何とかこの章だけでも終わらせたい・・。
では、本編をどうぞ。
ここはとある林の中にある廃教会。事前に気配を掴んでいたイッセーやリクオ達は、その近くの茂みに身を潜めていた…。
「な、何つう殺気だよ…」
「神父も相当集まってるようだね」
「マジか…。来てくれて助かったぜ!」
「だって、仲間じゃないか」
感謝するイッセーに対し、いつもの爽やかな笑みを浮かべて返す裕斗。しかし…
「それに…個人的に堕天使や神父は好きじゃないからね…。“憎い”と言ってもいい…」
「木場…?」
続けてそう呟く裕斗の表情は…いつもとは全く違うものだった…。と、ここで、
「…リクオさんが居ません」
「! そういえば…どこに行ったんだ?」
「さっきまでそこに居た筈だけど、いつの間に…」
小猫の指摘を聞いて、辺りを見回すイッセーと裕斗。と、その時だった…。
「よぉ…」
『ッ!!?』
「待たせたな」
背後からの声を聞いて3人が振り返ると、そこにいたのは…“白と黒の棚引く長い髪”が特徴的な、黒の着物の上に藍色の外套を纏っている男がいた…。
「ッ! 誰だい、君は…?」
「堕天使達の仲間か!?」
突如現れた男に対し、警戒を高めて神器を構える裕斗とイッセー。だが…小猫だけは反応が大きく違った…。
「…リクオ、先輩…?」
「え…?」
「は…?」
「ああ、よく分かったな小猫。流石に嗅覚は騙せねえか」
小猫の問い掛けに裕斗とイッセーが呆然とする中、その男──奴良リクオはサラッと肯定した。その結果、
「はああああああああああああッ!!!??」
「イ、イッセー君! 声が大き過ぎるよ!」
「いやいや!? だって見た目とか雰囲気とかも丸っきり違うじゃねえか!? 一体何がどうなってんだよ!?」
イッセーがそう騒いでしまうのも無理もない。何せ目の前にいる人物が、自身の知っている“奴良リクオ”と外見から性格まで丸っきり違うのだから…。
「落ち着けよ。こいつは“神器の能力の一環”だ」
「! 神器の…?」
「ああ。この前の紹介の時は見せなかったが、この神器のお蔭で俺は“お前等の知ってる普段の姿”と“今の姿”に自由に変わることが出来んだよ」
「姿を変える…でも、どうしてだい?」
「あー…戦う時には何かとこっちの姿の方が都合が良いんだよ。まあ、そうはいっても最近じゃ気分で変わったり、感情が昂ったりした時に変わることが多いけどな。ちなみに昔は夜にならねえと今の姿になれなかったから、俺や周りの奴等はこの姿を“夜のリクオ”って呼んでる」
「…夜の…リクオ先輩…」
リクオがイッセーと裕斗の質問に答える中、小猫はそう呟きつつ今のリクオの姿をマジマジと見ている…。
「詳しいことはまた追々説明してやる。とにかく今は、さっさと本拠地に乗り込もうじゃねえか」
「…! そうですね…向こうも既に気付いてるでしょうから…」
そして、リクオの言葉に小猫が同意すると、4人は堂々と廃教会の扉の前に立ち…
バァンッ!!
小猫が左足の蹴りでドアを思い切りぶち破った…。
「酷えもんだな…」
中の廃れ具合を見て、思わず呟くイッセー。すると、
パチッ、パチッ、パチッ…!
『ッ…!』
「やあやあやあッ! 最高だね~! 感動的ですね~!」
間の空いた拍手をしながら、1人の男が陰から姿を現した。白髪に十字架の記された外套を纏っており、外見上は“年若い神父”を思わせる…。
「ッ! フリードッ!!」
「俺としては二度会う悪魔なんていないと思ってたんすよ~。ほら俺、メチャクチャ強いんでぇ…。一度会ったら即“コレ”よ…でしたからね~☆」
イッセーが思わず声を上げてきたのに対し、その神父──フリード・セルゼンは手を水平にずらすジェスチャーで“首斬り”の意味を示し…
「だからさぁ…ムカつくんだよ~…。俺に恥かかせたテメエ等クソ悪魔の屑共がよ~ッ…!!」
ジャキンッ!!
