しょしたい!   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 拳こそ人間の最大の武器だと思います。

 私はデモンズソウルを初めてプレイした時、迷うことなく蛮族で始めたのですが操作方法にも慣れておらず、ステージにも慣れていないという状況で二本持っていた初期装備の「クラブ」は耐久値は見る見る減っていく!

 そんな時活躍したのが拳だった!!
 私の好きな言葉は一に気合、二に根性、三が努力! 根性魔法の使い手をなめるなぁー!ってノリで当時は遊んでいました♪

 そんな思い出に浸りながら書いた話です。





第28話:拳最強伝説

 リッキーside

 

 本当を言えば満身創痍。とても体調は万全とは言えません。

 

 ですが今ほど自分を自分で信じれたことはありません。

 

 できることをすればいい。そしてその結果として無敗伝説を持つこの人から勝利を奪い取るんだ。

 

 

『仕切り直しになったがこっちからいくぞリッキー。

 “浮遊する雷の矢”10倍ッ!』

 

 

 ミギンマルさんはこれまで自身の攻撃時の隙を補うためだけに出していた近距離自動攻撃であった雷球の数を増やし、それを自分で操作することで僕に飛ばしてきた。

 

 

『くっ』

 

 

『今度の攻撃は超電磁砲(レールガン)の時と違って隙は出来んぞ。

 射出して消えた雷の矢は自動で再び作られ、儂自ら操作することで狙いをつけている。

 いつまでも避けきれるはずがない!』

 

 

 確かに紙一重で避けるのが精一杯だ。威力は超電磁砲よりも低いけど数が圧倒的に多すぎる。

 

 さすがは生ける伝説とまで言われる人。そう簡単に勝たせてはくれないか。

 

 でもねミギンマルさん。僕はこれまでのどの挑戦者よりも諦めは悪いつもりですよ。

 

 

『ゴォォォォォォアァァァーーー!!!!!!』

 

 

 僕の成長は全てシャルラさんとの修行によって手に入れた力だ。

 

 だけど僕自身。イビル・ジョーという種族だからこそ使える力は僕が僕のためだけに身につけたものなんだ。

 

 

『ほう、ブレスを体に纏って儂の雷を防ぐか』

 

 

 僕は今日のための修行によって里にいた時は使えなかったブレスも吐けるようになったのさ。

 

 そしてそのブレスを攻撃ではなく防御に使うことでミギンマルさんの攻撃を被弾しながらも突進する。

 

 名づけて“ブレスアーマー”!

 

 

『確かにそのブレスの鎧はずいぶんと頑丈なようだな。

 ならば攻め方を変えさせてもらおう』

 

 

 

 今までの攻撃が全て遊びだったと言わんばかりに気を高めたミギンマルさん。

 

 

『左手に雷、右手に風。

 神を汚す華やかなる雷“サンダーストーム”!!!』

 

 

 どうやらミギンマルさんは雷だけでなく風までも操れるみたいです。

 

 技の密度からしてどうやら一点集中攻撃で貫通力を上げた一撃で僕のブレスアーマーを穿つつもりなのかもしれません。

 

 ですが僕のブレスアーマーがただの防御一辺倒の鎧だと思ったら大間違いですよ。

 

 

『ブレスアーマーAT(アナザータイプ)』

 

 

 僕は自身に纏っていたブレスアーマーをミギンマルさんの身体に纏わせるように吹きかけました。

 

 その結果おこった事象はこの場の主導権を完全に僕のものにするだけのインパクトを秘めて。

 

 

『なっ!? 雷が出ん!?

