東方生迷伝   作:ホワイト・ラム

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スリルは好きか?
平穏な暮らしをしている奴にそう聞きたい。
俺は大好きだ!!
そう答える奴は多い。
しかしそれは自分の安全が保障された中でだ。



誰だってライオンの檻には入りたくないよな?


真実にたどり付け4

「やってくれますね……人間風情が」

龍我の様に好戦的な瞳で、射命丸が相手を見据える。

「ん?無傷で勝つ予定が狂ったか?」

二ヘラと笑い、龍我が挑発する。

「いえいえ……少し服が汚れただけです。これ位では傷には入りませんよ」

作り笑いを再び顔に張り付ける。

「予定の変更は無いしです!!!じわじわ嬲り殺しです!!」

再び空に飛びあがった!!

そして先ほどの様に高速で動き始める!!

「兎に角お返しの一発です!!」

再び上空から龍我を狙う!!

「そんならこっちも!!」

再び地面をたたき破片と土埃が舞う!!

「さっきのは私の油断が招いた結果です!!不意を突かれなければ、たとえ土埃に埋もれていても、石位見えます!!」

破片を回避し、龍我の立っていた場所に蹴りを打ち込む!!

しかし手ごたえは無し!

「何処に行きました?」

一瞬龍我を見失う射命丸。

「ここだよ……」

聞こえるハズのない上空から声がする!!

「ああ……」

空は自分たちのテリトリー、鴉天狗は空をメインに活動する種族。なのになぜタダの人間が翼を生やし飛んでいるのだろう?

「おらぁ!!」

龍我の鋭い爪が生えた指が射命丸の右の翼を捕えた!!

 

 

 

賭博場内にて……

「ふん~ふふん~ふふふ~」

ぱらららららららら…………

鼻歌を歌いながらトランプをシャッフルするですく。

「ん。イカサマないか確認するだろぉ?」

トランプの束を狂弦に渡す。

「いいや、結構。俺は自分の能力で見破れる」

トランプに触れもしないでそういう。

「ふ~ん。能力ね……じゃあ改めてルールを説明するよぉ?と言っても普通のポーカーと一緒だけどねぇ、ジョーカーは一枚、チェンジは一回まで、さてと……今回はライフ制にしようか?君のライフは500、さっきのイカサマを見破った事で馬鹿勝ちした事にするよぉ、ボクは50だ。参加費は10スタート、レイズは好きなだけしても良いけど、相手が降りた場合自分のレイズの半分しか相手から奪えないからねぇ、でそれじゃあオープンザゲーム!!」

テーブルの上にライフを意味するチップが置かれた。

そしてですくが何処までも無気力にゲームを始める。

「君が先に引きなよぉ?」

ですくに促され、狂弦は参加費としてライフを10払い、5枚のカードを引く。

狂弦の初手はこの時点で♦5 ♠5 ♥5 ♦9 ♥6。

この時点でさっそくスリーカードが出来ている。

「2枚チェンジで」

♦9と♥6を捨てフォーカードを狙う。

手札にきたカードは目論見通りに♣5と♥Kだった。

 

「ボクも始めようかぁ。まずは参加費だね」

ライフを10払いカードを5枚引くがテーブルに伏せたままで確認自体しない。

「ボクはこのままいくよぉ、そんでレイズは40で」

平然としたまま自分のライフすべてを賭けるですく!!

