「あれ、何もねえな。これで呼び出せるって言ってたのにな」
「ほら、そんな非科学的なことあるわけないんですよ」ぼくがそういった直後背後からあるよと聞こえてきた。
驚いて振り向くとそこには二人の少女がいた。
背は小学校低学年ぐらい、手にはなぜか包丁を持っていた。
「初めての御呼ばれかーじゃあ切ってくるね」と言ってキッチンから出て行った。
誰?今のまさか包丁さん?最初に声を出したのは美香だった。
「やったぞ、さっきのが包丁さんなら、これで青鬼も終わりだ。怖がらせやがってざまみろってんだ」卓郎が叫ぶ。
「でも何で一本しか包丁見つけられなかったのに二人も出てきたんだろ?二人とも包丁持ってたし」
「まあ、そんなことどうでもいいからあいつの最後を見に行こうぜ」卓郎に促され、ぼくたちは青鬼と包丁さんを探しに行った。
包丁さん視点
「初めての御呼ばれから命ってね?梅はどう思う?」
「やっぱり包丁さんの使い方をわかってないんだと思うよ。私は」
私たちは青鬼を探しながら話していた。
ちょっと進むと風呂場と思われる場所で黒い影が走るのが見えた。
「あれ青鬼じゃない?行ってみよ?」私がちょっと小走りになると梅も小走りで付いてきた。
「あれ?カギしまってるね。どうする?」と私が聞いて梅のほうを見るとガチャガチャとドアを開けようとしていた。
なにしてるの?と止めようとしたらガチャっと音が鳴りドアが開いた。
中に入ると今にも襲いかかってきそうな青鬼がいた。がサクッと切った。そして残りの四人を切るために風呂場を後にした。
消えていく青鬼の体には気付かずに。
ひろし視点
キッチンから出たぼくたちはまず最初の大広間まで戻ってきた。
周りを見回してみると、風呂場のドアから包丁さんが出てくるのが見えた。
卓郎が包丁さんに向かって歩きながら話しかけた。
「ありがとな。お前らのおかげであの青鬼を殺すことができたぜ。もう帰っていいぞ」
その言葉を聞いて何か一言つぶやいた後、いきなり包丁を振ってきた。
卓郎はとっさに回避して、服が切れただけだった。
「おいなんで切ってくるんだよ。目的のものは切っただろ」
「そんなことわかってて呼び出してるんでしょ?」包丁さんが言った。
わかってるわけない卓郎はあんな感じだからわかってないだろうし、ぼくはさっき卓郎から聞いたばかりだ。
「知らないんだ。じゃあ教えてあげるよ。まあ、私たちも最近知ったばかりなんだけどね」大きい包丁を持った包丁さんが言った。
「私たちはね、数百年前にこの辺で起こった流行病を治すために生贄にされカミサマにされた存在なの。まあ、私たちは姉妹一緒だったから媒体になる包丁がなくて、誕生が遅れたんだけどね。で私たち包丁さんは、呼び出されたときに使われていた紙に書かれていた対象の人と呼び出した人の書かれているものを切るか、真名を言われるまで帰れないの。私たちは自分の真名を言えないから早く帰るためにもあなたたちの『命』を切らせて」
話の最初のほうはかわいそうだなとか思えたのに最後の一言『命』を切らせて?そんなことさせるわけいかない。
次の瞬間ぼくたちは呪縛から解き放たれたかのように走って逃げた。
後には悲しげな包丁さんが二人のこっていた。
次も一週間以内に出そうかな?