とある魔術の禁書目録 ~変わらない笑顔で~   作:桐生 乱桐(アジフライ)

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次回でようやっと大覇星祭は終了
改めて見直すとよく妹達編を五本に纏めることが出来たなあの時の私

鎧武のラストに思いを馳せて、ドライブに期待を寄せながら日々を過ごすこの頃

相変わらずですがどうぞ


#61 本当の主役

アラタが目を覚ました時、オリアナ・トムソンはすでに地に倒れていた

それを機に、オリアナが張っていた結界が消えたことを感じた

旅客機の音が思い出したように耳に聞こえてきたからだ

 

「―――おい、大丈夫、か」

 

すぐ横で気が付いたシャットアウラがアラタに声をかけてくる

それと同時にシャットアウラとアラタの両方を心配している吹寄も視界に入った

とりあえず吹寄にジェスチャーで大丈夫という事を伝えながらゆっくりと立ち上がった

 

「ステイルッ!」

 

当麻の叫びが聞こえた

彼はボロボロの身体を動かし離れたところで倒れている魔術師の所へ駆け寄った

 

「…アウラ、俺たちはオリアナから情報を聞こう」

「―――そうだな。…倒れている相手を叩き起こすのは忍びないが」

 

頷き合い、歩み寄ろうとしたときだ

 

<心配する必要はないかと。直にすべてが終わりますので>

 

声が聞こえた

女の人のものだ、オリアナよりも少し年齢は上か

周囲を見渡すが人影はいない、その声は倒れているオリアナの懐から聞こえて来ていた

 

「…この声は」

 

リドヴィア・ロレンツェッティ

使徒十字を発動させる計画に加担し、支配によって科学サイドを制圧しようとしている人物

 

<間もなく使徒十字は効果を発動し学園都市は我々ローマ正教の都合の良い方向へと改変されるかと。従い、これからどんな行動を起こしても、それだけ傷を受けていても無意味となります。それらを含めた何もかもが、ねじ曲がるので>

 

それは、今この場に使徒十字がない、という事で

 

「ここで私たちを皆、始末しよう、という根端か」

 

シャットアウラが言葉を紡ぐ

しかし、リドヴィアは特に動じた様子もなく

 

<勘違いなさっているのでは。私たちは貴方たちの傷さえも慈しみ、治してみせると告げるだけで。最も、それがローマ正教にとって有益だと判断できれば、ですが>

 

「まともに、取り合うな」

 

倒れたままでステイルが言葉を発した

 

「奴らが使徒十字を使おうとしている以上、必ずどこかに本体と霊装がいるはずだ。上条当麻の右腕なら、どんな霊装も一撃で破壊できる。だから行け、この近くに必ず―――」

 

<誤解の無いように、申しておきますが>

 

そのステイルの言葉を遮るように、リドヴィアが言葉を発する

自分の言葉に、絶対の余裕を持ちながら

 

<使徒十字は現在、〝学園都市にはありませんので〟>

 

耳を疑った

思わず「は?」なんて変な声を上げたほどだ

 

<そちらは学園都市にある天文台を調べていたようですけれど。それさ全ては、我々が誘導していた結果に過ぎないので。どうやら学園都市外にある天文台までには気が回らなかったようで>

 

それは、つまりは、学園都市の外にある―――

 

<使徒十字の最盛期における有効範囲は四万七千平方キロメートルの領土を所有していましたのでおおよそ二百キロ四方かと。当然、学園都市の外から放っても余裕で街全体をカバーできると思われ>

 

「―――つまり、オリアナとやらは囮という事か!」

 

シャットアウラが叫んだ

 

<えぇ。彼女の役割は本件に関わる人員、迎撃用戦力の注目を別の方へと向けさせて誘い込むことだったので。その気になればオリアナは人払いなどの気配遮断術式を用いても問題なかったのですが、エサが無ければ魚はつれない、ということで。あえて彼と一緒に姿を晒してもらっていました>

 

淡々と修道女の声が響く

 

<使徒十字の使用には時間がかかりますし、ポイントとなる〝天文台〟も固定されてます。一番懸念すべき点は、やはり全ての〝天文台〟を事前にそちらの迎撃要員に押さえられてしまう事で。こちらとしては全ての天文台を事前に迎撃要因に抑えられてしまうことです。これをどう防ぐかに焦点を抑えるかで。そこで、オリアナが学園都市内部で意図的に動きを見せることにより、貴方達迎撃要員の目を全て街の内部に向けさせるという作戦を考えましたから。霊装を持っているのは私であり、時間が来るまで私はホテルで待機していましたし、実際に十字架を突き立てたのも街の外でしたが、感づかれる事はなかったみたいですね>

 

ぎり、と当麻が歯噛みする

しかし、だからといって具体的な対抗策が浮かぶわけでもない

 

