ハイスクールD×D ~とある三雄の物語~   作:無颯

3 / 32


タイトル通り、主人公達の説明会です。特にこれといったものは無いかと・・・。



まだまだ先は長いです・・。



では、本編をどうぞ。


説明

旧校舎にあるオカルト研究部の部室は今、何とも言えない雰囲気に包まれていた。その理由は…後ろ向きに倒れながらドアをぶち破って入ってきた“上条当麻”のせいである…。

 

 

「あー…あははは…。し、失礼しました~…」

 

 

すると当麻は苦し紛れに笑いながらも、何事もなかったように立ち上がり、部室から出ていこうとした。だが…

 

 

「待ちなさい」

 

 

当然そんな行動がスルーされる訳もなく、凛とした声が響き渡る。その声の主は、何処となく威圧感のある笑みを浮かべている、赤髪の少女だった…。

 

 

「何をしてるのかしら、あなた達…?」

 

 

「あー、いや~…」

 

 

引き続き少女に尋ねられ、目を泳がせる当麻。すると、

 

 

「お、お前等は…!!」

 

 

「? イッセー、あなたの知り合い?」

 

 

「し、知り合いというか…今日うちのクラスに来た転入生で…」

 

 

「ど、どうも、俺は上条当麻だ。で、こっちの2人が…」

 

 

「黒崎一護だ。よろしくな」

 

 

「えっと、奴良リクオっていいます。よろしくお願いします…で、いいのかな…?」

 

 

イッセーと赤髪の少女のやり取りを聞いて、一先ず自己紹介をする当麻達3人…。

 

 

「はじめまして。私はリアス・グレモリーよ。ここオカルト研究部の部長をしているわ。それで、改めて聞かせてもらうけど…一体ここへ何をしに来たのかしら…?」

 

 

「い、いや…ちょっと学園の中を色々見て回っててな! その途中でこの旧校舎っぽい所を見掛けて、中を歩いてたらここに来ちまっててさ…!」

 

 

「あら、そうなの? まあ、確かにこの学園は広いから、迷うのも無理もないわね」

 

 

「あ、ああ、そうなんだよ! いや~、まさかこんなに広いとは思わなかったな…。そういう訳なんで、何か色々取り込んでるみたいだし、俺達はこれで…」

 

 

咄嗟に思い付いた言い訳を赤髪の少女──リアス・グレモリーに伝えた当麻は、そう言って彼女やイッセーに背を向け、部室を出ていこうとした…。

 

 

「でも、この部室には普通の人間が入れないように“結界”が張られていたの。それなのに…どうしてそれが壊れてしまったのかしら?」

 

 

「………(ギクッ!)」

 

 

「その辺りのこと、ぜひ聞かせてもらいたいのだけど、上条当麻君?」

 

 

リアスがそう言った瞬間、当麻の両側に立っていた一護とリクオの横に、いつの間にか木場と白髪の少女──塔城小猫の姿があった。しかもどちらも強い警戒心を持って、一護とリクオを見ている…。だが、

 

 

(! この子の魔力の感じ、何処かで…)

 

 

リクオが小猫に対して何かを感じていることに気付いている者は…殆どいなかった…。

 

 

【あー……どうすりゃいいと思う?】

 

 

【はぁ…どうするも何も、このまま黙ってられる訳がねえ…。“ある程度”バラすしかねえだろ?】

 

 

【あー…だよな…。リクオ、お前は…】

 

 

【いいよ。僕も一護と同意見だし…少し気になることもあるから…。あとは当麻に任せるよ】

 

 

【お、おう、分かった…】

 

 

そして、当の3人は頭の中でそんなやり取りをし終えたかと思うと、ここで当麻が口を開く…。

 

 

「ふぅ…分かったよ。じゃあ、ちゃんと話させてもらうぜ、“殲滅姫(ルイン・プリンセス)”」

 

 

『っ!!?』

 

 

当麻の口から出た最後の一言に、イッセー以外のオカルト研究部の面々が大きく反応した。

 

 

「その呼び名を知っているということは、あなた達…」

 

 

「ああ、当然知ってるぜ。アンタ等悪魔のことは勿論、“天使”や“堕天使”のこともな」

 

 

