とある魔術の禁書目録 ~変わらない笑顔で~ 作:桐生 乱桐(アジフライ)
別に流さずとも大丈夫ですが脳内で再生すればきっと盛り上がれる…ハズ
次回で一期は本当に終わり
その後は妹達に…なると思います
禁書三巻ベースになるかも…
ともかくどうぞ
木山は車を走らせる
目的は一つ、目の前にあるMARのトレーラーを追いかけるためである
「待っていろ…!」
木山は無意識にハンドルを握る手に力を込める
全ては、眠っている子供たちの為に―――
「私が…必ず…! …む!?」
不意に違和感を覚えた
目の前を走るトレーラーが並んだ
まるで道を遮るかのように―――
そう考えたその時、トレーラーが開き…そして中にあったものが見えていく
それは駆動鎧だったのだ
「な!?」
騙された―――!?
そう考えた時には駆動鎧は木山に向けて銃器を構え―――
「ずぇいあぁぁぁッ!!」
そんなトレーラーの間に一人の人影が蹴りをブチ込んだ
思わず木山はハンドルを切り、ドリフトを効かせながら道路に横になるように急停車する
何がおこったのだろうか
しかしあの人影、依然どこかで見た気がする―――
そう思い目を凝らすと、見知った人物が立っていたのだ
「…悪趣味なイタズラするじゃない」
「あぁ、まったくだ」
「本当ですわねぇ…」
そこに立っていたのはクウガと呼ばれる戦士と、超電磁砲と呼ばれる常盤台中学の女の子、御坂美琴が立っていたのだ
その彼女の後ろにいるツインテールの女の子は恐らく彼女の後輩だろうか
唐突過ぎる再会に面食らうが、今はその再会を喜ぶべきなどではないのだ
「何の真似だ君たち! いったいどういう―――」
つもりだ、という言葉は続かなかった
何故なら同様に走ってきた青いバイクが横切ったからだ
そのバイクに乗っているのは黒い身体に赤い目が特徴的な―――
「仮面、ライダー…!?」
「木山先生! この車は囮です!」
「子供たちは乗ってません!!」
「な、なんだと―――て、おい!?」
そのバイクの後ろに乗っていた佐天と初春がそう言いながら木山の車に乗り込んでいく
一体何が起こってるんだ、どんな状況なんだ、と考える前に初春の言葉が耳に届く
「乗って下さい!」
「…え?」
初春はカバンからノートパソコンを取り出して起動させる
その隣にいる佐天はまだ呆然としてる木山に
「早く! 子供たちを助けるんでしょう!!」
「っ!」
木山は驚愕する
まさかあの時の子たちに論されるとは思ってもみなかった
木山はちらりと美琴とクウガを見る
美琴はその視線に気づくとゆっくりと頷き、クウガは親指を立てながらこう言った
「大丈夫」
温かくも優しい言葉を聞いた
それを聞いて決心した木山は急いで車に乗り込むと一気にアクセルを全開にして、駆け抜けた
「…さて、お客様がお待ちだぜ!」
クウガはそう言うと身構える
彼が示した視線の先には膨大な数のMARトレーラーと駆動鎧、おまけに雑兵としてかマスカレイドドーパントまで引きつれている
「参りましょう、お姉様、お兄様!」
「えぇ、アンタたちの相手は―――」
そう美琴の声はバラバラバラ、という妙なプロペラ音にかき消された
徐にそんな音の方に向くと数台のヘリコプターが滑空していた
まさかヘリまでも用意するとは
「…流石に予想できなかったな」
RXも思わずたじろいでしまっている
しかし何が相手でも引くわけにはいかない
木山の子供たちを助けるためには―――
<Rider slash>
<TRIGGER! MAXIMAMDRIVE>
一つの紫色の光刃と、幾重にも重なった弾丸がそのヘリコプターを打ち貫いた
「え…?」
思わずそんな言葉を口にしていた
覚えのあるその言葉―――
「水臭いぞカ・ガーミン。こういった決戦の場に親友の俺を呼ばぬとは」
「ツ、ツルギ!?」
仮面ライダーサソード、神代ツルギ
そしてその隣には、青と黄色の半分こなライダー―――
「よう、助けに来たぜ」
仮面ライダーダブル、左翔太郎&フィリップが立っていたのだ
あまりにも突然の出来事に美琴や黒子もびっくり顔だ
「や、けど…なんで」
「警備員がやけに騒がしかったからな。気になって照井に聞いたんだ」
<それに、助けに来てくれるのは僕たちだけじゃないよ>
右の複眼を発光させつつダブルが顔を向けたその先から、戦闘しているような音が聞こえてきた
戦っているのはライダーだった
「ふんっ! …助太刀に来たぞ、鏡祢」
