SI -Second Irregular- 作:リンク切り
「ちょっといいかしら?先程から応援するような事を言っているようですが、貴方にも戦ってもらいますわよ?まあ、私と
「そうか?ちょっと自信過剰が過ぎるんじゃないか、セシリア・オルコット?」
「自信過剰は貴方の方でなくて?言葉だは達者な下々の愚者がよく言いますわ。弱い犬ほどよく吠えると言うのは本当ですのね。」
「さっきから愚者だ弱いだって、随分と大口叩いてくれるな。もう少し考えて発言をした方がいいんじゃないか?セシリア・オルコット。」
「・・・・・説教のつもりかしら?」
「自分の立場を自覚しろって言ってるんだよ。一夏もそうが、お前も相当だな。お前、今の状況がわかってるか?」
「えっ!?」
「どういう意味ですの!?」
何故か自分も巻き込まれいた一夏も反応する。
「落ち着けよ巻き髪。そしてよく考えてみろ。」
「何のことを言って・・・・・」
「わからないか?じゃあ、ここでヒントを出そう。みんな大好きクイズタイムだ、よーく考えろよ。セシリア・オルコット。ではまず第一問!」
ジャジャン!
「世界一有名な競技と言っても過言ではない、この学校でしか学ぶ事のできないスポーツと言えば?」
「・・・・ISですわ。」
「正解!では第二問!」
ジャジャン!!
「そのISを作った人物、篠ノ之束は何処の国の人間かな?」
「Japan。日本でしょう?」
「正解だ。では第三問!」
ジャジャン!!!
「第一回のIS世界大会での優勝・・・・つまり、モンドグロッソの初代優勝者は?」
「千冬姉ぇだろ?」
「大正解!でも一夏、俺はそっちの彼女に質問してるから黙っててな。」
「お、おう、悪い・・・・・」
「ああ。さっきの問題のことだが、織斑千冬はこのクラスの担任でもあるよな。では、第四問!」
ジャカジャン!
「何でちょっと音変わったんだよ」
「唯一のIS操縦者育成機関・・・・つまり、IS学園が存在するのはどこの国かな?」
「・・・・日本?」
「そう、日本だ。そしてこれが最終問題だ。第五問!」
ジャカジャン!!
「セシリア・オルコットの肩書き、IS国家代表の候補生の事を何と言う?」
「代表候補生でしょう?最後まで簡単な問題ばかりして、一体どういうつもりですの?」
「これだけのヒントを出してもわからないのか?つまりだな・・・・・・」
キンコーンカンコーン
「・・・・っとと、長く話しすぎたか?続きはまた次の機会にでm」
「続けろ、乃至。」
「・・・・・・いや、でもチャイムが、」
「休憩時間なら別にとってやる。それに、他の女子共も気になっているぞ。構わないから続けろ。」
織斑千冬は俺の言いたいことが分かったみたいだな。これは少しお灸を据えてやれという意味か?
理解の早い織斑千冬に反し、このお嬢さまと言ったら・・・・・
「つまり何が言いたいかというとだな、お前は代表候補生だろう?」
「・・・・・・それがどうかしまして?」
「本っ当にアホだな、流石に呆れるぜ。」
「なっ!?」
「もう一度言うぞ?"自分の立場を自覚しろ"。お前はイギリスの代表候補生だ。つまり、イギリスの顔と言っても過言じゃない。そんなエリートで代表な奴が、他国を侮辱でもして見ろ。他国からして見れば、イギリスが日本へ宣戦布告したと捉えるかもしれない。いや、そう取られても文句は言えないんだ。」
「ッ!?・・・・わ、私は、そんなつもりは・・・・」
「そんなつもりは無かったじゃ許されないんだよ。いいか?お前は国を背負ってるんだ。その事をちゃんと理解しようぜ?お前が立っているのは、運動会の会場やお遊戯会のステージ上じゃない。皆が皆弱みを探り、揚げ足を取り合う世界間での戦争だ。お前の不用意な発言が外交問題にまで発展する事だって有り得る。覚えとけ。」
「知ったような口をッ!」
「まだ言うか?セシリア・オルコット。
想像して見ろよ。この事が世界に広まるとどうなる?自国の代表が他国の、それもIS絡みの重要人物が多い日本の批判なんてした日には、イギリスにとっちゃあかなり痛い大スキャンダルだよなあ?」
「それは・・・・・・」
「日本は、あの篠ノ之束もいる国だ。機嫌を損ねでもしたら洒落にならないだろう、冗談抜きで。危険を予感したイギリスはお前を悪者に仕立て上げた上で何かしらの罰則を与えてくるはずだ。"日本を侮辱した野蛮なオルコット家の息女"という感じか?少なくとも退学は免れないだろうな。場合によっちゃあ一生牢獄で生活できるかもしれないぞ。良かったな。」
「そ、そんな・・・・」
「俺の言いたかったのはこういう事だ。理解出来たか?」
「・・・・・・わかりましたわ。次からは気をつけ「次?次なんてない。お前はもう終わりだ。」
「・・・・は?」
「は?じゃねえよ。お前はこの件を取り上げられてIS学園から退場してもらう。これまで守ってきた地位も名誉も、栄光でさえも全て過去の物だ。積み上げるのは難しいが、崩れるのは一瞬とはよく言ったものだな。そこに証拠さえあれば、言い逃れも不可能。」
「証拠!証拠がなければ貴方の言っているような事は・・・・」
『バンッ!そのような選出は認められません!!男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットに、そのような屈辱を──────』
「それは・・・!?」
「お前の素晴らしい演説の一部始終を撮った動画の一部だ。最初から最後まで全てカメラに収めてある、抜かりはない。よく撮れているだろ?バナナ社の携帯だとよ。」
「あ、貴方は私を・・・・」
「そういうこと。どうだ、気づいたか?お前はもう詰んでるんだよ。」
「ッ!?」
流石にかなり盛ってはいるが、高貴な生まれのセシリア・オルコットには効果抜群だったみたいだな。高貴故に一族の恥さらしとでも考えているのかい、セシリア・オルコット?
