SI -Second Irregular-   作:リンク切り

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今回は2話分ほどの文字数になってしまっています。
書いてて楽しくなりました。


氷砂糖

 

 

「2組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから!」

 

凰鈴音の登場により、ざわめく1組。

 

「鈴?お前鈴か!?うわっ、なんだその酷いくま・・・・・・」

「そうよ。中国の代表候補生、凰鈴音!」

 

腕を腰に当て、高らかに名乗るツインテール。

俺達についてきたのに先に扉の前に立たれたら入れないだろ。

 

「入れないから、ちょっとどいてくれ。」

「あ、ごめん。」

 

俺と苹果を教室に入れるため、1回退いてくれる。

その後ビシッと人差し指を一夏へと伸ばし指さす。

 

「今日は危機感のないアンタに、宣戦布告に来てあげたってわけよ!」

 

「あれが2組の転入生?」

「ちっちゃくて可愛い!」

「中国の代表候補生って話だけど・・・・・」

「漣夏君来たわよ!」

「かなりんも。おはよー!」

「おはよう。」

 

俺と苹果に挨拶をしてくれるクラスメイトに手を振って返しながら、ツインテールへと聞く。

 

「クラス代表になんていつなったんだよ。」

「一旦職員室に寄ったでしょ?あの時にやってくれないかって頼まれたの。代表候補生がクラス代表なら百人力だ、ってね。」

「いやでも、もう決定してたんじゃなかったのか?」

「それが、クラスメイトが1人に面倒事を押し付けるような感じで決まったんだって。だから先生もクラス代表の書類は作ったはいいけどまだ提出してなかったみたいで、出来るなら変わって欲しいって言われたの。」

「ふーん、そうか。」

「アンタから聞いてきたのに何よ、その素っ気ない感じ。」

「書いてる途中にちょっとした矛盾に気付いてな。これはその辻褄(つじつま)合わせってやつだ。」

「急に何の話?」

「気にするなツインテール。」

 

「鈴、お前・・・・」

「あっ」

「何かっこつけてるんだ?全然似合わないぞ。」

「な、なんてこと言うのよ、アンタはー!?」

 

そうは言うが、俺も一夏の意見に全面的に賛成する。

お前はいじられ役が型にはまっていると思うぜ。

すると黒い修羅がツインテール越しに現れた。

 

「回避だツインテール!」

「え?・・・・あいったぁ・・・・・・」

 

スパーンという音と共に、ツインテールに無慈悲の出席簿アタックが振るわれた。

 

「ちょっと!何すんのよ!あっ・・・・」

「そろそろショートホームルームの時間だぞ。」

「ち、千冬さん・・・・・」

「学校では織斑先生と呼べ。そこに立っていると通行の邪魔だ。さっさと自分のクラスへ戻れ。」

「す、すいません。」

 

織斑千冬が来てから、クラスメイトたちもざわめいていたのが一変。

全員が全員、静かに席へ着く。

 

「また後で来るからね。逃げないでよ、一夏!」

「早く戻れ。」

「はいっ!」

「あいつが代表候補生?それに、漣夏と知り合いなのか?」

 

織斑千冬に言われ、尻尾を巻いて逃げ帰る凰鈴音。

セリフといい行動といい、なんだか安い劇の下っ端みたいだったな。

 

「お前達も聞いたように、2組に編入生が入った。中国の代表候補生の凰鈴音だ。あいつが自薦してクラス代表が決定したそうだ。今度のクラス対抗戦、面白くなりそうだな、織斑?」

「は、はい・・・・・・」

 

 

 

 

 

「漣夏はいつ鈴と知り合いになったんだ?」

「そうだな、昨日の夕方頃か?」

「昨日?それって、俺のパーティーがあった後か?」

「俺のパーティーって。あの時一回抜けただろ?その時に。昨日言った拾い物って言うのが凰鈴音(あいつ)だ。」

「そうだったのか・・・・・」

 

お昼休み。この時間の休憩は、食事の時間も兼ねてかなり長くとってある。

食堂に行くと結構な列ができてるからな。

その分お弁当を持ってきている生徒は、休憩時間を有効に使うことが出来る。

1組の生徒は大体食堂に行くみたいだけどな。

 

「待ってたわよ、一夏!」

 

朝の授業前の時と同じように、指を一夏へと突きつけるツインテール。

 

「そんな所で道塞いでると、周りの迷惑だろ。」

「わ、わかってるわよ、そんなの!」

 

慌てて俺達と同じように列に並ぶツインテール。

一夏が言うように、確かにこんな西部劇のような派手な登場は凰鈴音らしくない。

久しぶりに一夏と会えて舞い上がっているのか?

