ハイスクールD×D ~とある三雄の物語~   作:無颯

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お待たせしました。約2ヶ月ぶりの投稿になってしまいましたね…。

一昨日発売したシンフォギアライブのDVDを見たテンションのまま、バッと書き上げてます。戦闘には入ってませんが…。


では、本編をどうぞ。


女は意外と引き下がれない生き物

オカルト研究部と生徒会メンバーへの説明を終えた当麻逹は、屋敷へと帰ってきていた。結局裕斗逹の捜索に向かった“自動人形(オートスコアラー)”4人からの連絡を待つ方向で一致したのである。またリアスは今後の動きについて朱乃やソーナ達と話し合うため、この場には居ない…。そして現在、屋敷の大広間では…

 

 

「で、では、響さん達が狙われてるんですか!?」

 

 

「ああ、最悪なことにな…」

 

 

当麻が屋敷で待機していた2人の内の1人──ティッタに、事の次第を説明している…。

 

 

「計画に加担していた人間のことは前に一度聞いたけど…」

 

 

「私達の想像を遥かに越えていたわ。“狂ってる”の一言じゃ足りないわね…」

 

 

「しかも狂った教会の奴等と堕天使幹部が手を結んでるんだろ? 余計に面倒じゃねえか…」

 

 

シノンと紗矢華が心底嫌そうな表情を浮かべる一方、ナナはそこへフリードやコカビエルといった面々も加わることを想像し、げんなりとした様子で呟いた。と、ここで…

 

 

「今度はボクも行くよ、当麻」

 

 

「っ! サーシャ…」

 

 

そう声を上げたのは、屋敷で待機していたもう1人の人物──サーシャだった。これに対し、思わず厳しい表情を浮かべる当麻…。

 

 

「ダ、ダメだよ、サーシャ! 折角ここまで回復したのに…!」

 

 

「そうですよ! まして戦ったりなんてしたら、どれだけ体に負担が掛かるか…!」

 

 

「響達が狙われてるのに、ボクだけのんびり寝てる訳にはいかないよ。それにエレンやセフィリア達も居ない以上、尚更ね…」

 

 

ユウキと雪菜が慌てて止めようとするものの、サーシャは真剣な表情でそう言った。そう、エレン逹3人は今も所用で北欧へ行っており、セフィリアを始めとする“時の番人(クロノ・ナンバーズ)”も全員任務中…。すなわち、この屋敷内にいるメンバーが現在のアイエールの全戦力なのだ…。

 

 

「力だけなら絶対こちらの方が上さ。当麻達がいるからね…。でも、これから起こるのが“戦争”である以上、何が起こるか誰にも分からないだろう? 万が一があったら手遅れだと思わないかい?」

 

 

「…! それはそうですけど…」

 

 

「やっぱりダメだよ、サーシャ! もし何かあったら…」

 

 

サーシャの的を射た言葉にモモが若干困る一方で、ララは心配そうな表情を浮かべながら、彼女を止めようとした。と、その時、

 

 

「サーシャ」

 

 

「…! 何だい、当麻…?」

 

 

サーシャが少し意味深な笑みを浮かべる中、当麻は彼女に対し、こんな言葉を掛け始める…。

 

 

「確かにお前の言う通り、これから始まるのは“戦争”だ。何が起こるか分からねえ…。けど、何が起きようが俺達でそれをぶち壊す。少なくとも、お前が家族同然に思ってるコイツ等には指1本手出しさせるつもりはねえよ…。お前もそうだろ、リクオ?」

 

 

「答えるまでもないよ。そんな巫山戯(ふざけ)たこと、絶対にさせない…」

 

 

確かな覚悟を感じさせるように、真剣な表情で言葉を発する当麻とリクオ…。それを聞いて、

 

 

「…何故この2人はこんなことを平気で口にするのでしょうか…?(ボソッ)」

 

 

「ふふっ、そういう所に貴女も惹かれたんじゃないですか? ヤミさん♪(ボソッ)」

 

 

「そうそう♪ ヤミ御姉ちゃんも素直に認めちゃえばいいのに♪(ボソッ)」

 

 

「っ…///////」

 

 

いつもの無表情な様子を貫いていたヤミだったが、モモと芽亜から続けて攻められると、顔をほんのりと紅潮させた。すると、

 

 

「ふふっ、やっぱり君達には敵わないね…。分かった。その言葉を信じて、ここで待ってることにするよ」

 

 

「! そうか…」

 

 

穏やかな笑みを浮かべながらサーシャがそう言うと、当麻はその一言を聞いて安堵した。しかし…

 

 

「でもその代わり、今度僕の頼みを何か1つ聞いて欲しいんだ。無理にとは言わないけど…」

 

 

「? ああ、いいぜ。何でも聞いてやるよ」

 

 

「! 本当かい!?」

 

 

「お、おう…」

 

 

「そっか…。うん! ありがとう、当麻♪」

 

 

続けて2人がそんなやり取りを交わすと、当麻を取り巻く状況が変わった…。

 

