「それにしても修学旅行ってどこに行くんですかね?」
どうも修学旅行云々の話は私がギルドナイトと何やかやしている間にハリー先生から説明があったみたいです。
「確かユクモ村って言う温泉が有名な村に行くそうよ。
小さい村みたいだけど観光の名所だし近くの『渓流』って狩り場には様々な種類のモンスターが沢山出てくるから学者として勉強になることが多いとかで」
ユクモ村……聞いたことないですね。
温泉が有名なのはポッケ村ですけどユクモ村というのも温泉が有名なのですか。
「あと急に修学旅行って流れになったのはハリー先生が職員会議で寝ていたから本人すら直前まで修学旅行に行くことを知らなかったから連絡が遅れたという理由もあるわよ」
やはり、ハリー先生はどこか抜けていますね。
ポッケ村に限らず人里付近にある温泉には入ったことありませんが、モンスターの中でのみ知られている秘湯巡りならしたことありますし、こう見えても温泉好きですので楽しみだったりします♪
「でも準備ってなにがいるんですか?
着替えとかなら全て荷造り終わってますけど」
あと足りない物と言えばお菓子などの買い溜めをしていないくらいですかね。
「ちっちっち、シャルラちゃんったら分かってないな~。
まだ準備してないもの、それはし・た・ぎ、下着よ!」
「へっ? それこそ着替えと一緒に準備済ませたものじゃないですか」
「ノンノンノン、下着は下着でもただの下着じゃないの。
勝負下着よシャルラちゃん」
えーと、確か男女でにゃんにゃんする時など、いざという時の大一番の勝負の時に使う最強の下着のことでしたっけ?
「別に『男女』である必要はないけどね。
旅行先独特の浮かれきった妙なテンションでシャルラちゃんに迫っちゃう私をさらに興奮させるためにお互いに相手の身につける下着を選んで交換イベントをしましょうという話なのよ♪」
……何やら嫌な予感がしますね。
『相手』に『自分』の下着を選ばせるというところが特に。
でもこれは考えようによっては私もノレッジちゃんをいじめちゃういい機会とも言えますね。
「いいですよノレッジちゃん。
私の趣味で選んだもので良ければお互いに新しい下着買って交換っこしましょう」
「YES! それでこそシャルラちゃんッ!!
私の本気を見せてあげるわ!!!」
下着選びで本気って、ノレッジちゃんの変態性は私ではすでに予想出来ないレベルまで行っちゃっているみたいですね。
で、そのままお店に向かった私たちがお互いに選んだ下着を見せあうことになったのですが……
「どうやら私たち気が合っちゃうみたいね」
「そうですね。そしてノレッジちゃんが変態で異常なのがよく分かりました」
私たちがお互いに用意した下着とは『馬鹿には見えない下着』でした。
つまりノーパン、ノーブラ。
偶然とは言え同じ物を選んでしまうとは相性がいいんですね、私たち。
でもノーパン、ノーブラで修学旅行中を過ごすってことになるんですけどどうしましょ?
「まぁ結局似た者同士ってことで修学旅行中はこれで過ごしましょうよシャルラちゃん♪」
「えー!? ノレッジちゃん恥ずかしくないんですか!?
今の季節はまだ温暖期ですし厚着するわけにはいきませんし汗で服は透けるでしょうし下もジーンズを履いたとしてもラインで分かっちゃいますよ!?」
「いやぁ、私ってばシャルラちゃんと一緒になって露出行為に耽るっての一度やってみたかったのよね。
だから結果オーライみたいな?♪
ちなみにズボンは駄目よ。スカートにしなさい(命令)」
「誰かー! 変態がいますよー! 選んだ私もどうかとは思いますがこの趣味はやばすぎますよノレッジちゃんっ!!」
「でもまぁ、人間の恨みを地獄に流してくれる少女を『お嬢』と慕う刀の九十九神や、段々変態になっていく平日が大好きな吸血鬼もどきくらいに私たちは似たような存在ってことで」
「いやいや確かにその二人は似ていますがアホ毛と身長という大きな違いがあるじゃないですか。
私とノレッジちゃんは、とある不幸な人と、ネコアレルギーの人程度にしか似てませんよ」
「どっちにしろ似てるってことよね?」
「そういうことになりますね」
はぁ~。まっ、ノレッジちゃんにこんなこと言うのも今更ですしね。
でもそれを認めると修学旅行中、私はずっとノーパンノーブラで過ごさざるを得ないのかも……
「さぁシャルラちゃ~ん。今夜もクラーマさんが部屋で待ってるし一緒に朝まで楽しみましょうねぇ~♪(はぷっ)」
「あ……ノレッジちゃんったら耳をは齧らないでくださいよぉ~。
そういうのは部屋に戻ってからです♪」
とりあえず考えるのは今はやめです。思考の放棄=快楽の世界へいざ!
