東方生迷伝   作:ホワイト・ラム

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今こうしている間にも、世界は動いている。
誰かが感動し努力し他人を愛している。
明日、私と出会う人は今何をしているのか……


迫る暴龍1

お空の管理する灼熱地獄のとある場所ですすり泣く声が聞こえる。

 

「……うん。そうなんだよ……ああ、うんうん。ありがとな!」

怨霊たちが燃やされ、燃料にされている近くに狂弦が座り込んでいる。

 

「うにゅ?おにーさん何してるの?」

それを発見した霊烏路 空が話しかける。

ビクゥ!と反応する狂弦。

 

「ひぃい!……あ、お空さんか……びっくりした……」

ホッと胸をなでおろす狂弦。

 

「アレ?こいしさまは?」

今朝起きたときは、こいしが一緒にいたが今はいない事に気が付いたお空。

 

「ああ、こいしちゃん昨日からすごい弾幕撃ってくるんだよ、隙を見て逃げてきた……え?嫌いってことではないよ……」

途中から明らかに他の誰かに対して話す狂弦。

 

「おにーさん誰と話してるの?」

 

「ああ、ここ等辺に浮いてる怨霊たちだよ、悪意が読み取れるからね……ほぼ悪意だけでできた悪霊とも会話できるんだよ、話してみると結構いいヤツ多くてさ」

狂弦は何もない空中に話しかける。

 

「ふーん、そっか!おにいさん友達いないんだね!かわいそ~」

お空が無邪気に笑う。

 

「うぐっ!お空さん……もうちょっと相手の事考えれない?」

お空の無邪気な言葉によって、精神にダメージを負った狂弦。

 

「だったら、私が友達になってあげる!握手!」

そう言って制御棒のない左手を差しだしてきた。

 

(ああ、天使だ……天使がいる!)

優しい言葉に羽が有ることも相まって、天使に見えた。

 

「うん、これから宜しく」

そう言って左手を取った。

 

「今日から友達だからわたしの事はお空って呼んでね!」

うれしそう語るお空。

 

(そっか、さんを付けるのは他人行儀だもんな)

 

「解った、今日からお空って呼ばせてもらうよ」

 

「うん!」

二人は固く握手をした。

 

「あ~!やっと見つけた!」

狂弦めがけトコトコとこいしが走ってきた。

 

「うげ!見つかった!逃げ……」

 

「お空!その手離しちゃダメ!」

その瞬間ガシッと左手が固く握られる。

 

「えっと?お空さん?」

灼熱地獄にかかわらず冷や汗が噴き出る狂弦。

 

「こいしさまが離しちゃダメって言ったから」

それはある意味死刑宣告。

 

「うーわー!はーなーせー!」

必死に腕を引っ張るが微動だにしないお空。

 

(妖怪って力強すぎない!?)

自身も妖怪の様な物なのに突っ込みを入れる狂弦。

そうしてる間にも死神(こいし)はせまっており、終には……

 

「つーかまえた!」

こいしに反対側の手をにぎられる。

見た目は三人で仲良く手をつないでいるように見えるが……

 

「さぁて、また弾幕ごっこしようね?お空もう手離していいよ」

 

「はーい!」

 

「いやだぁああああ!」

パッと手を離すお空と引きずられていく狂弦。

この時は羽が有ることも相まってお空が悪魔に見えた。

 

「ばいばーい、こいしさま楽しそうだな~」

去っていく二人を見送りながらそうつぶやくお空。

 

 

 

 

 

所変わり地上

 

「さーて、あれが地底への入り口だよ」

小柄な少女が地面に空いた大穴を指さす。

 

「……強い奴はいるのか?」

隣の男がぼそりとつぶやく。

 

「今のアンタの実力にはあってると思うよ」

そう言って腰のひょうたんに手を付ける。

 

「なら行ってみる価値はある」

ヒョイっと少女を持ち上げ肩に座らす。

二人は地底への穴に消えて行った。

いま、地下の世界に二つの力が侵入した。

 

 

 

 

 

再び地底

地霊殿の近くの広場では弾幕ごっこが繰り広げられていた。

一方的な攻撃ともいえるが……

 

「そーれ!」

本能{イドの解放}!