「な!自分のカードも見ないでレイズ!?」

あまりにも異常な戦い方に驚く狂弦。

「そおだよぉ?この一回は絶対勝てる(・・・・・・・・・・)からなるべく多くかけたいんだぁ?」

けだるそうに椅子にもたれかかる。

「俺は、ライフを80をレイズする」

狂弦の相手が降りた場合半分が取れる、狂弦のレイズは丁度ですくのライフを削り取れる数値だ。

「わぁ。いきなりボクを仕留めに来たね?いいよぉ、楽しくなってきた。ねぇ、提案なんだけどボクの他の物をレイズにしていいかなぁ?」

ですくは狂弦の行動を楽しんでいるように話す。

「他の物?」

「そうだよぉ?たとえば賭博場の権利書とかぁ、場合によってはボク自身でも良いよぉ?カワイイ、メス白狼天狗お家で飼わない?ワンワン!!」

のらりくらりと言葉を紡ぐ。

狂弦の様子を楽しんでいるようにも見える。

「悪いけどこれ以上のレイズは無しだ、このまま勝負する!!」

何をしてくるにしろ、相手のペースにのまれるのは厄介な事になりかねない、そう考え勝負に出た。

「乗ってくれないのぉ?つまんないのー。勝負ねー」

狂弦は自身の♦5 ♠5 ♥5 ♣5 ♥Kを見せる、5のフォーカードだ。

フォーカードはかなりの強手!!場合によっては勝負は決したと言っても良いだろう。

「おにぃさん強いねー、ギャンブルが強くなる力も持ってるの?」

笑ながら一枚ずつ自分のカードをめくるですく。

ピラッ!♥2

「ねぇ知ってる?ボクは自分の事を」

ピラッ!♦2

「次世代の天狗って言ってるけどぉ」

ピラッ!♠2

「身体能力だけで言うと同期よりもずっと弱いんだ」

ピラッ!♣2

「けどこの賭博場を任されてる」

ピラッ!ジョーカー!!

「なぜだと思う?」

その質問の答えはテーブルにすでに出ている!!

「ファイブカード……ボクの勝ちだねぇ」

ですくはイカサマなしでもかなりの運を持っている!!

ですくの勝利により狂弦の参加費10とレイズした80が持って行かれる。

 

狂弦 ライフ410。

ですくライフ140。

 

 

 

べシャリと何かが闘技場に落ちる。

龍我によって貫かれた射命丸の翼の破片だ。

「酷いですね……私の翼を……」

忌々げに龍我を見据える。

「妖怪何だろ?3日もすれば生えてくる筈だ」

一行に意に介しない龍我。

「それもそうですが……あなたは私を怒らせました!!事故死……覚悟してくださいね!!」

そう言って龍我に向かって蹴りを叩き込む!!

「が!!」

腹から後ろに吹き飛ぶ!!

「私の翼をもいで勝ったつもりですか?人間如き素手で十分なんですよ!あなたは四肢を引きちぎった後に、隠した翼と内臓のえぐりだした後で首を刎ねて殺します!!」

そう言って再び龍我に肉薄する!!

その姿は間違いなく妖怪の山の支配者、天狗だった。

「良いぜ……殴り合いなら自信が有る……()を殺してみろぉ!!」

そう言い自身の能力を発動させる!!

歯がとがり、体の筋肉が隆起し青い鱗に包まれる!!

二人はお互いに向かって走りだした!!

 

 

 

「さぁて……これで次は140賭けようかぁ?」

勝ったというのに全く奢ることないですく。

お互いにカードをデッキに戻しシャッフルする。

そしてカードが再び配られる。

「じゃあ、今度は……5枚チェンジで、レイズはさっき言ったみたいに130……あ!端数がめんどくさいからやっぱ120!。さ、おにぃさんは?」

今度も先ほどの様に伏せられたカードを見もせずに、すべて交換してしまった。

しかも今回も自分の全ライフを賭けてしまった。

とてもではないがまともなギャンブルではない。

「何かの能力だよな……?」

さっきのカードの役を見る限り、もっとも先に疑うべきは『程度の能力』だ。

(何をしているんだ?)

ただ単純に『ギャンブルに勝つ能力』はあり得ない。もしそんなものが有るなら、先ほどのイカサマは必要ないし、何より『無敵』の相手とはだれも戦わない、初見殺し専門ならばここを任される事は無いはずだ。

(噂程度だが奇跡を操れる巫女もいるらしいし……何か秘密が有る筈だ!!)

狂弦は自分の手札を見る。

♥A♦4♠4♥10♣2

「俺は3枚交換だ」

♦4♠4のみを残し残りを捨てる。

♣10♣Q♥3が手札にきた。

4のワンペア、決して強い役ではない。

「この勝負、俺は降りる」

狂弦は自ら勝負を降りた、相手の実力がわからない内は下手に戦うべきではないと判断した。

「ええ~。つまんないのぉ……」

ですくが自分の手札を見せる。

♥4♦5♠5♥5♣4フルハウスだ。

狂弦が降りたためですくにレイズの半分の60と参加費の10がライフとして加算される。

 

狂弦 ライフ340

ですくライフ200

 

「ボクは次は180賭けるよぉ?キミはどうするぅ?」

まだカード自体配られていないのにそう宣言するですく。

 

 

 

 




うーん……思ったよりも続いてしまった。
本当は決着までさせたかったのに……
次回また頑張ります!!
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