東方我探求   作:あおい安室

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なんとか作れた………
少しだけ調子が戻った気がする。


僕はそれを、意味がわからないと思う。下

「………」

 

「………一応言わせてもらうわ。悪気は無かったのよ?」

 

「信じられるか」

 

事後分析によるとあの薬そうとうヤバい物だったんですが。

砂糖が重要なところに間違えて入ったから、本来は『体を動かせないが意識のある状態』になるはずだったのが『体も動かせず意識もない。さらに呼吸も止まる状態』になったんですが。

殺す気か!?

しかも口の中が濃厚なチョコレートを食べた感じに甘ったるい………味覚が治ってないな………

 

「はぁ………もういいから。しばらく一人にしてくれませんか?」

 

「そう………夕飯ができたら呼びに来るわね」

 

彼女は部屋を出ていった。僕はそれを確認すると、とりあえず左手を目の前に持ってくる。

剣で切るかのように縦、横に振る。さらに指を一本一本独立させて動かす。

右手や、右足でも似たような動きをしてみる。

やはり、同じだった。

収容所にいたときよりも感覚が鈍くなっている………何故だろう?

 

「………収容所にいたときを思い出せ。あのときの感覚はもっと研ぎ澄まされていたはずだ………」

 

僕は立ち上がり、その辺にあった鏡を向いて、シャドーボクシングもどき………ボクサーでもないからもどきをつけることにした………をしてみる。

右、左のでパンチを繰り出すのを10ほどし、バックステップなどもしてみる。

やはり鈍い。

次に………左、右の順に回し蹴りを放つ。

左は問題無かった。しかし、左足に負担をかける右の回し蹴りは失敗した。

バランスを崩してそのまま床に倒れこむ。

………初めて出会った時のあの薬を嗅がされて以来左足が動かしづらい。感覚が一番鈍い。

日常生活に支障も出るし、とりあえず杖を使って歩いてるけど………治る目処はあるんだろうか。

………なんか嫌な予感。

 

「やっほー。元気してる雑用くん………変態なんだね」

 

ゲシッ!

 

「い、いきなり蹴られるとは思わなかった………」

 

………部屋に女の子が入ってきた。ノックなし。プライベートは無いのか。しかも女の子はスカート着用………

床に倒れてる僕からしたらもうアレが見える訳で。それでゲシッと………スカート抑える前にキック。それから抑えるんですか。斬新な。

 

「………何考えてんのよ。昼寝から起きたんだったらもっとしゃきっとしなさいよしゃきっと。そしてとっとと仕事する!雑用でしょ!?」

 

「………何の話ですか。とりあえず助けて。起きれない」

 

「何言ってんのよ男の娘。私が優しいと思ったら大間違いよ。自分で起きなさい」

 

鬼だ。誰が男の娘だ。というか本当に体がだるい………なんというか、ずーっと寝てた感じ。

それでも体を起こして、ベッドを支えにして起きる………ふむ?

ベットってこんなに柔らかかったっけ。むにっとした感触だ。なんかずっと触ってたい。一応ベッドを確認する。

横になって手は携帯みたいなのをいじってるけど顔だけをこっちを向いているさっき女の子がいる。

僕の手は女の子のお尻にある………うあ。

 

「どこ触ってるのよこの変態がぁぁぁ!!!」

 

「ごめんなさぁい!!」

 

綺麗に顔に足が命中する。そしてそのまま意識が暗転する。

………今日こんなのばっかだな。

 

 

 

 

 

 

「いやはや。本当にあの時の私のラッキースケベっぷりは織斑くんや五河くんに通じるものがありましたな。今となっては何かを感じるかどうかは怪しいものですが」

 

電車の中で誰かと話している晴はあの時………永琳の薬によって意識を失った後にあった出来事を思い返していた。

 

『………織斑くんとか五河くんって誰ですか』

 

「おや?もうお客様は声は出せるのですかな?」

 

『………なんとなく。なんだかおかしい気もしますが』

 

そういった誰かには、声と意思こそあるが、まだ姿………肉体はない。

だが晴にはそれが見える。誰かと晴は近い存在なのだ。

 

「何、聞きやすくなったことに変わりはありません。気にしなくて結構………織斑くんと五河くんは私がかつて出会った男の子です。なんといいますか、何もしなくても女の子がよってくる生き物です」

 

『なんとなくわかりました………後一つ聞かせてください』

 

「なんですかな?」

 

『その………なんで、話が途切れ途切れになっているんですか。後夢とかのところとか………』

 

「ふむ。途切れ途切れなのは実を言いますとな………私この頃の記憶がもうほとんど残っていないのです。なのでどーしても話が途切れてしまうのです。年はとりたくないものです………」

 

晴はこの時、もう既に自分がどれだけ生きたのか知らない。知る方法もない。

ただ一つ言えるのは、彼は世界が滅ぶのを見た。

それほど長く生き。それほど長く生きたということは記憶も風化し続けるのだ。本人の意思に関わらず。

 

「………ですが、お客様に伝えたい根幹のところは忘れておりませんのでご安心を。夢とか………お客様の言いたいのは私が話の最後に言っている『妹と姉の出る話』と『研究資料』のことですかな?それらに関しては当時私が見ていたとされる夢なのです。ですが、私はそれらの夢を覚えた状態では目覚められなかった。人は夢を覚えていないことも多いのです。そこで私が当時見ていたとされる内容を『彼』の記憶から推測し、語っているのです。ちなみにそれらは夢なので場面の最初と最後に語っている………ということなのですよ」

 

『………『彼』』

 

「納得してもらえなくても結構です。私も話は苦手なので………『彼』についてはまた後程。それでは、今回の最後にも。」

 

一枚の資料を、どこか、暗闇の中で見つけた。

 

「02

メビウスの輪を断ち切ることに成功した。そして崩壊後の世界を、ある人物に組み込む事で手に入れた。

ああ、これからどうしよう?

夢が広がる。

………いや、やることは決まっている。やつ……… 晴 への復讐だ」




面白い暗号を作りました。いずれ出そうかな………
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