しょしたい!   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 『余裕』? 違うな。これは『油断』というものだ。と言った感じの話ですね。




第36話:性懲りもなくこの人たちは……

 

「それじゃそろそろ……」

 

 

「ええ、始めましょうか」

 

 

「準備は万端よ。

可愛い子猫ちゃん達」

 

 

 お風呂にて覗き魔を撃退した私たち。

 

 身体を綺麗に清め、これから夜の営みを始めようとしているところです。

 

 それにしても元気ですね二人とも。

 

 

「この時をどれだけ待ったことか……」

 

 

 何か感慨深いものがあるのかいつになく神妙な顔をしたノレッジちゃん。

 

 修学旅行の夜を私と過ごすことを楽しみにしてくれていたんだと思うと友達として以前に、女として嬉しくなってしまいますね。

 

 頬の緩みを抑えられません。

 

 

「ノレッジちゃんもそうだけど、クラーマさんとも、さっきお風呂でにゃんにゃんしてからそんなに時間経ってないのに本当に好きなんですね」

 

 

「それはそれ、これはこれよ。

 というか子猫ちゃんにかけて『にゃんにゃん』とかセンスあるじゃないの♪」

 

 

 別に掛けたわけじゃないんですがね。はぁ、

 

 

「正直に言えば二人の気持ちは嬉しいですが、私としてはさっきもうしましたし、明日もユクモ村近辺の狩り場などの観光がありますし早めに寝てもいいと思うんで「甘い!」……すが、何が甘いんですかノレッジちゃん?」

 

 

「シャルラちゃん……。修学旅行ってのはね、夜が本番なのよ。

 むしろ昼間の観光名所を見て回ったり食べ歩きなんてのは、おまけなの。いらないの。夜さえあればいいの!

 明日の観光に備えて早く寝る? ノ~、それは間違ってるわ!

 今しかない学生時代の最大級の思い出となる夜を寝て過ごすだなんて出来るわけないわ!」

 

 

「よくぞ言ったわノレッジちゃん!

 そう、修学旅行ってのは夜が肝心なのよ!!!」

 

 

 先ほどから様子を眺めていたクラーマさんは何か共感するものがあるのか腕を組んで肯いています。

 

 ノレッジちゃんの言葉にまるで体験談のように語っています。

 

 

「いやね、これは体験談なんだけど。

 私は毎年学院の修学旅行には教師じゃないけど参加してるんだけど普段ツンツンした女の子たちもこの日ばかりは警戒が緩むのか一気に押し倒しちゃうと案外いい感じになっちゃうのよ。

 こう見えても、今日もこの夜までの間にこっそり他の子の部屋にもお邪魔してたりするのよ♪

 だから今夜は二人だけに集中出来るわ」

 

 

 くねくねと身をくねらせて照れちゃってまぁ、何とも年の分からない人ですね。

 

 そういえばクラーマさんは女子寮寮長なんですし私たち以外にもクラスの女の子と顔見知りで体の関係があっても不思議はありませんよね。

 

 それにしてもなんとも絶倫な人です……

 

 

「「それじゃ早速……、あらゆる生命に感謝して。いただきますッ!」」

 

 

 あーもー、仕方ないですね。

 

 それじゃ私も楽しませてもらいましょう♪

 

 すべて受け入れて見せますよ、二人とも。

 

 

 

 

 

 

 

 ダイヤージside

 

 

「準備は万全だぜフィズよ」

 

 

「僕の方こそ不備はないさダイヤージ」

 

 

 俺らは今宿の自室にて、ある作戦を遂行するために作戦の最終確認をフィズと二人でしているところだ。

 

 

「二人はすでにクラーマさんの部屋に入ってる。

 シャルラは風呂場でボコったあと、翌日まで俺らが目が覚めないと思ったんだろうがそうはいかねぇ。

 『変態紳士』に進化したことで俺は耐久値、エロさ、体力、治癒力の全てにおいてパワーアップしてっからな。

 あの程度何の痛痒にも感じねぇさ」

 

 

「僕は普段から殴られ慣れているから気絶をしても10秒もあれば復活可能だからね。

 じゃあもう一度確認しようか。

 今回の肝となる『ラブラブキッス大作戦』について」

 

 

「ああ、紳士として必ず成功させようじゃねぇか!」

 

 

 さっきの風呂場での覗きなんてチャチな事は本当の目的であるこれから行う作戦と比べりゃ小っせぇのさ。

 

 俺らの本当の野望とは、シャルラとノレッジ二人のあの瑞々しい、ぷるんぷるんの唇のみ!

 

 この物語はギャグなんだしきっと上手い事やっちまっても、

 

 

 「うわ、わりぃ」

 「いえいえ、ダイヤージ君なら嫌じゃないですよ♪」

 「私もダイヤージになら……、下の初めてもあげちゃおっかな♪」

 

 

 なーんて展開になっちまったりしてよぉ!!!! ってよぉ♪

 

 

「そうさ! あの二人も風呂場で裸を覗いた時に殴ってきたのも、きっとテレ隠しに違いない!」

 

 

「僕も二人に誘われた時の心構えをしておかないとだね。

 精力剤でも飲んでおこうかな♪」

 

 

 まぁ、多少楽観的かもしんねーけど、いざとなりゃ隣で呑気に構えているフィズを犠牲にすりゃなんとでもなるだろう。

 

 そうして先ほどの風呂場での失敗を活かしてフィズはオオナズチの素材で出来た服を短時間で改造し、姿だけでなく、気配まで完全に零にするという効果まで付与されている。

 

 廊下を忍び歩き、途中で正面から歩いてきたハリー先生に改良した服の実験として頭に石ころを乗せてみたが気づかれなかったな。

 

 フィズ曰く『ハリー・タワー・レクイエム』って能力らしい。

 

 

「そういやクラーマさんの部屋だがどうやって中に入る?

