リリカルオリヴィエSacred   作:ころに

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―――平和な時間は大切にしていきましょう。何時まで続くか解らないのですから。

【前回のあらすじ】なのは暴走。シュテル強襲。水橋一家昼食もぐもぐ。


Memory.13:激動の種子

 春も本番。

 空を見上げればお天道様は今日も快調そうで、燦々と陽光を私達へと降り注いでくれていた。

 ほどよい暖かさが私達の居る屋上を包んでいるし、爽やかな春風も相まって絶好のお昼日和だ。

 視線を空から正面へ戻す。

 すると視界に各々の持つお弁当箱を開く3人の女の子が入って来た。

 3人の内、2人は私――アリサ・バニングスの友達である高町なのはと月村すずかだ。

 私達はいつも通り屋上で仲良くお昼ご飯を食べながら談笑しようとしていた。

 しかし今日は普段とは異なる点がある。

 それは私の真正面に居る――私とても落ち着いていますとでも言いたげな態度をとりながらも明らかにワクワクとした手つきと雰囲気でお弁当箱を包んでいた布を剥ぎ取る最後の1人である女の子の存在だ。

 そう。親友であるなのはと瓜二つの女の子が私の目の前に正座しているのだ。

 

……本気で何者なのよ、この子……?

 

 なのはの家族とは何度も会った事があるけど、この子に関しては1度も聞いたことがない。

 多少目つきとかの違いはあるけど、幾らなんでもそっくり過ぎる。

 双子って言われたら信じてしまいそうなくらいだもの。

 だからなのはの友達である私としては、この子が何者なのか気になってしまうのも当然だろう。

 

「さて」

 

 各々のお弁当箱を開いた頃を見計らって私は言う。

 

「いただきます、と行きたいところだけどその前にいいかしら?」

 

 出来る限りの柔らかな笑顔で首を傾げると私の左手に座るなのはが体を強張らせた。

 あからさまに怪しい。

 これは絶対に何か隠してるわね。

 

「……すずか?」

「うん」

 

 ちらりと横目で私の右手に座るすずかを見れば、即座に頷きを返してくれた。

 どうやら私とすずかの気持ちは1つらしい。

 すなわち、なのはは黙秘権を行使したいみたいだけど容赦せず行こう――という事だ。

 だから私は冷や汗を滝の様に流すなのはへとジト目を送ったあと、

 

「じゃあ、そろそろあなたが何者なのか、教えて貰えるかしら?」

 

 お弁当箱の中で横たわっていたタコさんウィンナーにフォークを突き刺し、目の前の女の子へと突きつけながら私はキメ顔でそう言った。

 すると彼女はなのはそっくりの、しかし若干だが感情の色が薄い顔を私達へと向けた後、

 

「そうですね。まずは自己紹介をするのが礼儀というものですね」

 

 彼女はお弁当箱を名残惜しそうに置きながら、やはりなのはと似た声で言葉を続けていく。

 

「私の名前はシュテル」

 

 女の子――シュテルは名を告げて、一息。

 それから息を少し吸い、胸に手を当ててから真剣な顔で口を開き始めた。

 

「私はナノハの――」

 

   ●

 

「うぅ……そんなことが……」

「そう……そうだったのね……」

 

 私こと月村すずかは目尻に涙を浮かべていました。

 隣に座るアリサちゃんも同じように、というか私よりも派手に泣きながら天を仰いでいます。

 でもそれも仕方がないでしょう。

 なぜならば、

 

「まさかシュテルさんが――今までずっと敵の組織に捕らえられていたけどなのはちゃんのお父さんとお兄さんのおかげで助けられてようやく昨日感動の再会を果たしたなのはちゃんの生き別れの双子のお姉ちゃんだったなんて……!」

「だいへんだっだのね、うううっ」

「2人とも純粋過ぎるの!?ていうか敵の組織って何!?しかも話の途中でお父さんとお兄ちゃん謎のヒーローに変身して戦ってたよね!?さりげなく私の方が妹になってるし!?少しは2人も疑問を持つべきだと思うのホグゥッ!?」

「少し黙っていなさい駄ナノハ」

「は、腹パンは、女の子に、よくない……の……ゴフッ」

 

 涙で視界がぼやけてしまいます。

 まさか大好きな友達のなのはちゃんの家庭でそんな大変な事件が起きていただなんて……。

 私も友達として何か出来なかったのでしょうか?