 

「サーシャだけ、ずるい…」

 

 

「! ア、アカメ…?」

 

 

まず初めに、アカメがジッと当麻を見つめながら迫ってきたかと思うと…

 

 

「そうだよ! サーシャだけなんて不平等だよ、お兄ちゃん!」

 

 

「ク、クロメさん!?」

 

 

クロメに至っては完全に妹キャラ全開な口調で、当麻の腕を取りながら詰め寄ってきた。2人から突然迫られ、困惑を隠し切れない様子の当麻…。その一方で、

 

 

「あんなことになってるけど、行かなくていいの、ユウキ?」

 

 

「うん♪ ボクも少しは大人になったんだよ~♪」

 

 

「…もう当麻と約束してるから?」

 

 

「そうそう♪ もう当麻と約束してるから……ふぇっ!? な、何でシノンが知ってるの!?」

 

 

「見れば分かるわよ…」

 

 

こちらでは自身の余裕な態度の理由を見破られて動揺しているユウキと、そんな彼女の様子を見て呆れているシノンの姿があった。もっとも、その際のシノンは何処か複雑な表情を浮かべていたが…。そしてそんな中、

 

 

「ふふっ…」

 

 

この状況を作り出した張本人であるサーシャは、その様子を温かく見守っている…。

 

 

「楽しそうだね、サーシャ逹♪」

 

 

「そ、そうね。これから戦争になるって言ってたのに…」

 

 

「でも、これでいいんじゃない? 暗いことばっかり話してても、しょうがないし…」

 

 

「だね。少しはこっちも明るくいないと」

 

 

その光景を見たララの言葉に、ルーシィが思わず苦笑いを浮かべる一方、リサーナとレビィは何処か安堵した様子で呟く。と、ここで、

 

 

「あとは、あの娘(こ)逹ね…」

 

 

「ああ…」

 

 

「皆さん、大丈夫でしょうか…?」

 

 

ミラとエルザ、そしてウェンディが表情を曇らせつつ、そんなやり取りを交わし始めた。すると…

 

 

「心配ないよ」

 

 

「「! リクオ(さん)」」

 

 

そこへ迷いなく言い切ったのは…リクオだった。

 

 

「絶対大丈夫。だって響逹には…“一度護ると決めたら絶対に護る男”が付いてるから、ね…」

 

 

 

☆☆

 

 

 

当麻逹の住む屋敷は所謂“豪邸”である。以前も述べたように、その広さは修行の際に利用したリアスの別荘並みだ。敷地内にはちょっとした林もあれば、人工の池もあったりする。そして現在、そんな人工の池の畔に…7人の少女と、1人の青年の姿があった…。

 

 

「え…?」

 

 

「おい、どういうことだよッ!?」

 

 

7人の少女逹の内の2人──立花響と雪音クリスが動揺を隠し切れない様子で、思わずそんな言葉を口にした。その原因は……

 

 

「聞こえなかったんなら、もう一度言う。お前等は今回の戦いに出るな…」

 

 

一護の口から繰り返し飛び出している、その一言である…。

 

 

「あいつは未来の持つ“歪鏡(シェンショウジン)”の…絶唱機甲(シンフォギア)殺しの力を使える。そんな奴の前に、のこのこ装者のお前等を連れていく訳にはいかねえ…。狙われてんのは、お前等なんだぞ?」

 

 

「っ…でも、もう同じ手は食わない」

 

 

「そうデスよ! 何をしてくるか分かってれば…!」

 

 

「同じ手で来る訳ねえだろうが。アイツはあの計画に関わってた人間だ。次はもっと確実な手を打ってくる…。お前等を手に入れるためにな…」

 

 

調と切歌がそう言っても、一護は突き放すような口調を崩そうとしなかった。普段とは明らかに異なる雰囲気に加え、何処か脅迫染みた言葉を口にする一護に、調と切歌は思わず怯えてしまう…。

 

 

「あいつは俺が必ずぶっ倒す…。お前等には一切手出しさせねえよ…」

 

 

ガッ…!!

 

 

そして一護がそう言った瞬間、1人の少女がいきなり彼の胸ぐらに掴みかかった。その人物とは…

 

 

「ふざけんなよ…そんなんでアタシ等が納得すると思ってんのか、テメエはッ!!」

 

 

「ク、クリス…!!」

 

 

「ダ、ダメだよ、クリスちゃん!!」

 

 

クリスだった。未来と響が慌てて止めようとするが、クリスは胸倉を掴んでいる手を離そうとしない…。

 

 

「1人で何もかも片付ければ、全部解決するとでも思ってんのかッ!? 自分だけ血を流すくらいなら構わねえって…まだ考えてんのかよッ!!?」

 

 

『………!!』

 

 

クリスのそんな言葉に大きく反応する響逹6人…。それを見て、

 

 

「まだ“あの時の事”を気にしてんのか…?」

 

 

「っ……!」

 

 

