しょしたい!   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 バトル! それは男のロマン。今回は久しぶりにリッキー君のお話ですね。
 でも主人公のシャルラと違ってあの性格なのであまり男らしくは戦えないでしょうけど。

 「『任侠』と書いて『人魚』と読むきん」ってセリフが似合いそうなくらいにシャルラの方が男らしさが出てきちゃいましたしね。

 まぁ、作者の私は広島仁とはいえ、「~~じゃけん」って使うことの方が多いですが。


第27話:王者決定戦

 ルナside

 

 

「本当にこんなにのんびりしてていいんスかねぇ~?」

 

 

「シャルラちゃんの作戦を邪魔するわけにもいかないしいいんじゃありません?

 それに隊長はすでに死ぬ覚悟があるのなら死さえ恐怖の対象から除外できるんですし」

 

 

「そうですよ。人生は楽しく面白く快楽的に考えるべきだと思いますよ。

 死を恐れない今の隊長は快楽の権化となっているんですから自分にもっと素直になってもいいんですよ♪」

 

 

 こいつらったら泣かせるじゃないッスか。

 ウチは良く出来た部下を持てて幸せッス。

 

 それとここらで現状について説明するとアリーナでの交渉とやらを全て終わらせたらしいシャルラちゃんと一緒に街の案内をしてもらったあと沢山遊んで借りているギルドナイト宿舎に部下のイコルとミガカを連れて戻ってきたところッス。時刻はすでに深夜。

 

 

「よく分からないけど明日にでも全て終わるみたいだし今夜はゆっくり休んで明日に備えるッスよ」

 

 

「でも私たちにとっての『休む』ってのはやっぱりアレですよね? 隊長」

 

 

 上目遣いで聞いてくるイコル。

 

 勿論その通り!

 来るべき戦いに備えて百合力を蓄える行為こそウチらにとっての『休む』行為ッス!

 

 

「それじゃ最初は私からお願いします。

 イコルは今日外を歩き回って汚れてるから遠慮しなさいよ。

 私はすでにシャワーを浴びて身体を清めているから準備OKだし。

 ちなみに勝負下着をすでにつけています」

 

 

「あ、ずるいわよミガカっ!

 帰ってきて一番にシャワー浴びていたと思ったらそんな理由があっただなんて!!」

 

 

 ……愛されているのはいいッスけどこんなことで争ってはほしくないッスね。

 

 

「二人とも。ウチのことを舐めてないッスか?

 ウチは昨日の今日でも溢れんばかりの性欲を心に宿してるッスから二夜連続3Pなんてお茶の子さいさいッス!

 それにイコルの汗で匂う体臭もウチにとっては最高のスパイスッスよ!」

 

 

「あっ……ルナたいちょ~」

 

 

「んっ、はぁああ~ん。ルナ隊長サイコー♪」

 

 

 力いっぱい抱きしめた二人の体から漂う美味しそうな匂いと柔らかな感触がウチをうひょひょひょひょひょ~♪ な気分にしてくれる。

 

  シャルラちゃんはちゃんと考えているみたいだしウチが何かを考えて準備をしておく必要なんてないッスね♪

 

 今夜も楽しんじゃうッスよぉぉぉ~~っ!!

 

 

 

 

 シャルラside

 

 

「……で、朝まで徹夜で愛を営んでいたってわけですか?」

 

 

「簡潔に言えばそういうことッスね。

 あ、シャルラちゃんもこれから4Pでもどうッスか?

 あの子たちもまだまだイケるから大丈夫ッスよ」

 

 

「いえ、遠慮しておきます。

 というかこれから計画を実行しますからさっさとシャワー浴びて服着てください。

 けっこう臭いますよ」

 

 

 ルナさん達は翌朝起こしに来た私を全裸のまま出迎えてきてくれるというとんでもない変態性を見せてくれました。

 

 まぁ、実際に作戦を行動に移すのは夜ですからまだ時間はあるんですけどね。

 

 でも今回の作戦に協力してくれるアリーナの王者(チャンピオン)の協力に対する条件である私のリッキー君の試合が今日行われるから見に行きたいんですよね。

 

 リッキー君もだいぶ自信がついたみたいですけど基本的にヘタレだから私が側についていないと負けちゃうかもしれませんし。

 

 

「それじゃあ皆さん準備はいいですか?