「っ…! あなた達…本当に何者なの…?」

 

 

当麻達について益々疑問を感じ、そう尋ねるリアス…。すると、

 

 

「俺達は…いわゆる“賞金稼ぎ”って奴だ」

 

 

「! 賞金稼ぎ…」

 

 

一護が自分達の素性についてそう答え、それを聞いた小猫が思わず呟く。一方で、

 

 

「あの、賞金稼ぎって…」

 

 

「先程部長が説明した“転生悪魔”には、稀に主となった悪魔を裏切る…あるいは殺して、討伐の対象となる者達がいますの。その者達は“はぐれ悪魔と呼ばれ、その中でも危険度がある者には懸賞金が掛けられるのですが…そういった者達を狩ることで、生計を立てる人達もいらっしゃいます。それが、“賞金稼ぎ”と呼ばれる方々ですわ」

 

 

分かっていない様子のイッセーに対しては、黒髪ポニーテールの少女──姫島朱乃(ひめじまあけの)が説明をしている。と、ここで、

 

 

「そう…。確かにそれなら、私達悪魔や堕天使達のことを知ってるのも納得ね。でも、あなた達はどう見ても人間…。普通の人間が“賞金稼ぎ”なんて出来る筈が無いわ。なら、それを可能にするものはただ1つ…」

 

 

「…ああ、確かに持ってるぜ。いわゆる“神器(セイクリッド・ギア)”って奴を、俺達全員がな」

 

 

『ッ!!?』

 

 

リアスの推測について当麻が先にそう答えると、リアス以外のオカルト研究部の面々が再び驚いた。

 

 

「…あなた達の神器を見せてもらえるかしら?」

 

 

「あー…まあ、ちゃんとした説明は色々難しいから、概要程度になっちまうかもしれねえけど、それでいいか?」

 

 

「ええ、構わないわ」

 

 

「分かった。じゃあ…リクオ」

 

 

「うん…」

 

 

リアスの承諾を聞いた当麻がリクオに声を掛けると、リクオはそれに頷いて右手を前に突き出した。すると、

 

 

チャキッ!

 

 

「うおっ!?」

 

 

『っ!!??』

 

 

「僕は自分の神器を、“妖界統制(スペクトル・コントロール)”と呼んでいます。そしてこの刀が発動時に登場する愛刀、“祢々切丸(ねねきりまる)”です」

 

一瞬にして“あるもの”がリクオの前に姿を見せたのだ。それは…一振りの“長ドス”だった。これにはイッセーを始め、オカルト研究部の面々も驚かざるを得ない。

 

 

「な、何だかその刀から凄く嫌な感じがするんだけど…一体どんな能力が有るんだい?」

 

 

「祢々切丸の能力は、“斬り付けた箇所からあらゆる力を放出させる”というものです」

 

 

「? あらゆる力…?」

 

 

木場の問いに対するリクオの答えを聞いて、首を傾げるリアス。

 

 

「アンタ達みたいな悪魔なら“魔力”を、人間相手なら“生命力”を抜け出させることが出来んだよ。天使や堕天使なんかが相手でも、当然そいつ等が持ってる力が対象になる」

 

 

「っ! つまり全種族を対象に、その能力を発揮できるということ?」

 

 

「ま、まあ、そうなりますね」

 

 

当麻の解説を聞いたリアスが確認するように尋ねると、リクオは少し歯切れが悪そうにしながらも肯定した。これにはイッセー以外のオカルト研究部の面々も絶句する。当然だろう…。何せその能力は、“ある領域”に到達するようなものなのだから…。

 

 

「えっと、僕の神器の説明は一応以上なんですけど…これでいいですか?」

 

 

「! え、ええ、分かったわ。ありがとう」

 

 

「じゃあ、次は一護だな」

 

 

「ああ…」

 

 

当麻にそう言われ、今度は一護が自身の神器の説明をする番となった。そして…

 

 

「宵闇に刻め…“斬月”…」

 

 

ブォォォォォンッ…

 

 

『ッ!!??』

 

 

一言そう呟いたかと思うと、一護の格好が一瞬にして学生服から“黒を基調とした袴”姿へと変わり、“出刃包丁を連想させるような巨大な刀”を右手で持って担いでいたのだ。またしても著しい変化が起きたことに、この日何度目か分からない驚きを見せるオカルト研究部の面々とイッセー…。

