最低な転生者   作:yudaya89

16 / 31
今回は少し長いと思います


第16話

「降参だ。八神」

 俺はそういって両手を上げ、その場に座り込んだ。「砂血」にて魔力回復していたが

主人公達との攻防で、代わりの補充を忘れていた。

 八神はその場で俺にこういった

「何のつもりや?」

「見て分からないか?魔力切れだ」

「ほな確かめたるわ!」

 そういって八神が魔力弾を放った。これは流石に痛いだろうと思いながら、俺はその攻撃を避けなかった。

「がはぁ!」

 痛いってレベルを超えていた。八神、この痛みはいつか倍返しにしてやるぞ。俺は痛みで意識を手放した。

 

 

俺は、鉄格子の中で意識を取り戻した。おいおい、ここは普通、白い部屋だろ?そして

「知らない天井だ」って呟くのが、テンプレだろ?そう思いながら、俺は叫んだ

「おい!誰かいないのか?」

 俺の声だけが、木霊した。

 

しばらくして、八神、そしてフェイトが拘置所に姿を現した。

「目、さましたみたいやな」

「ああ、過去最悪の目覚めだったよ」

「あんたな!」

「ああぁ?」

「はやて、少し冷静に。ミスト・フォン・アルパインで名前はあってる?」

「間違いない。」

「殺人罪、誘拐、強盗、強姦、住居侵入、器物損壊罪、その他数百件の罪状があなたに

かけられています。これについて、何かありますか?」

「フェイト、お前が調べたのか?」

「そうだけど?」

「そうか、少し聞きたいが・・・お前、何でそんなに冷静なんだ?」

「私が冷静に見える?」

「いや、全然。表面上は冷静に見せているが、内面は俺を殺したくてしかたないだろ?」

 フェイトは、もっていた資料を、地面に叩きつけ、叫んだ。

「そうだよ!殺したいよ!貴方が私にした事、忘れてはないよね!?」

「当たり前だろ?お前のあの時見せた表情。今思い出しても最高の表情だ。今でも夢に出るだろ?目の前で子供達が殺されていくのを、手も足も出せず、黙ってみている光景を!」

「黙れ!」

「そう熱くなるなよ?冷静に話ししようぜ?お前が今さっき八神に言っただろ?」

「そうや、フェイトちゃん。こいつのペースにハマッたらいかんで。」

 冷静になった八神がフェイトと交代した。

「まぁ、あんたに問われとる罪状は、さっき言った通りや。このままいけば死刑確定や。せやけど「あんたは未成年で、死刑はもしかしたら間逃れるかもな?か」」

「せや、でもな!どっちみちあんたはこのまま刑務所で一生を送るんや!!死刑も同じや!!」

「で?」

「はぁ?」

「それで?」

「なにゆうとん?あんたは一生刑務所暮らしやってゆうとんや!!」

「お前アホか?この世界じゃ、数年間、更生プログラム受けて、更正したと認められたら、世間に解き放たれるんだぞ?」

「そんな事させへん!!」

「まぁ、ガンバレや~」

「あんた!!!」

「はやて、行こう。」

「くぅ!好きにはさせんからな!」

 まぁ、死刑にはならないからな。現時点のこの世界の法では俺を裁くことは無理だ。未成年だからな。これは俺の前世でもそうだ。18未満なら死刑にも出来ず、更生したなんてどっかのバカが判断して、名前を変えて世に解き放つ。そしてそいつはまた犯罪を犯す。そして無関係な人間が死ぬ。未成年だから、責任能力の有無なんて、アホが考えた法の抜け道さ。これを使えば死刑は回避、あとは隙をみて脱獄・・・捕まったのは想定外だが、捕まった時の対応策は考えていた。俺の目的は「表情」さ。俺が更正し世にとき放たれたとき、八神に一番に会いに行ってやる。そしてこう言い放つ「数年前はごめんなさい。これから過去に犯した罪を反省しながら生きていきます」そう笑顔で言い放ってやる。その時どんな表情を浮かべるか楽しみでしかたない。