マスカレイドを蹴り飛ばしながら天に手を翳す紅いカブト虫のライダー…カブト
「この借りは、俺の店を利用して返してもらうぞ」
銃撃で駆動鎧やマスカレイドを打ち抜くトンボのライダー…ドレイク
「ここは僕たちに任せて! 早く!」
近寄るマスカレイドを殴り蹴り飛ばし返り討ちにする竜のライダー…アギト
「皆…!」
思わず目頭が熱くなるものがある
それと同時に、胸にふつふつと湧き上がる感情があった
これは…絶対に負けないと、はっきり確信して言える自信があった
「お兄様、お姉様」
「彼の言った通り、ここは俺たちに任せるんだ」
いつの間にか黒子はカバンから大きい革のベルトのようなものを取り出していた
そのベルトには黒子がいつも使用している鉄針が仕込まれている
対するRXも拳を握りしめ、駆動鎧らと対峙していた
「お二人は、木山春生にご助力を!!」
「…わかった、任せたぜ黒子、光太郎さん!」
「ちゃんとついてこなかったら、承知しないんだから!」
その言葉に黒子は頬を僅かに染めて平静を保ちつつ、内心歓喜し、RXもクウガの方を見て
「任せてくれ。俺は〝太陽の子〟だからな!」
力強い返事を聞いてクウガは空に向かって叫ぶ
空を力強く駆ける、大切な相棒の名前を
「ゴウラムーッ!!」
大空の先から、一体の黒いクワガタがこちらに向かって飛んできた
赤い瞳を輝かせて勢いよく駆け寄ってクウガの近くに漂った
「よし…行くぜ、美琴」
「えぇ、なるべく急いでよね」
クウガはその背に飛び乗って美琴に手を差し伸べる
美琴はその手を握ってクウガの隣に飛び乗った
「行け!」
クウガの指示に応えるように、ゴウラムは木山春生の車を追いかけた
背後にあるのは信頼だ
振り向くことはない
誰でもない、友達を―――仲間を信じているから
◇◇◇
空間移動で白井黒子は縦横無尽に飛び回る
彼女の武器はその空間移動での神出鬼没さと、その鉄針による空間移動攻撃だ
付近を飛んで相手の眼を翻弄した後、その銃器に鉄針を空間移動させて使い物にならなくする
しかしそんな彼女にも、死角はあった
それは空間移動直後に来る銃撃
彼女の着地のタイミングを見計らわれ、グレネードが放たれた
しかしそのグレネードが黒子に当たる事はなかった
<clock up>
見えない速度で加速したサソードがそのグレネードを斬り裂いたのだ
サソードが爆風こそ受けたが特に目立った外傷はなかった
<clock over>
加速を終えたサソードの背に、黒子は空間移動し互いに背中を預け合わせる
「まさか…貴方と共に戦う日が来るとは思いませんでしたわ」
「俺もだスィ・ライン。改めて見ると、お前の力は素晴らしいな」
「あら。褒めてますの?」
「当然だ。俺は称賛することでも頂点に立つ男だ」
「それは…ありがたいですわねっ!」
互いに言い合うと背中を預け、二人は目の前の駆動鎧やマスカレイドへと駆けぬけた
◇
~NEXT LEVEL~
ドレイク、カブトの行動は至極単純
カブトは臨機応変にクナイガンで斬り裂き、それを狙う敵をドレイクが撃ち落とす
またその逆もしかりだ
相手は単純に数で押してきているものの、起こしてくる行動はさほど分かりにくいものではない
「しっかし、なんでこうも面倒な事に巻き込まれるんだろうなっ!」
傍らでマスカレイドを射抜いたドレイクが一呼吸しながらカブトに向かって呟いた
一方のカブトはカブトクナイガンで駆動鎧の装甲を斬り裂きながら、いつもの様子で受け応える
「さぁな! だが、友達を助けるのに、特に理由はいらないと思うが?」
「あぁ、それもそうだな!」
バッと飛び退いてお互いを背に預けるとカブトはクナイガンをガンモードに、ドレイクはそのままドレイクゼクターを構え、同時に引き金を引く
放たれた弾丸は周囲に展開していたマスカレイドにヒットし、それぞれを爆散させていく
その直後、待機していた駆動鎧の群れが二人の正面方向から突撃してきた
カブトとドレイクは互いを背に跳躍し、それぞれ駆動鎧の後ろへと着地した
先に動いたのはドレイクだ
「ライダーシューティング」
<Rider shooting>
ドレイクゼクターを畳み、狙いを定めてトリガーを引く
放たれたそれは真っ直ぐに駆動鎧に向かっていくが、予期していたのか駆動鎧は大きく右に動いてそれを躱した
だが、それはドレイクとて読んでいた
駆動鎧が回避したそれはカブトに向かって行く駆動鎧の方向へと飛んで行ったのだ