 風も、自動感知攻撃である“浮遊する雷の矢”も発動しないだとッ!?』

 

 

『ミギンマルさん。僕のブレスアーマーは一切の攻撃を受け付けない絶対防御を得る代わりに装着者の放出系属性攻撃のすべてを使用不可にする効果があるんですよ』

 

 

 雷属性の攻撃をメインに据えているミギンマルさんには効果があるはずです。

 

 

『ならば幾人もの強者を屠ってきたこの両の拳で貴様に神の国への引導を渡してやろう。

 雷ばかりがこのミギンマルではないことを教えてやるッ!!!』

 

 

 残念、あなたがその行動に出ることもすでに予測していました。

 

 今の僕は装着者の属性攻撃を使用出来なくするブレスアーマーを脱いでいる状態。

 

 ならば次に僕が使う手段は属性攻撃ッ!

 

 行きますよ、ミギンマルさん。

 

 

『まずは最大出力によるブレスを手の中に溜める。

 術式を固定!

 そしてそこからの掌握!!

 “恐暴「龍」化(イビル・エンシェント・ジョー)”!!!!!!』

 

 

 本来放出することで攻撃に変えるモンスター特有のブレスなどの属性攻撃を手元に留め、それを自身の身体に取り込むことで身体能力を底上げする技。

 

 強いといっても所詮獣竜種でしかないイビル・ジョーという種族の僕の体を無理矢理、古龍と同格の身体能力まで引き上げる最終奥義。

 

 すでに雷を纏うことの出来ないミギンマルさんにも十分に通じるはずッ!

 

 

『うぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉー』

 

 

『ウリィィィィーヤァアアァァァァー』

 

 

 お互いの拳が空気を切り裂き交差する。

 腕の短い僕は拳での勝負は不利だけど僕には今日まで毎日鍛えてくれたシャルラさんの監督の元に身につけた高速移動術がある。

 

 ミギンマルさんよりも素早く、先に拳を叩きつけたのは僕だった。

 

 

「おぉぉーっと! いきなり熱い拳による闘いへと変わりましたがリッキー選手のリバーブローからガゼルパンチ!

 そしてデンプシーロールへと流れるように決まって行くぞぉぉぉぉー!!!!!」

 

 

 右へ、左へ。

 

 体を左右に揺らし連続して殴り続ける。

 

 もう指一本動かせない。それくらい死力を尽くして拳を振り続けた闘い。

 

 だけど最後に立っていたのは僕だった。

 

 

「な、なぁ~んと一体誰が予想したでしょうかどちらもデビュー以来負けなしの最強同士の勝負でしたが最後に勝負を制したのはリッキー選手です!

 無敗のチャンピオンが初めてその戦績に黒星を刻んだぁぁぁー!!!!!」

 

 

 客席から歓声が上がる。

 

 僕はついにここまで強くなれたんだ……

 

 

『かはっ、やるじゃないか小僧。

 いや、一人前の男に小僧とはもう言えねえな。

 リッキー、おめーの勝ちだ』

 

 

『ありがとうございますミギンマルさん。

 おかげで僕はまた一つ強くなれた気がします』

 

 

『よせやい、照れるじゃねぇか。

 それよりも。今回は俺の負けだが俺は俺に勝ったおめーに興味が尽きん。

 また傷が癒えたら今度は挑戦者として挑ませてもらうぞリッキー』

 

 

『ええ、その時も僕も挑戦者のつもりでまた挑ませてもらいます。

 僕にとってミギンマルさんは今でも憧れですし』

 

 

 こうして僕はアリーナのみならず、モンスターの世界でまさしく最強の座を手に入れた。

 

 いじめられっ子だった僕だけど努力すれば天空人であったミギンマルさんにも届くんだ。

 

 心はいつでも挑戦者。そんな僕はこれからも強さを求めて強くなっていきます。

 

 

 

 

 シャルラside

 

 

 勝ちましたか。途中冷や冷やする場面もありましたがかつて私のお母さんを苦戦させたというミギンマルさんに勝つだなんてリッキー君も強くなったものですね。

 

 ですがこれでミギンマルさんの力は私の制御化になりました。

 

 仕込みは上々、そろそろこの物語の本編でもあるギルドナイト上層部の総辞職作戦を実行しましょうかね。

 

 

 

 

 ラスコーside(ギルドナイト指揮官)