 早速出発しましょう。今夜のショーを彩る最初の花火を見に」

 

 

 さぁ、ショーの始まりです♪

 

 

 

 

 リッキーside

 

 

 どうも、お久しぶりのリッキーです。

 

 僕もだいぶドンドルマでの生活に慣れてきて闘うということにも抵抗が無くなってきたのですが今日の試合はとても緊張しています。

 

 なんせ野生にいた時からお伽噺のように語り継がれている伝説のチャンピオンと闘うことになってしまったんですから。

 

 

『リッキー。あなたは必ず勝てるから勝ちなさいよ。

 というか今回の試合に限っては負け=死だから十分に注意しなさいよ』

 

 

『あ、やっぱ死んじゃうんですか。

 でも大丈夫ですよ。シャルラさんが見守ってくれているなら僕は誰にも負けません。

 何でもできる気がするんですっ!』

 

 

 そう、僕は何でも出来る! 聞くところによれば今回の試合で僕が負けたらシャルラさんの計画の保険がなくなってしまうからもしかしたら最悪シャルラさんまで死んでしまうかもしれないようです。

 

 決して負けることが出来ませんね。

 

 

『それじゃあね。私はセコンドとして舞台の端で見守っているから。頑張れ』

 

 

『うん、頑張る』

 

 

「シャルラ・アーサーさん。リッキー選手。

 準備が整いましたので入場してください」

 

 

 聞き慣れたアナウンスが流れる。

 

 今日の僕は絶好調。必ず勝つ!

 

 そうしてうゆっくりと、しっかりと地面を踏みしめながら僕はアリーナへと歩きはじめた。

 

……

 

…………

 

 上でのやり取りからカッコ良く試合がスタートしていると思った人、すいません。

 

 やっぱり僕はカッコいいキャラは向いてませんでした。

 

 

「おぉーっと開始早々リッキー選手、いつものように逃げ回ってばかりだぁ~!

 いつも通りとは言えさすがに今回の相手はこのアリーナのチャンピオン。このまま負けてしまうのかぁー!?」

 

 

『どうした小僧!? 貴様もか!? 貴様も潰されるだけの雑魚なのかッ!?』

 

 

『どっひぇ~っ!!』

 

 

 現在開始の合図と同時に先制攻撃をしてきたチャンピオンのミギンマルさんの電撃攻撃を間一髪で回避しています。

 

 ミギンマルさんはモンスターの中でもすでに伝説的存在として語り継がれている人ですから僕もパパやママに子どもの頃、寝る前に語ってもらったお伽噺として何度も聞いたことがあります。

 

 曰く、最強の電撃使いであると!

 曰く、敵として認識された相手で生き残った者は唯一古龍のみだと!

 曰く、自然災害と同じ扱いを受ける災厄そのものだと!

 

 

『いい加減逃げまわってんじゃねぇぞクソガキがぁ!

 儂の力を貸して欲しないんかゴルァァァー!!!!!』

 

 

 ズドォーン、という大きな音とともに放たれた電撃は地面を抉りながら僕の額を掠めて壁に激突した。

 

 

『そんな能力反則だよッ!

 種族がラージャンだとしてもそこまで雷を操れるなんて反則極まりないよっ!』

 

 

 ミギンマルさんの雷の扱い方は普通の雷属性のモンスターとは大きく異なり、発電した電気で磁力を発生させていたのです。

 

 それによって地面から砂鉄を集め、熱で溶かし固めてコインの形にしたそれを電撃を溜めた親指で弾くというものだった。

 

 ようするに超電磁砲(レールガン)である。

 

 

『でも超電磁砲を放っているときは少しだけ隙がある。

 素早く背後に回れば攻撃のチャンスがあるはずだ!』

 

 

