SI -Second Irregular-   作:リンク切り

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ポニーテールとドリル編
プロローグはハイスピードで。


 

 

 

 

 

ハイスピード学園ラブコメ、インフィニット・ストラトス。

通称ISは、日本の人気ラノベタイトルだ。

 

女性しか動かせないはずのISを動かしてしまった主人公、織斑一夏がハーレムしたりバトルを繰り広げたりハーレムしたりハーレムしたりする話である。

 

基本的にハーレムしかしていないような気がするが、気のせいだと思う。

思いたい。

・・・・・いや、気のせいじゃないな。

これだけ説明すれば、なんとなくわかってくれると思う。

わかってくれ。

 

 

 

 

 

 

で、だ。

 

何故そんな説明をしたかというと・・・・

 

 

 

「へえ、流石は世界で唯一ISについて学べる学校、か。力入ってるぜ。」

 

IS学園の門前で、ボソボソと呟いた男がいた。

この男、というか俺は、今日からこの学校へと入学が決まっている。

簡単に言えば、2人目の例外だ。

 

「ちょっと遅れたが、まあなんとかなるだろ。」

 

 

さて。

 

どうして俺がこんな所に入学するのかはひとまず置いておくとして。

 

とりあえずまずは自己紹介から始めようか。

 

俺の名前は乃至(ないし) 漣夏(れんげ)という。

 

 

そうだな、俺の特徴を挙げるとすれば、まず最初に天才肌だろう。

小さい頃から何でもできるし、なんでもできた。

ゲームや試合など、たった一つの敗北さえ経験したことはない。

ただそのせいで、どうしてもこの世界が退屈でたまらなかった。

 

つまらない。

ただそれだけ。

 

 

 

 

 

 

だが、俺はそんなある日、神様に出会った。

経緯?

そんな事どうでもいい。

重要なのはその結果と結末だ。

 

ただ、最近人気な死んでからの転生、という訳ではは無かった。

俺はまだ死んではいない。

死ぬほど退屈だった、という点ではある意味死んだ人間のようだったのかもしれないが。

 

神様は言った。

「この世界で生きていきたいか?」

「No」

「転生してみる気はないかい?」

「Yes」

 

 

とこんな感じで一悶着。

 

 

「お前を転移させるにあったって決めなければならないことがいくつかある。」

「そうか、じゃあ適当に決めてくれ。」

「ううむ・・・・それでいいのか?」

「ああいいぜ。」

「そうか。では、お前に行ってもらう世界は、そうだな。ISの世界、でいいか?」

「インフィニット・ストラトス、だっけか?」

「うむ、知っているなら丁度いい。ここで決まりでいいか?」

「ああ。」

「この世界となると、男はISを動かすことができない。女にでもなるつもりか?」

「冗談、どうにかしてこのままISを動かせる体にしてくれ。」

「わかった。他に要望はあるか?」

「そうだな・・・・」

 

 

 

 

とりあえず俺が思いついたのは以下の二つだ。

 

専用機を用意してもらうこと。

原作勢と同年代の年に転生すること。

 

これさえあれば他は体一つあればなんとか出来るだろう。

 

 

 

 

「わかった。その程度でいいのか?」

「ああ。」

「ふむ、最近は色々と無駄に能力を詰め込むのが流行りなんだが・・・・・」

「そんなものは知らん。いいから早くしろ。」

「ううむ。後悔しても知らんぞ?・・・・では、これからお前を送り込む。」

「ああ、世話になったな神様。」

 

 

 

 

 

 

そして、転生してからの話だ。

目が覚めたのは、ありふれた住宅地の一角にある一軒家だった。

右腕に黒の、左腕に白のブレスレッドが付いていたため、これが恐らくISなのだろう。多分。

俺の戸籍も存在しているようだった。

ただ家族は、両親共に交通事故によって死んだことになっていて更に親戚も全くいない。

祖父祖母ももうこの世を去っているそうだ。

親戚が全くいないとかどういう家系だよ。

身寄りのなくなった子供は孤児院か何かに入れられる。

だが、俺の場合は少し事情が違った。

 