 

 

「ラスコー指揮官。どうやらルナ千人隊長殿ですが暗殺対象の少女、シャルラ・アーサーとの接触を図っているそうです」

 

 

「そうか。我々を裏切るつもりなのか、それとも単に油断させるために接触して機会を狙っているのか……

 どちらにせよ期限を過ぎても殺せなければこちらから始末する口実は完成する。

 暗殺を成功させたとしても次の策略もあるからな。

 せめて最後に短い時間とはいえ仮初の幸福を堪能させておけばよい」

 

 

 これもワシの情けと言うものじゃ。

 

 

「引き続き監視をしておれ。

 今はまだギルドナイトの一員である奴を殺すわけにはいかんしのぅ」

 

 

「了解しました」

 

 

 それにしても今日のアリーナでのモンスター試合は王者決定戦じゃったか。

 

 ワシもたまには遊びに行きたいのぅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ(もう一つの別ルートエンディング)

 リッキーside

 

 

『イビル・ジョーの最大の特徴でもある“喰う”能力。

 それは極めれば形のないものさえも喰らう最強の能力』

 

 

『なら儂の命を喰らうってか!?

 喰えるもんなら喰ってみろ!!!』

 

 

 イビル・ジョー、“暴食(ザ・イート)”、そして世界は変わってゆく……

 

 

 僕が口を開き、閉じた時には全てが終わった。

 

 

『何も起きないじゃねぇか。失敗したのか小僧?

 儂はまだ押せ押せガンガンだぞ』

 

 

 ミギンマルさんは磁力で集めた砂鉄を溶かして固めて超電磁砲を放とうとしてくる。

 

 でも僕の“暴食”の能力はそんなこと全く関係ない結果を残す。

 

 ミギンマルさんが超電磁砲を放ったのと同時にまた背後に回り込む。

 

 

『それはさっき失敗したってのに脳みそ腐ってんじゃねぇのか!?

 おめーを評価した儂が馬鹿だったってのか!?』

 

 

『いえいえ、僕の作戦は成功しました。

 ミギンマルさんの見る目は正しかったですよ』

 

 

 先ほど同じように隙を狙って背後を攻撃するという簡単な作戦。

 

 先ほどは自動で敵を感知して攻撃する“浮遊する雷の矢”を周囲に展開していたから吹き飛ばされてしまったけど今の僕に対してミギンマルさんは攻撃できない。

 

 背後に回った僕の拳は何の邪魔も受けず、ミギンマルさんを殴り飛ばした。

 

 

『なっ!? 儂の自動探知攻撃である“浮遊する雷の矢”が発動しないだとっ!?』

 

 

『僕の“暴食”の能力は形のないものでさえ、食べることが出来る。

 この世界がアクションゲームを元にして誕生した世界であるという“事実”を食べ、“シミュレーションゲームの世界”という新たな世界へと作り変えただけですよ』

 

 

『つまり儂は将棋の銀将のように横と背後への攻撃が出来なくなったってのか!?』

 

 

 理解が早くて助かります。

 

 おまけでターン制のシステムに世界のルールを書き変えたのでルールを作った僕以外に連続攻撃は不可能。

 

 そして僕はこの作り変えた世界では神のようなもの。

 

 つまりずっと僕のターン♪

 

 さぁ、こっから先は一方通行ですよ。

 




 おまけの別ルートはあまりにもありえないかなぁ~と思いましたがせっかくなので書いたので載せておきましたw

 モンハンがシュミレーションRPGとかでも面白いかもしれませんね。
 レベルの上限は9999で億ダメージ兆ダメージがザラなゲームにw

 それにしても、おまけルートみたいな無茶苦茶を書く位なら『鼻コンセント』で怪我の治癒とかも出せば良かったかもしれませんね。

 タレたイビル・ジョー見てみたい♪
 ラージャンはカッコ良さが売りのモンスターですし可愛くタレさせるならイビルの方が見てみたいと思います。
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