<彼女には先も言いましたが、気配遮断系の術式は出来る限り使わない、という方向で動いてもらっていました。といっても一番最初の〝表裏の騒静(サイレントコイン)〟が破られた時は流石に焦りましたが。あの時は下見段階だったので。彼女が予想より早く捕らえられてもこちらの目的は果たせませんので>

 

堂々と、己の作戦の内容を敵に話しているのはひとえに勝利が確定すると思っているからだ

茫然とする彼らの耳に、リドヴィアの声が響いていく

 

<結果として彼らが倒されてしまったのは大変残念ではありますが。それすらも使徒十字は都合のいい方向へと変えてくれるかと。結果を言えば、彼女らの敗走はいくらでも取り返すことが出来る些事にすぎませんので。学園都市外から丸ごと学園都市を支配すれば、それで逆転、計画通りという事です>

 

どうする、とアラタは考える

土御門に頼んでリドヴィアの位置を特定してもらう? いいや、アイツの怪我でそんな事を頼んでしまっては今度こそ命が危うい

 

<―――貴方たちは、この改変をどう受け止めているので?>

 

その言葉に、ステイルが言葉を発した

 

「ソドムと、ゴモラみたいに壊滅させられないだけマシかもしれないが…。やってるのは、似たようなこと、だろう。ローマ正教にとって気に入らない場所を、活動不可に追い込んで、神の威光を示す―――」

 

<それこそが間違いなので>

 

即座にリドヴィアが返答する

 

<これらにとって重要なのは、はびこっている科学が宗教に屈する、という一点のみで―――>

 

「今の科学の傲慢さはかつてのローマ異教徒と同じもの。奴らの信じるものを否定し、自分達の力を示す事で、主はその権威を取り戻す、か?」

 

そこに別の声が聞こえてきた

当麻とアラタ、シャットアウラが振り向くとそこにゆっくりと歩いてくる式と、彼女に並走するように蒼崎橙子の姿があった

 

「…橙子、なんでここに」

「何。結界が張られた気配がしてね。気になってここに来たんだが」

「んで、列車から降りてきたトウコとたまたまオレが鉢合わせたってわけ」

 

軽く現状の確認を取った後橙子は「で」と言葉を区切りリドヴィアの方へと意識を向ける

 

「話の続きをしようじゃないかリドヴィア。要はお前は、科学的な考えが気にくわないんだろう?」

<―――えぇ、そうです。科学的に正しいと言われると無条件で人間は信用する節があります。己の目で確かめようともせずに>

「まぁ。確かに科学とはそう言った使われ方もするかもしれないな。科学的に正しいって言われても実際そうなのかは分からないのにな」

 

くく、と燈子は小さく笑う

常識的な科学、という言葉は学問の進歩と共に変わっていく

冥王星は千九百三十年まで誰も見つけられなかったし、青い色の発行ダイオードは作れないと言われた時期もあった

たとえ正しくても、それが必ず正しいとは限らない

わきまえずに使う科学的に正しい、とは先生が言っていたから絶対正しい、というレベルでしかない

 

リドヴィアとそんな会話を繰り広げている橙子の傍ら、当麻はアラタたちの所に走ってきていた

自分たちが聞いたってわけがわからないのだから、今はどうにかして現状を打破する手段を考えなくてはならない

 

「時間は? …まずいな、準備完了じゃないか」

 

空の色は完全な紫色だ

インクが白紙ににじむみたいに星の輝きがたくさん散らばっている

時間的に探知して学園都市外にいる外の部隊とやらに頼んでも確実に間に合わない

通信術式の向こうでリドヴィアが笑みを作っているのが頭に浮かぶ

 

必死に思考を動かしているが、何も打開策が浮かばない

ギリ、と歯が砕けそうな思いで噛みしめる

 

使徒十字の有効範囲は、おおよそ四万七千平方キロメートル、星座を利用した魔術…、実際は星の位置でなく、使用するエリア、特長、特色、特性を調べて、さらにもっとも効果的な星座を選んで、降り注ぐ星の光を地上で集めて使う、という事は

 

そこまでを考えて、当麻とアラタがハッとした様子で顔を上げた

 

「橙子!」

 

アラタが叫んだ

うん? とちょっと頭上にハテナマークを浮かべた橙子に対し、アラタは言う

 

「学園都市外部、かつ学園都市を巻きこめる使徒十字の使用ポイントっていくつある? それと一番遠いポイントも」

「は? …いや、まあいい。外のあるポイントは五か所で、距離が離れているのは都市外周北部、千七百メートル、と言った所だな」

 

「シャットアウラ、パンフレットを貸してくれ!」

「あ、あぁ」

 

勢いに若干シャットアウラは困惑しているが、説明をしている時間はない

差し出されたパンフを受け取ると急いで中を開く

 

<今更何をしても無駄ですので。さらに希望を潰しておきますと、私はそのポイントのどこにもいませんが>

 