自らの得物である光剣と銃を抜きながら、狂気に満ちた表情で言ってきた…。すると、
「なるほどな。てめえが例のはぐれ祓魔師か…」
ここでリクオが間に入ってきた…。
「あァ? 何でこんな所にただの人間様が居るんでしょうかね~? まさかそのクソ悪魔共に協力しちゃってんすか? あら残念ですね~! 仕方無いですね~! そうと来れば、あなたもクソ悪魔共と一緒にジ・エン…」
「今日女を襲おうとして喰らった一撃の傷は、もう癒えたのか?」
リクオのその一言を聞いた瞬間、フリードの表情が一気に冷めたものへと変わる…。
「…あの一撃をくれやがったのはテメエか?」
「やったのは俺の達(ダチ)だけどな。まあ、俺も隣にいた以上、立派な関係者か…」
「そうですかそうですか~。いや~、あれはマジで痛かったっすよ~? あと少しで天に召される所だったぜ…」
「一応最大限加減されてたとはいえ、あれは普通だったら即消滅する一撃だ。その害虫並みの生命力だけは、誇っていいんじゃねえか?」
そして、そんなやり取りを交わしたかと思うと…
「…オーケー、まずはテメエから滅殺してやるよ、クソ人間ッ!!」
「っ! 神器(セイクリッド・ギア)!!」
フリードが怒り心頭の様子で言い放ってきたのだ。それを見て、神器を発動させるイッセーと裕斗。と、ここで、
「潰れて…」
ブォンッ!!
先制攻撃と言わんばかりに、小猫が教会の長椅子をフリードに向かって投げ付けた…。
ズバンッ!!
だがそれをフリードは光剣で真っ二つに斬り裂く。そして…
「しゃらくせえんだよ、この“チビ”がッ!!」
ドォンッ!!
そう言いながら小猫に向かって銃を発砲した。と、その時、
キィンッ!!
「…! リクオ先輩…」
「小猫を“チビ”呼ばわりたぁ…面白え…」
リクオが小猫の前に出たかと思うと、その弾丸を愛刀“祢々切丸”で容易く斬り裂いた。
「イッセー、裕斗、ここで時間を掛けるのも馬鹿だ。こいつは…俺がやる」
「! リクオ…!?」
「ヒャハハハハッ!! ただの人間様がメチャクチャ強い俺を相手にどう対抗しようってんですかい?」
リクオの発言にイッセーが驚く中、フリードは馬鹿にするかのように声を上げた。すると…
「“明鏡止水”…」
ブォォォォォォォォォォォンッ……
「ッ!? あァッ…!!?」
「き、消えた!? 昨日の悪魔の兄弟が使ってたのと同じ奴か…!?」
リクオがそう呟いた瞬間、彼の姿が消えてしまったのだ。これにはフリードも激しく動揺し、イッセーは昨日現れた“レイス兄弟”と同じ能力ではないかと考えた。
「クソッタレがッ!! テメエも神器持ちかッ!!? 何処だ!? 何処に行きやがったッ!!?」
「そいつは違うぜ、イッセー」
『ッ!!??』
そんな声が聞こえてきたかと思うと…リクオはいつの間にか動揺しするフリードの後ろにいた…。
「“明鏡止水”は俺の姿を消すんじゃなく、周りの奴等に俺の存在を認識できなくさせる筈だ。つまり…」
そして…
「ッ!!? カハッ…!!??」
「俺を認識できた時には、もう遅えんだよ…」
ドガッ!!!
「サイナラッ!!?」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオンッ…!!!!
フリードが急に両膝を地面に付けたかと思うと、リクオは背後から回し蹴りを繰り出し、容赦なく彼を場外へと吹っ飛ばした…。
「こんなもんか…」
「流石だね。こうもあっさりと片付けるなんて」
「それより、あいつは…?」
「死んじゃいねえよ。多分その辺でノビてるんじゃねえか? ま、とにかく今は先を急ごうぜ」
2人とそんなやり取りを交わすリクオ。すると…
「…リクオ先輩」
「あぁ? どうした、小猫?」
「…ありがとうございます。お蔭でスッキリしました…」
「ああ、気にすんな。少し能力を見せる良い機会だと思ったし、それに俺も勘に障ったんだよ」
ポスッ
「…! そうですか…」
そう言いながら、もう恒例になりつつあるような感じでリクオは小猫の頭に軽く頭を乗せた。
「それより小猫、そこにある教壇をぶっ壊してくれるか?」
「…はい」
リクオの指示を聞いて、小猫はすぐに教壇へ近付くと…
「えい…」
トガアアアンッ!!