それを確認したカブトは冷静に
「クロックアップ」
ベルトの右側を軽くタップしクロックアップを発動させた
クロックアップの中まずはクナイガンを持ち、その高速移動の中で駆動鎧を幾度も斬りつけ破壊する
数度斬りつけたのち、カブトはゼクターのスイッチを押して、ホーンを倒す
<one two three>
「ライダーキック」
呟きながらホーンを戻し、カブトはドレイクに向かっていく駆動鎧へ、ドレイクが放ったライダーシューティングを蹴り返した
蹴り返されたシューティングはゆっくりと駆動鎧の背へと向かって飛んでいき―――カブトはクロックアップを解除した
<clock over>
クロックアップ空間から抜け出したその砲弾は速度を取り戻し、駆動鎧に直撃する
爆発を背に、カブトは一人、天を指す―――
「全く…、危ないな」
いつの間にか隣にいたドレイクがため息を吐きながら大きく肩で息をした
恐らくぶつかった直後クロックアップで爆風の中を抜けてきたのだろう
「お前を信じたまでだ」
「そう言うことにしておく」
そんな言葉を交わしながらカブトとドレイクは互いの手を叩きあった
◇
~Believe yourself~
迫りくる敵をアギトは徒手空拳で寄せ付けず返り討ちにしていく
グランドフォームは超越肉体の金と呼ばれるアギトの基本形態、故にこういった一般兵程度なら素手で対処できるのだ
…が、こうも数が多いとさすがに対処に困るというか面倒だ
そう感じたアギトはオルタリングと呼ばれるベルトのサイドの左側を押した
ベルト中央、左側が青く輝き中央の宝石が青く変色する
同時にアギトの身体にも変化が訪れる
胴体部分と左腕がベルトと同じように青くなったのだ
超越精神の青、ストームフォームである
す…と、アギトはオルタリングに手を寄せるとオルタリングから長い棒状の武器が現れる
専用武器〝ストームハルバード〟だ
ブン、と一つ振り回しそれを目の前のマスカレイド連中や駆動鎧に突きつける
すると両側の刀身が伸びて、両刃の薙刀のようなものになった
それを改めて両手で構え、アギトはその軍勢へと突撃していく
「ふっ!」
一つ一つ攻撃をいなしながらハルバードでの一撃を切り込み、背後から強襲してくるマスカレイドも振り向きざまに斬りつける
不意に前を向くと数体に駆動鎧がこちらを捉えていた
手にはガトリングと思わしき銃器を携えている
撃たれる前にアギトは行動を起こした
「はっ!」
ハルバードを大きく振り回しながらアギトは一気に距離を詰める
接近してきたことに驚いたのか、駆動鎧たちは一斉に銃器を発砲しようと構えるが遅かった
撃つより先に接近してきたアギトのハルバードが駆動鎧を斬り抜ける
ドォン、と背後で爆発が起きアギトはゆっくり振り向いた
直後前に立つ、マスカレイドの集団にその中心に駆動鎧
アギトはストームハルバードをオルタリングに戻して、グランドへと形態を切り替える
そして一度普通に立つと同時に、頭部にあるクロスホーンが展開された
角が展開されたことにより、何かを警戒したのか、駆動鎧たちは身構えた
そんな連中を視界に捉えつつ、両手を開き、左足をゆっくりと後ろへ後退させていく
同時に右手を上に、左手を下に、オルタリングの左側上付近へと持っていく
それはまるで刀の居合を彷彿とさせる構えだった
「はぁぁぁぁ…!!」
息を深く吐きながら、さらに腰を落とす
地面に現れたAGITOのマークは彼の足に吸収されるように足に力を蓄積していく
そして、アギトは一気に飛んだ
驚いて放たれた銃撃には目もくれず、バッと右足を突き出し
「はぁぁぁぁっ!!」
叫びと共に駆動鎧に渾身のライダーキックを叩きこんだ
ライダーキックを受けた駆動鎧はバランスを崩し、大きく後ろへ仰け反ってマスカレイドを巻き込んで爆散する
その爆風の中、アギトは毅然と佇んでいた
◇
~W-B-X -W-Boiled Extreme-~
ルナトリガーからサイクロンジョーカーへと戻ったダブルは流麗な蹴りでマスカレイドを蹴り飛ばし、駆動鎧の体制を崩してさらに追い打ちをかける
そして一息をついたその隙を見計らい、何人かのマスカレイドが飛び掛かってきた
危うく捕まるところだったその場所を後ろに飛んで回避し、そんなマスカレイド達に飛び蹴りを打ち込んだ
<翔太郎、ちまちまやっても仕方ない。ここは派手に行こう>
「っと…フィリップからそんな提案されるとはな…。いいぜ、派手にかましてやるか!」
