面倒なリアル用事が立て続けに入ったもので…
???side
春の使い魔召喚の儀式。
それはメイジにとって一生の僕であり友であり、目であり耳である使い魔を召喚する儀式。そしてメイジとして一生を決める重要な儀式。
しかし私にはもっと重要なことがある。この儀式で使い魔を召喚できなければ、このトリステイン魔法学院を退学となるからだ。
「ほお、サラマンダーですか。最後に来て大物を出したもので
すなぁ、ミス・ツェルプストー」
「私の二つ名、微熱のキュルケの名にふさわしい結果ですわ」
「えー、これで全員ですかな?」
「いいえ、まだ、ミス・ヴァリエールが」
頭の薄いミスタ・コルベールの言葉に忌々しいキュルケが嫌みったらしくいう。それを聞き皆が一斉にこちらを向く。
「ゼロのルイズ」
「何を呼び出すんだ?」
「呼び出せっこないでしょ。また爆発してお終いよ」
皆が口々に馬鹿にする。
「昨日大見得切った以上、この子よりすごいのを召喚できるのよね。ルイズ?」
またキュルケが言う。
「当然でしょ!」
お願い!どうか成功して!
「宇宙の果てのどこかに居る私の僕よ!」
「はあ?」
「なぁにあの呪文」
「ま、まあ、独自性はあるな」
私の呪文に皆がつぶやく。
「神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!」
心の中は不安でいっぱいだ。しかしこれによって私の将来が決まる。
どんな使い魔でもいい。とにかく来てくれればそれでいい。そう願って呪文を紡ぐ。
「私は心より求め、訴えるわ。わが導きに答えなさい!」
そして杖を振る。
ピシューン、ドッカァーン!
やはり爆発。
「「「うわぁー」」」
「ゴホ、ゴホ。やっぱこうなったか…」
煙の中で皆の嫌味の声が聞こえる。
「人間?」
ふと嫌味ではない声が聞こえる。
誰かの風の魔法で煙が晴れると目の前には見たことの無い服を着た人間が居た。
今の私の顔は盛大に引きつっているだろう。
「あの格好、どう見ても平民」
「ああ、平民だね。間違いなく。」
たしかに貴族には見えない。平民のようだ。
「…こんなのが神聖で、美しく、そして強力な?」
ルイズside end
???side
今日は春の使い魔召喚の儀式だ。皆がさまざまな使い魔を召喚するなか、僕の使い魔はジャイアントモールだった。
「おお!」
皆がどよめく声が聞こえ、そちらを向くと尻尾に火がついている赤い大きなトカゲが居た。
「サラマンダー!キュルケが召喚したのか!」
サラマンダーをなでていた人物を見て召喚者を知る。そして自分の使い魔を見る。確かにあのサラマンダーには劣るが土系統の自分にふさわしいではないか。それによく見てみるとなかなか凛々しい顔をしている。やはりこの美しい僕にふさわしい面構えだ。
自分の使い魔に見入っているとどうやらゼロのルイズが召喚するらしい。
実際あのゼロのルイズに召喚できるわけがないだろうに。あのハ…頭の薄いミスタ・コルベールもなぜあのルイズに目をかけるのだろうか。
「宇宙の果てのどこかに居る私の僕よ!」
ゼロのルイズが変な呪文を唱える。
「なぁにあの呪文」
我が愛しのモンモランシーの言うとおりだ。確かに
「ま、まあ、独自性はあるな」
ある程度の独自性は自身のメイジとしての自覚につながるわけだが・・・。
「神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!」
「私は心より求め、訴えるわ。わが導きに答えなさい!」
めちゃくちゃな呪文を唱え終わりルイズが杖を振る。
ピシューン、ドッカァーン!
やはり爆発か。しかしこの煙は何とかならないものか。毎回ながら僕の美しい服が汚れてしまう。
とりあえずはレディーである我が愛しのモンモランシーに手を差し伸べねば。
「ケホ、ケホ、あ、大丈夫かい、モンモランシー?」
「あ…」
「?どうしたんだい」
「あれ…」
「うん?」
そういってモンモランシーの指差した方を見る。
「人間?」
???side end
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すいません