軽く殴っただけで教壇をバラバラに破壊した…。
「! 地下への階段…!?」
「堕天使や神父達はこの下だね…」
そこには地下へ通じる階段があった…。
「行くぞ」
「「「おう!(ああ!)(…はい)」」」
そしてリクオの一声に3人は頷き、駆け降りていく…。
☆☆
所変わって、ここは廃教会から少し離れた森の中。こちらでも現在、一触即発の雰囲気が漂っていた。その理由は…
「貴様等…まさか最初から…!!」
“青のロングヘアー”と“黒紫のボディコンスーツ”が特徴的な女堕天使──カラワーナを筆頭に、“紺色のコート”を着た紳士風の男堕天使──ドーナシークと、“ツインテールの金髪”と“メイド服”が特徴の女堕天使──ミッテルトに対し…
「ええ。あなた方を最初からお掃除するつもりでしたの。ごめん遊ばせぇ♪」
朱乃とリアスが対峙しているのだから…。ちなみに朱乃はいつもとは違い“巫女服”を纏っており、更に周りには朱乃が結界を張り巡らせている…。
「ウチ等は鳥かいッ!!」
「大人しく消えなさい…」
その状況を見てミッテルトが声を上げると、リアスは堕天使達3人にそう言い放つ…。
「フンッ、精々余裕ぶってるがいい…!」
「我等崇高な堕天使に、貴様等が勝つことなどあり得んのだからな…!」
そして、カラワーナとドーナシークがそう言った、その時、
「お、やっぱりこういうことだったか」
「まあ、大体予想は付いてたけどな」
『ッ!!?』
突如聞こえてきた声にリアスと朱乃、更に堕天使達全員が驚く中、リアス達の後ろの茂みから2人の人物が姿を現した。それは…
「! 当麻!? それに一護まで…!」
「あらあら、どうしてこちらに?」
この場にいない筈の当麻と一護だった…。
「簡単な話だ。アーシアの神器は確かに貴重だが、はぐれ神父を協力させているような堕天使達がただ傍に置いているっていうのは少しおかしい。もっと明確な理由がある筈だ。で、考えた結果思い付いたのが…アーシアの神器をアーシア自身から抜き取り、自らの物とするっていう目的だ」
「けど、そんな命令を今の堕天使の幹部連中が出すとは思えねえ。だから俺達は、“その堕天使達が暴走して勝手に行動している”と考えた…。部室で姫島が部長に耳打ちしてたのは、大方悪魔の御偉いさんからその情報を聞いて報告してたんだろ? で、本拠地の方はイッセー達に任せて、自分達は見張りをしてる面倒な堕天使達を片付けることにした…って所か?」
「あらあら…」
「…その通りよ。まさかここまで完璧に言い当てられるなんてね…」
一護と当麻の推測について、リアスは驚きを隠せない様子ながらも肯定した。と、ここで、
「何よその人間達? あんた等の知り合い?」
「どうやらただの人間ではないようだな」
「だが実に滑稽だ。まさかこんな人間達とまで通じているとは…やはり悪魔は救えん者達よ…」
ミッテルト、カラワーナ、ドーナシークが当麻達を見てそう言ったかと思うと…
「まあ、別にどうでもいいじゃん。どうせコイツ等全員、ここで消しちゃうんだからさ…!」
パチンッ!
