SI -Second Irregular-   作:リンク切り

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「こんな時間に・・・もしかして、」

「ああ、連絡いってたか?俺が相部屋の・・・・」

「────夜這い、ですか?」

「違うわッ!?」

 

頬を苹果色に染めて呟いた。急に話が飛躍したな。大丈夫か?恥ずかしいなら言わなければいいと思うんだが。

 

「ごめんなさい!わ、わたし、こういう経験は初めてでどうしたらいいか・・・・・」

「OK、一旦落ち着こう。そして深呼吸だ。」

「そ、そうですね・・・!!ふー、はー。」

「とりあえず部屋の中に入れてくれ。話はそれからだ。」

「はい!ふ、ふつつかものですが・・・・どうぞよろしくおねがいします・・・・ッ!」

「・・・・・一応誤解を解いておくが、お前は盛大な勘違いをしているぞ。今日からこの部屋と、ついでにお前にお世話になる乃至漣夏だ。よろしくな、(かなはじめ) 苹果(ひょうか)。」

 

チャリン、と自分の部屋の鍵を見せる。

勿論、部屋の番号は1030、この部屋の番号になっている。

 

「私の部屋の鍵?」

「いや、違う。俺とお前の部屋の鍵だ。そして俺がお前の同居人。 Understand?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生からは、ルームメイトがいないって言われたけど・・・・・」

 

とりあえずは部屋の中に入れてもらった。

シャワールームにキッチン、ネット回線・・・・

まるで高級ホテルのスイートだ。

あれ、ホテルにキッチンはなかったっけか?

 

「俺が急に入学することになったから説明が追いつかなかったんだろう。入学が決まったのは昨日だからな。」

「そうなんだ・・・・そう言えば、もう1つ、聞いてもいい?」

「なんだ?」

 

部屋を色々と物色しながら、彼女を一瞥する。顔を隠すのが癖なのか、今回は教本で口元を隠しながら問う。ちなみに、若干上目遣いだ。狙ってやっているのか?いや、まさかな。

 

「なんで私の名前を知ってたの?」

「ああ、それな。お前、一夏の隣の席だろ?ちらっとノートの名前の欄が見えてたからな。」

「そうなんだ・・・・初見で苗字の読み方を正しく呼ばれたの、初めて・・・・・」

「片仮名の「い」と書いてかなはじめか。小鳥遊と同じような事だな。小鳥が遊んでいるから鷹無し。仮名(かな)の初めの文字だから、かなはじめ。確かに初見では読みにくいが、知っていたら別に読みを当てる奴がいてもおかしくはない。」

 

あ、盗聴器があった。一応壊しておくか。バキッとな。

それにしてもこのベッド低反発か。流石はIS学園。

 

「でも、苗字は合ってても名前は間違いだよ。

苹果(ひょうか)じゃなくて、苹果(りんご)。」

「・・・・確かに、苹果は林檎とほぼ同じ意味だが・・・・・・

苗字も名前も普通に読めないなんて変わってるな、(かなはじめ)苹果(りんご)。」

苹果(りんご)、でいいよ。フルネームで呼ばれるのは、なんだかよそよそしいし。」

「そうだな。わかった、苹果。なら俺のことも漣夏でいいぜ。」

「う、うん、漣夏、くん・・・・・」

 

言ってから顔を赤くする。あ、また顔隠した。

 

 

バァァァアアン!!

 

「ん?」

「なんだろ、外からかな?」

「いや、廊下の方からだろ。」

 

扉を開けて確認する。

俺たち以外も音を聞いたのか、近くの部屋の扉が開いていた。女の子って、部屋はこんな格好で過ごしてるのか?キャミソールだとかホットパンツだとか・・・・下着とか。

なかなかに扇情的だ、うん。

そして、原因と思われる奴が1人。

 

「ほ、箒、悪かったって!」

 

何をやってるんだアイツは。

忠告してやったのにやっぱりわかってなかったのか、結局原作通りだな。

 

「ヤハハハ!寮暮らし初日から部屋を追い出されたのか?一夏。」

「漣夏!?なんでここに?」

「そりゃああれだけ大きい音を聞けば誰でも気になって見に来るぞ。ほら、他にも何人か見物人がいるぞ。」

「何人かってレベルじゃないぞ・・・・」

「確かに軽く数十人は居るな。それで?なんであんな大きな音が出たんだ。」

「ああ、それは・・・・悪い漣夏、部屋に入れさせてくれないか?」

 

周りを見ながら言う一夏。聞かれたくないことなのか?