そんなリドヴィアの声を完全に無視し、その場所にはパラパラとパンフレットのめくる音だけが聞こえる

そして、やっと開いたそのページを見て思わず当麻はパンフをその場に落としてしまった

パサリ、と紙の音がその場に響く

気になったのか、橙子はパンフが落ちたところへ歩いていき、落ちたパンフを拾い上げた

そして開いていたページを見て、息を呑んだ

 

<どんな手段を用いても、使徒十字の発動を止めることは不可能ですし、私のいる場所に辿り着くことも不可能ですので。えぇ、全てお終いです。私は貴方方を含め、世界をより良い方へと作り変えてみせます>

 

その言葉に、アラタは小さく息を吐いた

 

「―――確かに、これはお終いだ」

「あぁ、姫神と約束しておいて、この様じゃあな。そう思うだろ? リドヴィア」

 

彼はリドヴィアに向かい、言葉を言い放つ

その表所には、笑みが浮かんでいた

 

「〝いくらお前の幻想をぶち壊せてもよ〟」

 

<―――は?>

 

とリドヴィアが疑問を口にする前に

 

ドォン、と強烈な光が地上より放たれて、暗闇が拭い去られる

それは学園都市に飾り付けてある電球やネオン、レーザーライトにスポットライト、ありとあらゆる電飾の光を塗りつぶす

そしてどこからか、明るい音楽が流れてくる

それはまるで子供向けのテーマパークみたいなものだ

 

「現時刻は午後六時三十分ちょうど。…ナイトパレードの始まる時間だぜ」

 

アラタが時計を確認しながらリドヴィアに告げる

通信術式の向こうで息を呑むのが分かるほどに、リドヴィアは動揺している

 

気が付けば、あんなに瞬いていた星の輝きがどこかへと消えてしまっていた

か弱い星の輝きはより強い光の中に溶け込んでいく

 

「はっはっはっ! 残念だったなリドヴィア。なるほど、確かにこの学園都市中をライトアップするこの光の量があれば、一番遠いところも塗りつぶせる。すなわちそれは、他のポイントもすべて塗りつぶせるという事だな」

 

そんな笑い声と共に蒼崎橙子が口を開いた

時間は過ぎていたが、特に世界は変わらない

 

「…思えば、俺たちは脇役だったんだよ」

 

千年の前から輝きを放つ術式が、今この場で放たれる人口の輝きに敗北を喫した瞬間だ

 

「かもな。大覇星祭の主役は何なのか、それを調べるべきだったんだ」

 

パンフレットを橙子から受け取ってそれを畳んでシャットアウラに返す

最も、シャットアウラは何が起きているのか分かっておらず、その隣にいる吹寄も目が点になっている

ふと、式がリドヴィアに向かって呟いた

 

「それで、どうする。このくらいじゃ大覇星祭は揺らがなかったみたいだが。もう手は出してこないってんならそれはそれでオレたちは問題ないぜ? なんとかピエトロを壊すならな」

 

<―――本気で言っているので?>

 

応える彼女の声には僅かに低い緊張が混じっていた

弾けば爆発するほどの

 

<その申し出を受ける可能性は低いものと思うのですが>

「ああそうかよ」

 

短く吐き捨てると式は思考からリドヴィアの事を切り捨てる

チラリと視線を向けると、この場で魔力を逆探知できる土御門がゆっくりとよじ登って歩いてきていた

しかしたとえ割り出しても結局は使徒十字と一緒に逃げてしまうだろう

まぁ、思惑の違いはあるかもしれないが、リドヴィア達をつかまえる、という事に関しては同じはずだ

回収される使徒十字の行方も不安だが、まぁその辺はイギリス清教に協力的な組織だけにリドヴィア捕獲を手伝ってもらえれば問題ないだろう

 

「…もうやることはないな、当麻」

「だな」

 

当麻は笑んだ

そして最後に、リドヴィアに向かってこう告げた

 

「じゃあ後は、運動会みたいに追いかけっこでもするんだな」

 

◇◇◇

 

<よっしゃあ!! ここからは俺達、ビートライダーズのステージだァァッ!!>

 

病院にあるテレビ画面からはそんな音声が聞こえてくる

彼彼女らは、最近巷で噂のビートライダーズと呼ばれるダンシング集団だ

時に競い合い、時に協力し合いダンスをし、今やこの学園都市の学生に知らぬ者はいないほどの人気を持つ

因みにチーム鎧武とかいくつかチームがあるらしいが、アラタはあまり詳しくはない

しかしナイトパレードの中で踊る事はパンフレットにも載ってあったので、アラタとしては生で見たかったのではあるのだが、この状況では仕方ないか、と諦める

 

現在時刻は夜、そこそこボロボロだったアラタら五人は(式は無傷だった)駆け付けてきた警備員(アンチスキル)に見つかるなりとりあえず病院に搬送されることになった

搬送先はいつもの冥土返しのいる病院だ

学区が違う事を考えると何か別の力が加わってそうだが、考えても仕方がないので考えないこととする

連絡を聞いたのか、藤乃も病院に戻っており彼女に会った時「また無茶しましたね」と怒られた

 