 

「それにしても、びっくりしたぜ。お前が2組の転校生だったんだな。」

「あたしの方こそびっくりしたわよ。何でアンタがIS学園なんかに入ってるの?」

「色々あってな・・・・・その話は席に着けてからにしようぜ。それより、こっちに戻ってくるなら連絡くらいしてくれたら良かったのに。」

「そんな事したら、劇的な再会が台無しになっちゃうじゃない。」

 

なるほど。()()()再会、ね。

それも一夏の容赦ない一言と織斑千冬の無慈悲な一撃のせいで結局台無しにはなったが。

織斑姉弟は、空気の読めない雰囲気ブレイカーな所があるからな。

特にこのとんちんかんは。

 

「なあ。お前って、まだ千冬姉の事苦手なのか?」

「そ、そんな事無いわよ。ちょっと、その。得意じゃないだけで・・・・・」

「それを苦手って言うんだろ。」

「煩いわね。」

 

列も段々と前へ進み、俺達の番になる。

一夏達は買っていた食券を出したが、俺は口頭で伝える。

俺だけは券売機で券を買えないからだ。

 

「カレーライスを甘口と中辛と辛口ひと皿ずつと、ラーメンの塩と味噌を1つずつ。それとステーキも1枚欲しいかな。あとサイドメニューのサラダあえに味噌汁は今日は1杯でいい。あと緑茶な。頼んだ。」

「あいよ。いつもよく食べるねえ。」

 

「相っ変わらず凄い量ね。」

「食べ盛りだからな。」

「これってそういうレベル?」

「でも今日は昼までに実技練習がなかったから、漣夏にしては若干少なめな方だと思うぞ。」

「化け物ねアンタ。」

「失礼な奴だな。お前もあっち側の人間か。」

「あっち側?」

「俺が元いた世界のーっとっと。これはまだ秘密だったな。忘れてくれ。」

「何よそれ。馬鹿なの?」

「おいツインテール。次同じ言葉俺に言ったら本当にぶっ殺すからな。」

「こわ・・・・・急に何なのよ、野蛮ね。」

「漣夏が言うと冗談に聞こえないから。」

「そうか?じゃあもう冗談しか言わない。」

「それは極端過ぎよ。」

 

一夏がちらっと食券を見る。

一夏と篠ノ之箒は日替わり、ツインテールはラーメンだった。

他にも苹果や鷹月静寐、布仏本音たちが付いてきていたが、食券がごっちゃになってどれが誰のかがわからなくなっていた。

 

「鈴はラーメンか。お前も相変わらず、ラーメン好きなんだな。」

「そりゃあ好みなんてそうそう変わるもんじゃないでしょ。」

「そうだな。・・・・・ちょうど丸一年ぶりになるのか。元気にしてたか?」

「元気にしてたわよ。アンタも、たまには怪我病気しなさいよね。」

「どういう希望だよ、そりゃあ。」

 

一夏とツインテールが久しぶりに昔の話に花を咲かせている間、話に入れない組はこっちで別のことを話していた。

俺に話しかけてきたのは谷本癒子。

一夏の右隣の席で、とても外交的な明るい性格をしている。

主要キャラ以外で最初に一夏に自分から話しかけたような気もする。

 

「ねえ漣夏くん、2組の転校生の子と織斑くんってなにか関係があるの?」

「あのツインテールの名前は凰鈴音だ。確か、一夏とは幼なじみだとか。」

(ふぁん)さん?そういえば中国の人だっけ。日本語が流暢だから忘れてたよ。」

「幼なじみ?そんな訳ない。一夏の幼なじみは私の筈だ・・・・・」

「生まれはどっちか知らないが、日本での生活も長かったみたいだからな。ここ一年程中国に戻ってたみたいだが。」

「へぇ、随分と詳しいんだね。」

「まあ、ルームメイトだからな。」

「「「ルームメイト!?」」」

「うわっ、どうしたお前ら急に。」

「で、でも、漣夏くんのルームメイトってかなりんじゃなかったっけ・・・・・?」

 

