分からない人向け
がっこうぐらし!
所謂日常系の女の子と学園とゾンビを足した怪作。
デッドライジング
ゾンビより人間の方が怖いゾンビ無双ゲー。シリーズ物で123と発売中。
フランク・ウェスト
ゾンビが登場するゲームの中で最もゾンビを殺しているだろうジャーナリストです。
学校が大好きだ。
元々好きだったんだけど、最近はもった好きになったんだ。
購買はたくさん食べ物があって、お勧めはうんまい棒。
図書館にもたくさん本があって、漫画だってあるんだよ。
何より、学園生活部に新しく部員が増えて賑やかになったんだよ。
その子の名前はねー。
「ん?」
ふと、扉が開いたままの教室に倒れこむスーツを着た男の姿にゆきは立ち止まる。
「おじさん誰?」
「food……」
「フード?」
「food……」
「フード……あ、そーだ!これ食べる?青狸印のこんにゃくだよー」
ゆきは偶然持ち合わせたこんりゃくをスーツの男に差し出すと男はあっという間に食べ切る。
そして、先ほどまで倒れていたにも関わらず、飛び起きると。
「助かった。フランク・ウェスト。ジャーナリストだ」
そう名乗った。
―――――――――――――
「いやー凄いよな」
「凄いですね」
「凄いわね」
くるみ、みき、ゆうりは学園生活部の部室の窓から、それぞれの順番に、校庭にて素手でゾンビを相手にするフランクに対し、そう感想を述べる。
「おじさん拾いました!」
そう言ってゆきがどこからか連れて来た男の正体は、何故か日本語が達者な外国人でフリーのジャーナリスト。
ということ以外は不明だが、気は確かで何よりも異常なまでに強かった。
時間を掛けて少しずつ学校を制圧してきた学園生活部部員達だったが、フランクと出会ってからはたったの数時間で学校内にいたゾンビを殲滅し、私立巡ヶ丘学院高校を制圧した程だ。
そして今日も、大空の下フランクは大暴れ。
ゾンビをちぎっては投げ、掴んでは投げを繰り返し、前までは生活部では戦闘専門だったくるみが死体処理専門になってしまうほどだ。
「フランクさーん!そろそろ昼飯だぞー!」
くるみの声にフランクは小さく手を振り合図を送ると、目の前のゾンビ達をジャイアントスイングで次々と倒した後。
四次元ポケットが如くスケートボードを取り出すと、慣れているかのように乗り校内へ入っていった。
―――――――――――――――
「いただきます!」
そんな可愛らしい声が四つと野太い声が一つ、計五つ出た。
ついでに言えば、その野太い声の持ち主ことフランクの服装は、ゆきが偶然見つけることの出来たかなり大きいサイズの女子制服だ。
ゆき以外の三人はおっさんと制服という違和感の塊に当初は困惑していたが、フランクが学園生活部専属のカメラマンとして第二顧問となり、かれこれ一週間。
恥じることなく堂々と立ち振る舞うフランクの姿に慣れた。
それはさておき、今日の昼ご飯はミートスパゲティだ。
「はふはふはふ」
「お前もうちょっと味わって食べろよ」
ほとんど噛みもせずに飲み込むように食べるゆきにくるみはそうつっこみを入れる。
現状が現状なだけに、乾パン以外は贅沢品扱いである今、そう何度も食べられるものではない。
くるみの発言はごもっとも、なのだがここで問題となる人物が一人いた。
「でもフランクさんは」
ゆきが視線に送る先に、紙皿を手の平の上に乗せた状態でそのまま口に運び、ものの数秒と経たずに食事を終えるフランクがいた。
「ふぅ……」
腹を押さえて息を吐く姿はまさにオヤジくさい。
が、年齢がかけ離れている中不作法なそんな態度はかえって、気遣い無用といった雰囲気にも捉えられ助かるといったものだ。
「あーすまんゆき。なんでもない」
「……皿が消えましたね」
「紙皿はたくさんあってよかったわねー」
「すまんな。どういう理屈か俺にも分からん」
ゆうりとフランクはのん気にそう言うが、実際紙皿が無ければ食器という食器がフランクの胃か、もしくは異次元のどこかへと消えていただろう。
そんな不思議な光景も、幾度か見ているうちに、皆慣れた。
死体が歩き出すという不思議なこと以上に不思議なことなんてものはないだろうから。
冒頭で殲滅されるゾンビ達。
予定では、ほぼダイジェストのような感じで数話で終わらせる予定です。
なのでキャラ同士の絡みはあまり見れないかもしれません。