真っ青な顔で震える彼女。そして追い討ち。
「さて、俺がこれをネットにでも流したらどうなるか・・・・・分かってるだろうな?」
「や、やめ・・・・・」
ここで冗談だと言うのは簡単だ。だが、ここらで1度痛い目を見てもらわないとまた同じ失敗を繰り返すかもしれないからな、徹底的にやらせてもらうぞ?ま、面白いからっていう方が強いけどな!
ちらりと織斑千冬の方に目を向けると、アイコンタクト。「もっとやれ」だあ?
言われるまでも無いね!!なんだかご立腹のようだが、弟を侮辱されて腹でも立てたのか?とにかく、もう1発くらいはかましてやるから安心しろ。
「そこで、だ。ここで1つゲームをしないか?」
「ゲーム?」
「ああ。それもとびっきりシンプルなやつだ。実はここに10円玉がある。」
右のポケットをまさぐり、中に入っていた10円玉を取り出し、彼女へと見せる。
「つまり、コイントスだ。お前は表か裏か選べ。俺はその逆でいい。俺はコインを弾いて床に落とすから、どちらが上かで判定を行う。」
「こ、コイントス・・・・?」
「ああ。ISでの勝負も考えたが、今すぐにとはできないだろう。少なくとも今日中には不可能だ。それまでにお前が物理的にデータを消去しに来る可能性は0じゃない。そんなに何日もこの携帯を守り切る自信はないからな。」
原作では1週間後になっている。そんなに待てやしないし、そういう気分だからな。
「この勝負に乗る条件として、3つある。
1つ、負けたからと言って自暴自棄になり故意に動画を消す行為をしない事。つまり、お前が負けたら大人しく負けを認めろって事だ。
2つ、勝敗が決まった時点で勝負を放棄する事は認めない。
最後に、賭けの内容には
お前が勝てば、俺はこの件でお前を貶めることはしない。動画も、バックアップを含めお前に関わる全ての情報を消そう。これでいいな?」
「ええ、問題ないですわ。」
「じゃあ、俺が勝てばお前は俺に一生隷属する事。いいな?」
「ちょ、ちょっとお待ちなさいな!一生隷属って、貴方ね・・・!!」
「リスクを負わずに自分だけが言う事を聞いてもらおうだなんて、ちと都合が良すぎるとは思わないか?悪いが、俺はそんなに甘くないぞ。
賭けの内容を変えるつもりは無い。これはお前、セシリア・オルコットのために提案してるんだ。別に俺はやめてもいいんだぞ。ま、その場合お前はどうなるかはわからないがな。さあ、どうする?降りるなら今のうちだぜ?」
どうでもいいが、完全に俺が悪者だな。
「や、やりますわ!勝てばいいだけですし、それに・・・・・・確率は1/2、つまり半々。決して出せない確率ではありませんもの!!」
「じゃあ、この勝負に乗るってことでいいのか?」
「・・・・ええ、それでいいですわ。」
「大した覚悟だ。では、裏か表か。どちらが良い?」
「・・・・・う、裏・・・・・いえ、表・・・・ですわ!」
「では、俺は裏だ。それでいいな?」
「・・・・・ええ、それで問題ありませんわ。」
「さて、世界一物騒なコイントス・・・・・・初めようか?」
10円玉を持った腕を周りに見えるように突き出し、弾き上げる。
ピーン
カランカラン
コトリ。
俺の狙い通りコインは床を跳ね、若干セシリア・オルコットに近い距離で止まった。
「・・・・・お前から見ていいぜ?」
「・・・・・・・・・・」
彼女はぐっと手を握り、緊張した面持ちでコインを覗いた。そして、結果は・・・・・・・
「裏・・・・ッ!?」
セシリアをゲットした!