俺の方はいい。だが、同居人の方はどうだろうな。ちらりと苹果の方を見る。

 

「ああ、いいみたいだ。俺の部屋は1030号室だ。早く入れ。」

「悪い、お邪魔するぜ。」

「邪魔するなら帰れよ一夏。」

「・・・・・・じゃあ、お邪魔にならないようにするから入れてくれ。」

 

くだらないことを言うなよと言う一夏を部屋の中に入れる。苹果にも入ってもらって撤退する。

これで終わりってのもなんだか面白くないな。扉を閉めるのを中断して廊下を見渡す。

 

「乃至くんの部屋って、1030号室なんだ!」

「いい情報ゲット!」

「織斑くんの部屋は!?」

「お前ら、俺たちにも同居人がいるんだから夜這いはするなよ。」

「「キャー!!」」

 

バタン。

 

「ヤハハハ!思春期だねぇ!」

「何言ってるんだよ漣夏・・・・・」

「何かオチが欲しかったんだよ、あのまま部屋に退散って言うのは花がないだろ?」

「オチになってないし、花もないと思うんだが・・・・」

「そんなことはどうでもいいんだよ。あ、俺のベッドは窓側の方だぞ一夏。」

 

扉を閉め、シャワー側のベッドに座ろうとしている一夏を呼び止める。そっちには苹果の荷物が置いてあるからな。見てわかるだろ、俺は林檎柄の可愛らしいバッグなんて持ってないぞ。

 

「おっと、悪い。で、そのベッドの持ち主は?」

「ああ、こちら(かなはじめ) 苹果(りんご)だ。苹果、知ってるとが思うが織斑一夏。」

「織斑一夏だ。一夏でいいぜ、よろしくn「キング・クリムゾン・・・・ッ!!」

「・・・・・漣夏、何してるんだ?って言うか今の何。」

「苹果。アイツの笑顔は見たらダメだぞ、あれは何人もの乙女(おんなのこ)を落とし・・・・いやいや、堕としてきた魔性スマイルだからな。」

「う、うん、わかった・・・・・」

「酷い言い様だな!それに俺は落とすどころかモテたことさえもないぞ。」

 

これを本気で言ってるんだから、主人公って奴はご都合主義だよな。

一夏が笑う前に一瞬で苹果の目を隠したが、正解だったのかもな。あ、手が熱くなったと思ったらまた頬を赤く染めている。そろそろ離してやるか。

 

「で、自己紹介も終わったことだし、本題に入ろうぜ?」

「本題?」

「なんでお前が部屋から締め出されてたのかって話だ。」

「ああ、それは、だな・・・・・・」

「部屋に突入した後、同居人がシャワーから上がってバスタオル姿でいた所を見てしまった、なんて言うなよ一夏。」

「部屋に入ったらバスタオル姿の箒がいて・・・・って、エスパーか!?」

「エスパーだ。」

 

本編を前の世界で見ているからな。この後の展開もわかるってもんだ。

この後の展開と言えば、もう少し先に無人機(ゴーレム)が出てくるんだっけ。あれの糸を引いてるのは、篠ノ之束だ。

あれは俺の出現を目障りに思うかもしれない。手を出すならそれと同時だろうと俺は踏んでいる。何もなければいいけどな。

 

「さらりと嘘をつくなよ、漣夏。」

「いや、案外嘘じゃないかもしれないぜ?」

「何を言ってるんだよ・・・・・」

「で、それで?まだ何かあったんだろ?」

「・・・・・なんで分かるんだ?」

「いいから話せ。」

「・・・・・箒のバッグがら竹刀を引き抜いたら、その先に下着が引っかかってて・・・・・・」

「それで?」

「・・・・・ブラジャーを着けるようになったんだn痛ぇ!?」

「先に言っておいてやっただろ、不用意な発言はするなって。」

 

俺の投げた、机の上においてあった菓子が一夏のオデコに当たった。

 

「悪い、忘れてた・・・・・」

「あのなあ。」

 

ついさっき言ったことだぞ。

 

「そうは言うけど、いきなりのことだったから咄嗟にさ。」

「はいはい、わかったわかった。そろそろあっちも冷めてるだろうから、謝りに行って来い。」

「あ、ああ・・・・・ありがとな、漣夏。戻ってみる。」

「ご武運を、ってな。」

 

バタン。

 

「悪かったな、苹果。」

「ううん、いいよ。織斑くんも大変そうだったし・・・・・」

「そうかいそうかい。どうせ一夏の事だから、またこんなことがあるかもしれないけど、悪いな。

それと、今日はお風呂、どうする?」

「どうする、って?」

「忘れたか?俺たちは同じ部屋に住むことになったんだ。線引きくらいは必要だろ。」

「そ、そうだね。じゃあ私は、露天風呂の方を見てこようかな・・・・」

「そうか、女子は露天風呂があるんだっけ。じゃあ、俺は苹果が行ってからシャワーを浴びることにするか。」

「そ、そうなんだ・・・・じゃあ私、行くね!」

「待てよ苹果。別に急いで行かなくてもいいぞ?俺は別に早く浴びたい訳じゃないしさ。苹果が早く行きたいって言うなら、別だけどな。」

「わ、わかった、もうちょっと居るね。」

 

 

風呂に入り、それからもう一度一夏の叫び声が聞こえたが、また何かやらかしたのだろう。

無視しして寝た。

ちなみに、言うまでも無かろうが風呂上がりの苹果はとても扇情的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日知ったけど、相部屋になるみたい。

それに、相手は男の人でした。

変な勘違いもしちゃうし、恥ずかしいっ!!

今日は緊張して寝れないかも。

 

 

 

 

 

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