Infinite Stratos 学園都市最強は蒼空を翔る   作:パラベラム弾

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十三話

ゆっくりと、瞼を開く。

 

ぼんやりと霞む視界を、何度か瞬きを繰り返すことで鮮明に塗り替える。恐らくは集中治療室か隔離室にでも放り込まれているのだろう、少なくとも視界に映る天井に見覚えはない。

 

身体は酷く重かった。

 

(丸三日も寝てりゃ当然……いや、作り直した弊害か?)

 

凝り固まって軋む関節を無理矢理動かし、何とか上体を起こす。その拍子に、身体中に貼られていた電極パッドやら何やらが数本纏めて剥がれ落ちた。詳しい事までは分からないが、バイタルや脳波を計測していたと思しきそれらが剥がれたということは―――

 

バガン!! と、部屋の扉が文字通り吹き飛ばされた。

 

厚さ十センチはあろうかという強化金属を蹴りだけでぶち抜いたその人物の正体は、酷く憔悴した表情を浮かべる束だった。機械的なうさ耳は忙しなく動き回り、常よりもくっきりと刻まれた目元の隈が一層窶れた雰囲気を醸し出している。

 

ベッドの上の己を視認すると、ふらりと一歩こちらへ踏み出す束。一歩、また一歩と歩を進め、ベッドまで残り数歩という所まで近付いた直後、

 

 

 

「あ゛っ゛く゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛う゛う゛ん゛!!!」

 

 

 

跳んだ。

 

両腕を大きく広げ、顔中を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにした束がこちらに向かって勢い良くダイブしてきた。涙ぐむとかそういう生易しいものではなく思いっ切りギャン泣きしている。それもそれで結構アレな光景だが問題はそこではなく、元より貧弱な身体かつ病み上がりの彼が成人女性一人分のボディプレスを受け止められるはずもない訳で。

 

彼にとって幸いだったのは、寝ていたベッドが予想以上に沈みこんでくれたことと、顔面に直撃したのが二つの柔らかい膨らみであったことだろうか。緩衝材とまではいかないが、それらが物理的ダメージを減らしてくれたのは確かだった。寝ていたのが床とかだったら間違いなく再び生死の境を彷徨っていたはずだ。

 

「あっくん! あっくん! あっくん! あっくぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー! あぁああああああ!!! あっくんあっくんあっくんぅううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー! スーハースーハー! いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ! あっくんの白色アルビノの髪をクンカクンカしたいお! クンカクンカ! あぁあ!!間違えた! モフモフしたいお! モフモフ! モフモフ! 髪髪モフモフ! カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! あっくんの穏やかな寝顔かわいかったよぅ!! あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!! ふぁぁあああんんっ!! 無事に蘇生できて良かったねあっくん! あぁあああああ! かわいい! あっくん! かわいい! あっああぁああ! 後遺症も特に無いみたいで嬉し―――いやぁああああああ!!! にゃああああああああん!! ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!」

 

「ハシャいでンな鬱陶しい」

 

馬乗りのままぐにぐにもにもにと柔らかな双丘を押し付けて機関銃のようにまくし立てる束の顔面へ、左の五指を勢い良く突き立てた。そのまま義手の出力に任せて万力の如く頭蓋を締め上げてから、壁に向かって思い切りブン投げた。

 

しかし腐っても天災といったところか、蜘蛛のように四肢を広げて壁に着地した束は、軽やかに床へと降り立ち無駄にイイ笑顔でサムズアップを決めた。

 

「いやっほう超痛ぇ!!」

 

「発情期にしちゃ随分と遅ェンじゃねェか?」

 

「兎は万年発情期だゾ☆」

 

「そォかよ。一人で盛ってろ」

 

病み上がりの自分とは対照的にテンションが振り切れている束にそう言って、意識を身体の内に向ける。

 

かつては息をするよりも簡単に読み取れた血液の流れや生体電気の流れはもう感じなかった。常にコーティングのように皮膚を覆っていた能力の膜も、もうない。触れた指先から物体の情報を解析することも出来なかった。

 

これで良い。

 

これこそが、己が望んでいたことなのだ。

 

掌に落とした視線を握り締めた。

 

(……ここからだ。ようやく俺はゼロになった。ようやく俺はやり直せる。頼みの綱がコイツ製ってのがちっと気に食わねェが……少なくとも今後の調整は全部自分でやらねェとな。兎の介入を想定して、外部からのアクセスを全て弾くようにプログラムを組み直す。ンでもって、平時の自衛手段と新しい戦闘法の確立か。ハッ、やる事分かるとやる気が出るねェ)