「…とりあえず、守れてよかった」

 

ベッドの上に横になりながらアラタはそう呟いた

色々と激動な出来事が起こりすぎてゆっくり休めることもなかった

病院のベッドの上ではあるし不謹慎だと思うのだが、今回はゆっくり休もうと―――

 

「しれっとベッドで寝ようとすんな」

「ふおはっ」

 

ペチ、と額をパンフか何かで叩かれた

 

「…アンタ、また私たちに黙ってなんかやってたでしょ」

 

視線を向けるとそこにムスッとした表情の御坂美琴が立っていた

彼女の傍らには白井黒子もおり、同様に彼女も苦い顔をしている

 

「…お兄様も、その行動が逆に心配させるという自覚をお持ちになってくださいまし」

「は、はは。…申し訳ない」

 

因みにこの場には佐天涙子と初春飾利の両名がいたのだが、今日の疲れが来たのか、病室の外にあるベンチに腰掛けたまま、お互いの肩を寄せ合って眠ってしまっている

 

「…誰かを守るのもいいけれど、さ。たまには自分の身体も労わりなさいよね」

「―――あぁ」

 

不意に美琴はそう呟いた

その表情はどこか不安げであり、少しだけ悲しそうにも見えた

隣にいる黒子も車いすの上で視線を巡らす

恐らく、心中は美琴と同じなのだろう

そんな二人に申し訳なく思いながらも短く返事し、改めてアラタはベッドに横になった

 

 

場が熱狂で埋め尽くされている中で、門矢士は目の前の男性と会話をしていた

名を皇カイト、この世界での電王だ

 

「…この世界に逃げ込んだ相手を探している?」

「えぇ、心当たりがあるかなって思いまして」

 

現在カイトにはどのイマジンも憑依しておらず、普通のカイトが立っている

いや、イマジンが憑依していたら憑依していたらで面倒くさいのだが

しかしこの大覇星祭で疲れているのか、彼のイマジンが現れる様子はない

 

「力に慣れなくて悪いが、心当たりはないな」

「…そうですか。いえ、そいつがこの世界にいるのは間違いないんですけど」

 

ちらりとカイトはステージへと視線をやった

そこではビートライダーと呼ばれるダンスチームが交代交代で曲に合わせて踊っており、それに合わせて観客らも手でリズムを取ったりしている

 

「相手の特徴ってのは何なんだ? よかったら教えてくれないか」

「それはもちろん。そいつの名前は―――」

 

盛り上がったボルテージと共に放たれた花火の音が木霊する

カイトからその名前を聞いた士はふぅん、と息を吐きながら頷いた

 

「―――本当、退屈しねぇな、この街は」

「それは同感です。同じように、いろんな願いが溢れてる」

 

 

現在リドヴィアはフランス上空、高度八千メートルの場所にいた

彼女が所持している自家用ジェットの中である

出口のハッチ側の座席にポツン、とリドヴィアが一人座っている

そのすぐ隣に白い布で巻いた大きな十字架が立てかけてあった

彼女は宗教としての科学は嫌ってるが、技術として科学は受け入れるしかない、と考えていた

要は使い方の問題なのだ

 

(命無き形だけの偶像(かがく)を信仰するのでは、まさに悪しきローマ時代の異教そのもの)

 

ふと視線を横に移す

そこにはコクピットへ繋がるドアがある

今そのドアは開かれ、落ち着いた動作で計機をいじるパイロットの背中が見える

彼はどちらを信じているのだろう

この自家用ジェットはオリアナの個人的所有物でローマ正教の息はかかってない

おそらく彼はローマ正教徒だろう

 

浅いレベルでの

 

(科学の道具を一切否定するのではなく。それに頼り切るあまり、主の威光を忘れてはならないという事なので)

 

思ってからそっと彼女は息を吐く

事実上リドヴィアが行っているのは敗走

貴重な戦力、〝罪人〟オリアナとサトルも捕らえられ、天文台の位置も特定された

使徒十字は夜空が見えなければ使用できない

天文台の真上に何か簡単な建物が作られたらもう学園都市周辺での使用は難しくなるだろう

 

「…ふふ」

 

しかしそれでもなお笑う

 

「可哀想。あぁなんて可哀想なオリアナ・トムソンと東條サトル。ふ、ふふ…救わなければ、あそこに捕らわれている迷える〝罪人〟をこの手で救わなければ…」

 

彼女は自分に降りかかる不幸、逆境をねじ曲げ、前へ進む原動力へと変換する

 

学園都市に踏み込むには

安全に二人を救うには

傷一つなく全て終えるには

思い浮かんだのは到底無謀とも言える願いのみ

だが、目の前の状況が困難であればあるほど

最終的に目指す場所が高ければ高いほど

 

