しょしたい!   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 珍しくバトル要素が入りました。

 この物語はバトル要素なんていらないと思っていたのですが今回の話自体ストーリーとは関係のない小話なのでこんなもんですね。

 あと、くどいようですがこの物語はギャグです!


第十五話:授業風景

 

 『シャルラクリムゾンっっ!』

  すべての時間は消し飛んだ!!

 

 

 ……はい、冗談です。時間軸でいえば前前話の話でサー・ベイヌ先生との邂逅と授業を終えて、前回の話ではお昼休みの時間を利用して私の夢について語りました。

 

 それで今回はお昼休みのあとの午後の授業風景をまったりと描くというまったりしたお話です。中身なんて期待しないでくださいね。

 

 ではスタート♪

 

……

 

…………

 

 

「―――であるからして、この教科書96ページの三行目に書かれた『このゲームはミュージカルです。ホラーアドベンチャーなんて知ったことかッ!』というディリッサ・ナンスィーのセリフにより、前のページのモリド・リチャスの発言『男ならハンマー一筋! 鋏や斧や硫酸を武器にするなんて雑魚のすることだ!』というセリフが真であるという答えが証明出来るわけだ。

 ここ、テストに出るから覚えておくんだぞぉ↑」

 

 

 かったるいハリー先生の授業。

 

 あぁ眠い。どうしてお昼ごはんを食べた後の午後の授業はこんなにも眠くなるのでしょうか。

 

 ハリー先生の授業も右の目から左の目へと素通りしちゃうし授業自体が退屈に感じるんですよね。

 

 

「シャルラちゃんの目は聴覚も兼ね備えているのかな?」

 

 

 隣の席のノレッジちゃんも私と同じようにダルそうに机に突っ伏したまま聞いてきます。

 

 ついでに言うとノレッジちゃんはただ突っ伏すだけでなく、ポケットからお菓子を取り出して机の上に立てた教科書の影になるように食べている最中だったりします。

 

 お昼休みはすでに終わっていますがこういうのもなんだか青春みたいですね。

 

 

「ええ、私の目は音を視覚情報に変換して取り込むことも可能ですのです。

 

 

 勿論これは嘘。私は眼も耳も人並み以上に優れていますが、さすがに目から音を聞くことは出来ません。

 

 

「あとついでに『お菓子を授業中に食べちゃいけないんですよ』というお決まりのセリフを言っておきましょう。

 私自身は授業中にお菓子を食べるという青春っぽい行動真っ最中のノレッジちゃんを止めるつもりは毛頭ありませんが一応チームのリーダーとしてたった今言いましたのでもしもハリー先生にお菓子が見つかっても私は知らぬ存ぜぬで通しますので迷惑掛けたりしないでくださいね」

 

 

「ご忠告ありがとねシャルラちゃん。

 では同じチームのよしみでお一ついかが?」

 

 

「……頂きましょう。ついでについでにツンデレサービスも。

 でも勘違いしないでよね。これはノレッジちゃんに無理矢理口に押し込められただけなんですから。

 ……でも、ノレッジちゃんにだったら何をされてもいいかも」

 

 

「それは押し込んでほしいという願望かな?」

 

 

「それもアリだとは思いますが単純にハリー先生に見つかった時の言い訳を少し早めに口にしただけです。ツンデレっぽく」

 

 

 ノレッジちゃんは私がどういう対応をしても面白がるでしょうからここは敢えて予想をしていなかったでしょうツンデレっぽく言ってみたのです。意外だったかな?

 

 若干棒読みっぽく言いつつもセリフの後半に可愛らしさと友人のことを大切に思っている思いやりを込めることで聞いた人、今回の場合ノレッジちゃんですがハッピーな気分に出来るというわけです。

 

 

「もう、シャルラちゃんったら可愛いんだからぁ♪」

 

 

「ふふふ、シャルラ、何の事だかわかんなぁ~い♪」

 

 

 教科書を立てて隠れながらのキャッキャウフフの女子二人によるイチャイチャパラダイス。

 

 私たちの席は教室の後ろの方ですし前にいるハリー先生は授業に集中しだすと熱弁してしまうのでまず気付かないでしょうね。

 

 

「ねぇノレッジちゃん。

 今日はなんだかパフェが食べたい気分なんだけど帰りにどう?」

 

 