 

「ふんふん、バイタルは安定。脳波の乱れもない。臓器の変調もなく及び高次脳機能も問題なし、と。各部の関節がちょっと凝り固まってるくらいかな? 筋力低いのは元からだもんねー」

 

いつ復活したのか、ベッド脇で医療機器のモニターと顔を突合せていた束がそう言った。その後もあれこれと作業を行っていたが、問題ないと判断したのか満足そうに頷いた彼女は片足を軽く上げて人差し指を突き付けた。

 

「―――ヨシ!(現場兎) ひとまずの仕事は片付いたし、束さんはそろそろお暇するとしようかな。ちーちゃんには連絡入れてあるから、そのうちこっち来ると思うよ。束さんは引き続きキミを観察してるから、何か用事があってもなくても呼んでくれていいからね! ばいびー!」

 

言って、束は自分がぶち破った入口から姿を消した。別段呼び止めるつもりも無かったが、いやにあっさり引き上げたな、と一方通行は訝しむ。もっと執拗に絡み続けてくると思っていたのだが……まあ面倒は少ないに越したことはないだろう。

 

千冬を呼んであると言っていたし、そもそも一方通行はここが何処かも分からないのだ。ともすれば学園地下に設けられた施設かもしれないし、本調子ではない身体を引き摺って出歩くのも億劫だった。

 

軽く息を吐いて、再度身体をベッドに預ける。

 

決断は早かった。

 

(……寝るか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――びえええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!! あっくん生きてて良かったよぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

「あの、束さま。お気持ちは分かりますが、何故私を抱き締めておられるのでしょうか……?」

 

「ふえええええええええええええん!!!! 失敗したらどうしようとかもし蘇生できなかったら細胞レベルで解剖して研究したいけどそうするとあっくんの身体がただのタンパク質に成り下がっちゃうよどうしようとか考えてたけどとにかく良かったよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

「…………束さま」

 

「ぐず……なに?」

 

「お腹は空きませんか? 食事を摂れば気持ちも落ち着くはずです。まだ、簡単なものしか作れませんが……」

 

「……く」

 

「く?」

 

「く゛ー゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!!!!!」

 

「いえですからあの束さま―――ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮眠からの目覚めは相当に刺激的だった。

 

眠っていた一方通行の姿を見た専用機持ち達が、再び昏睡状態に陥ってしまったのかと勘違いをして必死に呼びかけてきたり。千冬が教員としてどうかというレベルのドスの効いた声で何処ぞの兎を電話越しに脅迫していたり。そんな中で起き上がってみれば右頬に楯無のビンタが炸裂し、次の瞬間飛びこんで来る彼女達を見て強烈なデジャヴを感じたり。止まらない涙と鼻水を一方通行の胸元に擦り付けてくる楯無を掴み上げて放り投げたり。

 

結局、全員落ち着いて話が出来るようになったのはそれから十分程が経過してからのことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――それで?」

 

千冬の一言で、緩みかけていた空気がピンと張り詰める。

 

この場に居るのは一夏、箒、セシリア、鈴音、シャルロット、ラウラ、楯無、千冬、真耶。先の事件に関わることとなった主要な面子である。そして、良くも悪くも事の発端の一因を担っているのが一方通行であるという意見は一致していた。抱える思いはそれぞれだが、まずは話を聞かないことには始まらないということで、千冬が口火を切るに至ったのである。

 

「お前は何を隠している?」

 

「オマエらは何を知りてェ?」

 

「……、三つある。一つはお前の素性。一つはお前が使っていた不可解な力について。一つはお前とあの白い男との関係についてだ」

 

質問を質問で返されたことよりも、隠すつもりなど無いと言わんばかりの一方通行の反応に一瞬片眉を上げる千冬。僅かな逡巡を挟んでから、恐らくは中核を成すであろうそれらの情報の開示を求めた。

 

束は、彼女達に何も言わなかったのだろう。一度は遊び半分でバラそうとしたこともあるというのに、今回は何も伝えず姿を消している。相変わらず考えが読めない女だった。

 

ともあれ、千冬が述べた三つの情報。

 

それを説明するにはどうやっても一方通行の過去―――即ち、学園都市と能力について触れなくてはならない。あれだけひた隠しにし続けてきた己の過去を、彼女達に伝えなくてはならない。

 

目覚めてから、覚悟はしていたことだった。もしも本当に『やり直し』を望んでいるのなら、それは避けては通れない道であるのだと。

 