リドヴィア・ロレンツェッティは全てを踏破したうえでの時を考えて無上の喜びを見出す

まるでスポーツ選手が生涯の好敵手との出会いにも似ていた

 

告解の火曜(マルティグラ)

 

語源は十字教における四旬節の直前に行われる祭の名前であり、リオのカーニバルなどがこれに該当する

彼女にその名が与えられた理由は一つ

 

「ふ、ふふふ。はははっ! 私は進みますので。幸運だろうと不幸だろうと、全てを呑みこみ、大喰らいの祭(マルティグラ)の名に相応しく、総ての現実を砕いて糧にして差し上げますから…!」

 

飴を上げても、鞭を上げても同じ反応しか示さないもの

とどのつまり、どんな人間にも彼女の行いを止めることは出来ない、という事を意味している

何を与えても喜びしか得ない人は、何を与えても笑顔と一緒に前へと進む

妨害行為自体が、彼女の足を進ませる自殺行為となりえてしまう

 

「まずはローマ正教内部での事後処理、のちにオリアナ、及びサトル回収のための作戦の立案、そして最後に学園都市への攻撃再開…! あぁ、壁は高く、そしてなんと甘美なのでしょう…!」

 

その独り言にパイロットはびくつきを隠せない

しかしその態度すらも彼女は焼けつくような闘争心へと変換する

ふと、そんな時だ

 

<あっあー。アテンションプリーズ?>

 

突然、女性の声が木霊した

ギクリ、とリドヴィアは肩を震わせた

このジェット機にFAなんていない

コクピットから慌てたような物音が聞こえてきており、パイロットも何も知らないようだ

 

だが、リドヴィアは知っている

 

この、女の声は

 

<イギリス清教最大主教(アークビショップ)、ローラ・スチュアート。分からずなんてそんな冷たきことは言わぬわよね、リドヴィアお嬢ちゃーん?>

 

楽しそうな声がした

告解の火曜よりもはるかに重大な異名を持つ女のものだ

現在の教会史を語るには外せない人物

噂によれば英国の女王と同等か、それ以上の顕現すら有していると言われている化け物

 

彼女は息を呑む

恐怖と歓喜、二つの意味で

強大すぎる敵は、彼女の前では魅惑的な子羊だ

 

「…なぜ、この自家用機が」

「名義を変えてイタリアからわざわざフランスで離着陸していたみたいだったけど、その程度で誤魔化せると思ってたのか? 羽田に停まった時に張らせてもらったよ」

 

今度は男の声が耳に届く

その時の声は妙に甲高い声で、周囲を見渡しても人がいるような気配はない―――と思った時だ

ふと赤い魔方陣が現れて、少しづつそれが大きくなっていく

やがてそれは成人男性ほどの大きさに代わり、そこに一人の男が現れる

 

「―――よう。リドヴィアさん?」

「ソウマ…マギーア…!」

 

件の最大主教と同等に話せるこの男

かつ保有している力は未知数―――力量の底が知れない、イギリス正教の魔術師

 

「…」

 

目の前の男を睨む

しかし目の前の男は特に気にするでもなく、近くに現れた赤い魔方陣の中から紙袋のようなものを取り出し、どっかと空いているソファに腰掛けてドーナツを頬張り始めた

そんなソウマを無視し、リドヴィアは思考を加速させる

 

恐らく張られたのは機体の外側だろう

しかし取り外すことは出来ない、音速を超える機体の壁に張り付いて動くなんてできないし、それ以前にドアを開けてしまえば気圧差で機内の空気ごと外に投げ出されてしまう

 

しかし、イギリス清教の独力でこの機体を探せたのであろうか

そうなら使徒十字を持って二本に行く便で何らかのアクションを起こせたはずだ

それがない、という事は日本に着いた時に特定できた、という事か

と、すると

 

(学園都市の、協力が…?)

 

何しろ状況は絶望的に他ならない

通信霊装が貼り付けられた時点でこちらの機体の場所は知られている

今から着陸する場所を変えたところで悠々と相手は出迎えるだろう

だが

 

「―――ふふ」

「…ローラから聞かされてたけど、改めて見ると気味悪いな。逆境でないとアンタは力は発揮できないのか?」

「潜水や遠泳と同じなので。距離が遠いほど苦しみは増しますが、その分達成したときの喜びも大きくなるのですから」

<この苦行で快楽を得しマゾヒストが。その甘い感覚を引きずりて、またもや学園都市を襲うとでも言うと?>

 

ククク、とそれでもなおリドヴィアは笑みを浮かべる

大きく目を見開かせ

 

「私は主に感謝しなければなりません…! このようなご馳走を用意してくださった事に! 分厚く硬い肉はそれだけで噛み応えも十二分…! 次に会いまみえるときが本当に楽しみなので! あッはは…! あははははははっ!」

 

このまま数分話しておけば本当に鉄板でも噛み砕いてしまいそうな表情をするリドヴィア

その常軌を逸した行動に

 

