誰かが感動し努力し他人を愛している。
明日、私と出会う人は今何をしているのか……
お空の管理する灼熱地獄のとある場所ですすり泣く声が聞こえる。
「……うん。そうなんだよ……ああ、うんうん。ありがとな!」
怨霊たちが燃やされ、燃料にされている近くに狂弦が座り込んでいる。
「うにゅ?おにーさん何してるの?」
それを発見した霊烏路 空が話しかける。
ビクゥ!と反応する狂弦。
「ひぃい!……あ、お空さんか……びっくりした……」
ホッと胸をなでおろす狂弦。
「アレ?こいしさまは?」
今朝起きたときは、こいしが一緒にいたが今はいない事に気が付いたお空。
「ああ、こいしちゃん昨日からすごい弾幕撃ってくるんだよ、隙を見て逃げてきた……え?嫌いってことではないよ……」
途中から明らかに他の誰かに対して話す狂弦。
「おにーさん誰と話してるの?」
「ああ、ここ等辺に浮いてる怨霊たちだよ、悪意が読み取れるからね……ほぼ悪意だけでできた悪霊とも会話できるんだよ、話してみると結構いいヤツ多くてさ」
狂弦は何もない空中に話しかける。
「ふーん、そっか!おにいさん友達いないんだね!かわいそ~」
お空が無邪気に笑う。
「うぐっ!お空さん……もうちょっと相手の事考えれない?」
お空の無邪気な言葉によって、精神にダメージを負った狂弦。
「だったら、私が友達になってあげる!握手!」
そう言って制御棒のない左手を差しだしてきた。
(ああ、天使だ……天使がいる!)
優しい言葉に羽が有ることも相まって、天使に見えた。
「うん、これから宜しく」
そう言って左手を取った。
「今日から友達だからわたしの事はお空って呼んでね!」
うれしそう語るお空。
(そっか、さんを付けるのは他人行儀だもんな)
「解った、今日からお空って呼ばせてもらうよ」
「うん!」
二人は固く握手をした。
「あ~!やっと見つけた!」
狂弦めがけトコトコとこいしが走ってきた。
「うげ!見つかった!逃げ……」
「お空!その手離しちゃダメ!」
その瞬間ガシッと左手が固く握られる。
「えっと?お空さん?」
灼熱地獄にかかわらず冷や汗が噴き出る狂弦。
「こいしさまが離しちゃダメって言ったから」
それはある意味死刑宣告。
「うーわー!はーなーせー!」
必死に腕を引っ張るが微動だにしないお空。
(妖怪って力強すぎない!?)
自身も妖怪の様な物なのに突っ込みを入れる狂弦。
そうしてる間にも死神(こいし)はせまっており、終には……
「つーかまえた!」
こいしに反対側の手をにぎられる。
見た目は三人で仲良く手をつないでいるように見えるが……
「さぁて、また弾幕ごっこしようね?お空もう手離していいよ」
「はーい!」
「いやだぁああああ!」
パッと手を離すお空と引きずられていく狂弦。
この時は羽が有ることも相まってお空が悪魔に見えた。
「ばいばーい、こいしさま楽しそうだな~」
去っていく二人を見送りながらそうつぶやくお空。
所変わり地上
「さーて、あれが地底への入り口だよ」
小柄な少女が地面に空いた大穴を指さす。
「……強い奴はいるのか?」
隣の男がぼそりとつぶやく。
「今のアンタの実力にはあってると思うよ」
そう言って腰のひょうたんに手を付ける。
「なら行ってみる価値はある」
ヒョイっと少女を持ち上げ肩に座らす。
二人は地底への穴に消えて行った。
いま、地下の世界に二つの力が侵入した。
再び地底
地霊殿の近くの広場では弾幕ごっこが繰り広げられていた。
一方的な攻撃ともいえるが……
「そーれ!」
本能{イドの解放}!
こいしの体から大量のハート型の弾幕が生成される。
「うぉう!またこれか!?」
何度も繰り返された成果か、狂弦はヒョイヒョイとかわしていく。
そしてついに……
「やった!やったぞ!全弾躱した!やったぞぉ!」
勝利の雄たけびを上げる狂弦、1枚スペルカードを防いだだけなのだが……
「ッ!!」
ゾクリと悪寒が走った。
こいしがニヤリと笑った。
抑制{スーパーエゴ}!
先ほどばらまいたハートの弾幕が戻ってくる!
「あ、あんまりだああぁああぁあ!」
どこかの敵キャラの様な断末魔を上げて倒れる。
「私の勝ぃ!」
倒れた狂弦の前で楽しそうに笑うこいし。
「さすがに戻ってくるとは……」
むくりと体を起こす狂弦。
「うーん、そろそろ弾位は出せないの?一方的でつまんない」
不機嫌そうに頬を膨らます。
「そんなこと言ったってさ……」
「ちょっと貸して!」
こいしに手を掴まれる狂弦。
「大事なのはイメージ、妖力を全身から集めて」
言われた通りにする狂弦。
(イメージか……全身から掌に……形を……作る!)
思い起こすのは集まるイメージ、煙のような不確かな物を一つに!
「あ!できたみたい!」
こいしが歓声を上げる。
「お……おお!」
狂弦の掌には歪だが白い球体が完成していた。
「手、離すよ?」
こいしが手を離す、揺らめきながらもかろうじて形を留める球体。
「それ、動かせる?」
「やってみる」
そう言ってさらにイメージを重ねる、球体を自分に反発させて飛ばす!
ひゅん!と音を立ててまっすぐ飛んでいく球体。
そこそこのスピードで地霊殿の壁に当たった。
「やったね!」
自分の事の様に飛び跳ねて喜ぶこいし。
「次はもっと形をイメージしてみて」
「うん、解った」
そうして二人は自身の弾幕のイメージを作っていった。
旧地獄街道
先ほどの二人組が歩いてくる。
「うーん、この感じなんか久しぶり」
小柄な少女がまわりをキョロキョロと見回す。
「ねー、目的の場所の前に……アレ?」
少女がさっきまで一緒にいた男がいないことに気が付く。
「どっこいったかな?アイツ結構方向音痴だからな」
来た道を戻っていく。
「おい?なんで人間がこんなとこに居るんだ?」
「食ってくださいってことか?」
二人組の妖怪が地上から来た男に絡んでいた。
「あ?雑魚に用はねぇよ、帰れ。見逃してやる」
男は全く意に介した様子はない。
「コイツ!人間の癖に妖怪様に!」
「やっちまおうぜ!」
二人組がとびかかる。
暫くして。
「あー!やっと見つけた、どこに行って……うわぁ」
少女が男を発見する。
「ん?ちょうど今終わった所だ」
男が両手をはたく、その近くには10体近くの妖怪が倒れていた。
「なにしてんのさ?」
「コイツ等がどんどん突っかかってきたんだ、文句はねーだろ?」
「はあ、鬼の私が言うのもなんだけどもう少し喧嘩っ早いの直したら?龍我(りゅうが)?」
「そうか?そんな事よりもっと強い奴はいねーのか?萃香?」
「この先にもっと強いヤツがいるよ。楽しみにしてな」
二人はニヤリと笑った
ふええ~
ロリ鬼の下の名前が出せないよ~
なんて打てば出るんだ?
知ってる人教えて!
*出せました。