ここで逃げるか、誤魔化すことを選択するのは簡単だ。お人好しな彼女達のことだ、無理矢理聞き出そうとしたりはしないだろう。だがそうすればきっと、この先一生彼女達を騙し続けていくことになる。

 

それならば全てを話した方がいい。罪悪感を抱えて生きるくらいなら、全て伝えてしまった方が良い。そうに決まっている。そんなことは分かっている。分かりきっている。

 

(……今更何をビビってやがる。そォいう保身がテメェの身を滅ぼす事になるって思い知っただろォが。同じ轍を踏むぐれェなら、いっそ踏み越えてみせる程度の気概は持っとけチキン野郎が)

 

自分で自分の尻を蹴り上げれば、幾分か気が楽になった。この期に及んで隠そうとする考え自体がふざけた思考だというのに。

 

顔を上げ、彼は静かに語り始める。

 

 

 

 

まず、自分がこの世界の人間ではないこと。

 

天災の手で招き寄せられた、平行世界の人間だということ。

 

そこに存在した学園都市という街と、科学によって実現された超能力。

 

かつては能力者達の頂点に立っていたことと、自分が持っていた能力の軍事的・経済的価値。

 

それを取り戻そうと追ってきた学園都市統括理事長アレイスター・クロウリー。

 

そして、アレイスターの追跡を振り切るために自ら命を絶ったこと。

 

 

 

 

話を終え、ゆっくりと息を吐いて目を閉じる。

 

果たして彼女たちは一体どんな貌をしているのだろう。半年間付き合ってきた相手がおよそ常人の枠に当てはまらないような存在と知って、どんな反応をするのだろう。

 

怖くないと言えば嘘になる。

 

ただ、彼女達に何と罵倒されようと受け入れるだけの覚悟は決まっていた。

 

そんな彼の告白を聞き届けた彼女達は、

 

 

 

 

 

「科学で解明された超能力ねぇ……何か夢を一つ壊された気分だわね」

 

「まあ、ISも結構オーパーツみたいな所はあるし。そう考えると科学の力って凄いね」

 

「しかし、そんな大層な力を姉さんに調べさせて良かったのだろうか……あの人のことだから、近いうち絶対に碌でもない事を仕出かすぞ」

 

「あー……すっげぇ分かる。束さん、自分の知らないことは許せないタイプだろ?」

 

 

 

 

 

超能力という話題をネタに、雑談さながらのやり取りを交わしていた。そこに、彼が想定していたような恐怖や怯えは欠片も見当たらなかった。

 

化け物と罵倒するでもなく、世迷言と嘲笑するでもなく、純然たる事実として受け止めた上で「そういうこともあるのだろう」と納得しているのだ。

 

己の予想の斜め上を行く反応に、思わず呆けた表情を晒す一方通行。

 

「お話を聞く限り、透夜さんが何かしたわけではない(・・・・・・・・・・・・・・・)のでしょう? 凄まじい超能力を手に入れたこと。統括理事長に追われていたこと。それらをどうして透夜さんの非であると責められましょうか」

 

「つまりは師匠の才能が優れていたというだけのことだろう? 恥じることなど何もない、寧ろ胸を張るべきことだと思うが」

 

誰一人として、彼を非難する者は居なかった。こちらを見る眼も、身を案じる声音も、何一つ変わっていなかった。

 

何も、変わらなかったのだ。

 

「―――ッ、俺はオマエらを騙してたンだぞ!? 俺が居なけりゃ無駄な争いに巻き込まれることもなかった!! 余計なリスクを負う羽目になる事もなかったンだ!! 俺が原因の片棒担いでンのは火を見るよりも明らかだろォが!! それをなァ……ッ!!」

 

一方通行自身、何故こうも声を荒らげているのか理解出来ていなかった。己の過去を話し、そして受け入れられた。言葉にすればそれだけのことで、そこに否やなどあるはずがないというのに、胸の蟠りが一層大きくなっていくような気がした。

 

シーツを握り締め、顔を俯ける一方通行。

 

「鈴科くん……」

 

「まったく……また別の方面で面倒な奴だな。―――更識」

 

「……良いんですか?」

 

「構わん。本人の希望だ」

 

心配そうな真耶とは対照的に呆れ顔の千冬は楯無を呼ぶと、一方通行へ向けて軽く顎をしゃくった。念の為確認を取る楯無だったが、千冬のGOサインを受けてベッドへと歩み寄っていく。

 

二人がやり取りを交わしている間意識を自分の内側へ向けていた一方通行は、眼前に立った楯無の意図を掴めない。顔を直視できずに、視線を下方へ固定したまま項垂れていた。

 

そんな彼に、楯無は優しく語り掛ける。

 