「は」

「…?」

 

ソウマがドーナツを食べ終えて、空になった紙袋を丁寧に折りたたみそれをポケットに仕舞いこむ

 

「壁が高いほど、それを乗り越えた時の喜びが大きくなる、か」

 

僅かな沈黙

 

「それも一理あるよね。このクソドM野郎」

 

パチン、と彼は指を弾く

瞬間、バン、と言う音が横から聞こえた

慌てて振り返ると入り口であるハッチの縁が切り抜かれている

灼熱の、オレンジ色の輝きと共に

 

「まさか、ハッチにも―――!?」

<フー! フー! フーフーフフー!>

 

いつの間にか、ソウマの姿は緑色の宝石みたいな顔をした姿へと変わっていた

リドヴィアは何とか落ちまいと壁の出っ張りに手を引っ掛けて抗いを見せる

彼―――ハリケーンスタイルとなったウィザードはそんなリドヴィアを見ながら―――

 

「空の旅へ―――ご案内」

 

無慈悲にそう呟く

引っ掛けたその手は二秒と持たず、あっけなく彼女の身体は外に放り出された

ひ、なんて声も出せずに

 

高度八千メートルの空に、彼女の空が投げ出される

超高空の空気は吸っても吸ったような気になれない

あまりにも高度が高いために、落ちているという感覚さえない

 

そんな彼女の前に一枚のカードがヒュン、と横切った

プラスチックみたいなペラペラの素材に、マジックで書いただけの子供騙しじみた霊装

しかし描かれた魔法陣の繊細さは丹念に作り上げたペルシャ絨毯さえも凌駕していた

 

<貴様の力自体は非常に惜しい。ローマの教えを捨て、我が足元を舐めるのなら救いてもよいのだけど?>

 

そう言うからにはあちらも何か手を打っているのだろう

しかし、とリドヴィアは跳ね除ける

 

「何を、たわけた事を―――」

 

「そっか。じゃあアイツと一緒にクレーターでも作るといいよ」

 

今度はリドヴィアの右側

そこには風を纏って空を飛ぶウィザードの姿が見えた

彼が指差した方向にリドヴィアは視線を動かした

 

頭上に見える自家用機から、白い布に巻かれた十字架のシルエットが飛び出してきた

それは使徒十字そのものだ

骨董品と変わりない強度のその霊装

高度八千メートルからの落下には、いくら下が海面でも粉々だ

 

「させませんので―――!」

 

彼女は少ない酸素を取り込んで叫んだ

両手を広げて呪を紡ぐと彼女の空がふわりと速度を落とした

本来は防御用の術式で、あらゆる物体の加速を遅らせる、というものだが、重力落下に対して使えばパラシュートに似た効果を得られる

 

(使徒十字の落下コースを計算し、今の速度のまま向かうことが出来れば…! 間に合います、いえ、間に合わせてみせますので!!)

 

時間はギリギリだが、だからこそ面白い

彼女は何とか態勢を整えて十字架を受け入れる体制を作り上げる―――が、ふと視界に入ってきたのは一人のパイロット

手足を乱暴に振り回し、もがいている彼は、パラシュートをつけているようには見えない

その姿はあまりにも無防備だ

 

<さあお前はどちらを選ぶ? 最大級の霊装か、哀れな迷える子羊か?>

 

それに返答する暇もなく、そして容赦なく使徒十字はリドヴィアの元へ落ちていく

縦百五十センチ、横七十センチ、太さ十センチ強の大理石の塊

それが四百メートルから落下するとなれば、ちょっとした帆船を吹っ飛ばすくらいにはなるだろう

 

(前面に防御の展開、熱さは許容限界値、わざと厚い壁を破らせて、少しでも速度が落ちれば―――!)

 

瞬間、大理石の塊が真っ直ぐにリドヴィアの下に落ちてきた

シールドはいとも簡単に破られて、確かに速度はある程度失ったとはいえ、それがリドヴィアの胸板に突っ込んだ

ミシミシゴキ、という不気味な音がリドヴィアの耳に届き、彼女は鉄の粘液を吐き出した

 

「ご、っはぁ!?」

 

血を吐きながらそれでもなお、抱き着いてる白い布に、己の指を食い込ませる

今度はパイロットを見る

全てを止めるのは不可能、それを狙うくらいなら切り捨てられるものは切り捨てた方がいい

しかし

 

目の前の状況が困難であればあるほどに

 

(ダメ、今考えては、それこそ、死んでしまうので―――!!)