 居たとしても何かが出来たとは思えないのですが、それでも友達の家庭のピンチに気づくことも出来なかったという勝手な罪悪感が私に圧し掛かってきます。

 

……何か今からでも出来ることって、ないかな。

 

 胸に沈殿する罪悪感を払拭する為にも、これからもなのはちゃん達と一緒に居る為にも、私は何か彼女達に何か出来ないかと考え、頭を働かせます。

 でもシュテルさん曰く、事件はもう既に無事解決したとのこと。

 今更私に出来る事と言えば、あとはもう1つぐらいしかありません。

 そう思考の結論が出ると共に私は涙を拭い、右手に正座するシュテルさんへと体を向けました。

 

「ぐすっ。えとその、シュテル、さん……」

「ああ、シュテルと呼び捨てで良いですよ。年齢はナノハと変わりませんので」

「う、うん。じゃあ、シュテルちゃんって呼ばせてもらうね。私もすずかで良いから」

「では、すずか、と……えぇ、この名前の響きは実に貴女に似合っています」

「えへへ……ありがとう」

 

 嬉しいけど、なんだか恥ずかしいな。

 って、駄目駄目。恥ずかしがってるばかりじゃ話が進みません。

 頑張れ私。勇気を出していくんだ。

 

「あの、シュテルちゃん!折角だし、今度私の家でお茶会、い、一緒にどうかな……?」

 

 最後の方は尻すぼみになってしまい、殆ど言葉に出来ませんでした。

 自分の情けなさにやってしまった、と顔を青くして俯いてしまいます。

 嗚呼、私のいくじなし!

 歓迎会も兼ねて家に誘いたいだけなのにそれすらも言葉に出来ないなんて。

 

……いきなりで変な子と思われちゃったかな……?

 

 でも私に出来事と言ったらそれくらいだし、仲良くなりたいっていう気持ちは本物です。

 

……それになのはちゃんのお姉ちゃんなら、将来私のお姉ちゃんにもなるかもしれないし!

 

 だから頑張れ私、と己を鼓舞します。

 恐る恐る顔を上げてみると、僅かに驚いた顔のシュテルちゃんが見えました。

 うぅ、やっぱり引かれちゃったのかな?

 あわあわと慌てながら更に自分の顔が蒼白になっていくのが解ります。

 しかしそんな私の様子を見てシュテルちゃんは、

 

「フフッ」

 

 口元に手を当てて、楽しそうに微笑みました。

 

「ふえ?えとあの、その……」

「あぁ、失礼。すずか。貴女は本当に可愛いですね」

「ひゃわっ!?」

 

 いきなり可愛いだなんて言われて、顔が熱くなってしまいます。

 は、恥ずかしいよぅ。

 

「お茶会ですか……良いですね。今週末は無理ですが落ち着いたら是非お願いします」

「う、うんっ」

 

 私は熱を持った両頬を手で包みながらシュテルちゃんの言葉に頷きます。

 どうしよう、どんな風に歓迎するべきかな。

 とりあえずお父さんとかお母さんには紹介すべきなのかな!?

 

「ずびっ……って、ハッ!?すずか抜け駆けね!?ずるいわ!私も!私の家にも来なさい!」

「ええ、喜んで――アリサさん」

「さんはいらないわ!呼び捨てで呼びなさい!」

 

 復活したアリサちゃんがビシッとシュテルちゃんを指差しながら高らかに言い放ちます。

 けど目は潤んでるし、強がりながら表情を作っていることが伺えました。

 それを見たシュテルちゃんと私は思わず顔を見合わせ、苦笑してしまいました。

 なによ2人してー!?と叫ぶアリサちゃんの声が屋上へと響き渡ります。

 

「ではアリサ。そしてすずか。2人ともこれからよろしくお願いしますね」

「うんっ、こちらこそ」

「まぁ、今まで大変だったみたいだしね。これからはこのアリサ様を存分に頼りなさい」

「ありがとう御座います、アリサ――すずかも」

「気にしないの。私達、もう友達でしょ?」

「うん。そうだよ」

「友達……なるほど。これが友達、というものですか……ふふ、なんだか嬉しいですね」

 

 ふふんと胸を張るアリサちゃんに、表情を緩めるシュテルちゃん。

 それを眺めていたらなんだか胸の奥がポカポカとして幸せな気分になれました。

 不意に私達の間を強めの春風が吹きます。

 皆が釣られるように風が流れていく空を見上げる中、これから皆で仲良くやっていけますように、なんて私は願うのでした。

 

「皆、楽しそうなの……」

 

 ところでなんでなのはちゃんは床に横倒れになってるのかな?ばっちいよ?

