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PHASE1 プロローグ
俺は、ずっとヒーローというものに憧れていた。
何処にでもすぐ駆けつけ、弱き人の味方になるそんなヒーローに。
しかし、人生というものは甘いものではない。
事実俺は、平々凡々な一高校生にしか過ぎないのだから。
だけど俺は、それでも願っていたんだ。
弱い人を助けることのできる人間になることを。
季節は、春が過ぎて六月になろうとしていた。
俺は、いつもの様に学校と家の往復を気だるくこなしていた。
家に帰ってくると、ポストの中に一通の封筒が入っていた。
封筒には、差出人はおろか俺の名前以外何も書いてはいなかった。
正直、気味の悪い封筒だと思った。
一応中身を確認しようと封筒を開封した。
中には、安っぽい紙が一枚入っているだけだっった。
その紙には、こう書いてあった。
『あなたは十二人の一人に選ばれました。力を望むなら、叶えたい夢があるなら戦って勝ち残ってください。最後まで勝ち残った人に、力とあなたの夢を一つ叶えて差し上げます。尚、この手紙を開封した瞬間から戦いは始まっております。参加拒否はできません。あしからず』
内容は、胡散臭さしか感じられない酷いものだった。
そもそも何処で戦うのだろうか。
どうやって戦うのであろうか。
疑問しか浮かばない手紙だ。
破り捨てようと思いもしたが、俺はしなかった。
それは、たった一文だが興味を惹かれたからだ。
『――力とあなたの夢を一つ叶えて――』
俺の運命は、この一通の封筒が来たことによりすべてが変わり始めていた。