一夏と凰鈴音以外の全員の視線が、苹果へと突き刺さる。

苹果は慌て、俺に目線を合わせてくる。

別に言ってもいいぞ。

 

「えっと、私は漣夏くんと相部屋のままで・・・・・鈴ちゃんと3人で同じ部屋に住むことになって。」

「え?それじゃあ、漣夏くんって、女の子2人と同棲してるの!?」

「同棲って言い方はやめろ。寮の相部屋なだけだ。」

「聞いてませんわよ、漣夏さん!!」

「そりゃあ今初めて言ったしな。それに、どっちかと言うと相部屋っていうか居候だし。」

「誰が居候よ、誰がっ!」

 

がるる、と俺に噛み付いてくるツインテール。

絶対に勘違いはされたくないから一応言っておくが、本当に噛んできた訳ではない。

お前は一夏と話してるんだからこっちの話に入ってくるなよ。

一夏も、ツインテールの元気な様子に苦笑いしている。

 

「でも、私たちと同じでベッドは2つだよね?どうやって寝てるの?」

「昨日は俺とツインテールが同じb「わーっ!!ほら!!!そろそろあたし達の番が来るわよ!!!!準備しないと!!!」

 

慌てて両手をバタバタさせて誤魔化すツインテール。

流石に誤魔化し方があからさま過ぎるだろ。

ツインテールの言う通り、もうすぐカウンターだ。

この食堂、券売機で券を買って、最初のカウンターでその券を渡し、次のカウンターで受け取るシステムになっている。

 

「はい、豚骨ラーメンね。」

「ありがとう。」

「あそこの席空いてるわね。早く行くわよ」

「待ってくれ。まだ俺のは来てないから。」

「はい、日替わりね。」

「あ、ありがとうございます。」

 

ツインテールと一夏が、お盆に乗ったご飯を受け取る。

 

「カレーから緑茶までが乃至君かい?」

「そうだ。いつもみたいに重ねてくれ。」

「任せときなさい。」

 

食堂のおばさんは気合を入れ、食器を積みだす。

お盆の上にカレー2皿を乗せ、その上にお盆、その上にラーメン2つ、その上にお盆、その上にカレーと味噌汁、そして緑茶、その上のお盆にステーキが積まれる。

 

「何でアンタの食事は、まず積み木から始まるのよ。」

「その次はバランスゲームだよな。」

「そしてその後は大食いね。」

「言いたい放題だなお前ら。」

 

その通りだが。

一番下のお盆を掴み、上のお盆が落ちないように動かす。

 

「危なっかしいわね。」

「いつものことだから大丈夫だろ。」

 

 

先に食事を貰った一夏たちが、空いている机を見つけて座る。

俺は、一夏とツインテールが座った机の隣にお盆を置いた。

 

「あれ?漣夏はこっちに座らないのか?」

「久々に再会したんだろ?積もる話もあるだろ。俺達はこっちで食べるからさ。」

「いや、俺は漣夏がいても気にしないけど?」

「いいから俺の言う通りにしとけこの唐変木。」

「何だよ急に・・・・・」

 

お前は隣にいる不機嫌を剥き出しにしたツインテールの顔が見えないのか。

いや、まあ見えないんだろうな。

こんな感じになるにはわかってはいたが。

 

「苹果。こっちおいで。」

「ありがとう。」

 

苹果を中側にいれ、俺も席に座る。

一夏と違い空気の読める俺のクラスメイト達は、全員俺の座ったテーブルへと流れてくる。

こんな人数を1つのテーブルに押し込むと窮屈だな。

ちなみに、左から篠ノ之箒、鷹月静寐、谷本癒子、布仏本音、苹果、そして俺、最後にセシリア・オルコットの順だ。

俺の、塔のように積まれた食器が中心に置かれて異様な雰囲気を出している。

 

「漣夏さんの隣、死守しましたわうぇへへへへへh」

「煩い。」

 

バシッとおでこを軽く(はた)くと頬を赤らめて押し黙る。

これはこれで扱いやすいのかもしれない。

ツインテールが別のテーブルに行ったことで、ここぞとばかりに聞いてくる谷本癒子。

 