こいしの体から大量のハート型の弾幕が生成される。

 

「うぉう!またこれか!?」

何度も繰り返された成果か、狂弦はヒョイヒョイとかわしていく。

そしてついに……

 

「やった!やったぞ!全弾躱した!やったぞぉ!」

勝利の雄たけびを上げる狂弦、1枚スペルカードを防いだだけなのだが……

 

「ッ!!」

ゾクリと悪寒が走った。

こいしがニヤリと笑った。

 

抑制{スーパーエゴ}!

 

先ほどばらまいたハートの弾幕が戻ってくる!

 

「あ、あんまりだああぁああぁあ!」

どこかの敵キャラの様な断末魔を上げて倒れる。

 

「私の勝ぃ!」

倒れた狂弦の前で楽しそうに笑うこいし。

 

「さすがに戻ってくるとは……」

むくりと体を起こす狂弦。

 

「うーん、そろそろ弾位は出せないの?一方的でつまんない」

不機嫌そうに頬を膨らます。

 

「そんなこと言ったってさ……」

 

「ちょっと貸して!」

こいしに手を掴まれる狂弦。

 

「大事なのはイメージ、妖力を全身から集めて」

言われた通りにする狂弦。

 

(イメージか……全身から掌に……形を……作る!)

思い起こすのは集まるイメージ、煙のような不確かな物を一つに!

 

「あ!できたみたい!」

こいしが歓声を上げる。

 

「お……おお!」

狂弦の掌には歪だが白い球体が完成していた。

 

「手、離すよ?」

こいしが手を離す、揺らめきながらもかろうじて形を留める球体。

 

「それ、動かせる?」

 

「やってみる」

そう言ってさらにイメージを重ねる、球体を自分に反発させて飛ばす!

ひゅん!と音を立ててまっすぐ飛んでいく球体。

そこそこのスピードで地霊殿の壁に当たった。

 

「やったね!」

自分の事の様に飛び跳ねて喜ぶこいし。

 

「次はもっと形をイメージしてみて」

 

「うん、解った」

そうして二人は自身の弾幕のイメージを作っていった。

 

 

旧地獄街道

先ほどの二人組が歩いてくる。

 

「うーん、この感じなんか久しぶり」

小柄な少女がまわりをキョロキョロと見回す。

 

「ねー、目的の場所の前に……アレ?」

少女がさっきまで一緒にいた男がいないことに気が付く。

 

「どっこいったかな?アイツ結構方向音痴だからな」

来た道を戻っていく。

 

「おい?なんで人間がこんなとこに居るんだ?」

 

「食ってくださいってことか?」

二人組の妖怪が地上から来た男に絡んでいた。

 

「あ?雑魚に用はねぇよ、帰れ。見逃してやる」

男は全く意に介した様子はない。

 

「コイツ!人間の癖に妖怪様に!」

 

「やっちまおうぜ!」

二人組がとびかかる。

 

暫くして。

「あー!やっと見つけた、どこに行って……うわぁ」

少女が男を発見する。

 

「ん?ちょうど今終わった所だ」

男が両手をはたく、その近くには10体近くの妖怪が倒れていた。

 

「なにしてんのさ?」

 

「コイツ等がどんどん突っかかってきたんだ、文句はねーだろ?」

 

「はあ、鬼の私が言うのもなんだけどもう少し喧嘩っ早いの直したら?龍我(りゅうが)?」

 

「そうか?そんな事よりもっと強い奴はいねーのか?萃香?」

 

「この先にもっと強いヤツがいるよ。楽しみにしてな」

二人はニヤリと笑った

 




ふええ~
ロリ鬼の下の名前が出せないよ~
なんて打てば出るんだ?
知ってる人教えて!
*出せました。
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