「透夜くん。顔、上げてくれない?」

 

言われるがままに俯けていた顔を上げてみれば、彼女の赤い瞳と視線が交錯した。それを確認した楯無はにっこりと笑顔を浮かべ―――強烈な平手打ちを御見舞した(・・・・・・・・・・・・・)

 

彼女が動いたと知覚した時には左頬を破裂音と衝撃が襲い、思い切り頬を張られたのだと理解が追い付いた時には脈打つような痛みと熱が顔半分を覆っていった。肉体のスペックを存分に活用して放たれた一撃は、白い肌にくっきりと紅葉を刻み込んでいる。

 

その結果出来上がったのが、再度呆けた顔を晒す一方通行と、手首をぷらぷらと振る楯無と、フンと鼻を鳴らす千冬と、おろおろと慌てる真耶と、呆れと驚愕が半々な専用機持ちである。

 

「今ので貴方の贖罪はおしまい。気は済んだかしら?」

 

「……贖罪、だと?」

 

楯無が口にしたその言葉を、噛み締めるように呟く一方通行。

 

「自分のせいで他人に迷惑をかけた。自分は他人を騙していた。だから自分は責められて当然……透夜くんが言っているのはこういうことよ」

 

でも、と彼女は続けて、

 

「あなたが悪意を持って何かをしたの? 超能力で私達が不利益を被ったかしら? それとも、私達を騙していたことが後ろめたい? 私達に責められなかったことが心苦しい? いずれにせよ、秘密一つ隠していたくらいであなたをどうこうしようだなんて思わないわ」

 

「そういうことだ。大体、大人が仕出かしたことの責任を子供が背負う必要があるか馬鹿者。向こうではどうだったか知らんが、此処ではお前達に責任を被せることなど有り得ん。規則を破れば話は別だがな」

 

「鈴科くんは真面目さんなんですから、少しくらい肩の力を抜いてもいいと思いますよ? 難しいことは全部先生たちに任せて、皆さんは元気に学生生活を送ってください!」

 

心に、何かが入り込んでくる。

 

凍り固まった己の心をその暖かさで溶かしながら、一番奥の深い部分に優しく手を差し伸べてくる。 自分から踏み出す事も出来ずに足踏みを続けていた己の手を、引いてくれようとしている。

 

それでも、ここまでされても尚その手を握るための勇気が、あと少しだけ足りない。こちらから距離をとっていたくせに、今更その手を取っても良いのだろうか。

 

臆病な心を奮い立たせ、一方通行は口を開く。

 

 

 

 

 

最後の赦しを得る為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は……ここに居ても、いいのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――、』

 

肯定以外の答えは聞こえなかった。

 

それを耳にした瞬間、胸の辺りで生まれた熱が一気に喉元まで競り上がってくる。固く口を引き結んだが、出口を求める熱は涙となって瞳から勢い良く溢れ出した。指先で掬い取っても袖口で拭っても、止まる気配のない滴は次々と彼の頬を濡らし、零れ落ちて服までも濡らしていく。

 

悲壮感は無かった。

 

代わりに胸中を埋め尽くすのは、今まで感じたことのない暖かさ。過去を知っても拒まず、罪はないのだと諭し、あまつさえ此処に居ることを赦してくれた。能力もない、この世界にとって異物でしかない自分に居場所をくれた。

 

「ッ、は―――ンだよ、こりゃァ」

 

止まらない。あの日を境に枯れ果てたはずの涙は、湧水の如く滾々と溢れてくる。過去の負債を洗い流すかのように、ささくれ立った傷跡を清めるかのように、止めどなく流れ続ける。

 

当の一方通行は嗚咽を漏らすことも、顔を歪めて叫ぶこともしなかったが、十年間溜め込んでいたものを吐き出すかのように泣いた。それに反比例して、不思議と心は軽くなっていった。

 

途中で楯無やセシリアが頭を撫でたり、優しく抱擁してくれたりもした。常ならば突っぱねていたかもしれないが、今は何故かとても安心できた。暖かな太陽に照らされているような、そんな感覚だった。

 

時間にして、およそ三十分。

 

体中の水分を使い切ってしまうのではないかと心配になりかけた頃になって、ようやく涙腺の氾濫は収まったらしい。それでも、未だ気持ちの整理はついていなくて、心に生まれた感情の名前も分からないけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少なくともまあ―――悪い気分ではなかった。

 

 

 

 




感情を失ったキャラが再度感情を獲得して涙を流す展開って最高にエモいと思うんですけど上手く表現出来てますかね(オタク特有の早口)

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