この世界で目が覚めて、3日目。

俺が通っていたらしい中学校から招集がかかった。

卒業後の時期なのに呼び出されるとは何事かと思って行ってみれば、全国の全男子生徒が強制参加のIS適性検査だそうな。

IS適性検査っていうのは、その名の通りIS適性があるかどうかの検査みたいだ。

IS学園から持ってきた訓練機に、全校生徒が1人ずつ手を当てていく単純作業だ。

発端は例のごとく某男性操縦者君がISを起動したことによってのことだ。

 

そして勿論、俺の番でISは起動した。

適正ランクはC。

そこまで高いわけでもないのだが、男が動かしたとなれば無視することなどできない。

というかランクCって。微妙すぎるだろ。

 

こうして2人目の男性操縦者が誕生したってわけだ。

結局俺は孤児院ではなく、IS学園へと入学することになった。

IS学園は全寮制だからな。

 

そして翌日。

どこから聞きつけたのか、俺の家の前には人が大勢押し寄せていた。

まあ、それも仕方のないことだろう。

今この世界は女尊男卑。

そのパワーバランスが崩れるかもしれないのだ。

男共はこの事実に食いつくだろう。

 

しかし、これはさすがに迷惑すぎる。

俺は集まってきた人たちに一言物申すため、玄関のドアを開けた。

 

「出てきました!彼が、2人目の男性操縦者であり・・・・」

「是非、我々の国の支援を!」

「インタビューをさせてください!」

 

今朝からずっとこんな調子なんだ。

流石に勘弁してほしい。

 

「うっわ。こんなにいるのか、ちょっと予想外。」

 

何か発言をするのかと、こちらにカメラを向けたりマイクをよこしたりメモの用意をしたりと多種多様な反応を見せてくれる。

まるで菓子に群がる蟻の大群のようだ。

 

「不法侵入・・・・・家宅侵入罪って、聞いたことくらいあるだろ。家主が了承していないのに庭に上がりこむのは、明確な法律に違反する行為だ。お前らも問題は起こしたくないだろ、ちょっと大人しくなれよ。」

 

俺がいえばたじろく観衆。

観衆っていうかね、野次馬っていうか。

 

「ま、冗談だ。これ以上騒がないなら、な。要件があるやつは聞いてやるからここへ一列に並べ。順番に並ぶだとか、こんなの子供でも出来ることだろ。お前たちは幼少時代、何を学んできたんだ。」

 

悪態をつきながら話す準備だけはする。

前の世界ではこんなに持ち上げられることはなかったからな。

むしろ疎まれていた節があった。

 

 

 

 

 

「・・・・ですので、我が社は品質、性能、そして何よりも見た目にこだわっていて、漣夏くんにも気に入ってもらえるt「話はそれで終わりか?おかえりはあちらだ。俺は実験動物になるつもりは無いからな。次、いいぞ。」

 

俺は何回目かになる勧誘を適当にあしらう。

何回言ってもわかんないんだよな、こいつらは。

 

「待ってください!話はまだ・・・・・」

「やっと順番が回ってきました!」

 

先ほどの勧誘してきた男を押しのけ、目の前へと躍り出たのはカメラを持った男を引き連れる女性アナウンサーだった。

 

「カメラ回して!送れてる?」

「大丈夫です、いつでも行けます!」

「じゃあ漣夏くん、これからキャスターの声が聞こえるから、質問が来たら答えてね。」

 

慌しく渡されたのは、どこにでもありそうなイヤホンだ。

片耳だけにつけるタイプのようで、左耳に押し込む。

 

「これは全国生放送だから、くれぐれも言葉には気をつけてね。」

 

『ここで速報です。昨日報道された、2人目の男性操縦者のインタビューに成功したようです。現場の瀬戸さん?』

 

イヤホンから聞こえてくる女性の声。

なるほど、こういう感じで放映しているのか。

 

「はーい!こちら、男性操縦者の乃至(ないし) 漣夏(れんげ)くんです。織斑一夏くんに続いて、2人目の男でISを動かしたことで話題になっている男の子です。早速だけど、ISを動かした時どう感じた?」