 

  ●

 

「はぁ」

 

 フォークを未だ熱が残る鉄板の縁へと置き、吐息を1つ。

 私――オリヴィエ・ゼーゲブレヒトは今現在全身を幸福感で満たされていました。

 その理由とは、

 

「ハンバーグ美味しかったですね、クラウス」

 

 感動の声と共に両手を合わせながら隣に座る少年へと視線を向ければ、

 

「あぁ。ファミレスで出て来る料理ってこんなに美味かったんだな」

 

 と微笑みながら碧銀の髪を持った少年――クラウスが頷きを返してくれました。

 ここは海鳴市藤見町某所にある一軒のファミレス。

 私達が居候させていただいている家の家主である水橋さんがよく来るお店らしいのですが、

 

……本当に美味しかったです……。

 

 初めて食すその味はまさに天地開闢の如き衝撃を私へともたらしました。

 甘く芳醇なデミグラスソースに、焦げ目が付きながらも柔らかなお肉。

 お肉を噛んだ時に口内へと溢れ出る濃縮された肉汁。

 思い出すだけで恍惚としてしまいそうなくらい幸せな時間でした。

 この至高の料理との出会いに感謝を捧げねば。

 

「ってなんで急に祈り出してるんだ……?」

「いえ、このような美味しい料理に出会えた事への感謝を」

「それもいいが、まずは口周りを拭いた方がいいぞ。ほら――」

「あっそれくらいは自分でわぷっ」

 

 クラウスはおしぼりの封を素早く切ると私の顔を優しく拭き始めてくれました。

 わわっ、近い。近いです。あ、でもやっぱりクラウスは格好いいですね!?

 

「ねえ……なのちゃん。なんか幼子達がイチャついてるんだけど」

「あはは、仲良いよね。良いことじゃないかな?」

「未だ独り身にはあの光景は効くのよ……」

「私にはもーっと格好いい旦那様いるから平気かな」

「超いい笑顔で惚気られた……裏切り者め……」

「まぁまぁ」

 

 イチャついてる訳ではないのですが……。

 いや確かに幸せな状態ではあるのですけども。

 口を拭いて貰いながら横目を向けると私とクラウスのテーブルを挟んでの対面には綺麗な黒の長髪の下で暗い怒りの表情を浮かべるいつもどおりのワイシャツタイトスカートといった格好の水橋花楓(みずはしかえで)さんとサイドテールの形にした茶髪が良く似合う白いお洒落なワンピースを着込んだ先生(レーラァ)が座っていました。

 ちなみに私は胸元に付いた白いリボンがアクセントとなっている茶の長袖と白いフレアスカートの組み合わせを着ています。

 水橋さんに購入していただいたものなのですが、とっても可愛らしくてお気に入りです。

 クラウスはというと白の半袖の上にベージュのジャケットを前を開けて着込み、青いジーンズを履いた格好です。とてもよく似合っています。

 本当に良く似合っています。凄い格好良いです。

 

「はー……まあいいわ。じゃあ時間もないし本題に入るけど大丈夫かしら?」

「「あ、はいっ」」

 

 口を拭いてくれていたクラウスと同時に水橋さん達の方へと振り向きます。

 そうでした。水橋さんはお仕事のお昼休みを使ってわざわざこちらへ来てくれているのでした。

 あまり時間を無駄にするわけにはいきません。

 私達は水橋さんの言葉に慌てて姿勢を正します。

 よろしいと水橋さんは笑って頷き、隣の先生の肩を軽く叩き、

 

「じゃあなのちゃん。司会進行よろしくお願いするわね」

「うん。承ったよ、花楓ちゃん。任せておいて」

 

 これまた笑顔で引き受ける先生。

 どうやら2人とも昨晩お酒を飲んで話している間に凄く仲良しさんになったようです。

 事情や正体も既に説明済みなのか、お互いをなのちゃん、花楓ちゃんと呼び合う仲です。

 

「オリヴィエちゃん、曙光の魔導書は?」

「あ。ここにあります」

 