「ずっと言ってんだろうが。あれは俺が自分で選んだことだ。お前等が思い悩む必要なんかねえ…。強いて言うなら、あんなやり方でしかお前等を救えなかった俺に責任があるくらいだろうな…」

 

 

一護が自嘲の笑みを浮かべながら、そう呟いた。すると…

 

 

「どうして、自分を悪者みたいに言うデスか…?」

 

 

「! 切歌…」

 

 

「お兄ちゃんはあの時、ちゃんと私達を助けてくれた。そうじゃなかったら、私達はずっとあそこに居て…誰かを傷付けるための道具になってた…」

 

 

そんな一護に対し、切歌は何処か悲しそうに、調は何処か辛そうな様子でそう言った。更に…

 

 

「私も、あの時一護さんの言葉が無かったら、一番大事なモノを自分で壊してた…。だから、そんなこと言わないでください…」

 

 

「未来…」

 

 

続いて未来も一護にそんな言葉を掛ける。その表情にはやはり、辛さと怯えが入り雑じっていた…。

 

 

「…ずっと言ってるだろ? 俺達はお前等を戦わせるために、ここに置いてる訳じゃねえ…。それでも戦うのか?」

 

 

一護が依然として厳しい声色で尋ねると、それに答えたのは…

 

 

「私もあの時言った筈だ。剣としての此の身を、お前に捧げると…」

 

 

「それに、退く訳にはいかないわ。ここで退いてしまったら…囚われの身だったあの頃の私達に、きっと戻ってしまう…」

 

 

翼とマリアの2人だった。しかし普段の凛とした姿はそこにはなく…

 

 

「降りかかるモノを斬り払う…そのための剣だ…。何を言われようと私は…いや、私達は付いていく」

 

 

「少しくらい役に立たせて頂戴…。私達の力は、そのためのモノよ…」

 

 

固い決意を抱きつつも、慈愛に満ちた柔らかな笑みを浮かべる女性の姿だった…。

 

 

「…本当に行くんだな…?」

 

 

そして、一護の最後に問い掛けに答えたのは…

 

 

「はい!!」

 

 

響だった…。

 

 

「怖くないって言ったら嘘になるけど…向き合わないとダメなんです。向き合わなかったら…いつまで経っても一護さんの隣に立てない…」

 

 

「………」

 

 

その言葉に黙って耳を傾ける一護…。

 

 

「大丈夫ですよ、一護さん! 皆一緒ですから…“へいき、へっちゃら”です!!」

 

 

そう口にする響の笑顔は、自身の過去が語られた時のものと比べてずっと明るい。だがそれでも…何処か言い様の無い儚さが確かにあった。すると、それを見た一護は…

 

 

「…はぁ…」

 

 

ポスッ

 

 

「ふぇっ////?」

 

 

一番前にやってきていた響の頭に右手を乗せ、ワシャワシャと軽く撫で始めたのだ。いきなりのことに響は少し顔を赤くするが、一護はそれに気付くことなく周りの少女逹に目を向ける…。

 

 

「そこまで覚悟があるなら何も言わねえよ。止めても無駄みてえだからな…」

 

 

そう話す一護の表情は呆れ混じりではあるものの…普段の彼からは想像も付かない、とても穏やかな笑みを浮かべている。そして…

 

 

「やれる所までやってこい。それでもダメだった時は…俺が必ず護ってやるからよ」

 

 

『っ…/////!!』

 

 

それを聞いた瞬間、響逹は一気に顔を赤くした…。

 

 

「? どうした?」

 

 

「ッ///! な、何でもないです///!」

 

 

「そうか? やたら顔が赤い気がするんだが…」

 

 

「だ、大丈夫…///」

 

 

「ゆ、夕日で真っ赤に見えてるだけデスッ///!!」

 

 

「いや、今完全に真夜中だろ…」

 

 

その様子を見た一護の問い掛けに対し、響、調、切歌は何とかはぐらかす…。切歌の返答は完全に的外れなモノになっているが…。その一方で、

 

 

(あ、相変わらず小っ恥ずかしいこと言いやがって…///!)

 

 

(自覚が無い分、余計に質(たち)が悪いわよ////)

 

 

クリスとマリアは顔を赤くしたままそっぽを向き…

 

 

(こういう時の一護さんの顔、真っ直ぐ見れない…////)

 

 

未来は顔を赤くした状態で俯いているかと思えば…

 

 

(やはり敵わないな…一護には…///)

 

 

翼は頬を染めながらも、先程とは違った穏やかな笑みを浮かべている。このように少女逹はそれぞれ異なる反応を見せてはいるものの、明らかに共通しているモノもあった。それは自分達を“護る”と言い切った青年に対する、明確な感情である…。と、そこへ、

 

 

「話は済んだようだな」

 

 

「ッ!? キャ、キャロルちゃん…!?」

 

 

「まったく、何処ぞの映画みたいなシチュエーションに浸ってんじゃないわよ。ハズレ装者の分際で」

 

 

「ッ…!?」

 

 

