最初は少しくらいです。
西暦2042年 東京
「ハァ、ハァ。頑張れユウキ!!あと少しでシェルターだ!」
「分かってるよ父ちゃん!ほらナオキ!頑張れ!」
<ただいま第1種警報発令中です。付近の方は速やかにシェルターに避難してください。繰り返します………>
「くっそ!あんな擬態獣なんかゴーダンナーがぶっ飛ばすさ!」
「でもおにいちゃ。。。。おおきなロボットやられちゃったよぉ」
涙を目にいっぱい貯めたその視線の先には日本が誇るスーパーロボット≪ゴーダンナー≫が見る無残に倒されていた。
「大丈夫!!ありゃ父ちゃんが作ったロボットだぞぉ?そう簡単にやられはせんよ!さぁ早く!」
そう言う男の顔には焦りしか浮かんでいなかった。
目指すシェルターまで残りわずか、そこまで行けば安全だと考えていた。だが今回の擬態獣は今までのとは比べものにならないくらい強力で、日本のスーパーロボットは大打撃を受けていた。
(こりゃぁ、シェルターに入っても、、、厳しいかな)
「お父さん。本当に大丈夫なんですかねぇ。このままだとシェルターも……。」
「わしも考えてたんだが今はシェルターに逃げるしかない。あとはゴーダンナーたちに任せよう。」
男の顔色が一層険しくなった。だが、
「大丈夫だよかぁちゃん!!父ちゃんの作ったロボットは無敵だぜ?無敵は負けないんだぞ!」
そう言いって少年は笑顔で言い放った。
「ふふっ。そうね、負けないわよね。さ、早く逃げましょ!」
シェルターまであと残り100メートルという看板が少年の視界に入った。
「やった!父ちゃん見えたぞ!シェルターだ!ナオキ頑張れ!!」
「あい!」
少年は安堵の表情を浮かべた。だがそれすぐに崩れ去った。
「待て!近づくな!」
男が叫んだと瞬間、シェルターから擬態獣の頭が突き出してきたのだ。
「う、うわぁぁぁぁぁ」
「ナオキ!ユウキ!母さん!!逃げろ!!」
そう言ったときにはすでに擬態獣の口から出された舌が少年より小さな男の子とそばにいた女性を捉えていた。
「お父さん!!!!!」「にぃちゃぁぁぁぁぁ!!!」
「かぁちゃん!!ナオキィ!!!!!」
少年の手は二人の手をつかむことはできず、二人は飲み込まれてしまった。
「ぁぁぁぁぁぁ!!!!がぁぢゃぁぁぁぁん!!ナオキィィィ!!」
「ッ!!く、くっそぉおおおおお!!ユウキ!!!逃げるぞ!!」
男は悔しさに顔をにじませながらもその場から逃げようとした。しかし少年の体は恐怖と絶望で動かなかった。その獲物を擬態獣が見逃すはずはなかった。
「あ、あぁ……。」
二人を飲み込んだ口が開かれ、舌が少年を捉えた。
「やらせん!!!この子だけは絶対に!!!!!」
紙一重のところで男が少年を助けた。だが助けた少年はまた別の舌に捕らえられてしまった。
「うわぁぁぁぁ」「ユウキ!!」
二人は擬態獣に飲み込まれた。
「…う、うぁ…。こ、ここは?」
やっと起きたか。ねぼすけめ。
「とうちゃん!?どこいるの?!くらいよ!怖いよ!」
安心せんか。とうちゃんが守ってやるから。ほらとうちゃんが近くにいるからあったかいだろ?
「…ほんとだぁ。とうちゃんあったけぇ…。…とうちゃん、、、俺ら死ぬの?」
ばかやろう!とうちゃんがいんだぞ!それにとうちゃんの作ったロボットが助けてくれらい!!心配すんな!!
「 さっすがとうちゃん…。ならかぁちゃんもナオキも大丈夫だよね?」
おうよ!きっと大丈夫さ!
「よかった…。…とうちゃん俺な、将来とうちゃんの作ったロボットで地球の平和を守るんだぁ。」
ほぉそいつはすげぇなぁ
「だからみんなで、帰ろうね?んで俺のロボット作ってよ…。かぁちゃんにかっこいいとこ見せられるし、ナオキも喜ぶし…。」
そうだな
「やったぁ……。とうちゃん……。俺な。眠くなってきた。」
「とうちゃんも眠いんだなぁ……。ならお話はまた後でいいっか…。」
「……かぁちゃん、ナオキ、とうちゃん……また明日……。」
西暦2042年。日本で起こった擬態獣との最終決戦は市民及び軍にも多大な被害をおよぼした。この戦いはのちなな「巨神戦争」と呼ばれた。
<……………生存者…………一名発見!………の……りは…残念ながらぜんめ…>
この日鋼ノ鼓動は動き出した。
亀ペースですがお願いします。
お読みいただきありがとうございました。