「それは・・・・・・」

 

 

 

 

「あー、疲れた。」

 

家の前に集まっていた人を全て捌き、気がつけば昼頃になっていた。

朝から昼までこんなことをすれば俺でも流石に疲れる。

だが、こう有名になるのもたまには悪くはないな。

 

「乃至 漣夏だな?」

「ん?」

 

顔をあげてみれば、黒いスーツに身を包んだ良く知る顔が。

 

世界第一位(ブリュンヒルデ)様か。お初にお目にかかるな。」

「話があるんだが、これから大丈夫か?」

「・・・・ん?話だと?」

 

 

 

 

俺達は場所を変え、ファミリーレストランに来ていた。

そういえば群衆を捌くのに必死で、朝から何も食べてなかったからな。

 

「時間を取らせてしまってすまないな。」

「こっちは気にしないぜ。それくらい、かなりの大事になってるんだろ?」

「まあな。お前()()のおかげでこちら側は大変だ。」

「それは悪かったな、ブリュンヒルデさま!」

 

物語の登場人物に会えたからか、気持ちが昂りケラケラと笑いが込み上げる。

本当にISの世界なんだな、ここは・・・・・

 

「その呼び方はあまり好きではないのだが。」

「そうかいそうかい、世界第1位さんよ。」

「・・・・・・今は好きに呼べばいい。」

「了解。さて、そろそろ本題に入ってもらいたいんだが?」

「こちらとしてもそのつもりだ。」

 

「こちら、コーヒーと緑茶、三種盛りフライドポテトに炒飯セットでございます。」

 

店員は、コーヒーを織斑千冬側へと置き、残りを全て俺側のテーブルへと置いた。

まあ、あれだ。さっきも言った通り朝飯抜きだったから腹ペコなんだ。

 

「ごゆっくりどうぞ。」

 

自分の目の前に置かれたコップを持ち、口へ運ぶ。

一口だけ口へ含み、コップを置いて問いかける。

 

「・・・・・で、どうなんだ?」

「悪くない。」

 

ブリュンヒルデが話したのは、IS学園への入学についてだった。料理の味の感想ではない。

入学すれば今朝のような勧誘がされなくなるだとか、まあそう言う話だ。

IS学園の規定で、入学すれば学内以外の所属から外れることになるらしい。

色々と面倒事を避けて通れるぞ、って事だな。

それに、親族がいない俺にとっては働かなくとも最低限の生活のできるIS学園に行かないという選択肢はないと言う考えだろう。

 

ま、この為にこの世界に来たわけだから、絶対に断ったりはしないけどな。

 

「それは了承と言う形で受け取ってもいいんだな?」

「ああいいぜ、その解釈で間違いない。」

「わかった。今日からお前もIS学園の新入生だ。学園に入る前に厄介事は起こすなよ。」

 

俺の事をなんだと思っているのだろうか。

 

「少なくとも、入学するまでは大人しくしているつもりだ。」

「入学後も大人しければ、こちらとしては楽なんだがな。」

「ISに関われば、嫌でも厄介事は起きてしまうもんだ。それに、男となれば尚更だ。そうだろ?」

 

あ、このポテト美味しい。

 

「確かにそうだが・・・・・これからのことを思うと気が重い。」

「色々と大変みたいだな。ほら、これなかなかいけるぞ?」

「ふむ・・・・・確かにいいな。店員、これと同じものをもう一つ頼む。」

 

このフライドポテト、なかなかにお気に召したようだ。

ちなみに、このファミリーレストランでの人気メニューの一つらしい。

 

 

「これが参考書だ。目を通しておけ。流石に入学までに覚えろとまでは言わないが、早めに覚えておいた方がいい。」

 

どすん、と机の上に置かれたのは、厚さが広辞苑程ある教本だった。

確かにこれはでかい。こんなに何が書かれてるんだ。

 

「いや、入学までには覚えるさ。」

「ああ、そう言えば言ってなかったか?IS学園の入学は明後日だ。」

 

・・・・・・何?

 

 

そして冒頭。

IS学園の門前で佇んでいるという訳である。

 

 

 

 

 

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