呪怨の刀使いOUTSIDE 天霊家の日常   作:紅 星鎖

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え? なんで妹の話書き始めたし?という意見は盛大にスル―したい星鎖です。
本作は100%の悪ふざけで書いています。
天霊家の妹ちゃんを中心とした日常パートをお楽しみください。
ご意見、感想、評価等お待ちしています。


一話 私の一日

※念のためもう一度。本作はGE2RBbefore 呪怨の刀使いの番外です。

主に天霊家の日常について描きます。

そして主人公は斬騎くんではなく、妹ちゃんです。

 

「んじゃーいってきまーす」

「はい、いってらっしゃい。兄さん」

 

午前六時。

本日も兄さんはゴッドイーターとしての訓練に行きます。

荒廃したこの時代、楽して稼げる仕事はなく、命懸けの仕事も存在します。

その中で最も死亡率が高い仕事がゴッドイーター。

人類を追い詰め、今なお全世界で猛威を振るう荒ぶる神々ーーアラガミとの戦闘が彼らの主な仕事です。

かく言う兄さんもその一人。

新型のゴッドイーターとしてここ、極東にある極東支部に勤めています。

 

「さて、では私も仕事に行きますかね」

 

私の仕事は料理店『Bace Of Savior』のお手伝いです。

ここは店の人の半分ぐらいがゴッドイーターだという奇妙なお店です。

店長さんは頭はアレですが、料理の味は絶品で、どうやってかは知らないけど携帯用レーションを何種類か合わせて味を整えたものが絶品カレーになったりします。

チーフはそんな店長さんをフォローしつつ、料理店の料理と接客以外に関する全ての仕事を一手に引き受けています。

口は悪いけど良い人です。

ただ兄さんに似てすごく鈍感ですが。

店長さんの気持ちに全く気づいていませんが。

 

「おはようございます。店長さん、チーフ」

「おっはよー、 ゆーちゃん! 今日もよろしくね」

「あぁ。おはよう、ユメ。今日は近くでユノのライブがあるから忙しくなるぞ。気を引き締めろ」

「そうなんですか。頑張ります」

 

ユノさんのライブか……。行きたかったなぁ。

………いや、仕事しなくては。

 

「天李(てんり)、お前はこんなとこで油売ってないでさっさと仕込みに入れ」

「わ、わかってるよぅ、ロロ。じゃゆーちゃん、また後でね」

「はい」

 

さて、今日もお仕事頑張りますか。

 

 

 

 

 

「八番テーブル、お冷二つ。あと二番テーブル、店長の気まぐれランチ一つ。お願いします」

「はいなー。とりあえずお冷二つ〜」

 

午後一時。お昼時のピークです。

店内はユノファンの皆さんで溢れています。

 

「すいませーん、オーダーお願いしまーす」

「はい、今行きます」

 

今の時間の接客は私を含めて四人です。

厨房は店長と店のマスコットであるアリスちゃん(13)です。

因みにアリスという名前の人はここには二人いるので基本的に年下の方はアリスちゃん、年上の方はアリスさんで分けています。

厨房はアリスちゃん、接客はアリスさん(20)です。

 

「アリスさん、五番テーブルお願いします」

「了解ですわ」

 

「お会計は4000fcになります。

……はい、お釣り1000fcのお返しです。

ありがとうございました。またのご来店をお待ちしてます」

 

チーフは基本的にレジ打ちです。

普段の口調とは打って変わって丁寧な口調になります。

ただ、食い逃げには厳しいです。

前にガラの悪いお客さんが堂々と食い逃げしようとした時、グーで殴ってチョキで目潰ししてパーで店外まで吹き飛ばしていました。

流石はゴッドイーター。

そんなことを思いつつ、やっとお客さんを捌ききるとチーフが何やら言い出しました。

 

「天李、アリス。食材がそろそろ限界だろ? 誰か買いに行かせろ」

「………うん。確かに色々足りないかも。

んじゃー、ゆーちゃん。お願いできる?」

「はい、それでは行ってきますね」

 

休憩という言葉を忘却の彼方に吹っ飛ばして足りなくなった材料を買いに行きます。

 

 

 

 

「よう、嬢ちゃん。その手に持ってる食いもん。俺たちに恵んでくんねぇか?」

「お断りします」

 

買い物帰り、やはり絡まれました。

だから嫌なんです。私が行くと面倒なことにこういう連中が出てきますから。

 