 先生の言葉に私は曙光の魔導書を虹色の魔法光と共に虚空から取り出します。

 昨日投げ捨てた物ですが、私が呼べばいつでも望んだ場所に出現させる事が可能なのです。

 食器を下げて貰ったテーブルへとそれを置いて開くと、

 

「やあ」

 

 ページを渡って描かれる濃い眉毛とキラキラと輝く瞳を持った顔が現れました。

 

「これが昨日封印したあの目立ちたがりの黒い魂か」

「そう。それでまずはこの黒い魂を封印してから新たにわかった事なんだけど」

「このとは随分だね?ちゃんと名前で呼んでくれたまえよ?そう!僕の名は趙公――」

「オリヴィエちゃん。実演お願い」

「はい。"静かにしてください"」

「め――もごごっ」

 

 先生が私の名前を呼ぶと同時に魔導書に対して口を閉じるように念じます。

 すると趙公なんとかさんは急に口を真一文字にすると、しばらく動かした後喋れないことがわかったのか目を閉じ、フッと笑うと仕方ないとばかりに動かなくなってしまいました。

 その潔い様子に私は少しばかり申し訳ない気持ちになってしまいます。

 

「この曙光の魔導書はオリヴィエちゃん専用だからこんな風に封印した魂の行動を制限することも可能みたいなの」

「みたいなの、って結構手探りなのね」

 

 水橋さんの言葉に私は身を縮めてしまいます。

 私がもっとしっかり曙光の魔導書について把握出来ていれば良かったのですが。

 

「すいません。今朝起きたらなんとなく理解出来ていたといった感じでして……」

「寝てる間に必要になった知識を新たにインストールしているのか?」

「恐らくはそうなのかと」

 

 クラウスの疑問へと首肯します。

 

「必要になった時になんて言わないでまとめてインスールしてくれればいいのに」

「うーん。たぶん魔導書内も黒い魂の暴走のせいでまだ落ち着いてないんじゃないかな」

 

 先生が眉尻を下げながら苦笑します。

 

「まあ今はそれだけでも十分だよ」

「そうね。で、こいつの目的って結局なんだったの?」

 

 疑問を投げかける水橋さんは不機嫌そうに見えます。

 そういえば水橋さんと初めてお会いした時、

 

……趙公なんとかさんが憑依してた毛玉さんに追いかけられていたんでしたっけ。

 

 そう考えると不機嫌になるのも仕方がありません。

 

「ただ強い人と派手に戦いたいだけだったみたいですよ?ページの隅にそう書いてあります」

「うわぁ、戦闘狂みたいなタイプか。迷惑な……」

 

 クラウスの指差す部分には確かにそんな文が記載されていました。

 水橋さんが呆れた声を上げてうあーと天井を仰ぎます。

 

「黒い魂は大体迷惑な理由を持ってるからね。だからこそ止めないと」

「ですね」

 

 私は先生の言葉に同意を示します。

 欲望のままに振舞う魂達を放っておけば被害はきっと酷いものとなります。

 私達にはそれを防ぐ為の力が与えられているのです。

 己の欲のままに悪事をなそうとする黒い魂の所業を見過ごす訳にはいきません。

 

「まあ、黒い魂は封印するとこんな感じに魔導書のページになる感じだね」

「封印する度にやかましいのが増えるのね……」

「オリヴィエが許可しない限りは喋れないから大丈夫かと」

 

 えぇ。私がいる限り封印した魂達には勝手をさせませんともっ。

 

「とりあえず魔導書についての目新しい事はこれくらいかな」

 

 じゃあ次は、と先生は前置きして、

 

「今夜行く喫茶翠屋についてなんだけど」

「なのちゃんの実家でもあるんでしょ?何かお土産でも持っていくべきかしら?」

「厳密に言うと"この私"の実家じゃないんだけどね。でも花楓ちゃんにお金を出して貰うのは申し訳ないし、私の中のジュエルシードの力で何か作ろうかな?」

「気にする必要はないわよ。ていうか制御出来てるとはいえ世界滅ぼしそうな物体でプレゼント作るのはお願いだからやめて」

 

 冗談を言い合い騒ぎ合う2人は楽しげです。

 

……いいなぁ。

 

 私にもいつかあんな風に冗談を言い合える友達が出来たらな、と思います。

 あ、クラウスは別ですよ?彼はどちらかというとずっと支え合いたいと言いますか。

 友達よりももっと親密な間柄になれたらな、なんて思っちゃったり……!