『相手の隙を見逃さないその観察眼は大したものだが、……おめーは儂に近づけない。

 なぜなら儂が弱点に対して何の対策もしないような愚か者ならずっと昔に死んでるからだ』

 

 

 何か策があるのかもしれないけどそれは僕の速さを知らないからだ。

 

 本気を出した僕ならミギンマルさんが反応するよりも早く背後に回り込めるはず。

 

 そう考えてシャルラさんに習った移動する直前に10回地面を蹴りつけることで目にも止まらぬ速さに加速する移動術を使ってミギンマルさんの背後に回り込んだんだ。

 

 ミギンマルさんは反応出来てなかったしこれは絶対に僕の攻撃は当たると思った。

 

 けどそんな僕の望みを打ち砕いたのは恐ろしくも美しい雷球による集中砲火だった。

 

 

『そ……んな……。

 僕の移動速度に反応出来る存在なんているはずがない……のに』

 

 そしてそれを理解した瞬間僕の視界は真っ暗になった。

 

 

「おぉ~!! ついに無敗の挑戦者リッキー選手がダウンだぁぁぁー!

 やはり今回の王者決定戦もチャンピオンの勝利に終わるのかぁぁぁー!?」

 

 

 あぁ、今のは自動追尾攻撃だったのか……

 

『“浮遊する雷の矢”と儂は名づけている。

 この技は超電磁砲の隙を補ってあまりある絶対防御の攻撃だ。

 そしてこの技が行うのは“反応”ではなく“反射”だ。

 儂に攻撃を当てようと近づいた者を自動で打ち抜いてくれる技なんだぜ』

 

 

 近づいた者をミギンマルさんの意思に関係なく自動で攻撃する防御と攻撃の両方を兼ねたものだったなんてさすがはチャンピオンだよ……

 

 

『立ちなさい! 立たなきゃ殺すわよリッキー!!!』

 

 

 シャルラさん……こんな不甲斐ない僕を許してください。

 

 僕はもう立てそうにありません……

 

 

『その程度か小僧……』

 

 

 ミギンマルさん……

 

 

『儂はお前と闘い素質を感じ、お前こそ儂と互角に闘える存在だと思って自身の持ちうる全てを尽くして戦っている。

 貴様がその程度で終わるちっぽけな存在なのだとしたらそのちっぽけな存在に本気を出していた儂はどうなると言うのだ?』

 

 

 そうだ……。ここで負けたらミギンマルさんにも失礼だ。

 

 僕はまだ全力を出し切っていない!

 

 シャルラさんに出会う前に凍土でハンターに襲われたときに誓ったじゃないか。

 もう二度と負けないって!

 

 僕はまたあんな悔しい思いをしたいと言うのか!?

 

 

「おぉぉ~!! リッキー選手立ちました!!!

 倒れるたびに起き上がる根性! これこそこのアリーナの醍醐味!!!!!」

 

 

『シャルラさんが見てくれてるんだ!

 何でもできる。何でも出来る!!!』

 

 

 僕の本気を見せるんだ。出し切るんだ!勝つんだ!!!

 

 

『リッキー! こうなったら最終奥儀を使うのよ!

 あれを食らって立ってられる存在はいないはずです!』

 

 

『極めて了解! 任せてくださいシャルラさん!』

 

 

『それじゃ最後の勝負と行こうか小僧。

 これからが儂らの本当の闘いだ』

 

 

 僕も全力を尽くす。僕は挑戦者なんだ!

 

 

『イビル・ジョーのリッキー。

 全身全霊で挑ませてもらいます!』

 




 いやぁ、本当にバトル書いちゃいましたw

 狩りはないのにバトル要素だけ入れるってのは難しいですがこれからも気分でリッキーsideのバトル話を入れようと思います。

 次回でバトルは決着ですがお楽しみに♪

 それと広島=ヤクザのイメージは持ってほしくはありませんが広島の方言って本当に乱暴なんですよねぇ~。

 私も普段話す時は方言バリバリだったりしますが自分でも本当に荒っぽい言葉だと思います。

 漫画『瀬戸の花嫁』は後半の新キャララッシュの話も私は大好きです♪
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