 

そんな彼女に、付近を飛ぶウィザードは語る

渇いた大地に、水を与えるように

 

「困難が多ければ多いほど、壁は高ければ高いほど…〝それを乗り越えた時、それを作りだした俺たちを踏みにじる喜びが、大きくなるんだよな〟」

 

プツン、と何かが彼女の中で途切れた

 

「踏みにじる…!?」

 

血の味しかないぐらつく意識の中で、彼女は考えることは

 

「ここまで舐めた最大主教の高い鼻を―――? あの余裕ぶった、生意気な魔術師(ウィザード)の、あの態度を―――」

 

彼女は考えた

考えてしまった

 

それを成し遂げた後に来る、その高揚感、どう猛な感覚

うっすらだった笑みが、徐々にしっかりと形作る

 

「…あ、あはは」

 

唇が横に避け、そこから血の混じった唾液を垂れ流す

その表情を見てパイロットはヒィ、と恐怖の声を上げた

挑戦心や闘争欲に染まった表情を浮かべ、使徒十字を掴んだまま彼女は両手を開く

 

「ああはははははっ、うふふ、あは、ひひあははははははぁぁぁっ!!」

 

長らく待っていた恋人の帰りを出迎えるように、直撃と共に襲い来る痛みさえも歓迎なのだと告げるように

リドヴィア・ロレンツェッティは満面の笑顔を浮かべた

そして

 

◇◇◇

 

学園都市には窓もドアもないビルがある

単純な核爆発の高熱や衝撃波程度なら吸収拡散させる素材で作られた学園都市でも最強クラスに位置する要塞

通路や階段、エレベーター、通風化すら存在しない為、内外には空間移動能力者の協力が必須となる建物に、一人の〝人間〟が佇んでいる

 

学園都市統括理事長

 

アレイスター=クロウリー

 

「…ふむ」

 

彼は薄暗い一室にいた

その部屋は広くどこか肌寒さを感じさせる

真ん中には巨大なガラスの円筒器が鎮座しており、その中には赤い液体が満たされている

その円筒器には大小無数のケーブルやチューブなどが接続されていてそれらは床を覆い尽くしさらに四方の壁を埋め尽くし計器類に繋がっていた

アレイスターはその円筒器の中に逆さまで浮かんでいる

 

「使徒十字による、学園都市支配化と、世界の利権の獲得か」

 

ポツリと呟く

当人のオリアナやリドヴィア、サトルの個人的な目的はどうであれ、あれほどの事を成し遂げるにはローマ正教本体協力なしでは不可能だ

むしろローマ正教が立案した計画にリドヴィアらが食い付き、それを利用するべく動いた、という風に考えた方が分かり易いだろう

 

「…随分と。大きく揺らいでしまったものだな」

 

コツリ、コツリとアレイスターに近づいてくる足音

アレイスターは視線を動かすでもなく、その訪問者の名を呟いた

 

「何か、用かな。オーディン」

「特に用などないさ。気になったからではダメかな? アレイスター」

 

ふん、とつまらなそうにアレイスターは息を吐いた

使徒十字の一件は、とある少年二人が事を収めたものの、あまり上手いとは思えない

今後も同じ手が通用する確証はない

 

「計画を早める必要があるかもしれないな。元来、こんな些事のために使うような安い計画ではないが」

 

アレイスターが呟くと同時何もない空間に四角くい画面が表示された

そこには世界地図と、九千九百六十九ヶ所の赤い点

 

「鍵となる幻想殺しの成長は未だ不安定。果たしてこれも使えるかどうか」

「元々これほど早く実用を迫られるとは思っていない計画だ。まぁ、無理はないかもしれないが」

 

声と同時、先ほどの画面に重ねる形で新たな画面が現れた

四角くい画面に映ってるのはガラスで出来た四角くいケース

その中にはねじくれた銀の杖が浮かんでいた

 

「我々が打って出る可能性も、考えなければならないかもしれないな。オーディン」

 

闇の中で人間は笑う

その姿は世界最高の科学者によるものか

その姿は世界最強の魔術師によるものか

 

その人間の胸の奥にあるものは、誰にもわからない

 

「―――ほう。では、その時を楽しみにしているよ」

オーディンは短く呟いて、その場から空間転移のようにその場から姿を消した

彼がいた場所からは、黄金の羽がひらひらと舞っていた―――




今回の気まぐれ紹介のコーナー

今回はこの方

「ゼックゥゥゥトの諸君ッッ!!」

乃木怜治
演:坂口拓

〝カッシスワーム・ディミディウス〟

初登場時の形態
人間態の性格は感情を表に出さず冷酷。フードの付いた黒衣と眼鏡が特徴
怪人態は刺々しい紫色のボディと右手のハサミが目を引く

ZECTが偶発的に開発したワームの擬態能力を一時的に奪うアンチミミック弾を使うために住民を避難させていたところを黒衣の女達と共に襲撃。応戦した仮面ライダーガタックを一瞬の攻撃で変身解除に追い込む戦闘力を見せる

その後、ワーム一掃の作戦実行中のZECT部隊を待ち伏せて襲撃し、周囲をワームで囲いZECT部隊を掃討。そして乃木はマスクドフォームのガタックに対し、杖での連打や拳のラッシュ、ヘッドパットからのシャイニングウィザード、蹴りの連打を 人間態 のままかまし、ガタックを一方的にボコった