 

「なんかオリヴィエちゃんが赤くなってるけど……とりあえず私は会社を定時で上がってお土産買ってから翠屋に向かうからそこで合流ね」

「はわ!?あ、えと、了解です!」

「でもお仕事大変だったら無理はしないでくださいね」

「気にしなくて平気よ。うちはそんなんで文句言われる会社じゃないわ」

「良い会社だなぁ」

 

 先生がなんだか遠い目をしていますが、大丈夫でしょうか?

 

「あとはなんかあるかしら?」

「特にないかな。あとはこっちで煮詰めておくからまとまったら連絡するよ」

「んじゃあお金は渡しておくから、子ども達をお願いね、なのちゃん」

「了解。任せておいてよ」

 

 じゃあね、と水橋さんは手を振りながら席を立って行きました。

 後姿を私達は見送ってからそれぞれの飲み物で喉を潤してから一息。

 そして皆がリラックスしたところを見計らって先生は、

 

「ここならゆっくりしても平気だろうし、のんびりと細かな部分を話をしておこうか」

「はいっ、お願いしますっ!」

「それじゃあまずは俺から――」

 

 そんな風に切り出すクラウス。

 私達はその後数時間ほどファミレスに居座らせていただき、作戦会議を行うのでした。

 

  ●

 

 閑話。

 

「そういえばクラウスが昨日使っていた技はなんなのですか?」

「覇王流っていう何かいきなり脳裏に浮かんできた武術の流派だな」

「うーん。なんだか私もその名前については覚えがあるような……」

「俺もまるで何年も修行し続けて身体に覚えこませた武術みたいに自然に技が出せたしなぁ」

 

 もしや自分達のオリジナル達に関係ある武術なのでは?と思い首を傾げると、

 

「あ。覇王流なら使っていた子を知っているよ」

「え?本当ですか、先生?」

「うん。本当本当。私の知ってる限りだと覇王流っていうのはね――」

 

 その後、クラウスのオリジナルが覇王と呼ばれている事が解って驚いたり。

 クラウスの"直系子孫"が居る事が解り、原因不明の怒りとか悲しみとか憎しみとか嫉妬とかドス黒い感情に駆られて瞳から光が消えたオリヴィエに、

 

「どこの馬のほ……女性と結婚なさったんですか覇王様?ねえ?聞いてますか覇王様?ねえ?」

「ちょっと待てオリヴィエ!?スゴクコワイ!なんかスゴクコワイぞ!?というか覇王は確かに俺のオリジナルなんだろうけど奥さん云々に関して直接関係は――」

「クラウスの浮気者ォオオオオオ!」

「アババーッ!?」

 

 などと絞殺されそうになったりしたが、それもまた閑話である。

 ちなみにその時の事をオリヴィエ本人は覚えておらず、それ以降"覇王"に関する話題については水橋家ではタブーになったのも、また閑話である。




ここまで読んでくださり感謝を!

メインPCが壊れかけで3回くらい文章データがバグって消えてしまって心折れかけたけど、なんとか登校できました…!
今回はまた日常回ですね。
ぐだぐたですが、次回辺りにはまた原作キャラを登場させる予定です!
もっと多人数での会話を安定させたいでござる_(┐「ε:)_

そろそろ設定とかまとめないとよくわからないことになりかけてる気もする。
読んでくださってる方はどうなのでしょ…?

ちなみに今の状態は、

◾︎オリヴィエ
自身のオリジナルに関する記憶はほぼない状態。
時折クラウス関連については思い出す模様。
武術に関する戦闘技能もレベル0なので魔力纏って突撃しか出来ない。
だけどその魔力がとんでもない質と量+聖王の鎧の為、
大体はそれで終わりそうな結構なチート娘である。
基本的に敬語で話す真面目さん。困ってる人はとにかく助ける正義感も持つ。
でもぽわぽわしてどこか抜けてる。

◾︎クラウス
オリヴィエと同じく自分のオリジナルに関する記憶はほぼない。
だが毛玉との戦闘で必要と判断されたのか覇王流に関する知識と経験はインストールされた模様。
覇王であるクラウスよりもその他の寄せ集められたオタクソウルの性格が前面に出がち。
だが根元にはオリジナルとなったクラウスが存在しているので、
実はオリヴィエ以上の真面目さん。常識人枠なのでツッコミに回ることが多い。
ちなみにオリヴィエが暴力を遠慮なくふるえるのは敵とこのクラウスだけである。不憫。