「いいわねシャルラちゃん。

 そういえばアリーナでシャルラちゃんのペットのリッキー君がたんまり稼いでいるからトンデモないお金持ちなんでしょ?」

 

 

「ええ。リッキーったら見た目と性格が弱そうなもんだから『俺のモンスターでイビル・ジョー殺しを達成してやるぜ!』って人がたくさんいるからリッキーが強いにもかかわらず対戦カードが組み放題なのよ。

 おかげで毎日試合が行われて私の貯金は一千万ゼニーはあるわよ♪」

 

 

 くっふふふ♪ 本当にリッキーのおかげで大儲けです。

 

 あの子の弱気な性格も最初は直そうと思いましたがあの性格のおかげで毎日試合が出来るんなら治さなくてもいいですね。

 

 こちらは夢とまでは言いませんが、いつかはもっと実績を積んで闘技場最強の王者(チャンピオン)の座を手にするのもいいですね。

 

 今度は私がお母さんから習った『クシャル拳法』でも叩きこんで嵐を呼び起こすことが出来るようにしましょうかね。

 

 きっとパフォーマンスとしては最高のものに仕上がるでしょう。

 

 おっと、何やら妄想にふけっていましたがノレッジちゃんとは反対の席から仲間になりたそうな視線の人がこちらの様子を窺ってますね。

 

 

「おいシャルラ、ノレッジ。俺にも菓子くれねぇか?

 昼飯だけじゃ食い足りなかったんだよ」

 

 

「誰かと思えばダイヤージ君じゃないですか。

 まぁいいですけど……ノレッジちゃんお菓子まだ余ってます?」

 

 

「勿の論よシャルラちゃん!

 ほれダイヤージ、私のお気に入りのお菓子『んまんま棒』で良ければ体中に仕込んであるからあげるわよ」

 

 

 そう言ってノレッジちゃんが上着を逆さにして振ると、ポケットから山のようにお菓子が出てきて机の上に小山を作る。

 

 ちなみに『混捕駄呪(コーンポタージュ)』味だそうです。

 

 

「あ、私トイダーヴァって街の元第一位のハンター、ハターン・モンスータさんのファンだからあの人の特殊技能である『暗器使い』の能力をハターンさんが以前に書いた雑誌の記事を見て練習して身につけていたのよ」

 

 

「その技術って雑誌を読んだ程度で身に付くものなんですね。

 今度私にも貸してください」

 

 

「いいわよ。とりあえずお菓子は沢山あるからあげるわ。

 はいっ、ダイヤージ」

 

 

 一直線にダイヤージ君の元に投げ放たれた『んまんま棒』。

 

 そしていつ取り出したのかキャッチャーミットを構えたダイヤージ君が見事にキャッチ!

 

 

「なぁノレッジ。せっかくだからよぉ。西部劇のガンマン風に言うなら『抜きな! どっちが素早いか勝負だぜ』って展開がしたいんだがどうだ?」

 

 

「まさかダイヤージ、私に『んまんま棒』早食い勝負でも挑んでるつもり?

 命は投げ捨てるものじゃないのよ?」

 

 

 え? いつからそんなバトル展開になってるんですか?

 この物語はまったりありえないモンハンの世界でのギャグがテーマなはずなのに。

 

 というかセリフの割に勝負内容が早食いだなんてショボw

 

 

「「いざ尋常に勝負ッ!」」

 

 

 二人は同時に手にした『んまんま棒』を……なんと膝に叩きつけるようにして包みを開封した!?

 

 

「さすがはノレッジだぜ。

 まさか『んまんま棒』をこうやって開ける奴が俺以外にもいたとはかなりの手練(てだれ)だぜぇ↑」

 

 

「ふふん、このぐらいは常識よ!

 あと語尾に『↑』をつけるのはハリー先生の特権だと指摘しておくわ」

 

 

 いや、別にハリー先生のテンションの高さを表したくて作者が勝手につけてるだけでそういうキャラってわけじゃないんですけど。

 

 

 ……で結果ですが二人ともほとんど同じ速度で半分ほどまで食べてたんですけどそこからノレッジちゃんが残りを一気に丸呑みして勝負終了。

 

 ノレッジちゃんは平気みたいですけどそれを見て勝とうと必死になったダイヤージ君が真似をしてに盛大にむせていた。

 

 馬鹿なの?