狙い済ましたかのように現れたのは、キャロルとガリィ、そしてミカである。

 

 

「いつから居たの…?」

 

 

「そこの“ヤッサイモッサイ女”が『おい、どういうことだよッ!?』って言った辺りからだゾ☆」

 

 

「完全に最初からじゃないデスかッ!!」

 

 

「おい、テメエ。今すぐこっち来い。鉛玉ぶち込んでやる」

 

 

「お、落ち着いて、クリス…!」

 

 

調の問い掛けに対するミカの発言を聞いて、切歌は思わず声を上げる。何処ぞの“ヤッサイモッサイ女”がシンフォギアを発動しようとして未来に止められているのは…まあ、気にしなくてもいいだろう…。

 

 

「っ! 貴女逹が戻ってきたということは…」

 

 

「木場やあの聖剣使いの者逹を見つけたのか!?」

 

 

「ええ。といっても、見つかったのは“1人”みたいですけど」

 

 

「え?」

 

 

マリアと翼の問い掛けに対し、ガリィは淡々とした口調でそう話した。そして“1人”という単語を聞いた響が詳細を聞こうとした、その時、

 

 

「連れてきましたわ、マスター」

 

 

「ああ、御苦労だっ……ッ!?」

 

 

遅れてやってきた残りの自動人形──ファラとレイアに気付いたキャロルだったが…2人に目を遣った瞬間、言葉を失った。その理由は現在ファラが抱き抱えている少女──紫藤イリナの格好にある。何故なら、彼女の身に纏っている黒い戦闘装束はボロボロに引き裂かれ…“女性的な部位”までもが露わになっていたのだから…。と、次の瞬間、

 

 

ガバッ!!

 

 

「うおっ!!」

 

 

「男は見るなッ////!!」

 

 

「ぜ、絶対に目を開けないでください、一護さん///!!」

 

 

「お、おう…(いや、手で覆われてる時点で見えねえだろ…)」

 

 

咄嗟にマリアが一護の視界を両手で奪い、響が鬼気迫る様子で言ってきたのだ。2人の語気に圧された一護は思わず頷くが、心の中で冷静にツッコんでいたことは…まあ、些細なことである。

 

 

「なな、何つう格好のまま持ってきてんだよッ////!?」

 

 

「あら? このままじゃまずかったかしら?」

 

 

「マズいに決まってんだろッ///!! せめてそこらのデパートの広告でも巻いてから連れてきやがれッ///!!」

 

 

「そ、そんなに珍しいモノにする必要はないんじゃないかな、クリス…?」

 

 

若干首を傾げるファラに対するクリスの発言を聞いて、思わず控えめにツッコむ未来。ちなみに何故クリスがそんなモノを挙げたのかについては……シンフォギアGX第3話から御想像下さい…。

 

 

「それより、その人って…」

 

 

「聖剣使いの狂信者の人じゃないデスか!」

 

 

「ええ。何だか“頭のおかしそうな男”に襲われてたから、連れて来たんですの。それと、例の鴉(からす)さんにも会ってきましたわよ?」

 

 

「! あの狂った祓魔師(エクソシスト)か。それに…」

 

 

「鴉というのは、まさかコカビエルのことか?」

 

 

「そうだ。もっとも、予想よりずっと地味で弱そうな者だったが…」

 

 

気を失っているイリナについて調と切歌、ファラが話す一方、一護と翼、レイアはコカビエルに関してそんなやり取りを交わす。と、ここで、

 

 

「と、とにかく早く治療しないと…!」

 

 

「無論そのつもりだ。ファラ、その女を天竜の娘の所に連れていけ」

 

 

「承知しましたわ」

 

 

未来が慌てた様子で言うと、キャロルはファラに対して命令を下し、イリナをウェンディの所へ向かわせた…。

 

 

「おいマリア、もういいだろ? この覆ってる手を退(ど)かしてくれ」

 

 

「! そ、そうね。ごめんなさい////」

 

 

一護の一言を聞いたマリアは、何故か若干頬を赤らめながら両手を彼の顔から離した。しかし…

 

 

「でも、見つかったのはイリナさんだけなんて…」

 

 

「裕斗さんとゼノヴィアさんは居なかったの?」

 

 

「聞くまでもないでしょ? まぁ、そこら辺に死体が転がってる訳でも無かったし…」

 

 

「逃げ延びたと考えるのが妥当だゾ☆」

 

 

「縁起の悪い言葉を平気で言わないでちょうだい…」

 

 

未来と響の問い掛けに対するガリィの発言を聞いて、瞬時に呆れ顔になった…。

 

 

「だが、あれだけ派手に痛め付けられていたということは…」

 

 

「ああ。奴の持っていた“擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)”も、例の狂人祓魔師に奪われたらしい」

 

 

「…これで向こうが持ってる聖剣は4本…」

 

 

「いや、奴等が持っている聖剣は3本のままだ」

 

 

「? 3本のままって、一体どういうことデスか?」

 

 