 さすがに普通に扉を開けて入れば気付かれるんじゃね?」

 

 

「それもちゃんと計画に入れてあるさ。

 ほら、廊下のここ、隠し扉があるだろ?

 この宿屋を建築した大工も漢だったってわけさ」

 

 

 隠し扉に隠し通路。忍者屋敷のように、くるっとまわって一回転ってな奴だ。

 

 もしかしたらこの宿屋を建てた奴は泥棒とかだったんじゃねぇのか?

 

 

「断じて違う!

 ダイヤージ! この宿屋を造った人は本当に正真正銘の漢だったんだ!!

 絶対に盗みのために使ったりはしない!」

 

 

「お、おう……、いきなり大声出すなよ。

 気配消してても気づかれちまうじゃねぇか」

 

 

 まっ、今のは俺も悪かったわ。

 

 真の漢なら女体の神秘を追い求める以外にこんな機能を使うわけねーよな。

 

 とりあえずこの宿屋を造った大工に感謝をしながらクラーマさんの部屋があるであろう場所まで移動をする。

 

 壁の中には隙間があって狭いながらも移動出来たんだが……

 

 

 ギシギシ

 あんあん

 

 

「止まれフィズ!

 ギシアン部屋発見!」

 

 

「OK! ダイヤージ。

 こっちはすでに心の準備も完璧だよ」

 

 

 流行る気持ちを抑え、隠し扉から部屋の中に侵入する。

 

 

「あぁ~、シャルラちゃ……ん……」

 

 

「ふふふ♪ 私がやられてばかりの女だと思ったら大間違いですよクラーマさん。

 私ってば幼い頃からお母さんの友達で雌雄同体のフルフルさんから色々な大人のテクを学んでますからかなりのテクニシャンなんですよ♪

 勿論女の私が同じ女性を相手に快楽を与える技術も習得済みです。

 それは身体で今こうして経験して分かっているでしょうけど」

 

 

「クラーマさん、シャルラちゃんにイかされるのって、どんな気持ち? ねぇどんな気持ち?

 次は私の番なんだから早めにイっちゃってくださいね♪」

 

 

「「(…………)」」

 

 

 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 『女子二人の仲がいいのは知ってたし風呂場での一件からシャルラとノレッジ、それにクラーマさんは体の友』なんだということも理解していた。

 だがどうもSっ気があるのはシャルラの方だったみたいなんだ。

          な……何を言ってるのか 分からねーと思うが、

           俺も何をしているのか分からなかった……

          頭がどうにかなりそうだった……

         百合だとかレズだとか、

        そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

       もっと素晴らしいものの片鱗を味わったぜ……

 

 

「じゃあ私のSっ気を『片鱗』だけでなく本気の全力のMaxパワーで味わってみますか?

 ダイヤージ君。フィズ君」

 

 

 見つかっちまった!?

 

 なぜだ!? 気配は完全に消していたし、声も出していないからバレるはずはないというのに!!

 

 ちなみに俺はSだ。

 

 

「何を今更。

 確かに気配を零にしているようですが貴方達が動くたびに空気が動くんですよ。

 屋外ならもう少し上手く隠れられたんでしょうが『風』、そして『空気』に全く干渉せずに生きて行動が出来る人なんているわけないじゃないですか。

 あなたたちは覚悟して来たんですよね?

 覗きをするってことは逆に見つかった時に殺されるかもしれないと覚悟してきた証拠です。

 ではこれからあなた達に起こる出来事のすべてを受け入れる覚悟もありますよね?

 でも大丈夫です。安心してください。私は寛容ですから罰を受けてくれるなら許してあげます。

 それじゃ、そういうわけでお邪魔様。

 世界はあなた達みたいのがいるから生きてるだけの価値があると思うのですよ。

 だけどダイヤージ君、それにフィズ君も。あなた達は少しばかり欲望に忠実すぎです。

 人間というのはもっと凄い生き物なんですから、やるなら覗きみたいな生ぬるいことは無しにしてガチでぶつかってきませんか?。

 あ、ちなみに私は今回の話は冒頭から読者視点で眺めていましたので『ラブラブキッス大作戦』についても知ってますがそれこそ生ぬるい行為だと気づいてください。

 本当にさようならですね。

 殺さない代わりに、死にたくなってください」

 

 

 俺とフィズは疑いようもなく、覗き魔でキス魔で殴られることも死ぬことさえも覚悟してきたが死ぬことすら出来ない展開は予想していなかった。

 

 そして俺の意思はそこで途切れた……

 

 

 …………………………。

 




 ジョジョ関係を色々とネット検索していたら『ポルナレフ・タワー・レクイエム』というのを発見。大爆笑♪

 それにしても直接的な単語を出さなければ15禁の範疇だと思って書いていますが、もう少しくらい際どい文章でも平気ですかね?

 最近特に自分の中の基準が下がっているので描写シーンが細かくなっていく気がします。

 まだぬるめな気がしますし、もう少し深く細かく書いても平気ですね。
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