天空と戦の加護を持つ男   作:三貴子

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初投稿です。駄文ですがよろしくお願いします。


プロローグ

 

???side

 

俺は玲二。私立松ヶ峰学園に通う高校三年生だ。そして俺は前世の記憶を持った転生者だ。別に中二病患者というわけではないし、再発した高二病でも無い。本当に前世の記憶があるのだ。

 

前世の俺の名前は佐藤和洋といい高校二年生で死んだ。原因は突然の豪雨による落雷。死亡後に分かったことだがその雷はギリシャ神話の天空神ゼウスと戦女神アテナの親子喧嘩によるとばっちりだったらしい。ゼウスの放った雷がアテナにそらされてそれが俺に当たったらしい。死んでからいきなり現れた二人(二柱?)に言われたのを覚えている。それで他の神(特にヘラ)にばれると厄介だからということでゼウスとアテナの力の一部をもらって転生した。それが今の俺だ。

 

転生直後はまあいろいろと大変だったが今はかなり楽しくやっている。なんせ生まれた家は旧華族の家柄でおまけに祖母は異世界の魔法使いだったからだ。

家は豪邸とはいかないまでも屋敷と評するには十分で広い庭と蔵まである。元々江戸幕府の直参旗本の家系だったが曽祖父が日露戦争時に駆逐艦一隻で多大な戦果を上げたとして男爵に叙勲されたという。よくは知らないが当時はかなり有名だったらしい。さらに祖父母の代では鉄鋼業と造船業で財を成し、船成金として名を馳せたという。それは現在でも受け継がれており、鉄鋼、造船系の会社を幾つも経営している。

幸いにも俺は次男で家は継がなくていいからそれなり好きにさせてもらっている。

 

俺は生まれたときから意識があったせいか、子供の頃から屋敷中を動き回ってお手伝いさんにかなり世話をやかせていた。

そのかいあって五歳の頃に家の蔵で異世界の書物を発見した。そしてそれを知った祖母に秘密を教えてもらったのだ。そのときに俺にも魔法が使えると分かり、祖母に魔法を教わるようになった。

それからはこっそり祖母の元に遊びに行く振りをしてに魔法を教わっていた。祖母の教えは厳しかったが魔法が成功すると祖母がほめてくれてそれがなぜかうれしかった。他にも異世界のお話などを教えてくれた。そのときに祖母に魔法はイメージによって効果が変わるといわれて本を読むことを勧められた。

元々前世でも小中高と図書室の主といわれるほど読んでいたから結構すんなりと本を読むようになっていた。おかげでお手伝いさんからは本の虫と認識されてしまったが。

 

そのほかにも自衛隊幹部の父から武道を進められて習った。そのときに分かったことだがおれはどうやら武芸や戦略といった軍系の技術に天性の才能があるらしい。おそらくこれがアテナの力の影響だろう。なんせアテナといえば戦争をつかさどる女神だし。

そのおかげで父の伝でいろいろな武術を習った。特に小学生のころに父の部下の自衛隊の人に戦略シュミレーションで圧勝してからは曽祖父の生まれ変わりといわれたほどだ。

まあその自衛隊の人はかなりショックを受けて二、三日寝込んだようだったが。

 

そんなこんなで高校生までなった。勉学もアテナの力の影響でかなり楽だったし。さすが知恵の女神。高校じゃサバゲー部に入っている。きっかけは中学校のときに父に連れられて参加したことだ。

当時父達の仲間は自衛隊関係の人たちばかりで、過去の自衛隊員自信喪失事件(命名俺)のおかげ?で俺の戦略能力

を知らない人はおらず、俺の指揮の下圧勝した。それからは父の休日の度に参加し、連戦連勝しまくった。

おかげでネットのサバゲー関係のサイトでは『悪魔の参謀』やら『軍神レイジ』などのあだ名がつけられてしまった。

 

まあ、楽しいことばかりじゃなかった。高校一年の夏、今まで魔法を教えてもらっていた祖母が亡くなった。夏休みの課外から帰ってきて祖母の居室に行くと眠るように亡くなっていた。

そのときは柄にも無く泣き喚いて両親に心配された。享年九十二歳だった。祖母の葬式では一番仲の良かった俺が弔辞を述べ

た。

 

その後、祖母の遺言により受け継ぐことになった祖母の遺品の整理をしていたときに一つの書物を見つけた。見かけはかなり古いが中意味はまったくの白紙でなぜか何も書いてなかった。