翼と調に対するキャロルの言葉を聞いて、思わず首を傾げながら尋ねる切歌。すると…

 

 

「…おい、まさか…」

 

 

その言葉の意味に真っ先に気付いたのは…一護だった…。

 

 

「ファラが“剣殺し(ソードブレイカー)”を駆使して、1本を無きモノにしたようだ」

 

 

「「えっ!!??」」

 

 

「マ、マジかよ…」

 

 

キャロルが淡々とした口調で言葉の意味を伝えると、響と未来は驚愕し、一護は思わず頭を抱えた。

 

 

「やっぱ聖剣でもアイツの前じゃ棒切れみたいなもんか…」

 

 

「剣と定義されたモノを全て破壊する…それが奴の真価だ。敵であれば末恐ろしいが、味方であれば心強い」

 

 

更にクリスが続いてそう呟くと、翼は純粋にその力を評価する。まるで彼女の能力の怖さを最も理解しているかのように…。と、ここで、

 

 

「でも、聖剣を1本でも破壊できたなら…」

 

 

「向こうのやりたい事も出来なくなったんじゃないデスか!?」

 

 

「いや、恐らく奴等が目的を達するには3本もあれば十分だろう」

 

 

「っ! 向こうの目的の検討が付いているの?」

 

 

「おおよそだがな。恐らく奴等は…」

 

 

調と切歌、そしてマリアの問い掛けにキャロルが答えようとした…その時、

 

 

『……!!!』

 

 

尋常ではエネルギーの発生を、この場にいた全員が感じ取った…。

 

 

 

☆☆

 

 

 

それからしばらく経った頃、真夜中の駒王学園の前には複数の人影があった。皆この学園の制服を身に纏っていることから、学園の生徒であることが窺える。その人物逹とは…

 

 

「リアス先輩、学園を大きな結界で覆いました。これで余程のことが無い限り、外に被害は出ません」

 

 

「ですが、これはあくまでも被害を最小限に抑えるためのモノです。コカビエルが本気を出せば、この学園だけではなく、駒王町全体が崩壊します。私達は攻撃を少しでも抑えるため、それぞれ配置に着いて結界を張り続けます。学園が傷付くのは耐え難いですが…堕天使の幹部が動いた以上、堪えなければなりませんね…」

 

 

匙やソーナを始めとする、シトリー眷属。そして…

 

 

「ありがとう、ソーナ。あとは私達で何とかするわ」

 

 

リアスを始めとするグレモリー眷属である。もっとも、その中に裕斗の姿はないが…。

 

 

「よろしいのですか、リアス? 相手は桁違いの力を持つ化け物ですよ?」

 

 

「そうね。でも、こちらにも頼り甲斐のあり過ぎる子達がいるから…」

 

 

と、そこへ、

 

 

「リアス!!」

 

 

「小猫!!」

 

 

「! 当麻!」

 

 

「…リクオ先輩!」

 

 

駆け付けてきたのは当麻とリクオだった。しかもその後ろにはユウキやアカメ、ヤミ、ララ、エルザなど、2人をそれぞれ慕っている少女達の姿もある。

 

 

「! あなた逹も来てたのね、ソーナ。この結界は…」

 

 

「私達が張ったモノです。気休め程度かもしれませんが…」

 

 

「それでも十分だ。どうやら既に何かを始めているようだからな。余計な影響が周囲に出ることを防いでくれている」

 

 

早々にソーナと会話をするミラジェーンとエルザ…。と、ここで、

 

 

「コカビエルか?」

 

 

「! ええ。少し前に学園内に現れたの。バルパーやフリードも一緒よ」

 

 

「…奴等は中で何をしている?」

 

 

「分かりません。ですが先程感じた凄まじいエネルギーを考えると…非常に嫌な予感がします…」

 

 

当麻とアカメの問い掛けに対し、リアスとソーナは険しい表情を浮かべながら答える。やはりリアス逹も、当麻逹と同じ理由で駆け付けたようである…。すると、

 

 

「あ、あのー…」

 

 

「? どうしたの、イッセー君?」

 

 

「いや、こんな時に聞くのもどうかと思うんだけどさ…」

 

 

おずおずと口にするイッセーにリクオが気付くと、イッセーは“ある少女”に目を向ける。それは…

 

 

「シ、シノンさん、あの、その格好は一体…?」

 

 

「! そういえば、この姿をあなた逹に見せるのは初めてね…」

 

 

水色のショートカットが特徴のクールな少女──シノンである。ちなみに、そう尋ねたのはアーシアだ。しかし、何故イッセーやアーシアがシノンの姿に驚いているのかというと、それは彼女の姿があまりにも普段と異なっていたからである。手にしているのは自らの愛銃“ウルティマラティオ・ヘカートⅡ”ではなく、特殊な形状の長弓。格好もレザージャケットが特徴的なモノではなく、軽めのアーマーを身に付けつつも動きやすさを重視したモノへと変わっている。そして、何よりも目を引くのは…

 

 