 

 

「俺は自分の神器を一応、“死への断罪者(ブレイミング・デスサイズ)”って呼んでる。で、俺が今担いでる刀がリクオと同じように発動時に出てくる“斬月”だ」

 

 

「御姿まで変わりますのね。どのような能力があるのですか?」

 

 

「あー、まあ、色々だな。攻撃なら斬撃を飛ばしたり出来るし、飛ぶことも出来たりするし…割と応用が利く能力なんだよ」

 

 

朱乃の質問にリクオと同様、一護は歯切れの悪そうな様子で答えていると、ここで、

 

 

「そうだな…。じゃあ、俺の神器の能力を紹介するついでに、1つ一護の神器の能力を見せてやるよ…。一護、頼む」

 

 

「! ああ…」

 

 

当麻がそう言うと、一護は少し歩いて当麻と距離を取り、彼に向かって左手を前に突き出して構えた。すると…

 

 

「破道の三十一、“赤火砲(しゃっかほう)”」

 

 

ゴオッ!!

 

 

「なっ…!!?」

 

 

その左手の前に赤い球体が形成され、そのまま当麻に向かって放たれたのだ。それが明らかに“攻撃するためのもの”であると分かったリアスは、当然の如く驚愕する。そして…

 

 

「フッ!!」

 

 

バキィィィィィィィィンッ…!!

 

 

「…え…?」

 

 

目の前の光景に思わずそんな声を漏らしたのは、一番あらゆる事が理解できていないイッセーだった。だが、リアスを始めとするオカルト研究部の面々も言葉を失う。何故なら…先程の赤い球体が、当麻の右拳に触れた瞬間に消滅してしまったのだから…。

 

 

「一護の神器の能力で一番特徴的なのが、今みたいな特殊な術を発動させる“鬼道”だ。術の種類も多彩で、効果も色々ある。難点もいくつかあるけど…まあ、使い勝手はかなり良いと思うぜ…。一護の能力の説明は、こんな感じでいいか?」

 

 

「え、ええ。それより…」

 

 

「ん?」

 

 

 

「あなた…さっき一体、何をしたの?」

 

 

当麻が一護の神器の説明をし終えた所で、リアスが先程起きたことについて尋ねると、それに対し、

 

 

「何って…殴って一護の鬼道を消滅させただけだぞ?」

 

 

「そういうことを聞いてるんじゃないわよ!! ただ殴っただけで攻撃が“消滅”する筈ないじゃない!!」

 

 

当麻はサラッとそう答えたのだ。これには思わずリアスも声を荒げてしまう…。

 

 

「はぁ…当麻、まだ当麻の神器のことを話してないでしょ?」

 

 

「! ああ、悪い悪い、そういえばそうだったな…! 俺の神器の名前は“幻想殺し(イマジンブレイカー)”。この右手に触れたモノが異能の力なら、何であろうと問答無用で打ち消す能力を持つ神器だ」

 

 

「っ!? それはつまり、堕天使や天使の攻撃であったとしても…?」

 

 

「打ち消すだろうな。まあ、そうはいっても色々制限はあるし、問題点はリクオや一護の神器と比べてずっと多いんだけど…」

 

 

「そんな神器、聞いたことも無いわ。三大勢力の全ての攻撃が無効化できるなんて…」

 

 

当麻の能力の概要を聞いて、より驚きを隠しきれない様子のリアス。それは勿論、他のオカルト研究部の面々も同様の反応を見せていた…。分かっていないのは、完全に置いてきぼり状態のイッセーだけであったりする。と、ここで、

 

 

「あー、とりあえず俺達の神器の説明は以上なんだけど…」

 

 

「! 分かったわ。ここまで話してくれたこと、感謝するわね。それで、話は変わるのだけれど…」

 

 

「? 何だ?」

 

 

当麻の発言に対し、リアスが礼を述べながら話題を変えてきたことに反応する一護。そして…

 

 

「あなた達、“眷属”のことは知ってる?」

 

 

「あ、はい、勿論…」

 

 

「そう。なら単刀直入に聞かせてもらうわ…。あなた達、私の眷属にならない?」

 