大きく頷きながらダブルはドライバーにあるメモリを引き抜き別のメモリを起動させる
<HEAT><METAL!>
それをドライバーにセットし思い切り開く
<HEAT METAL!>
ヒートメタルへとチェンジしたダブルは背に現れたメタルシャフトを構え、群がってくるマスカレイド達を薙ぎ払っていく
一通り凪いで、ダブルはメタルメモリをシャフトにセットする
<METAL! MAXIMAMDRIVE>
ぶんぶん、と振り回しダブルはシャフトを構えた
それと同時、メタルシャフトの両側から噴射するように炎が吹き荒れる
ダブルは先ほど凪いだマスカレイドを見据え、地面を蹴った
「<メタルブランディング!>」
シャフトからの炎をジェット代わりに加速したダブルはそのままマスカレイド達にメタルシャフトを叩きつけた
薙ぎ払われたマスカレイド達は大きく吹っ飛びそのまま消滅していった
直後、再びダブルはヒートとメタルのメモリを引き抜きサイクロンとジョーカーのメモリに戻す
<CYCLONE JOKER!>
戻った直後に駆動鎧たちの銃撃を受け、思わず足をばたつかせてしまった
「おわっ!? 危ねぇなおい…!」
しかしそれでもダブルは余裕を崩さず冷静にドライバーから片方、メモリを引き抜いた
「たまには行ってみるか!」
引き抜いたのはサイクロンのメモリだった
ダブルはドライバー左側のマキシマムスロットにサイクロンメモリをセットし軽く叩く
<CYCLONE MAXIMAMDRIVE>
「行くぜ! フィリップ」
<あぁ、行こう翔太郎!>
軽く右手をスナップさせて、ダブルは駆動鎧に向かって走り出した
そして飛び上がり風の力を纏ったその右足を突き出す
「<たぁぁぁぁぁッ!!>」
二人の叫びはシンクロしより威力を倍増させる
一度ヒットした体制からその場でもう一度ひねり上から叩きこむようにもう一機の駆動鎧に叩きこんだ
爆発を背に受けてダブルは左手をスナップさせて一息つく
「さぁ、次はどいつだ!」
◇
~仮面ライダーBLACK RX~
黒いボディ、真っ赤な目
RXは堂々としていた
迫りくるマスカレイドを蹴りと拳で一蹴し、駆動鎧に穴を空け一撃のうちに破壊する
その時、背後からマスカレイドの一人が急襲し羽交い締めにしてきた
しかし焦ることなく身体を思い切り曲げて振り下ろす
勢いで転げ落ちるマスカレイドに視線を落としながら周囲を警戒し身構えた
直後、RXに向かって一発のグレネードが発砲された
RXがそちらに視線を向けた時には目前にグレネードが迫っており―――
グレネードが爆発した
燃え盛る火炎を見て誰もが倒した、と確信する
しかしそんな確信はすぐに覆された
その火炎の中からゆっくりとした動作で歩いてくる一人の男がいた
RX化、とは思ったがそれは違う
鋼のような鉄の身体に、涙にも見える赤いライン―――
それがRXの別形態である〝ロボライダー〟だとは知りもしなかった
走るでもなく、急ぐわけでもない
ただ歩くという行為そのものがどういう訳だか恐怖を募らせていくほど
それでも駆動鎧は怯まずにグレネードをロボライダーに向かって撃ち続ける
だがそれでもロボライダーは怯まない、怯みすらしない
「ボルティックシューター!」
ロボライダーは両手から一丁の銃を生成する
銀色に輝くその銃をゆっくりと構え、ロボライダーは引き金を引く
銃口から放たれたその弾丸はマスカレイドへと飛び、さらに駆動鎧の方にも追尾していく
直撃を受けた駆動鎧やマスカレイド達は次々と爆散した
その爆炎の中から、一機の駆動鎧が姿を見せた
携えているのはバズーカか何かだろうか
どちらにせよ、撃たれるとマズイことには変わりない
ロボライダーは一度RXへと戻り、そのまま両腕を開きそれを胸元で拳を合わせる
「キングストーンフラッシュッ!!」
サンライザーから放たれる輝きは相手の視界を奪い、同時に隙を生じさせるには十分な輝きだ
その隙を見逃さず、RXは屈みつつ地面を叩き、一気に跳躍する
後ろに回りながらも前方へ飛びながらRXは両足にエネルギーを溜めて繰り出した―――
「RXキックッ!!」
両足から放たれる太陽のごとしその蹴りを受けた駆動鎧は大きく吹き飛び、そして爆発する
その爆発を背に、RXは木山たちとクウガたちが向かった方向を見ながら呟く
「頼んだぞ―――」
そちらに向かうにはもう少し、かかりそうだ
彼らが築いたバトンは―――木山たちへと託された