 

 

そして、1ヵ月後。ミスト・フォン・アルパイン裁判

「判決、ミスト・フォン・アルパインには、『死刑』を言い渡す」

 俺は呆気にとられた。この世界の法は知っている。未成年に死刑はありえない

 

「おいおい!俺は未成年だろ?何で死刑なんだ!!!」

「ミスト・フォン・アルパイン、君は未成年だが、大量殺人、誘拐、etc。

君が犯した罪は、もはや少年法で裁く事は出来ない。そして君は、精神にも異常をきたしていない、責任能力もある。その事より成人として裁かれることになった。」

「ふざけんなよ!!」

「静粛に!!話の続きだが、今後ミスト・フォン・アルパインが更正するのは難しく、刑務所に留置させるのも脱獄の可能性もある。よって死刑が妥当であると判断した」

「ふざけるな!!」

「静粛に!これにて閉廷とする」

「ざけんな!!!」

 

俺は上告したが棄却され、俺の死刑は1年後と、かなり早い段階で執行されることに

なった。StrikerSが始まるとされる1年前に俺の死刑は執行される。

 

俺は留置所でさけんだ

「ふざけんな!!やり直しだ!!」

看守「やかましい!!」

「弁護士を呼べ!」

看守「黙れ!」

「八神を呼べ!!」

 俺は叫んだ。俺はこんな事態になるとは予想していなかった。まったくの誤算だった。

 

死刑執行10ヶ月前

八神達が面会に来た

「調子はどうや?」

「てめぇ!!お前が仕組んだんだろ!!」

「なんの事や?うちはなんもしてへんで。普通あんだけ罪を犯したら、ああなるやろ?」

「んなわけあるか!!」

「でも、まぁあんたがそんな表情するとはなぁ。傑作や」

「八神捜査官、ここでの言動は録音されています。」

「分かってる。処で君は今体調不良やってな?」

「見て分かるだろ!」

 俺は、死刑怖さに、ストレスで食欲が出ず、体重が激減した。

「ゆうとくけど、あんたに医者を付けたったから。ウチからのさしいれや。ありがたくうけとりや。」

「てめぇ!!勝手に死ぬなって事かよ!!」

「さぁな。じゃあウチはもういくわ」

「てめぇ、待ちやがれ!!」

 

死刑執行7ヶ月目

「高町!何しにきやがった!!」

「貴方に下った判決は妥当よ。私は貴方を許さない!!」

「じゃあ俺を助けろよ!そして俺と勝負しろよ!そしたらお前が俺を殺して、仇を討てよ!」

「ううん、そんなことはしない。君は法によって裁かれるんだよ。」

「俺を助けてくれよ。なんでもするから」

「何もしなくていいよ。そのまま死刑を待って」

「高町!!」

「じゃあね。君には言いたいことはいっぱいあるけど、ここの会話は録音されてるかね」

 

死刑執行5ヶ月目

「ん~、このまま行くと執行まで生きていられるか・・・」

「Dr何とかお願いします」

「栄養失調、精神崩壊。ただ、死刑と言う言葉や、ここから移動する事は嫌がるか。食事を与えても「毒が入っている」といって摂取を拒むか・・・」

「Dr、ここは睡眠剤を内服させ、点滴による栄養補給ですかね?」

「そうですね。まず暴れる彼を押さえつけ、その隙に睡眠剤を注射して、その後医務室にて補給しましょうか。しかし、これを毎回するのは骨がおれますね」

「確かに。提案ですが魔力を封印している今、医務室で睡眠薬を投与し続け、それと平行して栄養補給を行う。というのはいかがでいょうか?」

「ん~、どうでしょうか?上に進言してみましょう」

 

1週間後

「Drの提案が上に通ったみたいですね。」

「耳が良いね。じゃあ早速行動に移ろうか」

 

