ダンジョンで英雄になるのは間違いだろうか   作:Oruka

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女神様が可愛いのは間違いだろうか

ヘファイストスside……………………

 

何時もはこの迷宮都市オラリオにあるウチの系列店の見回りとかで忙しいけど今日は偶々暇だった。

 

部屋に居ても仕事しかしないからとファミリアの子供に追い出され街をブラブラと歩く。

 

ヘスティアも出てった………追いだしたし1人で歩くしかない。

 

久しぶりにヘスティアと会ってみるのもいいかもしれない。

 

そんな事を思いながら大通りから離れた寂れた通りを歩く。

 

 

「おぉ、ヘファイストスではないか!!」

 

 

ボロ臭いローブに身を包み怪しげな男。

 

 

「ミアハ……久しぶりね」

 

 

「珍しいな、お前がこっちの方に来るとは」

 

 

「まぁ暇だから久しぶりにヘスティアの顔でも見ようかと思ったのよ」

 

 

今流行り…………なのかは分からないが草食系男子という言葉がぴたりと当てはまる青年風の神はゴソゴソとローブの中で何かを探すと1ダースの試験管を取り出す。

 

中は深い青色の液体が入っている。

 

 

「アンタそうやってポーションばら撒くから何時までも貧乏ファミリアなのよ」

 

 

「何を言うかヘファイストス。

 

これには友人に胡麻をする事で客を獲得しようという算段があるのだ。

 

今後ともよろしく頼むよ」

 

 

優しいと言うべきかアホと言うべきかミアハはポーションを作ってそれをばら撒いている。

 

冒険者のアイテムショップ的なモノを経営してると聞いたが出歩いてはポーションを配るから顧客があまり寄り付かないのだ。

 

その事で自身のファミリアの子供に怒られるらしい。

 

気がつけば目と鼻の先にヘスティアに与えた教会が見えた。

 

ボロすぎて自分でも可哀想だなと思いそうになる。

 

 

「さて……………〜〜ん??あれは人?」

 

 

教会の入り口にボロボロで座り込んでいる少年の姿があった。

 

違う急いで近くに行き状態を確認すると両腕は逆方向に曲がり、体中に裂傷が見られ肺が潰れて上手く呼吸が出来ないのかコヒューコヒューと文字通り虫の息だ。

 

そんなボロボロな状態でも首に巻かれたネックレスに目がつく。

 

 

「これは………少しヤバいかな」

 

 

少年をなんとかして担ぎ上げ教会の中へと入る。

 

元はも言えばここは私の土地だ。

 

ヘスティアがいるのは奥の小部屋だろう。

 

 

「ヘスティア!!」

 

読んでいた本を閉じ勢い良く立ち上がる幼顔の神友。

 

その拍子に顔に反して大人びたメロンが弾ける。

 

 

「おぉ!!ヘファイストスじゃない…………誰だいその子は!?

 

ボロボロじゃないか!?」

 

 

「色々話したい事はあるけどとりあえずヘスティア、この子に恩恵与えなさい」

 

 

恩恵………それは神が下界の子供達にしてあげられる唯一の事。

 

恩恵を貰った子供は経験値を得て更に強くなる事が出来る。

 

その強くなった子供達の多くは冒険者としてダンジョンへ潜る。

 

この恩恵を与えられた子供を眷属、ファミリアと呼ぶ。

 

まぁ、私は家族になると思っている。

 

 

「アナタ、この前ファミリアが1人増えたばかりでしょ?

 

私の所だと色々問題が起きるから………ってウダウダ話してる場合じゃないわ!!

 

ヘスティア早くイコルを流して眷属にしちゃいなさい」

 

 

そう言ってナイフを手渡す。

 

決してこの少年が面倒くさいとかでは無い。

 

この世話の焼ける神友に少しでも多くのファミリアを持たせてあげたいというのとウチの子の許可無しに恩恵与えるととんでもない事になるから。

 

多分、ファミリアの幹部全員の会議の元過半数以上の賛成が取れるまで恩恵を与えてやれない。

 

それでは時間が無いのだ。

 

ヘスティアは慣れない手つきでせっせと恩恵を与える準備をする。

 

 

「出来たよヘファイストス。

 

もぉー、一体何なのさ。ファミリアが増えるのは嬉しい事だけど訳が分からないよ」

 

 

「多分………トールが関係してるわ」

 

 

仰向けにしてミアハから貰ったポーションをドバドバと飲ませる。

 

 

「トールか。

 

確かにトールは責任感強いからね、下界で死んだ子供は全部自分のせいとか感じちゃうからね。

 

多分この子はトールが選別した『報われるべき魂』なんだろうね」

 

 

ポーションが効いてきたのか裂傷もみるみるうちに治っていく。

 

報われるべき魂、それは不幸な前世若しくは英雄の如く大成するで筈であった者が何らかの事故で死ぬことになったモノだ。

 

この少年もそういう奴なのか。

 

トールの首にかけてたネックレスに目がつく。

 

小さなハンマーの形をしたものが着いているネックレス。

 

趣味が良いとは言えない気がするが彼女のお気に入りだった。

 

 

『ヘファイストス、期待はしないけどヘスティア。

 

その子の事、龍斗君の事頼みますよ』

 

 

突如頭の中に響く今となっては疎遠の神友の声が響く。

 

ヘスティアも声に気がついたのか天井と少年………リュート君とやらを交互に見ている。

 

 

「ていうか、凄いステータスね。筋力とCで敏捷がDで耐久がAって……………何故か魔法も覚えてるし、これ間違い無くレアスキルよ。

 

ったく、トールは心配性ね」

 

 

友に頼まれたし、この子の為に武器でも作りますか…………

 

ヘスティアに簡単に事情を説明して私は引き上げる事にした。

 

人のファミリアの子だが彼の事は友に頼まれた事だからしっかりと面倒見ないとね。

 




はい、前の話で出てきた神は北欧神話のトールです。

ダンまち原作云々という話は天界内であるごちゃごちゃした大人の事情ならぬ神の事情があると思ってください。

ダンまちの神と同種の神だけど……みたいななんて言ったらいいか分かんないけどまぁそこは御都合主義って事でw


そしてリュート君のステータスはいきなり爆発してますね。

詳しいステータスは次回載せますがそれなりに強い主人公を目指していきます。

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