転生した天狗とリリカルな物語   作:下駄河童

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第4話 天敵 来ます

幻たちがこの世界に転生してから数日が経ち、幻たちはこの世界での生活に少しずつ慣れ始めてきていた。また、転校初日と比べると、幻への質問タイム(という名の拷問)も減り始め、ここ最近は質問だけが目的で幻の所に来る児童はほとんどいなくなった。そのため、幻は休み時間開始のチャイムと同時に寝るという新たな技?を身に付け、クラスメイトたちを驚かせた。

そして、今日も幻は元気に登校していた。

 

「『あ~、怠いな~、ほんとめんどくせ~。』」

 

…………減気に登校していた。(誤字じゃないです。)

 

「『幻、しょうがないです。あきらめて下さい。』」

「『そうだよ。幻くん、今は小学生なんだもん。』」

 

と、小物形態(刀の形のネックレス)になっている月影たちが苦笑気味に思念通話で幻を注意していた。

ちなみに、先日学校への転校を断った朧が今どこにいるかというと……

 

「……」

 

普通に幻の隣を歩いていた。

 

「……なぁ、朧、やっぱり転校してくるか?」

 

とやっぱり学校に行きたいのではないかと思った幻が聞いてみると

 

「……いい。学校に着いたら、姿消す。」

 

朧は無表情のまま短く答えた。どうやら本当に通う気はないらしい。

 

「いや、今のこの状況を知り合いに見られた時にどう」

 

説明したらと幻が言いかけた時、

 

「あっ、幻くん、おはよう。あれ? その子は?」

「おはよう、幻くん。あっ、かわいい。」

「……おはよう、幻。あんた隣の子は誰よ?」

 

と早速クラスの女子(なのはたち)に見つかりました。

 

「あ~、おはよう。この子は、以前話した俺の親戚で今は家族の1人の朧だ。『朧、話を合わせてくれ。』」

「『うん』……朧、よろしく。」

3人「よろしくね。」

 

朧はいつものように無表情&片言で挨拶をしたが、3人は特に気にすることもなく笑顔で挨拶を返していた。その後、なのはたちと朧は学校に着くまで4人で話をしていた。

3人は朧のことを淋しくて幻について来たという形で理解したらしく、特に彼女のことについて幻に聞いてこなかった。

 

「じゃあね、朧ちゃんまたね。」

「気をつけてお家まで帰るんだよ。」

「うん、また。」

 

そして、幻たちと朧は校門の少し前で別れた。といっても朧はこの後忍術で姿を消して幻の近くにいたみたいだったが……

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

その後、教室に近づくと中がやけに騒がしかった。

 

「……なんかやけに賑やかだな。」

 

そう呟きながら、幻たちが教室に入ると、1人の男子が騒いでいた。

 

「!! やぁ、今日も美しいね! なのは、すずか、アリサ。一緒のクラスじゃないのが、悲しいよ。」

 

その男子は、なのはたちに気づくと笑顔で挨拶?をしてきた。

 

……なんだ、こいつ?

 

3人「(うわ、最悪だ。)」

 

だが、問題はそこではなく、なのはたちの顔があからさまに嫌そうなのと、彼の容姿が明らかに異常な点であった。彼の顔は小学生とは思えないくらいに整っており(いわゆるイケメン)、加えて銀髪にオッドアイという奇妙な出で立ちをしていた。

 

「(銀髪で右目が黒、左目が金……こいつ、何人? って、あれ? なんか、こういう話を以前どこかで聞いたような。)」

 

彼の姿を見た幻が不思議に思っていると

 

「『あっ! 幻くん、あの人って神が言ってた人じゃない?』」

「『え?……ああ!! そういやそんなこと言ってたな。外見をいじった転生者がいるって。それが』」

「『あの人ですか。』」

 

と幻たちが納得していると、突然銀髪くんが幻の方を睨み

 

「おい、お前、一体何の権利があって、なのはたちに近づいてるんだ?!」

 

いきなり怒鳴ってきた。

 

「……は? 何で俺? お前いきなり何? 馬鹿じゃないの?」

 

……あっ、つい本音が。

 

「なに~ふざけんな!」

 

幻の言葉に怒った銀髪くんは、幻に殴りかかってきた……が

 

銀髪→ぶん!

幻→ひょいっ

銀髪→ぶん!

幻→ひょいっ

 

幻は銀髪くんの攻撃を余裕でかわしていた。そして、先に体力が尽きたのは銀髪くんの方だった。

 

「(こんな力任せの攻撃、当たる方がおかしいだろ。)」

「ハァ、ハァ、き、今日はこのくらいで勘弁してやるよ。乙女の前で血みどろな戦いは駄目だしな!」

 

と言って完全に息の上がった銀髪くんは足早に隣のクラスへと戻っていった。

銀髪くんがいなくなった途端、クラスはいつもの雰囲気に戻った。そして、なのはたちはうれしそうに幻に礼を言ってきた。

 

「助かったよ、幻くん。ありがとう。」

「ほんとに助かった。ありがとなの、幻くん。」

「何であいつがいるのよ? 朝から最悪だわ。」

「……バニングス、そこまで言うか。ってか、あいつ誰よ?」

「神城 勇気。あんたの来る少し前に転校してきた奴よ。なんか妙に馴れ馴れしいのよね。」

 

アリサが文句を言うと、今までおとなしくしていた他の女子たちも次々に彼の悪口を言い始めた。

 

「あの人、なんか目線がいやらしいし。」

「それにすぐに頭撫でようとするし。」

「俺なんか女子と話してただけで睨まれたし。」

 

なのはたち女子だけでなく、男子からも完璧に嫌われてる銀髪くんこと、神城 勇気。しかも彼は、自分が嫌われていることに全く気付いていないらしい。

 

「『……最低ですね。』」

「『……仕留める?』」

「『まぁまぁ、雪羅ちゃん、朧ちゃん。落ち着いてよ。』」

 

初対面であるはずの幻の家族からも低評価である。一応、月影がフォローを

 

「『ああいう人は、どうせ誰からも相手にされないんだから。』」

 

……全然していなかった。

幻は溜息を吐きながら、呆れ気味に言った。

 

「とりあえず面倒な奴だってことはよく分かった。『……そういや、神がハーレム作りたい奴がいるとか言ってたな。』」

 

と、全員と会話(と念話)をしていると始業のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。こうしてまた今日も退屈な授業と安らかな睡眠を繰り返す1日が始まった。

 

 

そして、その日の放課後に事件の始まりとも言える出来事が起こった。

 

 

続く。




さてさて、なんかどこかで見たことのある少年が出てきました。
第1話で神が言ってたもう1人の転生者です。
では、彼の紹介を簡単に……(能力や使用武器は、まだ秘密です。すいません)

神城 勇気
・転生者
・外見:イケメン・銀髪・オッドアイ(右目:黒、左目:金)
・前世で交通事故で亡くなった後、転生した。彼はちゃんと神からこの世界の予備知識本を渡されていたので”リリカルなのは”についてある程度の知識を持っている。また、自分はこの世界の主人公で全ての女子は自分に惚れていると思っている。

こんな感じの設定にします。

では、また次回!! 次は、魔王誕生のお話です。

いてっ、ちょっ、なのはさん?!石を投げないで?!
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