「ね、猫耳と…尻尾ッ!?」

 

 

そう、何処からどう見ても生えている猫耳と尻尾である。その色は彼女の髪の色と同じ水色で…何故か思い切り似合っていた。これには近くで結界を張っていた匙も、そんなシノンの姿を見て驚きの声を上げる…。

 

 

「こいつはシノンが神器を発動した時に出来る姿の1つだ」

 

 

「! つまり、状況に応じて神器の発動パターンを変えられる、ということ?」

 

 

「ああ。リアス逹の知ってるシノンの姿は、本来遠距離戦に特化した奴だ。けど今回はどっちかっていうと中近距離戦になりそうだから、シノンは今この姿になってんだよ。並みの近距離タイプの奴じゃ、シノンの動きに付いてくのはまず無理だからな」

 

 

リアスの予想を肯定しつつ、シノンの姿に関して軽く解説する当麻。すると、

 

 

「…その耳と尻尾は本物ですか?」

 

 

「うん、そうだよ。ほら!」

 

 

ギュッ!

 

 

「ッ~~/////!!」

 

 

バシンッ!!

 

 

「イタッ!?」

 

 

小猫の問い掛けを受けたユウキが、何とシノンの尻尾を軽く握ったのだ。するとシノンはビクッと反応しつつも、咄嗟にユウキの頭を引っ叩(ぱた)いた。

 

 

「い、いきなり何するのよユウキッ////!!」

 

 

「こ、こうした方が1番分かりやすいと思って…」

 

 

「そういう問題じゃないでしょッ///!!」

 

 

顔を真っ赤にしながらユウキを叱るシノン。言うまでもないが、尻尾は神経の集中している部位の1つであるため、非常に敏感な部分となっている。故に、少し触られただけでも過剰に反応してしまうのだ…。そしてそんなシノンの様子を見て、ある意味過剰な反応を見せている人間が約1名いた。それは勿論…

 

 

「し、尻尾にメチャクチャ反応する猫耳の女の子…ぐへへ…」

 

 

「(ビクッ!)」

 

 

“変態の権化”と称すべき男──兵藤一誠である。すると、明らかにイヤらしい視線を自身に向けていると感じたシノンは、瞬時に思わず“ある人物”の後ろに隠れた。その人物とは…

 

 

ガッ!!!

 

 

「イデデデデデデッ…!!??」

 

 

「何ウチのシノンさんを怖がらせているのでせうか、イッセーさん? あんまり変態染みた行動を取りまくってると…そのふざけたピンク色の妄想ごと、この右手でぶち殺すぞ?」

 

 

「わわ、分かった! 分かりました!! だからアイアンクローは勘弁してッ!! マジでそっちの指が頭にめり込みそうだからァァァァァッ…!!!」

 

 

時にバイオレンスになる幻想殺し──上条当麻のことである。とてつもなく凄みのある笑顔を浮かべながらアイアンクローをする当麻に対し、その右手を必死に剥がそうとしつつ反省するイッセー…。しかし…

 

 

「大丈夫、小猫?」

 

 

「…へ、平気です…。すみません、リクオ先輩…」

 

 

「いいよ、気にしないで…。後で小猫を怖がらせた分もやらないとかな…(ボソッ)」

 

 

自身の後ろに隠れる小猫を見たリクオによって、後のイッセーに2度目のアイアンクローが襲い掛かるのは…余談である…。と、ここで、

 

 

「それより当麻、一護と響達は一緒じゃないの?」

 

 

「! ああ、アイツ等ならそろそろ…」

 

 

リアスがこの場にいないアイエールのメンバーについて、当麻に尋ねた…その時だった…。

 

 

「悪ぃ、遅くなった」

 

 

『……!』

 

 

そんな声と同時に当麻逹の下へやってきたのは…今まさに話題に上がっていた、一護と響逹だった。先頭にいるのは勿論一護であり、その脇を雪菜と紗矢華が“雪霞狼”、“煌華麟”を手にしつつ固めている。そしてその後ろには響逹“七星の歌姫”の7人が神器を発動させた状態で立っており、各々オレンジ、青、赤、紫、白、ピンク、緑という色合いの機械染みた戦闘装束を身に纏っていた…。

 

 

「別に待ってないよ、一護。僕達もついさっき来た所だから」

 

 

「そうか…」

 

 

リクオの言葉に短く返す一護。と、ここで、

 

 

「な、なぁ、一護?」

 

 

「…! 何だ、イッセー?」

 

 

「いや、お前が今羽織ってるの、一体何なんだ…?」

 

 

イッセーがいつもと違う雰囲気の一護に尋ねたのは、今彼が着ている“白い羽織”のことだった。その羽織は“地面に届くのではないか”と思ってしまう程長い上、背中の部分には…“零(ゼロ)”の一文字が記されている…。

 

 

「こいつか。そうだな…強いて言うなら、俺の“覚悟の表れ”みてえなもんだ」

 

 