◾︎高町なのは
正義感と優しさに溢れた我らが原作主人公。
数年前から未来を見せ続けられた為、原作よりも多少落ち着いた雰囲気を持つおませさん。
知識として知るユーノに対して好意を抱いていたが、つい先日魔法の存在を知ると同時に実物を見てその好意が爆発的上昇。
ユーノ君けっこんしよ。あとお尻柔らかかった。とか常々考えてる。
特に理由のない理不尽な愛がユーノを襲う…!
レイジングハートを壊したりとハッチャケ気味だけどまだまだ中身は天使である。
魔法に関する知識はかなり充実しているが未来の自分に関することは虫食い状態。
シュテルに対しては並々ならぬ親しさを感じるものの、同時に自分に似ているということもあり、なんだか対抗心も湧いてきて歳の近い姉妹のようなやりとりをしてしまっている。
でも悪くは思っていない模様。
家族大好きっ子。

◾︎シュテル・ザ・デストラクター
とある世界で死後に魔導書に回収された魂。
この世界の高町なのはを駄ナノハと呼びつつも結構気にかけている模様。
以前の世界では僅かだったユーノに対する好意が、
顕現する時にすぐ近くに居たこの世界の高町なのはの影響かやたら強い。
師匠成分補充と言いながらなのはからユーノを奪おうと虎視眈々と狙ってる。
何気に1日も待たずに高町家に溶け込んだ剛の者。
お父さんっ子疑惑あり。

◾︎先生
未来の高町なのはが死後魔導書に回収され、現代へと顕現した姿。
数年前からこの世界の高町なのはに張り付き、世界の危機を備える為に己の未来を見せ続けた。
だけど実体も得れたしジュエルシードのせいで生前よりパワーアップしてるしで、もうこいつ1人でいいんじゃないかなレベルの強者。
ドラクエの最序盤で味方に大魔王バーン様がいるような状態。
仮にアースラの搭乗員全員が襲い掛かってきてもヒャッハー出来てしまうバランスブレイカー。
作者もこいつ戦闘に出したらあかんとか悩んでる。どないしよう。
もう1個ジュエルシード手に入れたら魔導書から旦那も呼ぼうかなと考えてる。
ちなみにこの先生、死ぬ時は寿命で死んだ為、実はかなりの高齢。
おばあ(桃色の光に包まれる)

◾︎水橋花楓
ジュエルシードの毛玉に追われてた一般人。
何気に誰よりも肝のすわった女性。
オリヴィエやクラウス、先生に住居を提供してる。
今まで仕事一筋だったので、家族が増えた現状を結構楽しんでいる。
ちなみに現在までずっと独り身。
他に家族もいないので仮にオリヴィエ達が出て行こうとすると
寂しくなって死にかねない豆腐メンタル部分も持ち合わせている。
趣味は酒盛りと子ども達を着せ替え人形にすること。
仕事場では大城とかいう企画部のじいさんがハッチャけた時に企画を潰すのとしばく係を担っている。

◾︎八神はやて
一番の原作崩壊者。
ジュエルシードの突撃により闇の書が更にバグったのか主権限はそのままに足の麻痺が取れた。
主治医である石田先生には治ったその日の午前に足を見せに行って白目向いて驚かれた。
ついでに王様のことも紹介したら卒倒された。
自分の事を救ってくれたと思われる王様大好きっ子。
新しい家族である王様の座る車椅子の後ろが定位置。

◾︎ロード・ディアーチェ
闇統べる王。通称王様。
尊大な態度は原作通り。シュテル同様死後に魔導書に魂を回収された。
ジュエルシードに宿ると共にまっすぐ己の意思で闇の書へと突撃を敢行した。
ちなみに下手をすればジュエルシードの魔力を吸収して即座に闇の書が暴走している可能性があったりした。
が、ディアーチェが巧かったのか、闇の書に眠る自身の本体やその他諸々をもぎ取り無事実体化。
代償として足が動かなくなってしまうが、満足した様子ではやてに看護させている。
尊大だが結構身内には優しい。シュテルともう1人の臣下を持つ。
普段座ってる車椅子ははやてのお下がり。
車椅子だが普通の人より素早く走ったり飛んだり出来るのであんまり不便には思ってない模様。

以上です!
そんなわけで皆さんオタッシャデー!
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