その表紙には祖母に教わった異世界の文字でこう書いてあった。

 

『始祖の祈祷書』と。

 

祖母の遺品の中から出てきた始祖の祈祷書という一冊の古い書物。昔祖母が話してくれた異世界の話の中に始祖といわれる人物がかなり出てきた。一応全てのページに目を通してみたが全て白紙。気にはなったがどうしようもないので一応自室の本棚に納めておくことにした。

 

祖母が亡くなり、俺はこれまでより一層魔法の修行に励んだ。蘇生や交霊の魔法などは無いと知っていたが魔法を使っているとなんだか祖母が見ているような気がしたからだ。

この頃から俺は二つの魔法にはまった。一つ目は錬金の魔法だ。化学式の変更をイメージすれば簡単に出来ると知ったからだ。これでさまざまな物質を錬金できるようになった。

もう一つはゴーレム作成の魔法だ。この魔法はゴーレムの材質などで強度が変わるため錬金の魔法で使った化学式変換の方法で作ると金で出来た金ぴかのゴーレムやアルミで出来た軽量ゴーレムなど多数のゴーレムが作れた。

姿形も今まで読んだ本の挿絵やテレビのCGなどをイメージすればかなり精巧なものが作れた。小さくして部屋においておいたら人形と思われたほどだ。

俺はこの

二つの魔法を使ってさまざまなものを作った。その一つがガンロッドと命名した杖だ。

元々は祖母にもらった30センチほどの短杖(ワンド)を使っていたのだがサバゲーをやっているときにモデルガンの銃口から魔法が発射されれば照準設定のイメージが簡単になると考えたのが最初だ。そう考えた俺は予備の銃として使っていたワルサーP99のモデルガンと杖の契約を結んだのだ。そして実際に使ってみると照準設定が楽で特に射出系の魔法は銃で狙いをつけるだけで簡単に照準がつけられた。

俺は今後このモデルガンを主杖とすることに決め、固定化と硬化の魔法を幾重にも掛けた。おかげで強度は鋼鉄並みの強度を誇るようになった。

 

気をよくした俺は錬金の魔法をフルに活用し次々と新しい形の杖を作り始めた。

そして高校二年生の夏休みについに完成したのが遠距離狙撃用のガンロッドだ。これはドラグノフ狙撃銃のモデルガンを改造したもので、これまでに発見した魔法発動の効率化の技術を詰め込んで作った傑作だ。その最たるものはマガジン部分でここには祖母の遺品の中にあった精霊石の一種、風石を加工したものを使用しており、魔力をためておくことができるようになっている。そしてその技術を使用して主杖のワルサーP99も改造した。

俺はドラグノフのほうを『アルテミス』、ワルサーのほうを『ミネルヴァ』と命名し銃身に錬金の魔法を応用して名前を彫り込んだ。英語の筆記体で彫ってあるのでなかなかかっこいい。

他にもマグライトを改造したブレイドの魔法専用の杖『ケラウノス』などを作った。

一応『アルテミス』は分解してジュラルミンケースに入れて自室の引き出しに保管した。『ミネルヴァ』と『ケラウノス』は他の魔法強化した装備一式とともにクローゼットに保管した。

 

そんなこんなで学校、サバゲー、武術修行、魔法修行と日々すごしていた俺だが高校三年生の冬休みに俺の人生の転機が訪れた。それは高校の課外がおわり、自室でのんびりと読書にふけっているときだった。

いきなり目の前に楕円形の光るか鏡の様な物が現れたのだ。いきなりのことでかなり驚いたが、よく見ると昔祖母に聞いた使い魔を召喚するときのものに似ている。

となると俺はどこかの魔法使いに使い魔として召喚されるってことか。とりあえず一度離れる。いきなり召喚なんてのはいやだからな。

しかしどうしよう。とりあえずいつもの武術や魔法の修行に使用している魔法強化した魔法使いの服(濃い藍色のチノパンと白い縁取りの黒シャツ、赤と黒のチェック柄で長めのジャケット)を着て、ショルダーホルスター『ミネルヴァ』を納める。

それから腰ベルトに『ケラウノス』をマウントする。靴も玄関の靴箱から魔法強化済みのスニーカーを持ってる。最後に『アルテミス』の入ったジュラルミンケースをもって鏡(のようなもの)の前に立つ。そしてその鏡(のようなもの)に触れた。その瞬間俺の姿はこの世界から消え、意識を失った。

 

 

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