 

リアスはストレートにそう尋ねてきた…。

 

 

「あなた達の強さは分からないけど、保有している神器がかなり特異なものなのは間違いないわ。上手く行けば、爵位をもらうことも十分可能な筈よ?」

 

 

「? あ、あの、リアス先輩。爵位って、一体…」

 

 

「! ああ、そういえばイッセーにはまだ言っていなかったわね。転生悪魔となった下僕には、その活躍次第で爵位を貰うことが出来るの。爵位が高くなる程多くの眷属を持つ可能性も上がるでしょうし…あなたが目指している“ハーレム”にも、大きく近付けるんじゃない?」

 

 

「マ、マジですかッ!!? よっしゃああああああああッ!!! ハーレム王に、俺はなるッ!!!」

 

 

今まで殆ど話に付いていけずに黙っていたイッセーだったが、リアスの話を聞いた瞬間、拳を高々と突き上げながら言い放つ。ちなみに…

 

 

【あー、何かよく分かんねえけど…】

 

 

【1つだけ、何となく分かったね…】

 

 

【ああ…俺達の目の前にいるコイツは、すげえ“馬鹿”だ】

 

 

それを見て、当麻達3人のイッセーに対する印象が確定したのは…まあ、言うまでもない。

 

 

「それでどうかしら、上条当麻君、黒崎一護君、奴良リクオ君? 決して悪い話では無いと思うのだけど?」

 

 

「あー、そうだなぁ…」

 

 

リアスが眷属についての話を再び尋ねてきたのに対し、当麻は若干目を泳がせながらも、頭の中で一護とリクオに話し掛ける…。

 

 

【どうする、一護、リクオ?】

 

 

【いや、どうするも何も、なれる訳ねえだろ!?】

 

 

【だ、だよな~…】

 

 

【でもキッパリ断ろうにも、理由を話す訳にはいかないし…】

 

 

【…こうするしかないな…】

 

 

そして、当麻が最終的に下した結論は…

 

 

「悪いけど、その話は“保留”にさせてくれないか?」

 

 

最も曖昧な返答だった。すると…

 

 

「…! 理由を説明してもらえるかしら?」

 

 

「いや、眷属にはそれなりの信頼関係が必要になるだろ? けど、俺達は今日転校してきた人間だ。俺達はアンタ等のことを全くと言っていいほど知らないし、アンタも俺達のことを殆ど全く知らない…。そんな状態で眷属になるのは、お互いに良いとは言えないんじゃないか?」

 

 

「…………」

 

 

「それなりに互いを理解してからの方が、色々と納得できると思うんだが……どうだ?」

 

 

当麻の説明を黙って聞いていたリアス。その返答は…

 

 

「そうね。あなたの言うことにも一理あるし、この話は置いておきましょう」

 

 

「! そうか…」

 

 

説明を受け入れるものだった…。

 

 

「ただし、あなた達にはオカルト研究部に入ってもらうわ。勿論、イッセーにもね」

 

 

「! は、はい!! ぜひお願いします!!」

 

 

「? この部活に、ですか?」

 

 

リアスの若干命令に近い提案をイッセーが二つ返事で承諾する一方、リクオは疑問を感じて尋ねた。

 

 

「私はこの町全体の管理を上の方々から任されているの。あなた達のような特異な神器所有者を、ただ放って置くことは出来ない。だから…」

 

 

「監視の意味も込めて、この部活に入って欲しい…って訳か?」

 

 

「その通りよ。理解が早くて助かるわ。それで、どうかしら…?」

 

 

一護の発言を聞いたリアスのそんな問い掛けに対し、当麻達の返答は…

 

 

「まあ、この学園に通う以上、それは避けられないよな…。分かった、オカルト研究部に入部させてもらう」

 

 

「ふふっ、それじゃあ、これからよろしくね。歓迎するわ、上条当麻君、黒崎一護君、奴良リクオ君」

 

 

「ああ」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

“承諾”だった。そして挨拶を軽く行うリアスと当麻達3人…。

 

 

「それと、あなた達も部員となった以上、私のことは“部長”と呼びなさい。いいわね?」

 

 

「! ハハッ、分かったよ、“部長”…」

 

