今週末に下と題して続きを書きます。
本当にすいません。
僕は、誰かを愛するという事を知らない。
正確に言うのなら。愛する程人を信じられなくなったというだけだ。
「い、いやぁ!!見ないで!!」
「っ!!な、なんでこんな状態の姉さんと僕を会わせたんですか!?」
「わ、私はただあなたのお姉さんを元気づけようと………」
「や、止めて………見ないでよぉ………こんな醜い姿を見ないでぇ!!!」
………全身を火傷し、人間には見えないような肌を持ってしまった姉さんの泣き叫ぶ声は。あの時まで絶対に忘れなかった。
………僕はその姉さんを、愛していたのだろうか。
「………あのー」
「?どうかしたの?あ、塩の入れ物ならなら私の部屋のデスクに置いてあるわよ」
「いや、そうじゃなくて。というかなんでそんなところに………」
「塩コーヒーを飲みたくてね。あれを飲むと眠気が全部吹っ飛ぶのよ」
味覚も吹っ飛んでること間違い無いなそれ………
「いや、そうじゃなくて。むしろ塩はどうでもいいです」
「なら砂糖?確か私の教え子の一人があなたを歓迎しようと超甘いドリンクを作ってやるんだとか意気込んでどこかに持っていったわ」
「砂糖でもない。というか調味料はどうでもいいです。そもそもその教え子を止めてよ」
「面倒だからイヤ」
………そんなことを言いながらもっとめんどくさそうな薬を作ってるあなたはどうなんだ………
永琳さん。
………少し前の事だ。目が覚めると布団の中にいた。
普通の布団ならよかったんだけど………何故か、女性が一緒に入っていた。しかも僕はその女性に抱き締められていた。
………恥ずかしいよ。
その女性は自らを『八意永琳』と名乗った。そこで僕は自分をあの最初に異世界で目覚めたときに捕まえた女性だということに気がついた。
収容所で僕は寝ていたはずなのに、どうしてこんなところにいるんだろう?と思って聞いてみると、僕が寝ている間に僕は永琳さんの家に運ばれたらしい。
しかも、この家は僕の住む場所になる………つまり。永琳さんは僕を引き取ったということだ。
そんなの聞いてない。
………これ誰の台詞だっけ?
まあいいか。
………何か忘れているような気がする。気のせいだろうか。
「とにかく。永琳さん、いいかげんこっちから一つ聞かせてくださいよ」
「え?聞きたいことあるの?それなら最初からいいなさい」
「言っても聞かなかったのはどこの誰ですかね?」
「あなた」
「責任転嫁にも程がある!というかほとんど僕無関係!」
「うるさいわよさっきから………はい、これ」
薬が出来上がったようで僕に渡してくる。………なにこれ?飲めってこと?………粉薬なんだから水くらい欲しいんですが。
「駄目。そのまま飲みなさい」
「………これなんかやばい薬じゃないんですよね………うぶっ!!」
渡された薬をむりやり口の中に入れられる。鬼だ………あがっ!!か、からっ!?いや、苦!?むしろ甘!?何だこの味!?
「味は悪いからあなたの味覚を麻痺させる薬を混ぜてるの」
「ごんなあじでまびしないっで………うううぅ………」
気持ち悪い………舌がもつれる………
「で、薬本体の効果はあなたの体を活性化させる効果なんだけど………?晴ー?聞いてる?というか聞こえてる?返事くらいしなさいよー」
………意識まで朦朧とするんですが。声が、遠いよ………本当に、なんでこうなったんだろ………
「………あ、間違えて薬に砂糖入れてた」
「教え子に何騙されてるんですかぁ!?」
そのツッコミを最後に意識が途絶えた。