「そう言えば、結局ベッドはどうしたの?」

「ああ、それな。昨日は俺とツインテールが同じベッドで寝ることで乗り切ったな。」

「「「同じベッド!?」」」

「ち、ちょっと!何教えてんのよ!!」

「ほら、お前らが大きい声出すから聞こえちゃっただろ?」

「同じベッドが何だって?」

 

ここでまさかの一夏がファインプレー。

初めて空気が読めないのがいい方向へと左右した。

 

「な、何でもないわよ、別に・・・・・そ、ソウダ、弾ハ元気ニシテル?」

「え?ああ。元気だったぜ。それより、なんで急に棒読みになったんだよ?」

「な、何でもないわよ・・・・・!」

 

焦ったツインテールは自分の元いた席へと戻った。

それだけ一夏には知られたくないって事だろう。

 

「同じベッドで寝てたって、まさか漣夏さんの人間枕を!?」

「お前は俺の考えていた行動の2つほど斜め上をいってるな。」

「セシリアだから仕方ないよねー。」

 

セシリア・オルコットは、クラスの中でもこんな扱いになっている。

残念美人とはこの事か。

 

「褒められるのは、悪い気はしませんわね。」

「超ポジティブなのかただのアホなのか。」

「アホだろ。」

「そうだよねー。」

 

最早誰なんだお前は。

こいつにセシリア・オルコットの原形はもう無い。

 

「漣夏さん。端っこの私はもう少しで椅子から落ちそうなので、漣夏さんのお膝の上に・・・・・」

「蹴り落とすぞ。」

「大歓迎ですわ!」

「この建物から。」

「漣夏くん、それは流石のセシリアも死んじゃうよ。」

「さっきのカウンターでの事と言い、今日の漣夏さんは少し言葉がバイオレンスですわね。」

「今の言葉を嬉しそうに言うのは、流石セシリアだね・・・・」

 

谷本癒子も苦笑いするしかなかった。

セシリア・オルコットに呆れていたらきりがない。

話に付き合うだけ無駄だぞ。

 

机の上に積まれた食器タワーを減らすために食事を進める。

食べながら布仏本音をじっと見つめていたら、視線に気づかれて話しかけられる。

 

「・・・・・どうしたの〜?れんくん。私の顔になにか付いてる〜?」

「あ、いや。食べ方が女の子らしくて可愛いなって思っただけだ。」

「か、可愛い・・・・?」

「いや、お前そんな照れるキャラじゃないだろ。」

 

布仏本音なら、「でしょ〜?えへへ〜」くらいの余裕を見せてくると思ったんだが。

 

「いやでも、長い袖を汚れないようにだぼだぼになるまでまくって、1度に多く食べれないのか少しずつ一生懸命に口に運ぶ姿はさながらハムスターのような小動物を連想させ、男の父性と保護欲を誘うその食べ方と元々の背の低い体格がそれをまた助長している。更にはその屈託のない天使かと見紛うようなふわふわの笑顔を浮かべていると流石に見とれざるを得ないな。しかもその上着痩せするタイプでその体格なのに隠れ巨乳ってのは反則並みの威力を・・・・・・

「そろそろやめてあげて、漣夏くん。本音がオーバーヒートしてるから。」

 

そっと見てみれば、布仏本音は俯いて顔を赤くしている。

そうなってくれないと俺も言った意味が無いからな。

恥じらいが無いと、弄っていても楽しくない。

その点こいつと苹果、あと今のところのヒロインズは、本当に弄り甲斐がある。

 

「漣夏さん!私も!今の私にもして欲しいですわ!!」

「容姿と性格はともかく声だけは良い。」

「な、何ですって・・・・・」

 

バタッとついにセシリア・オルコットは椅子からずり落ちた。

やべ、流石に言いすぎたか?

