気がつけば生活感の溢れた小部屋にいた。
俺はこの世界に来て最初に冒険者と名乗る奴ら………5人くらいにリンチされた。
それっていうのも肩がぶつかったせいで骨が折れた弁償しろと言ってきたので
「ギャーギャーギャーギャーうるせな、発情期ですかこのヤロー。
え、ていうか何か?おたく肩ぶつかっただけで折れるの?なにそれ、プラモデル?オタクの肩はガンプラと同じなの、プラスチックなの」
と挑発した結果だ。
何か分からんけどある程度のこの世界の設定的な事とか一般常識になり得るであろう事はしっているがそれ以外は思い出せないという何とも御都合主義である。
「なぁ、リュート君とやら。
ここはヘスティアファミリアのホームの中だ。
そしてボクがこのヘスティアファミリアの主神ヘスティアさ」
ロリ巨乳がドンと胸を張る。
小さく幼い顔立ちの為に自己主張の強いオムネが目立つ。
「僕はベル・クラネルです………同じファミリアとしてよろしく」
白髪赤目、兎のような少年がおずおずと手を伸ばしながら挨拶をする。
なるほど、俺は成り行きでこのファミリアに入ったのか。
「ヘファイストスが君に武器を作りたいから使ってみたい得物を教えて欲しいとさ」
ヘファイストスはこのオラトリオ1の鍛冶ファミリアを営んでいる。
その名前がはいるだけでとんでもない額がつくというほどのブランドぶりだ。
そしてヘスティアは一枚の羊皮紙を突き出す。
「これが君のステータスだ。
力:C 685 耐久:A 899 器用: E 413 敏捷:D 549 魔力:D 578
魔法は一つあるね。
この魔法はそのネックレスの真名を告げるだけで発動するから、でもそのネックレスを介さないと魔法は使えないという事を覚えておくといい。
詠唱は…………………だよ」
耐久のステータスが高いのは冒険者さん達にリンチされ殺されかけた事が原因だろう。
他のステータスが高かったりするのはまぁいい………転生者って奴だしな。
スキルスロットの欄が何か消した様な跡が見える。
「なぁヘスティアとやら。
スキルは無いのか、なんか消したっぽい跡あるんだけど」
「いやぁ〜〜、ボクは知らないな。
まぁボクの写し間違いだから気にしないでくれ」
それだけ言うとヘスティアはタンスからコートを取り出して支度を始める。
「バイト先の打ち上げついでにヘファイストスの所いってくるよ。
ほら、リュート君希望を言いたまえ」
作って貰えるなら格好良いのがいいな。
それならあの主人公の剣にあやかろうかな。
「これくらいの長さの片手直剣を一本頼む。
形状はこんなん…………」
羊皮紙に二本の剣の形を描きヘスティアに渡す。
ヘスティアはそれを受け取るとコートの内ポケットに忍ばせる。
「それじゃ、夕ご飯はベル君と二人でどうにかしてくれたまえ」
意気揚々と階段を駆け上がっていくヘスティア。
どうやら打ち上げというのが楽しみらしい。
まぁ俺も打ち上げという打ち上げに参加しまくってたものだ。
というより年中打ち上げ、年中ウルトラソウルなのだ。
「それじゃあリュートさん、僕の知り合いが働いてる店に行きましょう。
紹介したいですしとても美味しいんですよ」
敬語なのがデフォルトなのか、同じファミリアだというのに口調が硬いままのベルはどこか他人行儀な感じがする。
ファミリアというのは家族みたいな物と俺は認識している。
ついさっき家族になった奴に……というのは難しいよな。
「ベル、ファミリアってのは家族みたいなもんだろ?
だから敬語も無しで頼む、俺のが年上だしお兄ちゃんと呼んでもいいぜ?」
冗談のつもりだったがベルはパァッと明るい笑顔を見せて
「うん、早く行こ!!リュート兄さん!!」
「ちょ、うぉ、おいて!!落ち着けって」
ベルは俺の手を引くと走り出す。
思わず転けてしまいそうになりながらベルのオススメの店へと向かった。
本当グダグダしててすいません