じ込めた」

 

「成る程だから001貴方には後継者が居なかったのですね」

 

「あぁ。頼む008!彼女は今も暴走し続けているもう楽にさせてくれ」

 

「残念ですが『それは』出来ません」

 

「「!」」

 

「ですが兄として家出した妹を連れて帰ります」

 

「分かった008必ず任務を完遂し戻って来い。妹を連れてな」

 

 

ーーーー

 

 

 

「………フフ……フフフ…アハハハハハ!!!

 

そうかそうかキサマが私のお兄ちゃんですか、そして私を連れて帰る、と。」

 

「そうだだから大人しく「嫌です♪」何?」

 

「そうだ一勝負しよう♪それでキサマが勝てば私を連れて変えれば良い、キサマが負ければキサマは私の下僕だ」

 

雰囲気が変わりSⅢは腰から2振りの剣を構える。

 

「フフさぁ遊びましょ?お兄ちゃん♪」

 

背筋に冷たいものが走り咄嗟にその場から離れる。

 

離れた瞬間今まで立っていた場所がX状に深く抉れた。

 

 

「ほぉアレを避けるとは、中々やるなお兄ちゃん!」

 

何なんだ今の攻撃は!?斬擊が飛んできた?ちっ中々面倒くさいな。

 

というかあの剣の攻撃を喰らったら不味い、明らかにヤバそうな真っ黒オーラが両剣から迸ってるんだけど。

 

「ふん避けるだけでは私は連れて帰れないぞお兄ちゃん!」

 

怒濤の攻撃が続く流石に当たるとヤバそうなのでニンジャソードを使って凌ぐが、攻撃が速く尚且つ重くて逸らすだけで精一杯だ。

 

「…口だけの男か?お兄ちゃん、失望したぞ。

 

もういい、飽きた、私の前から消え去れ。

 

『卑王鉄槌!エクスカリバー…』「そこだ」!?」

 

「『闇を切り裂け、邪を払え。光を此処へ!エクスカリバーン…』」

 

「キサマ!?何故その剣を!?」初めて動揺する。

 

そりゃそうだエクスカリバーモルガンに対抗するためだけに持ってきたエクスカリバーンコールブランド(久々の出番じゃい!)。

 

全くシャーロック卿も回りくどい言い方をする。

 

「「何故この剣を」だって?俺が拾ったからだ、湖の底に沈んでいたから『引き抜いた』だけだ」

「くっ!ウァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

『モルガーンX!!!!』

『コールブランド!!!!』

 

光と闇の柱がぶつかり合い拮抗し合う。

 

ちっ!相手は2本有って火力が上だな。

 

ジリジリと押し返されている。

 

「ふっ、どうやら私の勝ちのヨウダナ!お兄ちゃん!はぁぁぁぁ!」

 

「ぐぉぉぉぉ!?」威力が増しただと!?コイツの体力は底無しか!?

 

不味い不味い不味い!こちとらそろそろ限界だ!

 

ギリギリギリッ!パキンッ!

 

光の柱が折れた。

 

 

 

 

光を飲み込み闇が俺を飲みもうと迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オルレアンの氷華!銀氷となり散れ!』

 

 

 

 

 

モルガーンXを放っていたSⅢの横から氷の柱が突っ込んでSⅢを突き飛ばした。

 

「大丈夫か銀一!?」

 

輝く銀髪を纏め、甲冑姿で俺の元に駆け寄り胸に飛び込む。

 

 

今1番会いたかった人。

 

「ジャンヌ」

 

「あぁ銀一、…会いたかった」

 

敵の前だろうが構わず抱きしめる。

 

「ジャンヌどうしてここに?」

 

「胸騒ぎがしてな、MI6の長官に問い詰めたらここだと言ってな…その…迷惑だったか?」

 

「迷惑な訳無いだろ、寧ろ嬉しいよ助かったしな」

 

「そうか、ではやることを終わらせてさっさと帰ろう」

 

「そうだな、でも殺さないでくれ俺の妹らしいから」

 

「分かった……ただその前に」

 

「?」

 

ジャンヌは俺のネクタイを掴み下に引っ張りそのまま首に腕を回した。

 

 

 

 

チユッ。

 

 

 

 

「!?」

今度はジャンヌからキスされた。

 

体の奥から熱が湧き上がる。

 

あぁ…心地良い。

 

 

力が湧き上がる。

『俺は神の代理人、悪を滅ぼすための執行者』ヒステリアモード発動。

 

 

 

「ぴゃぁぁぁぁぁぁあ!?」

 

「「?」」SⅢは顔を真っ赤にして「あわわわわわ!?」とテンパっている。

 

「なにか分からんが、銀一今がチャンスだ!」

「あぁ!」

 

「くっ!?『卑王鉄槌…』」

 

コールブランドを2人で持つ。

 

『オルレアンの氷華!』

神よ、私に力を「『闇を裂き、かの者に光を!』」

 

『モルガーンX!!!』

 

『『エクスカリバーンオルレアーノ!!!』』

 

光と氷が闇を裂きSⅢは耐える事が出来ずに攻撃を喰らい吹っ飛ばされた。

 

「かはっ!?」

 

「やったか」

「あぁ俺達の勝ちだ」

 

 

 

 

 

 

壁にめり込んで気絶していたSⅢを介抱する。

 

「……ぁれ?私負けたの?」

 

「そうだSっ、いや銀華(しろは)」

 

「銀華(しろは)?」

 

「そうだ今日からSⅢでは無く遠山銀華(しろは)だ」

 

「……うん!有難うお兄ちゃん!

