バカな僕の第二の人生   作:アルカリ電池

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プロローグ
私と彼と仄かな恋心


瑞希Side

小学校に入学してから3ヶ月。

暦では7月に入り、太陽が雲の合間から顔を覗かせ、プールの水しぶきに反射してきらきらと輝いている。

 

今は体育の時間。クラスメイトの皆は上級生と一緒にプールの中で泳いでいる。

みんな初めてのプールの授業だからとても楽しそう。

私は体が弱いから、激しい運動をお医者さんから止められている。

だからいつもこうしてベンチに座って見学している。

体育の時、いつも私は一人で皆の楽しそうな姿を眺めたり、先生の手伝いをしたりしている。

 

だけど、今日は一人じゃない。

 

私の隣にはクラスメイトの男の子が座っている。

 

なんでも体調が悪いんだとか。

 

『彼』はクラスで1番頭がよくて運動神経がいい。

テストではいつも100点満点をとり、

体育や休み時間のスポーツでいつも活躍していている。

 

私はそんな『彼』に密かに憧れていた。

だけど『彼』を遠くから見つめているだけ。

明るく、優しい性格も相まってか、『彼』はいつもクラスメイトに囲まれている。

内気な性格な私は、いつもクラスの中心にいる『彼』とは話せない。

 

私はそんな『彼』と今お話しをしている。

 

ほかのクラスメイトはプールに夢中になっていて、わざわざ話しかけてはこない。

 

だから今は―――

 

 

――『彼』を独り占めするチャンスなんです!

 

 

 

 

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、いつ間にか先生が号令をし、点呼をとっている。

終了のあいさつを終え、皆が更衣室に向かっていった。

 

私は『彼』と話を続けながら授業で使われた器具を倉庫に戻した後、皆よりも先に教室に戻った。

 

しばらくして皆が戻ってきて、『彼』の周りに集まってきた。

あの『彼』が体育を休んだのだから当然だろう。

私はその円から弾かれる様に、自分の席に戻った。

 

「また休んでほしいな・・・」

 

また『彼』とお話がしたい―――

 

また『彼』を独り占めしたい―――

 

できることなら・・・ずっと・・・・ずっと・・・・

 

 

 

 

一緒にいたい

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