「お前がそいつを着てきたってことは…多少本気を出すと考えていいんだな?」

 

 

「…ああ、まあな」

 

 

当麻の問い掛けに対しても、一護は短くそう答えるのみだった。すると、それを聞いて…

 

 

「っ!? た、多少本気って、さっき調ちゃんと切歌ちゃんを狙ってきた奴に使ったのがそうじゃねえのかよッ!?」

 

 

「あれは一護が牽制の意味も含めて放ったモノだから、全然本気じゃないよ。勿論、部長さんを助けるために乗り込んだ時もね」

 

 

「…はあああっ!!?」

 

 

イッセーが驚きを露わにしながら尋ねるが、リクオの補足を聞いたことで驚愕に変わる。まあ、当然と言えば当然である。何しろその本気ではない一撃によって、周囲の森林を跡形もなく吹き飛ばしたり、直線上数百メートル先を更地に変えたりしてしまったというのだから…。その一方で、

 

 

「当麻」

 

 

「! 何だ、リアス?」

 

 

「本当に響逹を戦わせる気なの? 勿論あの娘逹の強さは私も理解してるつもりだけど、もしものことがあったら…」

 

 

リアスは心配そうな様子で響逹に目を向けながら尋ねる。やはり狙われているにもかかわらず最前線に出てくるというのは、あまりにもリスクがあるように感じるのだろう。しかし、その問い掛けに対して当麻は…

 

 

「大丈夫だよ、響逹なら。俺達が思ってる以上にアイツ等は強えよ。それに何より、アイツ等には一護が付いてるからな…。あいつが必ず護り通すさ」

 

 

「…! 本当に信頼してるのね」

 

 

「…ま、伊達に長く付き合ってねえからな。一護やリクオとは…」

 

 

いつもの不幸を嘆く雰囲気とは違う、何処か達観した様子で呟いた…。と、そこへ、

 

 

「リアス」

 

 

「? 何、ソーナ?」

 

 

先程まで生徒会メンバーに指示を出していたソーナが再び戻ってきたかと思うと、リアスにこう尋ねる…。

 

 

「あなたの御兄様には連絡を取らなくていいのですか?」

 

 

「! そういう貴女だって、“御姉様”を呼ばなかったじゃない」

 

 

「私のところは……。あなたの御兄様は、貴女を愛しているわ。サーゼクス様にも知らせた方が…」

 

 

お互いに何故か複雑な笑みを浮かべるリアスとソーナ。すると…

 

 

「既にサーゼクス様には打診しましたわ」

 

 

「ッ! 朱乃ッ!!」

 

 

ここまで姿の無かった朱乃が、そう言いながらやってきたのだ。リアスは彼女の勝手な行動に非難の声を上げようとするが…

 

 

「“リアス”、貴女がサーゼクス様に御迷惑を御掛けしたくないのは分かるわ。でも、相手が堕天使の幹部となれば話は別よ。それに向こうには、一護君逹でさえ危険視する者もいる…。この件は貴女個人で全てを判断するレベルを越えているわ。ここはサーゼクス様の…魔王様の力を借りましょう」

 

 

朱乃はオカルト研究部の副部長としてではなく、“リアスの女王”として意見を口にしたのだ。その表情はいつにも増して真剣であり、有無を言わせない覇気のようなモノすら感じさせる程だった…。と、そこへ更に、

 

 

「朱乃の言う通りだよ、リアス!」

 

 

「! ララ…」

 

 

「私も朱乃さんや御姉様の意見に賛成です。相手は大戦を生き抜いた歴戦の猛者…備えは多いに越したことはありません」

 

 

「何か起こってからじゃ遅いだろ? 全員無事に帰ることの方が大切なんじゃねえのか?」

 

 

デビルーク三姉妹も揃って朱乃の判断を支持したのだ。これには流石のリアスも反論しようとはせず…

 

 

「はぁ…」

 

 

「ふふっ、御話を理解してくれてありがとうございます、部長♪」

 

 

深い溜息を吐きながら、暗に承諾の意を示した。それを見て、元の御淑やかな笑みを浮かべる朱乃…。

 

 

「サーゼクス様の加勢が到着するのは1時間後だそうですわ。それともう1つ…実は連絡を入れた際、丁度サーゼクス様の所へ“ギド様”が顔を出されていまして…」

 

 

「! パパが!?」

 

 

「はい。それでギド様もこちらへ“応援”を向かわせたとのことですわ」

 

 

朱乃の更なる報告にララは驚きを見せるが、一方で、

 

 

「ね、ねぇ、小猫ちゃん。ギド様って、やっぱりあの…」

 

 

「…冥界最強の悪魔、“大魔王”様です」

 

 

「で、ですよねぇ…(魔王様に加えて、大魔王様からも加勢が来んの!? 俺達一体どんだけヤバい奴等と戦おうとしてんだよ!?)」

 

 

小猫からの確認を聞いたイッセーは、改めて自分達がしようとしている事の大きさを実感していた…。ちなみに、

 

 