 

 

「ゴファ、ゴヘ、ゴフッ……

 へっ、ノレッジはやっぱすげーぜ!

 この俺が負けるとは思ってもみなかった」

 

 

「あら、私に勝とうだなんてアプトノスがリオレウスに勝つくらい難しいことだと理解しておいた方がいいわよ」

 

 

「なんか微妙にありえそうな……いえ、やっぱりアプトノスにリオレウスは倒せないと思いますが」

 

 

「いやいやシャルラ。そう簡単に種族で強さを決めつけたらいけねぇぞ。

 俺の故郷の村では野生のリオレウスに育てているアプトノスが襲われることが頻発した時にたまたま通りかかった空から来たっていう通りすがりの調教師の人に『拳闘』を叩き込まれて以来、村に来るリオレウスを撃退出来るくらい最強のアプトノス達になってんぜ」

 

 

 嘘、だと思いますがダイヤージ君が嘘をつくとも思えませんし、自称:紳士ですし嘘ならもっと嘘っぽく付くでしょうし……

 

 

「あぁ、その村なら知ってるわ。ダイヤージの故郷だったのね。

 確かその村はハンターがいないのにモンスターによる被害がゼロって聞いてたけどそういう理由だったのね」

 

 

 ……何やら私の知っていた常識が崩れていく音が気がします。

 

 どうやら私が知らないことが世界にはいっぱいあるのですね。

 

 こうして私はまた一つ勉強しました。

 

 そしてこれで終われば最高に平和だったんでしょうけどね……

 

 

「お前らぁ~ん?↑

 さすがに『んまんま棒』を膝でパッーンと開ければ吾輩が気付くことに気づかなかったのかぁぁぁ~ん!?↑」

 

 

 何やらお怒りの様子のハリー先生が目の前に!

 

 いくら後ろの席でもそりゃ気付かれますよね。

 

 ですが私達は先生が気付くということにとっくに気付いていましたよ。

 

 

「「「それは空耳です。私(俺)たちが授業中にお菓子なんて食べるはずがないじゃないですか」」」

 

 

 見事にハモって誤魔化そう大作戦。

 

 

「ほらッ! お菓子の包みなんて持ってないですし、隠し持ってなんかいませんし……ってほらよく見てくださいハリー先生!

 フィズ君の机の上にお菓子の包みが置いてあるじゃないですか!!」

 

 

 フィズ君は机の上に教科書を立ててその影で机に突っ伏してお昼寝をしていたようなので彼の机の上に包みを置いておいたのです。

 

 おまけで口元にお菓子のカスをなすりつけておきましたし。

 

 

「むぅ、吾輩としたことが……すまんかったな三人とも。

 いつもシャルラを中心に悪だくみをしているイメージがあったものでな」

 

 

「気にしないでくださいハリー先生。

 間違いは誰にでもありますから」

 

 

「本当にすまんかった。

 では気を取り直して……くぉるぁぁぁー、フィズ!

 お前のせいでまたもシャルラ達が犯人になるところだっただろうがぁ!!」

 

 

 そう、誰にでも間違いはあります。

 

 今回は私がうっかりお菓子の包みを処分しようとしたら間違ってフィズ君の机の上に落っこちて、その時に間違って口元にカスが付いてしまい、ハリー先生は間違ってフィズ君を叱ることになったのでした。

 

 こうして今日の授業の後半はハリー先生がフィズ君を指導室に連れ込んで夕方までこってり絞ることとなったので私たちは残りの時間をお昼寝の時間として有意義に使えたのでした。

 

 ……ちなみに後日フィズ君に本当のことを伝えたらお菓子のカスを口元になすりつけられていたのを『間接キスだヒャッホー♪』と喜んでいたので誰もが幸せで問題なく今回の事件は終了しました。

 

 ダイヤージ君の机に落ちていたカスをなすりつけたんですけどね。




 教室での席順についてですが基本的に最初に作った班で固まるように席が決まっていたりします。

 窓際最後尾に左から順にノレッジ、シャルラ、ダイヤージ、フィズとなっています。

 作中で説明文を入れるのもどうかと思ったのでここで書いておきます。
 フィズはキャラ的に損な役回りですが割りを食うキャラがいる方がシャルラ達がまったり学生生活を送れますのでw
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