……
…………
………………
翌朝。
「目覚まし時計が壊れてたんです!
鳴らなかったんですっ!!」
「またその言い訳かぁ~ん?↑
いい加減新しいのを考えたらどうだシャルラ&ノレッジぃ~」
はい、絶賛遅刻につきハリー先生に叱られている私たちです。
昨夜はノレッジちゃんだけでなく当たり前のように毎夜毎夜現れるクラーマさんと一緒になって楽しんじゃったのでいつも通りに遅刻してしまったというわけです。
ちなみにクラーマさんは重役出勤が認められていますのでまだ私たちの部屋で寝こけていますが受付で代理を務めるアイルーが生徒や教師、学院のお客さんなどに愛想を振りまきながら必死に働いています。
ネコの可愛さは兵器と言っても過言ではないレベルですね。
「ハリーせんせー、私たちが遅刻するなんていつものことですし見逃してくださいよぉ~」
「だ・め・だ!
吾輩の教師としての矜持にかけて、お前らをキチンと更生させるのが夢なのだからな」
むぅ、夢なら仕方がないですね。
「(ノレッジちゃん何か策はありますか?)」
「(OKシャルラちゃん。ここは私の秘策にお任せあれ♪)」
昨夜はノレッジちゃんが激しすぎて私ってば寝不足なもので頭が上手く回らないんですよね。
それでたまにはノレッジちゃんに任せるのもいいと思って話を振ったのですが、
「あ! あんなところにキリン装備のハンターがっ!!!」
「いや、ノレッジちゃん。いくらなんでもそんな手に引っかかるわけが「どこだキリン娘!?」引っかかったぁ!?」
何と言うことでしょう。
ハリー先生はノレッジちゃんが指さした方向にもうダッシュして消えてしまいました。
てか授業はどうするんでしょう?
「うん、結果オーライね。
早く教室に行きましょ」
「……まぁ、ハリー先生も変態だったってことですね」
気にしても仕方がないので学院を飛び出したハリー先生を放置して私たちは教室に向かうとします。
ちなみにノレッジちゃんが言ったキリン装備のハンターさんなら私も学院の外を歩いていたのを見かけていますので本当です。
ですが確かそのハンターさんは男性用のキリン装備を身につけていたように見えましたが……
まっ、それこそいつも通りの日常ですよね♪
さすがに履いたもの(女同士での行為後)を交換するというのはこの時点ではヤバいかな? と思ったので自重。
それにしてもシャルラも水を浴びると古龍の姿になるとかの設定でも面白かったかもしれませんね。
お湯で人間に戻るとか。
今回の資料として読み返した一つに『瀬戸の花嫁』が含まれていますが、アレの修学旅行のイベントは良かったですね。
四コマ漫画っぽい小説を目指しているので、持っている四コマ漫画はかなり読み返しましたし『にゃんこい!』のアニメ&漫画を観返したりしましたがやっぱり『瀬戸の花嫁』に食われた気がします。
特に不知火 明乃は百合に関しては実に参考になりますね。一番好きなキャラです♪
私はパロネタなんかを使う時は元ネタを知らなくても理解できる、もしくは流せるものを選んでいますが今回知らなきゃ分からないネタを混ぜてみました。こういうのも一度やってみたいことでもあったのですよ♪