「そんなこと言わずによぉ〜。一つくらいいいだろぉ?」

「お断りです。これは料理店で使う食材なので。

ではこれで」

「逃げられると思ってんのか?あぁン?」

 

うわぁ、分かってたけどウゼェですね。この人たち。

 

「怪我したくなかったらさっさと立ち去ることを推奨しますが」

「ほざけ!」

 

モヒカン頭の男が殴りかかってきましたが私はその腕をとって、足を引っ掛け一回転。

モヒカン男を地面に叩きつけます。

師匠曰く、地面は強力な武器になるそうです。

 

「バカ、こんな小娘一人に何やられてんだ? 今度は全員で叩け!」

 

チャラ男が取り巻きたちに命令してます。

最初の一人で技量の差を分かっていただけたら良かったのですが。

あいにく、この人たちは相当な馬鹿だったみたいですね。

 

「死なない程度に手加減はします。どうぞ頑張ってみてください………無駄でしょうけど」

 

向かってきた一人目の大振りのパンチを躱して懐へ、そのまま鳩尾にブローを叩き込みます。

二人目と三人目の同時攻撃も躱して後ろへ、首を打って気絶させます。

これで後はリーダー格らしきチャラ男だけです。

 

「く、この小娘がぁ!」

「私はあなたたち程度であれば簡単に殺すことが出来ます」

 

向かってきたチャラ男の足を払ってひっくり返すとその喉元で手刀を寸止めします。

 

「それでもまだやると言うのなら、今度は生きてきたことを後悔するような殺し方で、確実に苦しみながら死ぬ未来をあげましょう」

「ひっ⁉︎ ご、ごめんなさい……」

 

やれやれ、ようやく解決ですか。

無駄に時間を取られてしまいました。

私は袋を持つと、駆け足で店に戻ります。その後何とか間に合いましたが、チーフに怒られてしまいました。

………やっぱさっきの連中、気絶じゃなくて半殺しにするべきでしたね。

 

 

 

 

 

「お疲れ〜みんな。今日はありがとー」

「全く、アラガミと戦うより面倒だったぜ」

「ふくたいちょーは会計しかやってないでしょ……。わたしはアホ…もとい、たいちょーのフォローをしてたんだよ……?」

「悪りぃな、アリス。こればっかりは適材適所だ。

お前とユメ以外じゃ天李の子守…じゃなくて奇行…でもなく、行動を止められないからな」

「ねぇ、ロロ? 今子守とか奇行とか……」

「言ってない」

「ところで何で私まで店長の子守役に抜擢されているんですか?」

「今ゆーちゃん、子守って! 子守ってゆった‼︎」

「それはな、ユメ、お前が常識力があって尚且つ、天李に勝てそうな奴だからさ」

「スルー? ねぇ、私スルー? 泣くよ? 泣いちゃうよ」

「泣くなよウゼェ」

 

店長が泣きそう。

私とアリスちゃんはチーフを睨むと面倒くさそうに店長を慰めます。

 

「ほら、泣くな。今のはアレだ。ジョークだ。

天李に泣かれるとこっちも悲しくなるから、泣くなよ」

「ぐすん。ホント?」

「ホント、ホント。お前は泣き顔よりも笑顔が似合う」

「ぐす。だったら泣かない」

 

店長は涙を拭うと、いつもの調子に戻ってきた。

 

「……さて、それじゃ、今日はこれにて解散。

また明日も頑張ろーね!」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

 

 

 

 

午後七時、帰宅。

今日も、一日頑張りました。

正直、疲れますがこれも天霊家の生活費のため。兄さんが働くようになったとはいえ、生活が楽になるわけではないので。

 

「では、夕飯を…」

「ただいまー」

「……二人分作りますか」

 

兄さんが帰ってきました。やはり連絡等、一切なく。

 

「お帰りなさい、兄さん。でも帰って来るなら連絡の一つも入れたらどうですか?」

「いやーごめんごめん。訓練が意外と早く終わって明日から実地訓練になるみたいでさ、家に帰って英気を養っておけって」

「ちっ」

「今、舌打ち…「してません。ところで夕飯は何が?」…何でもいいよ」

「ちっ」

「あれ?今度こそ舌打ち…「してません。ではロールキャベツ(モドキ)にしますね」…はい」

 

はぁ、兄さんはやっぱり手がかかりますね。

 




次の話はキャラの紹介にしようと思います。
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