駆けつけた仮面ライダーカブトに対しても互角以上の戦いを続けるが、ハイパーフォームとなったカブトがハイパークロックアップを発動
これで終わりかと思われたが、カッシスワーム・ディミディウスはハイパークロックアップすらも超える超高速移動、事実上時をとめる「 フリーズ 」を使いこれを退る
それから暫くして乃木は人質と引き換えにアンチミミック弾を要求し、そのために一帯を制圧する

そんなときに地獄三兄弟が通りかかった
「このエリアは我々ワームが完全に制圧している」と紳士的に忠告するが、「今……俺を笑ったな?」や「ゴゥ・トゥヘェル!」などと言葉のドッジボールをされ話が噛み合わず戦闘に。サソード、キックホッパー、パンチホッパー相手に全く寄せ付けない強さをみせる。最終的にライダー達の必殺技をフリーズで同士討ちさせ勝利。
なおキックホッパーはこれが最初で最後の敗北だった

その後、交渉を破棄した加賀美新と戦闘に。必殺技のライダーカッティングをも回避し返り討ちにする
変身解除し、絶体絶命の加賀美の前に天道が現れ再戦
即座にハイパー化したカブトに対しフリーズを使うカッシスワーム。またもや返り討ちかと思われたが、自動追尾機能のあるハイパーシューティングが被弾、続けて放たれたマキシマムハイパーサイクロンを受け敗北

これで終わりかと思われたが

〝カッシスワーム・グラディウス〟

カッシスワームの第二形態。倒されたことで強化復活
左手に巨大な刃が現れ頭部にも角が付いた
仲間であるワームを吸収することで自身をパワーアップする
人間態も以前と違い強気で感情を表に出すタイプとなっている

ワームを掃討するガタックの前に登場。ガタックはカッシスワーム・グラディウスに対して必殺技のライダーキックを炸裂させるが、なんとそのパワーを吸収し技をコピー、逆にガタックに対してライダーキックを炸裂させ返り討ちにしてしまう

その夜、ワーム掃討中のZECT部隊に襲いかかる。 田所さんを圧倒的な格闘術で倒した後、岬を襲うが神代剣が乱入、戦闘になる。不利な状況となりライダースラッシュを行うサソードだがこれも吸収、逆にサソードにライダースラッシュを返して勝利
その後もZECT部隊を襲撃し、岬を守るために庇うサソードを病院送りにした

サソードを倒した後に現れたカブト、ガタックだったが諸事情でカブトが出かけたのでガタック一人で対峙する
押されるガタックの前に仮面ライダーザビーに復帰した影山が登場。同時必殺攻撃を仕掛けようとガタックに呼び掛けられるも影山なのでこれを無視、必殺技を単発で当ててしまいカウンターで倒される
一人に戻ったガタックをボコボコにしつつライダーシステム開発行っている「エリアZ」の目前まで迫るがそこにカブトが戻り、更に矢車も現れる
3ライダーを前にしても「どんな技がきても返してあげよう!」と自信満々だったがカブト、ガタック、キックホッパーのライダーキックが同時に命中したことで技をコピー出来ず大ダメージを負う
そこを再びカブトのマキシマムハイパーサイクロンによって他のワームもろとも消し飛ばされてしまう


今度こそ終わり…と、思われたが


〝カッシスワーム・クリペウス〟

カッシスワーム大惨弾(誤字にあらず)
今度は2体に増えてお得感満載
頭部にカブトがあるかないかの違いのみではあるが差異はとりあえずある
人間態では無精髭をたくわえ性格も勝ち気になっているものの、とある事情の後は完全に小物化
以前のフリーズやコピー能力は使用しなくなった
自暴自棄になり彷徨っていたダークカブトと戦闘になるがこれを一蹴したうえで勧誘する
色々あって岬とのデートに向かう神代剣の前に現れ襲撃。こちらは兜あり。サソードを倒すが、その時に剣がワームであることを見抜く
兜なしのカッシスワーム・クリペウスはカブトを襲撃するがマキシマムハイパーサイクロン前に離脱する
その後ワームである神代剣を強制的にワームに戻し、ワーム側に引き抜いた…が

全てを決意した神代剣=スコルピオワームの前に二人がかりで圧倒される
そして毒液を注入され洗脳、スコルピオワームの駒となる。どうしてこうなった
その後、兜有りはガタックの、兜無しはキックホッパー・パンチホッパーの必殺技でそれぞれ撃破され、今度こそ本当に終わった
このように復活の度に扱いが悪くなっていったが、作中ハイパークロックアップを正面から破った稀有な存在であり、能力・ビジュアル共にラスボスといっても違和感の無いキャラクターであった

このワームはゲーム「バトライドウォー」にも出演している
演じているのもご本人
ステージによっては二体に増えたり、フリーズを使って瞬間移動したりと割と厄介な攻撃方法をしてくる

ではまた次回
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