 

で、そこの女性は誰なの?」

 

「ジャンヌ=ダルク30世だ。宜しく銀華」

 

「うん宜しくお姉ちゃん!ねぇジャンヌお姉ちゃん」

 

「お、お姉ちゃん……良い!凄く良いな!『お姉ちゃん』かぁ!」

 

あのージャンヌさん?

 

「はっ!?な、何でもないぞ銀一。それで何だ銀華?」

 

「ジャンヌお姉ちゃんってお兄ちゃんの彼氏?」

 

「ブハッ!?そ、それはだな!」

 

ん?今一瞬揺れた様な…!?

 

「2人共悪いが先にここから脱出するぞ、城が崩れる!」

 

どうやら俺達の大技が城の耐久値を上回ったらしい。

 

「「え!?」」

 

銀華をおんぶしジャンヌを抱きかかえ窓を蹴破り城から飛び降りた。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!?」

 

「銀華耳元で叫ぶな」

 

「だってだって落ちてるんだよぉぉぉぉぉ!!?」

 

着地の瞬間磁場を利用してゆっくり着陸する。

 

そして崩壊の巻き添えにならない距離まで離れた。

 

「お、お兄ちゃん…今フワッとなって……きもぢわるぃひょぉ、うっぷっ(+o+)」

 

「それは悪かったな」

背中をさすり少しの間ジャンヌと一緒に看病した。

 

 

 

 

突如。

 

ガサガサ「用事は済んだか銀一?」

 

「サイオン!?どうして此処に?」

 

「なに俺も任務の帰りさ。それより上手くいったみたいだな」

 

森の中から喪服姿の007ことサイオン・ボンドが現れる。

 

「あぁ何とかな。あれ?サイオンMI6辞めたんじゃ?」

 

「少し訳があってな後5年位働く事になった」

 

「そうか。俺はこの任務が終わったら暫く日本で行動する」

 

「また行くのか。そうだ明日の早朝に前MI6長官マリア・シムルの葬儀がある。

 

ジャンヌ=ダルクは008の同伴者として貴女も出席してくれ。お前もだS いや遠山銀華。お前は001と一緒に参加しろ」

 

「明日だと?」

帰るにしても最短で1日半位はかかるぞ。葬儀の朝には到底間に合わない。

 

「あぁ心配するな」

 

 

………ッッッッッドドドドド!!!!

 

遠くからプロペラを回す音がする。

 

姿を現したのはイギリス海軍が所有する汎用型ヘリコプター、ウェストランド社のリンクスだ。

 

「さぁ帰るぞ俺達の家(MI6)に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー翌日ー早朝ーーMI6ーー中庭ーー戦死者墓地

 

 

001「此度は前MI6長官マリア・シムルの葬儀に参列して頂き心より御礼申し上げる。

 

マリア・シムルは今月の初め、仕事帰りに孫娘を迎えに行く道中、車体に仕掛けられた爆弾により死亡した。

 

今スコットランドヤードが全力で捜査をしているが難航している。との事だ。

 

では新長官どうぞ」

 

 

MI6新長官リトリー・ケインズ

「此度MI6長官に選ばれたリトリー・ケインズだ。

 

今001から説明があったが補足する。

 

006、007、008これはお前達にも関係している。

 

敵の組織は『スペクター』『N』『デスペラード』この3組織だ」

 

敵の名が分かった瞬間場の空気がマイナスを下回った。

 

全ての00セクション、諜報員が殺気全開で瞳孔も開きっぱなしだ。

 

「落ち着けお前達。

 

敵の組織はかなり巨大である!

 

しかし我々は屈しない!我々が存在する限りイギリスは不滅である!」

 

『オォォォォォォォォ!!!!』

 

 

敵が判明した、遠慮無くぶちのめす。

 

 

 

同日ーー昼ーーMの執務室

 

「さて006、008君達は引き続き与えられた任務を遂行してくれ」

 

「それは銀一が日本で行動する。と言う事だな?」なぜか俺の隣でジャンヌがリトリーに喧嘩腰に会話をする。

 

いや何で居るの?

 

「そうだ。そして007、君は『スペクター』を追え」

 

「イエス・サー」

 

「そうだ、フランスの聖女よ今回君が戦役の司会役だったな?なので今言っておこう。

 

我々MI6は師団でも眷属でも無い、今回は不参加だ」  

 

『聖女』と単語を聞いて顔をしかめたが直ぐに何時もの顔に戻る。

「了解した…なぁ銀一お前はどうする?お前は私と一緒に戦ってくれるか?」

 

「…あぁ」

 

ジャンヌがホッと安心する。

 

「だが」

 

「だが!?」まるで裏切られた、と驚愕し胸ぐらを掴み俺に詰め寄ってくる。

 

「安心してくれジャンヌ、君には怪我をさせるつもりも無いし、寧ろさせない。

 

ちょっと訳ありだ。なにその契約が終わり次第直ぐに君の元に戻るさ」

 

「分かった。それじゃ帰ろうか銀一、私達の家(東京武偵高)へ」

 

 

 

 

こうして色々と忙しかった帰国が終わり、俺達は日本へと出発した。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。