魔化魍育成日記   作:マデリアン

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 10話です、なんだか知らないけどイェーイ。
 もうちょい長く書いた方がよかったかなーとか、リアス達の扱い何とかならんかったものかなどなど、考えることがあります。
 ではどぞー


巻の拾 アギト乱舞

「えーと? バケモノがひぃ、ふぅ、みぃ……めんどくさ何でいちいち数えなきゃいけないんだよ、阿呆くさ」

 

 突然現れたアギトはその場で固まっている堕天使や悪魔を指さし数えていくが、面倒になったのか途中で放棄する。

 堕天使陣営は『なぜここに!?』とその姿を見て驚いた。この町に拠点を置いてから、危険な場所や安全な場所を探しだし、近づかないようにしていた。その中でも目の前にいる金の身体のアレは、リアス・グレモリーよりも上位の危険度を持つ存在として監視をしていたが、その監視役が殺されてしまう。以降はレイナーレの指示の元『見かけたら刺激しないようにすぐさま逃げろ、追われたら何が何でも逃げろ』がルールとなった。それ以降は街中で出会う事はあっても殺害される堕天使は減った。それでもなお殺されるのは『たかが人間』と侮り、無謀にも突撃を仕掛けた者だけだった。

 

「ありがとう、助けてくれて……ところであなたは? 以前どこかでお会いしたような……」

「人に物尋ねる前に、自分の名前ぐらい名乗れないんですか? それにあんたと会った憶えはない」

「あ、あぁごめんなさい、うっかりしてたわ。私はリアス・グレモリー、こっちは姫島朱乃、両方悪魔よ。そうあったことがない……気のせいかしら」

 

 流れるようによどみなく簡単な自己紹介をするリアス、そして朱乃も軽くではあるが会釈する。だがそれがいけなかった。目の前に現れたのは正義の味方ではなく、むしろ自分のエゴの為に戦う戦士だった。

 

「そうリアスに、姫島ね……ちょっと危ないから目を閉じてな」

「えっ?」

「いいから、すぐに終わらせるから」

 

 その言葉を鵜呑みにし、目を閉じるリアス。だがほんの少しの好奇心から目をうっすらと開けてしまう。突然現れた人がどのように戦い、どんなふうに自分たちを救うのか。そして

 

「(えっ)」

 

 その戦士がかろうじて目で追えるスピードで、自分に赤い剣を振り下ろそうとしたのが見えた。瞬間、反射的に朱乃を抱え横に跳躍する。

 

「ぶ、部長!? な、なにを……」

「あなた! 私たちを騙し打ちしようとしたの!?」

「あんたら、人の言う事無視してやがったな? 嘘ついて目ぇ開けてたろ!!」

「嘘って! あなたこそ私と朱乃を殺そうとしたじゃない!!」

「知るかボケ! 人の善意を無視しやがって!! それでも気色悪い悪魔か!! 悪魔は約束を絶対守るもんだろッ!!」

「気色悪いっ!?」

 

 先ほどの金の身体とは違い、右腕と身体が赤く変化し、同じく赤い炎のような剣を右手に持っていた。それは一瞬前までリアスたちが立っていた場所にいて、リアスはもしあの時うっすらと目を開けなければと、その後の事を考え冷や汗が噴き出た。

 

「ねぇ、そこの赤い人」

「あぁ?」

「何かしら?」

「あんたじゃないグレモリー、そっちのだ」

 

 鉄骨の上に腰かけ、赤いアギトに指さすカラワーナ。それに反応しチラリと目を向けるアギト。

 

「何か用か? ってか人に指さすんじゃねぇ、親に教わらなかったのか? 切り落とすぞ首ごと」

「あっそ、で何でここに来たのかしら?」

「べっつにー? 教会に巣食ってる害虫を駆除して欲しいって頼まれたんでな、そこへ行く途中にうるさいからたまたま立ち寄ってみただけだ」

 

 カラワーナとリアスは『教会』そして奴の言う『害虫』そこから一つの考えに至る。

 

((教会へいかせたらマズい! 何としてもここで奴を食い止めなければイッセー達が/レイナーレ様の命が危ない!!))