ミッテルトが言葉を続け、指で音を鳴らしたのだ。すると…
「! 神父か…」
四方八方から大量の神父達が姿を現したのだ。それを見て、思わず当麻が呟くと…
「あらあら、こんなにたくさん…」
「ザッと見ただけでも、200以上は居るな。こいつは本拠地にも相当いるな…」
「よくこれだけの数を集めたものね…」
朱乃と一護、リアスもそれに続く…。
「フッ、流石の貴様等もこの数相手ではどうしようもあるまい…」
「精々最期まで足掻くがいい。今頃貴様等の下僕達も、見るに耐えない姿へと変わっているだろう」
「そうそう! 揃って仲良く“サヨウナラ”ってね! アハハハハハッ…!!」
そして、ドーナシークとカラワーナがそう言い、最後にミッテルトが笑い声を上げていると…
「はぁ…何も分かってねえなぁ、あんた等…」
「ああ、全くだな…」
「はあ…?」
「! 当麻…一護…?」
当麻と一護がため息混じりに呟いたのだ。それを聞いて、ミッテルトを始めとした堕天使3人組は一気に笑みを仕舞い、リアスも彼等2人の言葉に反応する…。
「確かに向こうはイッセー達3人だけじゃ苦しいかもしれねえな。だが、向こうにはリクオが一緒にいる…。こっちに至っては部長と朱乃がいる時点で可能性が殆ど無えのに、俺と当麻がいる…。どっちにしても、お前等が勝てる見込みはゼロだ…」
「…どうやら貴様等は、心の底から我々の神経を逆撫でしたいようだな…」
「今すぐその口を閉じろ。さもなくば…」
「そして何より…」
「「「ッ…!!?」」」
一護の物言いにドーナシークとカラワーナが苛立ちを露わにするが、今度は当麻が口を開き始める…。
「ここと向こうには、“あいつ等”が向かってきてる…。もうあんた等は確実に終わってるんだよ…」
「っ! それって…」
「貴様等の仲間か?」
「だが、所詮貴様等のような人間の仲間など、我等堕天使にとっては取るに足らぬ…」
当麻の発言を聞いたリアスが再び驚くものの、カラワーナとドーナシークはそれを鼻で笑った。だが…
「取るに足らないものかどうか…あんた等自身の目で、しっかりと見るんだな…」
当麻が一言そう発した瞬間…それは起こった…。
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!
「「「なっ!!!??」」」
「「ッ…!!?」」
まず初めに、当麻達から見て東側の森が急激に光ったかと思うと、神父達を巻き込んで大爆発が発生し…
キィィィィィィィィィィンッ…!!!
「な、何よあれッ…!!?」
西側の森には上空に巨大な魔方陣が出現したかと思うと、そこから蒼白い光が降り注ぎ…
ゴオオオオオオオオオオオオオッ…!!!
『ウワアアアアアアアアアアアアアアッ…!!!??』
その一帯が蒼い炎に包まれ、そこにいた神父達を包み込んだ…。更に、
「な、何…グフッ!?」
「ぐえっ!?」
「ハアアアアアアアッ!!」
ザァンッ!!!
「「「ギャアアアアアアアアアッ!!!??」」」
北側の森の方から、叫び声と共に神父達が吹き飛ばされてきたかと思えば…
「やああああああッ!!!」
ザァンッ!!!
「「「ぐああああああああああああッ!!!??」」」
南側からも少し遅れて神父達が吹き飛ばされてきた…。
「何だ、これは…!?」
「一体、何が起きているというのだ…!!??」
目の前の状況が飲み込めず、激しく動揺した声を出すドーナシークとカラワーナ…。と、その時、
「当麻ーーーッ!!」
「っ…!」
ガバッ!!
「おっと…!」
後ろから聞こえてきた声に気付いて当麻が振り返ると、1人の少女が駆け寄って当麻に思い切り抱き付いてきたのだ。そして…
「おかえりだな、“ユウキ”」
「うん、ただいま♪」
当麻がそう言うと、紫色のロングヘアーが特徴の少女──ユウキは明るい笑顔で返した。更に、
スタッ…!