「なぁ、父上が送ってくる応援って、どう考えても…」

 

 

「ええ…絶対“あの人”よ」

 

 

「だよな…」

 

 

ナナとモモが密かにそんな会話をしていたのは…余談である…。と、ここで、

 

 

「1時間ね…。さて、私の可愛い下僕悪魔逹。私逹はオフェンスよ。結界内の学園に突入して、コカビエルの注意を引くわ。これはフェニックスとの戦いとは違い、死戦よ! それでも死ぬことは許さない! 生きて帰って、この学園に通うわよ!!」

 

 

「「「「はい!」」」」

 

 

リアスの毅然とした口上に対し、イッセーを始めとするグレモリー眷属全員がしっかりと返事をした。すると、

 

 

「後は頼むぜ、兵藤!」

 

 

「わーってるよ、匙。お前は尻のダメージでも気にしてろ」

 

 

「言うな! 言われると余計に痛みを感じる…! お前こそ、尻は?」

 

 

「フフフッ、部長の愛が痛い。まあ、今の状況はまさに“火が点いた”って感じだな」

 

 

「いや、笑えねえよ……。それで、木場はまだか?」

 

 

「ああ…けど、無事だと信じてるさ」

 

 

「! ああ、俺もだ」

 

 

そこへ匙が一旦イッセーの下に近寄り、拳を軽く合わせるなどして再び結界の維持作業へと戻っていったのだ。グレモリーとシトリーの両兵士の間に、確かな友情が存在していることの表れである…。そんな中、

 

 

「さてと…そんじゃあ、俺達も行きますかねぇ」

 

 

「ああ…」

 

 

「そうだね…」

 

 

当麻、一護、リクオの3人も、リアス逹の様子を見て気持ちを切り替える…。

 

 

「エレンやセフィリア逹はいねえけど、お前等があんな堕天使逹なんかに負けないことは上条さんが一番よく知ってる…。思う存分暴れてこい」

 

 

「「うん!!(ええ…)」」

 

 

「久しぶりに思い切り戦えそうだね、お姉ちゃん」

 

 

「ああ…当麻を阻もうとするなら、誰であろうと葬る…」

 

 

当麻はユウキ、シノン、アカメ、クロメの4人にそう声を掛けたかと思えば…

 

 

「皆、準備はいい?」

 

 

「当然!」

 

 

「むしろこの場に立っている時点で、出来ていない者がここにいると思うか?」

 

 

「ははっ、それもそうだね。じゃあ…行こうか」

 

 

「ええ♪」

 

 

「頑張ります!」

 

 

「…行きますよ、芽亜」

 

 

「うん♪」

 

 

リクオもルーシィ、エルザ、ミラジェーン、ウェンディ、ヤミ、芽亜の6人を率いて歩み出す。そして…

 

 

「悪いな、雪菜、紗矢華。お前等には多分色々フォローに回ってもらうことになりそうだ」

 

 

「平気です、先輩。今回は響さん達のためですから…」

 

 

「全員無事に帰ってこないと、許さないわよ?」

 

 

一護は雪菜と紗矢華にそう言うと、すぐに響達7人と向き合う…。

 

 

「覚悟はいいな?」

 

 

「ハッ、覚悟がいる程のことかよ。これからすんのは、ただ堕天使共とツルんでる奴をぶっ飛ばすこと…それだけのことじゃねえか」

 

 

「雪音の言う通りだ。目の前に立ち塞がる者がいるのであれば、斬り伏せるのみ…」

 

 

「私達がどういう想いで今ここに立っているのかは…貴方もさっき聞いたでしょ?」

 

 

一護の問い掛けに対し、クリス、翼、マリアの年長者組がそう答えたかと思えば…

 

 

「絶対に負けない…」

 

 

「リベンジマッチと行くデスよ!」

 

 

続いて調と切歌が闘志を高めた様子で意気込みを露わにし…

 

 

「響…」

 

 

「…!」

 

 

ギュッ…

 

 

「!」

 

 

「行こう、未来…。大丈夫、皆も…一護さんも一緒だから」

 

 

「…うん…!」

 

 

響は不安そうな未来に笑みを向け、彼女に笑顔を取り戻させた…。すると、そんな彼女達の様子を見届けた一護は安心したような笑みを浮かべ…

 

 

「行くぞ…」

 

 

『はい(ええ)(おう)(うん)(はいデス)!!』

 

 

戦場となる駒王学園内へと、歩みを進めるのだった…。

 

 

 






ご無沙汰しております、無颯です。


という訳で、今回は戦闘無しのシリアス回となりました。一護と響逹シンフォギアキャラが中心の筈だったのですが…全体的には案外そうでもなかったですね。いやはや、やはり一護と響逹とのやり取りを書くのが結構難しかったです…。

あとちょっとした注目点を挙げるとすれば、後半で登場した一護の羽織でしょうか。何で一護がそんなものを持っているのかは…いずれ明かされるかもしれません。

次回もよろしくお願い致します。それでは!
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