 

「セシリアさーんっ!?」

「衛生兵!衛生兵を呼べーっ!!」

「おい、セシリア・オルコット。悪かったから早く起きろ。あと煩い。」

 

一番近い俺が、セシリア・オルコットを起き上がらせると、だらしなく頬を歪めている顔が顕になった。

 

「わ、笑ってる・・・・?」

「今のどこに嬉しがる要素が?」

「声!?声の事だけで!?」

「気絶してるしな。」

 

流石にこの結果は想像も出来なかった。

こいつはヤバい奴だ。本当に。

 

「ちょっと、何してるのよ。」

「あー、いや、何でもない。気にせず話を続けてくれ。」

「ずっと無視してたけど、流石にこんなに騒がれちゃ会話なんてできないわよ。そんな人数で座るのが元々無理だったのよ。何人かこっちのテーブルに来ていいわ。」

「じゃあこの金髪ドリルを頼む。あと、篠ノ之箒もあっちへ移ってくれたら空きができて嬉しいんだが・・・・・」

「私はどこでもいい。移れと言うなら移動するぞ。」

「悪い、頼むな。あと、これの介抱もしてやってくれ。」

 

篠ノ之箒は露骨に嫌そうな顔をして、セシリア・オルコットを引きずって行った。

アイツだから大丈夫だろ。

隣のテーブルに連行されるセシリア・オルコットを眺めていたら、制服の右袖がくいくいっと引っ張られた。

 

「ん?何だ、苹果。」

「ちょっと待ってね・・・・」

 

苹果は自分のお盆からハンバーガーを取り出した。

ちなみにハンバーガーと言っても、某有名なファストフード店のようなゴテゴテしているようなものではなく、野菜が沢山入っているヘルシーなものだ。

苹果はハンバーガーを両手で持ち、ハムっと咥えた。

 

「ん?何だ?」

 

苹果の意図を理解しかねていたが、少し経ってわかる。

その間にも苹果は、ハンバーガーを少しずつ頬張ってもぐもぐと口を動かす。

 

「そんな事しなくても、苹果が可愛いっていうのはわかってるよ。」

「・・・・うん。」

 

頭をぐりぐりと撫でてやると、嬉しそうに少し頬を染めて頷く。

 

「ねえ。漣夏くんとかなりんって、付き合ってるの?」

「ごほっ!?げほげほ・・・・」

「おい。あまり苹果を驚かせるな。」

「ごめんごめん、つい気になっちゃって。」

 

ハンバーガーで()せた苹果の背中を撫でながら、応える。

 

「別に、そんな事実は全くない。」

「そうなの?お似合いだとは思うんだけどな。」

「そうだろうとも。でも、違うからな。」

「まあでも確かに、どっちかと言うと恋人同士じゃなくて親子か兄妹みたいだもんね。」

「そういう事じゃなくてだな。俺は誰とも付き合う気は無い。」

「そうなんだ?それを聞いたら皆がっかりするよ?」

「しようがされまいが、俺には関係ない。」

「そこまで嫌なの?何か昔に、恋愛関係にトラウマとかがあったりするの?」

「容赦ない好奇心だな、感服するぜ。トラウマとかは無い。以前何かあったとかじゃないんだよ。」

「じゃあ何で?」

「そうだな・・・・・恋愛とか色恋だとか、そう言うのは俺の理想を遂げるのに邪魔だ、って事かな。」

「へー。夢って何?」

「根掘り葉掘りか、お前は。悪いがこれ以上は言えないな。」

「えー!?そんな所で止められたら逆に余計気になっちゃうよ。」

「じゃあもう何も言わない。最初からなんっにも言わないわ。」

「それは困るよー!漣夏くん、ごめんってば。」

「いーや許さない。もう一生口聞かないからな。」

「ごめんごめん。」

 

俺の口元の歪みに気づいている谷本癒子は、冗談半分に笑って謝る。

もちろん俺もそんなつもりは全くない、ただの冗談だ。

 

 

 

 

『俺は誰とも付き合うつもりは無い。』

噎せから復活した苹果は、その言葉を噛み締めていた。




前回に続き、全く入れようとも思っていなかったハーレムモノの主人公みたいな行為を漣夏くんにさせてしまった・・・・
主人公くんのキャラじゃないことさせるからブレるんですよね。反省してます。
ですが悪気は全くなかったんです!ほかのキャラの可愛い所が見たかっただけなんです!!
反省はしていますが後悔はうんたらというやつですね。いい加減にしろ。
作者さんちゃんとしてって言われちゃうかな。作者さんちゃんとしてー。
バッシングか、何か意見が来たり、後々自分で流石にこれダメでしょって思ったら、
この回の半分くらいは番外編みたいな感じで別の所に入れます。
恋愛はしないけど、そっち方面で弄ってからかうのは好きな漣夏君でした。
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