ですが何とか頑張りたいと思いますので、何卒温かい目で見て下さると幸いです。
という訳で、どうぞ。
ピピッ! ピピッ! ピピッ…!
「……朝か……」
時刻は午前6時。1人の少年が自室で目を覚まし、鳴っている目覚まし時計を止めた…。
「…起きるか…」
少年はそう言って布団から抜け出し、手早く着替えを済ませる。その格好は、何処かの学校の制服だった。すると、
コンコンッ!
「失礼します。“当麻”様、もう起きていらっしゃいますか?」
「! ああ、今行く…」
部屋のドアの向こうから誰かの声が聞こえてきたため、少年はそう言って部屋を出る。ちなみに今更ではあるが、この黒髪ツンツン頭の少年……名を“上条当麻”という…。
ガチャッ!
「! おはようございます、当麻様…!」
「ああ、おはよう、───」
当麻を出迎えたのは、1人の少女だった。栗色の髪をツインテールに纏め、紺を基調としたメイド服を着ているその姿は、紛れもなく“美少女”と表現するに相応しいものである。
「あいつ等は?」
「あ、御二人でしたら既に起きていらっしゃいます!」
「! 分かった。悪いな、いつも遅くなっちまって」
「い、いえ! お気になさらないで下さい! むしろ、私としては…/////」
「? どうした、───?」
「っ////! な、何でもありません! す、既に朝食の仕度も出来てますし、皆さんもお待ちですので…」
「! ああ、そうだな」
少女からそう言われ、移動し始める当麻。言うまでもないが、彼女が頬を赤く染めていることなど、一切気付いていない…。ともかく、当麻は少し足早に階段を降りて廊下を歩き、ある部屋のドアを開けた。
ガチャッ!
「悪い、遅くなった」
「気にすんな。そんなに待ってねえよ」
そこは裕に十数人は座れるであろう長い机が3つ置いてある、あまりにも広々とした食卓だった。この時点で、この家がどの程度の大きさであるかの想像が付くであろう…。すると、
「おはよう、当麻」
「ああ、“一護”、“リクオ”」
その中の真ん中の机に、2人の少年が座っていた。1人はオレンジ色の髪が特徴的で、不良のように見える少年。もう1人は茶色の髪と眼鏡が特徴的で、対照的に優しそうな雰囲気を持つ少年である。それぞれ名を、“黒崎一護”、“奴良リクオ”という…。
「お待たせしました!」
コトッ!
「! 今日は和食か」
「───の和食の料理の腕も一気に上達したよな」
「まったくだ。このまま行けば、上条さん達の料理の腕なんか一気に抜いちまうかもな」
「い、いえ! まだ当麻様達と比べれば、全然…//////」
当麻達に褒められた少女は、恥ずかしがりながらも嬉しそうな表情を浮かべる。
「早速食べ始めよっか。もうこんな時間だし」
「! ああ。今日は遅れるのは流石にまずいしな」
「そんじゃあ、まあ…」
「「「「いただきます」」」」
その後少女を交えて軽く和気藹々(わきあいあい)と話しつつも、手早く朝食を済ませた当麻達。そして、残りの身支度も済ませると…
「じゃあ、留守は任せる。何かあったら直ぐ知らせてくれ」
「あ、はい…! お気を付けて!」
「おう」
「よろしく頼むよ、───」
玄関にて、少女の言葉に一護とリクオが答えていると…
ポスッ
「あ…/////!」
「行ってくる」
「い、いってらっしゃいませ…//////」
当麻は軽く少女の頭を一撫でした所で、3人は家を出ていった。
「さて…こっからが問題だな」
「うん。まさか転校先が“実質的に悪魔が管理してる学校”で、重要な立場にいる悪魔の人達がいる所だなんて…」
途端に不安や心配の言葉を口にし出す一護とリクオ。すると、
「つっても、“それをすっかり忘れて決めちまった”っていうのが何とも言えねえけど…。なあ、当麻…?」
「か、返す言葉もありませんでせう…」
「まあ、それを当麻に任せた僕達も悪いんだけどね。当麻なら十分やりかねないって想像できたんだし…」
一護に咎められて当麻が項垂れる中、リクオは苦笑いを浮かべながら呟く。
「はぁ…まあ、こうなったらとりあえず通ってみるしかねえよな。“あいつ等”が皆居ねえし、本当不安だが…」
「そうだね。他にも色々気になることはあるし…しばらくは様子見をしながら判断していけばいいんじゃないかな?」
「と、ともかく行こうぜ…?
“駒王学園”に…」
──こうして、今ここに少年達の物語が始まる……───
ガッ!
「うおっ!?」
ドサッ!!
「…お前が空き缶を踏んで転んでる姿を見るのは、もう何度目だろうな…?」
「ふ、不幸だ…」
──のか……?──