「こんな所で何をしているんですか、黒崎先輩」
「! よぉ、久しぶりだな、“雪菜”」
「あ、はい、ただいま戻りました…じゃなくて!」
「ハハッ! まあ、挨拶は後にしてくれ。まだ終わってねえからな」
続いて跳躍して一気に自分の目の前に降り立ったセミショートの黒髪の少女に一護が話し掛けると、その少女──姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)は少しムッとした様子で返す…。すると、
「もう終わったわよ」
「…!」
「また何か厄介事に首を突っ込んでいるようね、黒崎一護」
「“紗矢華”…」
そんな声を聞いて一護が目を向けると、西側にある木の幹の上に“ポニーテールにした茶髪”が特徴の少女が立っており、一護はその少女──煌坂紗矢華(きらさかさやか)を見て彼女の名を呟く。更に…
「予想していなかった訳じゃないのが、何とも言えない所ね」
「! “シノン”…」
「でもまさか、堕天使と事を構えてるとは思わなかったわ。まあ、神父達は数が少し多いだけだったから、一瞬で終わったけど…」
反対側の東側にある木の幹の上にも“水色のショートカット”の少女が立っており、当麻もその少女──シノンの姿を見て声を上げる…。一方、
「あれだけの数の神父達が、全滅…!!??」
「先程の有り得ない威力の攻撃は何だ…!? まさか…!?」
「う、嘘よ…! そんなこと、起こる筈が…!?」
残されたカラワーナ、ドーナシーク、ミッテルトの3人は、自分達の周りで起きた惨状に茫然としていた。当然であろう。何せ、目の前の者達を葬るための切り札となる筈だった200人以上の神父達が、たった今現れた4人の少女達によって壊滅したというのだから…。と、ここで、
「と、当麻? その娘達は一体…」
「! あー、その前に残りを終わらせた方が良いんじゃねえか? まだそこで呑気に飛んでることだしさ」
「っ…! それもそうね…」
「ひっ…!!!」
当麻にそう言われたリアスが冷たい表情を浮かべながら目を向けると、ミッテルトは恐怖に満ちた様子で慌てて逃亡を図り、カラワーナとドーナシークもそれに続こうとした。だが…時既に遅し…。
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオンッ…!!!
堕天使達3人は断末魔を上げることも出来ないまま、リアスの魔法によって跡形もなく消滅した…。
「お疲れさん」
「ありがとう、一護…。で、色々説明してくれるわよね? 特に、あなた達の後ろにいる4人の娘達について…」
一護の労いの言葉を受け取りつつも、真剣な表情で尋ねてくるリアス…。
「あー…まあ一言で言うと、こいつ等は俺達の仲間だ」
「あらあら、神器所有者の方を4人も仲間に持っているだなんて、凄いですわ」
「ええ。それもその娘達全員、相当の使い手ね。もっと詳しい話を聞きたいのだけれど?」
当麻の返答に対して朱乃がいつもの笑みを崩さずに言う中、リアスは更に深く聞こうとする。その一方で、
「先輩方、これは一体どういうことですか…?」
「この2人、間違いなくあの“紅髪の殲滅姫(ルイン・プリンセス)”と“雷の巫女”よね? どうしてあなた達がこの2人と親しくなっているのかしら?」
「私達にも事細かに説明して欲しいわね…」
雪菜と紗矢華、更にはシノンからも詰問が始まろうとしていた。すると、
「と、とりあえずこの話は全部片付いてからにしようぜ? なあユウキ、“あいつ等”はどうした?」
「! ああ、“あの2人”ならリクオの所に向かったよ! もう合流してるんじゃないかな~?」
「やっぱりか…」
「! まだあなた達の仲間がいるの!?」
「ああ、まあな。ちなみに言うまでもねえけど、そいつ等も雪菜達と同じくらい強いぜ?」
当麻とユウキのやり取りを聞いたリアスが尋ねると、一護はそんな補足を加えながら答えた。
「とにかく、今はイッセーやリクオ達の所に向かった方がいい。そうだろ? 部長…」
「! そうね…。朱乃」
「はい、部長」
当麻の発言を受け、リアスは朱乃に移動のための魔方陣を展開させる…。
「私達は先に行くわ。あなた達は…」
「ああ、こいつ等と一緒にすぐに向かう」
「分かったわ。気を付けてちょうだい」
そして、リアスは当麻と軽くそんな会話をすると、朱乃と共にその場から姿を消した。それを見て…
「よし…俺達も行くぞ」
「うん!」
「先輩、分かっていますよね?」
「はぁ…概要くらいは移動しながら説明する」
当麻と一護も、ユウキや雪菜とそんなやり取りを交わしつつ、シノンや紗矢華も連れてリクオ達のいる廃教会へと向かうのだった…。