もし提督がアークスだったら   作:rufus

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6/13 改編


Ep1:生きる事
1.宇宙人、着任


 横須賀鎮守府。前任の提督が定年退職し、新しい提督が着任した。

 

「…貴方が新しい提督…なんですか?」

「あぁ、そうだ。」

「…その背中にある武器はなんなのデース?」

「『紅葉姫』というソードだ。俺のお気に入りなんだよ。」

「…背中で浮いているそれは何っぽい?」

「これか?これは『マグ』だ。一緒に戦ってくれる。」

 

 けれどその人は、アークスという、宇宙人でした。

 

***

 

 アークス。彼らは宇宙を航行する巨大船団「オラクル」の惑星調査隊。

 惑星に降り立ち、その星の文化を調査すると同時にダーカーの影響を調べるのが、アークスの主な仕事。

 今から一ヶ月前。新しい惑星を発見したアークスは、現在遂行中の大規模作戦の影響で満足な調査を行えずにいた。

 

「…いや何で俺なんだよ。」

 

 アークスシップNo.1、フェオ内。

 ショップエリア内のモニュメント前で、彼はオラクルの管理者、シャオに相談を受けていた。

 

「今アークスのみんなは忙しい。そんな中1人茫然と船の中をうろちょろする輩が1人…」

「分かったよ…さぼったのは謝るから。」

 

 任務の放棄を指摘され、口答えできないことに悔しさを感じる彼は、少し苛立った。

 

「いや、いいんだよ? アークスの任務は強制じゃない。サボってばかりだと除籍されるけど、君の場合はこれまでの功績を鑑みてそんな事は絶対にあり得ない。だから存分にサボってもらって…」

「受けるよ!! 先遣隊の任務だろ!? それくらいやってやるよ!!」

 

 かくして彼は、新しい惑星「ジーミラ」に降り立つこととなった。

 

***

 

「…というわけだ。」

 

 話の内容およそ80%を割愛して説明したが、綺麗に整列した女の子たち――「艦娘」たちは未だ首を傾げている。

 

「比叡、さっぱり分かりません!」

「いや比叡お姉さま、そんなにはっきり言ったら失礼ですよ…。…私もさっぱりですが。」

「霧島が分からないなら私達も分からないネー…。」

 

 先頭に立つ、4人の少女。彼女たちだけ少しだけ大人びている事を見て、リーダー的存在である事はすぐに想像できる。

 何故なら、他の子達は…

 

「ぽぉぉいぃぃ!!! これ、捕まえられないっぽい!!」

「あれを一番に捕まえるのは私だからねっ!!」

「てぇいやんでぃ!! あっしも負けてらんねえなぁ!!」

「長良、マグ目掛けて突撃しますっ!!」

「マジパナイ!! 是非とも捕まえてじっくり見たい!!」

 

 マグを捕まえようと大暴れしていた。

 

「お、おーい…マグなら他にもあるぞー…?」

「「「「「ほんとにっ!?」」」」」

 

 マグ2体目投入。場は戦場と化す。

 

「こぉらみんな!! ここは提督の執務室よ!? 静かにしなさい!!」

「指示に従ってくださぁぁいぃぃ!!」

 

 静止する艦娘もいるが、努力空しく場はよりヒートアップする。

 後で、エサたらふく食べさせてあげようと、提督はマグへの謝罪を心の中で述べた。

 

「ご、ごめんなさい、提督。みんなまだ子供だから…」

「…見た感じ、高校生ぐらいだよな…?」

 

***

 

「改めまして…

 

 

 金剛型戦艦4名、金剛、比叡、榛名、霧島!」

 

 

「長良型軽巡6名、長良、五十鈴、名取、由良、阿武隈、鬼怒!!」

 

 

「白露型駆逐艦7名、白露、時雨、村雨、夕立、春雨、五月雨、涼風!!」

 

 

「以上、17名! これより、提督の指揮下に入りマス!!」

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