 

リアスのそんな指示に対する当麻の反応を見る限り、上手くやっていける可能性は高いだろう…。

 

 

「そういえば、まだ自己紹介をしてなかったわね。改めて、私はリアス・グレモリー。高等部3年で、ここオカルト研究部の部長よ。そして、この4人が私の眷属で…」

 

 

「副部長の姫島朱乃と申します。どうぞお見知りおきを」

 

 

「僕は木場裕斗。ここの部員で、君達と同じ高等部の2年だよ。よろしくね」

 

 

「…高等部1年の、塔城小猫です。よろしくお願いします…」

 

 

「俺は兵藤一誠! 今日からリアス先輩の下僕兼眷属になった! お前等とは同じクラスだし、これから仲良くしていこうぜ! よろしくな!」

 

 

「じゃあ、こっちも改めて…高等部2年の上条当麻だ。これからよろしく頼む」

 

 

「同じく高等部2年の黒崎一護だ。ま、よろしくな」

 

 

「同じく高等部2年の奴良リクオです。これからよろしくお願いします」

 

 

こうして当麻達3人は、オカルト研究部に所属することになったのだった…。

 

 

 

☆☆

 

 

 

今日の部活は一先ず終わり、現在当麻達は帰路に着いていた…。

 

 

「まさか初日から悪魔の奴等と遭遇することになるとはな。しかも、殆ど仲間入り状態になっちまったし…」

 

 

「まあ、完全に当麻が原因なんだけどね」

 

 

「か、返す言葉もございませう…」

 

 

一護とリクオの言葉を聞いて、頭が上がらない状態の当麻…。

 

 

「でも、丁度良かったのかもしれない。色々気になることもあるし…」

 

 

「ああ…まずは数日前くらいから町にいる“堕天使”だな。イッセーを殺した奴も、悪魔に転生した後に襲撃してきた奴も堕天使だったみてえだが…」

 

 

「多分、一昨日と昨日感じた気配がそれだったんだな」

 

 

だが話をイッセーの転生に関するものにすると、3人は一気に真剣な雰囲気になった…。

 

 

「でも、態々リアス部長みたいな上級悪魔が管理してる土地で、そんなことをするってことは…」

 

 

「何かしら目的があって来てるのは、間違いないだろうな…」

 

 

リクオの言わんとしていることに気付き、そう言葉を続ける一護。と、ここで、

 

 

「それに、もう1つ気になってることがある」

 

 

「…イッセーの神器か?」

 

 

「ああ」

 

 

今度は当麻が、イッセーの神器を話題として挙げる。

 

 

「オカルト研究部の人達はあんまり気にしてなかったけど…イッセー君のあの神器、ひょっとしたら“とんでもないモノ”かもしれない…」

 

 

「ああ…。実は頭の中で、1つ候補があるんだが…」

 

 

「奇遇だな。俺もだよ、一護…。けどもしそうだとしたら、本当に凄いことになる気がするが…」

 

 

「まあ、それもその内ハッキリすると思うぜ?」

 

 

すると…

 

 

「それよりリクオ、お前にはあと1つ気にしてることがあるんじゃないのか?」

 

 

「! やっぱり気付いてたんだ…」

 

 

「まあ、何となくな…。“小猫”のことだろ?」

 

 

一護と当麻に尋ねられたリクオは、予想していた様子で呟いた…。

 

 

「あの魔力の感じ…多分間違いないと思う」

 

 

「! そうか…。まさかこんな所で会うとはな」

 

 

「で、どうするんだよ、リクオ…?」

 

 

「今は特に何もしないよ。まだ確証がある訳じゃないし…こっちもその内ハッキリすることだと思うしね」

 

 

「…なら、俺達からは何も言わねえよ」

 

 

当麻の問い掛けに対するリクオの返答を聞いて、どうやら一護は納得したようである…。

 

 

「ま、とにかくさっさと帰ろうぜ? “あいつ”も待ってるだろうし…」

 

 

「そうだね。多分夕飯も作ってくれてる頃かな?」

 

 

「賛成だ。上条さんもすっかり腹が減ったぜ…」

 

 

そんなこんなで、当麻達3人の転校初日は終わりを告げた…。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。