「やぁ、体調はいかがかな?」

「・・・・何しに来た」

「流石に君も限界だからね。無理やりにでも生きてもらうために、君を拘束しに来た」

「うせろ、ヤブ医者」

「私の仕事は君を執行日まで生かすことだからね。」

「・・・」

「押さえつけて」

「やめろ!!俺に触れるな!!!」

「少し眠ろうね」

 そういって医者は、俺に睡眠剤を投与した。

 

 目を覚ました俺は、現状を理解した。ベットに拘束されている。把握するのはそれだけでよかった。目の前にはあの医者がいた。

「目をさましたかい?」

「ビタミン剤を投与し、栄養補給と水分補給か?」

「そうだよ。よく知ってるね」

「まぁな。あんたとは一度ゆっくり話したかった。あんた何で俺の治療を引き受けた?それも結構丁寧な治療だ。普通死刑囚相手ならもっと適当だよな?何でだ?」

「君の治療を行っている理由は、君への私なりの復讐さ。私は君に娘を殺されたからね」

「ほう?どんな風に?」

「私が帰宅したら、娘が殺されていたよ。無残に四肢を引きちぎられてね。」

「あんまり覚えてないな。」

「そうかい、君からしたら娘は虫けら程度の認識だったんだろうけど、私にとっては死んだ妻の形見みたいなもんだったんだよ。もし生きていれば今年から中学校に入学していたんだけどね」

「そうかい。」

 医務室の扉が音を立てて開いた。助手みたいなやつが入ってきた

「Dr交代です。」

「もうそんな時間かい?じゃあ今目を覚ましたから、薬を1時間後に投与しといてね」

「わかりました。処で魔力封印は正常ですか?」

「大丈夫だよ。ランクはDまで下がっているし、この部屋はAMFもある。それに彼は砂がないと攻撃できない。そうだ、思い出したよ。君が奪ったInfinite porchは何処にあるんだい?」

「俺が死んだら分かるよ」

「そうかい」

「でわ、後はお願いするよ。魔法が使えないといっても十分気をつけてね。あと何かあれば、そのボタンを押せば警備がくるから。」

「わかりました」

「じゃあ」

 

1時間後

「薬の投与の時間だね」

「なぁ、あんたさっきあのDrがいった事、信じてるか?」

「何のことだい?」

「魔力が使えないということさ。」

「使えないだろ?なんたって君は今ここに拘束されている。それに君がもっていたデバイスは管理局で保管している。基本的にデバイスがなければ魔法酷使は難しいというのは常識さ」

「ああ、そうだ。その通りだ。処でこの部屋には魔力を感知する装置はあるか?」

「ないけど、今の君には、どれも関係ないさ。なんたってデバイスなしの魔力Dだからね。砂もないし」

「そうだな。今の俺には関係ないな。俺はいまから寝るのか?」

「そうだよ。おやすみ」

「助手さん、お休み。」

 

 同時刻 別室にて

看守A「あのクソガキ、最近医務室に移されたって?」

看守B「ああ、なんでも栄養剤の点滴だそうだ。」

A「さっさと死ねば良いのに」

B「まぁあと4ヶ月で執行だ。」

 そのとき、医務室からの緊急事態を知らせるアラームがなった

A「急げ!!!」

 

医務室

A「どうした」

助手「こいつが、薬を打つ際抵抗したんで、そのときよろけて、ボタンを押してしまった。すまない。」

B「そうか、けがはないか?」

助「問題ない」

「んんん、んんんん!!!」

A「処で、なんでこいつは、口をタオルで塞がれてるんだ?」

助「うるさかったんで、塞いだ。薬が効いて大人しくなったら、何か違うもので塞ぐよ」

A「了解だ。何かあれば、連絡してくれ」

助「わかった」

 

助「じゃあ、お休み。ミスト・フォン・アルパイン」

 

死刑執行まであと4ヶ月




少し長く、話がつながっていない箇所があると思いますが
よろしくお願いします。

高町達が少し冷酷だと思う方が折られるとお思いますが
あれだけされたら、あの対応になると思います
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。