 

 カラワーナが無言で光の槍を複数出し、リアスは滅びの力をこめた小さな魔力弾をいくつも展開する。その二人の緊張感に当てられ、周囲の堕天使や朱乃も臨戦体制へと移行する。

 

「ウォーミングアップと行くかぁ!!」

「弾け飛びなさい!!」

「イッセーたちの元へは行かせない!!」

 

 3人の咆哮と共に50対2対1の戦いが始まった。アギトは飛び掛かってきた堕天使へ左ストレートでカウンターを決め、ひるんだすきに首を跳ね飛ばし、息絶えた体に剣を突き立て肉盾にし堕天使へと突っ込む。

 その行動に一瞬気を取られた堕天使は、アギトに後ろへまわりこまれ一人は胴体が離れ離れに、もう1人は縦に真っ二つ、3人目は翼を切り落とされ、手足を飛ばされだるま状態になり地面に転がったところで脳天に剣を突き立てられ絶命する。

 カラワーナはこれ以上の被害は出したくないと一心に光の槍を連続射出する、がそれを最小限の動きで避け、飛び掛かり剣を振り上げる。

 

「これ以上やらせん!!」

「うぜぇんだよ!!」

「ぐぅっ!」

 

 しかし振り下ろした剣は横から入ってきた、ドーナシークの二振りの光の剣で上段で止められる。アギトは空中で無理やり身をひねり、がら空きになったドーナシークの脇腹へと回し蹴りを放ち地面へと叩きつける。

 

「オラァ!」

「っ! 危ない!! っがぁぁぁ!!!」

「ぶっ!? カラワーナ!?」

「ち、腕一本だけかよ」

 

 重力に従い落ちるアギトは、右手に持つ剣を投擲し、ミッテルトの顔面を狙うがカラワーナに飛ばされ当たらなかったが、彼女の腕に突き刺さる。深々と突き刺さるそれは灼熱のように熱く、内側から焼かれるような痛みが走る。

 

「カラワーナ!」

「に、逃げろ! ミッテルト!!」

 

 金の身体に戻ったアギトが拳を振り上げミッテルトへと迫りくる。しかし横から魔力弾が飛んでくる、その魔力弾に危険を覚え、咄嗟にブレーキを掛け止まるアギト、飛ばしてきたものへとアギトが振り向いた瞬間、彼の頭上から雷が落ちてくる。声にならない叫び声をあげ、その場で爆発を起こす。

 

「……………………!!!!」

「やったの?」

「はい、部長………手ごたえはありました」

 

 が、アギトが土煙の中から弾丸のように飛び出してくる。突然の出来事に反応が出来ず体が止まってしまうリアス。だが狙われたのは

 

「痛かったぞ! 畜生がぁ!!」

「あけn……!」

 

 朱乃の顔めがけ、拳を振り上げるアギトだがその一撃は巨大な背によって防がれた。

 

「ドーナシーク!」

「てめぇ! 邪魔すんな!!」

「ふん、女性は愛でるものだ、それは悪魔も堕天使も人も変わらん……それを殴ろうとするのは、私の精神に反するまでだ」

 

 ドーナシークの双剣により防がれた、が双剣は砕け散ってしまう。そして二人は無手での殴り合いを始める。しかし拳を突き出しては防ぎ、殴り返してはいなし、カウンターを出しそれを避け、また手を出す。千日手のような殴り合いになった。このままではらちが明かないと思ったアギトはドーナシークに背を向け走り出す。

 

「逃げる気か!」

「にげねぇし、逃がしもしねぇよ!!」

 

 走りながら、アギトはその体を金から青へと変化させ腰にあるバックル『オルタリング』よりストームハルバードを取り出し展開する。そのまま流れるように目の前にいた堕天使を切り払い、薙ぎ落とし、目にもとまらぬスピードで駆け抜けていく。そしてやっと止まった時には右腕から血をダクダクと流すカラワーナ、服がボロボロになったドーナシークとミッテルト、最後にリアスと朱乃の5人しか生き残ってはいなかった。

 土埃とむせ返るような血の臭いで充満された戦場は彼らの目の前にいる、青い戦士によって作り出された。アギトはリアスと朱乃の首を落とそうと風のように駆け寄る。が建設現場の壁をぶち壊し、横から何かが突進しアギトは壁にぶつかる。

 

「ギリギリ……セーフカ?」

「フゥッー! フゥッー! ガァァァッ!!」

「お前たちは!?」

 

 そこへ現れた1人は茶色く2メートル近い体格を持ち、三ケ別と言う場所で日本最大の獣害を引き起こした動物の特徴を持つ『ヒグマ・ヤミー』

 もう一体は頭に3本の角と、独特の虹のような光沢を持ち、甲虫界最大の大きさと気性の粗さを持つ、虫界のバーサーカーの異名を持つ『コーカサスオオカブト・ヤミー』

 

