「アイドルポケモントーナメント?」
プロデューサーの言った企画に、私、渋谷凛を初めとした事務所のみんなが耳を傾げた。
「ポケモンって、あのポケモンだよね?ゲームの?」
「そうだよ、それをアイドル達でやるらしくて事務所はもちろん、今話題のスクールアイドルって言われてるアイドルも参加したりするらしくてな、なかなか大きな大会なもんだから、うちからも参加しろって上からの命令でさ」
なるほど。やった聞いた事は無いがポケモン自体は知っている。子供だけでなく、中高生や大人にまで人気のあるゲームだ。
「その大会に参加するって事?」
「うん、で、各事務所から3人、スクールアイドルなら2人まで出れるんだが、出てくれる人はいるか? ゲームとはいえ、なかなか知名度のあるコンテンツだけに、この大会で目立てれば自身の宣伝にもなるだろうし」
プロデューサーの言うことは確かに的を射ている。ポケモンなんて、ゲームに疎い私ですら知っている。それほどのゲームの大会なら、注目度はかなり高いと思う。
しかし、私はポケモンなんてやったことない。
「まぁ今すぐ決めなくてもいいから、一週間くらいは猶予もある、出たいと思う人は直接俺に言うか、ちひろさんに言ってくれ。希望者が多いようなら事務所内でもトーナメントやら何やらで3人を決めるからな」
「出る出るー!私出る!」
真っ先に名乗りを上げたのは赤城みりあ。この事務所のマスコット的存在。みりあ位の年代なら、確かにポケモンをやっていてもおかしくはない。
「お、みりあは出るのか、よしよし。じゃ、みんな考えておいてくれよな。それじゃあ解散!」
たとえゲームと言えども、馬鹿にはできない。トップアイドルを目指すのなら、こういうイベントにも力を入れていかなければならないだろう。
しかしポケモンをやったことの無い初心者でも何とかなるものなのだろうか。分からないが、とりあえずやってみるだけやってみた方がいいだろう。物事には挑戦することに意味がある。
早速帰ったらポケモンのことを調べてみよう。
家に帰り、スマホでポケモンのことを検索してみる。対戦において大切なのは、個体値、種族値、努力値の3値と言われるものらしい。それに加えて、タイプ相性や特性などを考えて6体のポケモンでパーティを作り、相手と見せ合いをし、更にそこから3体を選んでバトルをする、というのが主な流れらしい。
しかしポケモンの強さだけが大事なのではなく、プレイヤー自身の読みも大切なんだとか。なかなか難しいゲームだ。
今時の小学生たちはこんなに難しいことをやっているのか、と少々驚く。
しかし、ポケモンを買わないと話が始まらない。とりあえず、今からポケモンを買いに行くことにした。
スマホで調べると、その大会が最新のソフトで行われることを知ったので、CMでも見たことのある最新版を購入。ゲーム機本体ごと買ったため、なかなか大きな出費になり、お財布が少し寂しく思う。
「これでよし。早速帰ってやってみようかな」
家に着くや否や、私はゲームを始めた。
調べたところ、とりあえず殿堂入りというものをしないとスタートラインにすら立てないので、まずはその殿堂入りというものを目指す。早ければ10時間ほどで出来るらしい。
とりあえず、ストーリーなどは流し目で見ることにし、攻略サイトを見つつ、最速を目指しゲームを続けた。
読んで頂き誠に有難うございます!
この小説は、対戦を主に囲うと思っていますので、対戦がはじまるまではかなり、早く進みます。ご理解いただけると幸いです。
よろしければ次回もお付き合いください。