マワる世界 作:リンちゃん
ジリリリリリリリ・・・・・・。
目覚まし時計が俺を起こした。
「う・・・。」
モゾモゾと布団から這い出て、時計を止める。
時間は6時50分、今日も良い朝だ。カーテンをガバッと開ける。朝日がまぶしい。大きく伸びをした後、もうそろそろやかましい女の子がこっちに来るから準備をする。
俺の名は西条賢治(さいじょう・けんじ)今日から、高校1年生だ。はっきりいって成績は良い方ではない。むしろ悪いほうだった。おかげで友達と行く予定だった高校にいけず、滑り止めの大堂私立校に一人だけ行くハメになった。
ドタドタドタ・・。ガチャ。
「おにぃ、早く学校の準備しなさいよ。」
出たよ。やかましい女。この子は俺の妹の美羽(みう)俺と違って成績優秀。
上の者か下の者が成績悪いと逆は成績が良いと良く聞く。まったく、どうして俺と逆じゃないんだ。妹よ。
「おはよう。」
ひとまず俺は妹に挨拶してみた。
「私もう学校に行くから、適当に食べてね。お母さんたちも朝早くに仕事に行ったから。」
ガチャ。ドタドタドタ・・・・。
せめて挨拶返してくれよ。と心の中でつぶやきながら着替えを済ませ朝食を取る。
時計を見る。まだ7時30分だ。これならゆっくり登校しても大丈夫だろう。俺はすばやく朝食を済ませ、家を出る。
「おはよう、けんちゃん。」
「おう、おはよう。」
家の前で待ってたのは幼馴染の河井唯(かわい・ゆい)おっとりとした女の子だ。
俺は家の戸締りをし、幼馴染と一緒に学校に行く。
「まさか、けんちゃんだけ学校仲間はずれだなんてね・・・。だから一緒に勉強しよって何度も言ってたのに。」
「はは、俺は勉強が嫌いなんだ。ゲームなら大好きだけどね。」
「まったく、そのゲームの大好きをもっと勉強に向けてよ。」
半ばあきれたように言ってくる。放っといてくれよ。
俺達は駅で別れた。
「けんちゃん、授業についていけないからって授業サボっちゃダメよ。」
「お前は俺の母親か!」
さすがに、授業が分からないからってサボるわけにはいかない。
高い金を親に払ってもらっているのに、サボって退学だなんてなったら申し訳が無い。
俺は唯に手を振られながらまだ道のりが長い電車にのっていた。
まだ時間は掛かる。気長に待つか。そう思いながらカバンのPNPを取り出して座席に座る。
「やべぇ、これマジTUEEEよ。」
ふと耳を澄ますと近くの男女2人組みがPNPのモン星のブヌブヌを討伐しているとおろだった。
俺はちょうどそれを持っていたのでカセットを変え、手伝うことにした。
「お、誰か手伝いに来てくれたじゃん。名前はケン。ハンターLv800、プレイ時間2000時間超え!?何この超強い装備。」
ふっ俺の強すぎるステータスにビビっているのか。無理も無い。このゲームは一般人が4人プレイ攻略してもハンターLvを200ぐらいが限界まで設定しているのだから。
「お、また誰か来た。名前はZERO。Lv999、プレイ時間8000時間超え!?なんだこのマジキチキャラwww」
俺より強いやつがいるだと!?辺りを見渡すと、一番端っこの少女だけがPNPをいじっていた。犯人はこいつだろう。
はっきり言って俺より強いやつを見たことが無かった。操作スキルも装備も全てが俺よりうまかった。
少女はブヌブヌを倒し終わるとPNPをしまい、電車を後にした。
それは俺が降りる駅で、俺と同じ学校の服装だった。
次話更新は不安定。