「オレノアルジ、コウメイレイシタ『ミッテルトやカラワーナ達、俺の友達を守ってこい』ト、ダカラマモル、ソレガアルジノ、『ヨクボウ』デ『ネガイ』ダカラ」

「フゥッー! フゥッー! フゥッー!」

 

 ヒグマ・ヤミーはアギトとカラワーナ達の間に守るように立ち、コーカサスオオカブト・ヤミーは待ちきれないとばかりに唸っていた。

 

「イッテコイ! コーカサス!! ヤツヲヒネリツブセ!!」

「ギャガァァァッ!!」

「なんだかわからねぇが……切り落としてやるよ!!」

 

 弾丸のように飛び出すコーカサス、それを迎え撃つ青のアギト。やたら滅多に腕を振りまわし、破壊の嵐を産み出すコーカサスに対し、アギトは驚くほど冷静に一手一手受け流し、細かくその体へと傷をつけていく。

 その最中に咄嗟に魔法陣を使い、イッセー等のいる教会へジャンプするリアスたち。それに気づく者はいなかった。

 

「あ、あんた……まさか、しげちーの?」

「イマスグ、ニゲルゾ……ココハアイツニマカセテ」

 

 ヒグマ・ヤミーはカラワーナとミッテルトを抱きかかえ、ドーナシークを連れここから逃げだそうとするが

 

「ヒグマヤミーと言ったか、2人を連れてすぐに逃げてくれ」

「ダメダ、オマエモクルンダ。ソレガアルジノヨクボウ」

「欲望、願い……か」

 

 抱えられたカラワーナはドーナシークのその何かを覚悟した顔を見て叫ぶ。

 

「ドーナシーク! あなたも来なさい!! ここで死ぬなんてレイナーレ様は許さない!! アタシも許さないわよ!!」

「俺は、あとから追いかける……先に行ってその腕をレイナーレ様に治してもらえ」

「ドーナシーク……あんたまさか死ぬつもりっすか!? 冗談じゃねェッすよ!! これからみんなでのし上がろうって時に一人欠けるとか!! アタシはゼッテェ認めねえっす! ゆるさねぇっす!!」

「ヒグマヤミーよ」

「ナンダ」

「俺の願い、いや欲望をいってやろう……いますぐここから二人を連れて逃げろ。そこで泣きわめかれると」

 

 心が鈍る。そう言い放つドーナシークの顔は二人からは見えなかったが、ヒグマ・ヤミーは何かを察し、その場を後にし走り去る。

 あとに残されたドーナシークは目の前で嵐を巻き起こす異形二人を見据え、両手に光の剣を出現させる。同時にコーカサスがやぶれ爆発する。

 

「刺し違えてでも、お前を止めてやろう……俺のようなバカは、それが似合う」

「あ? あー……お前だけかよ残ってるの。ちっ、逃げやがって……かわりにてめぇを惨殺してやる」

 

 アギトは周囲を見渡しドーナシーク以外が逃げ出したことに気づく。そしてストームハルバードをその場に放り捨て、オルタリングから一振りの赤い剣『フレイムセイバー』を取りだし、赤い体へと変化する。

 光の剣をだらりと下ろし、ゆっくりと歩き出すドーナシーク、対するはフレイムセイバーを振り上げ走り寄るアギト。

 

「死ねやぁ!」

「やってみろ! 異形の者よ!!」

「俺は! 普通の人間だぁぁぁ!!」




わたしだ。おまえだったのか……


 あとがきです、翔太君がここまで強いのは、アギトとしての補正とそっこら中ではぐれ悪魔やら、たかが人間と侮って仕掛けてきた堕天使たちで経験値を荒稼ぎしていたからです。どれだけ強いかといいますと、ポケモンルビサファでサイクリングロードの下から、突然やってくるライバル並みに強いです、もしくはセンリのケッキング。どっちにしても手を焼きました、ジュプトルのリーフブレードが強いのなんのって……
 あとオリジナルヤミーを2体お披露目です、コーカサスは虫ですけど重量級ということで登場しました。あとヒグマのほうはアンビリバボーで昔見たのを思い出して出してみました。ガメルのグリードは数が少ないのでオリジナル個体がこの先ぽこじゃが出てきますがご容赦を。

 さて次回は教会での戦闘編、アギトVSレイナーレ陣営VSリアス陣営です。アギトこと翔太君の行動とは! サイガことレオ君はどうなる! そして重春君は一体!?
 ではまた次回。

 今いる魔化魍
・カマイタチ
・クラゲ火
・化けガニ
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