第2話投下だよ、サブタイでほとんどネタバレしてるっていうね。
この作品は魔化魍をペットにして、愛でる作品です。そのため原作キャラが出ないときもあるかもです。出せるときには出すけどね。
ではどうぞ。
そういえばUAって何の事なんだろう?
始業式から早数週間、生徒も新たな学び舎での、生活に溶け込み始めた。新しい友達を作って友情を深める者や、もうすでに彼女彼氏を作りいちゃついているカップル。部活にはいって、青春の汗を流すもの。実に様々だ。そんな中で、新入生の肩書が薄れ、立派な(?)1年としての風格が漂い始めた鳥山重春はというと……
「生徒会はちょろいデスね! この学園での自分の安住の地を探して早数十日、前世で読んだラノベにはこう書かれてあった『無いんなら作ればいいのよ! 部活を!!』その通りだなこの状況は。笑いがとまんねぇわ」
使われなくなっていた部室を借り受け、生徒会には『民俗学研究会』として書類を提出。そして今日はれて研究会として発足したのだった。残りの人員は幽霊部員(部活には入りたくないけど、入りたい人や気の弱そうな人に声をかけ一筆書かせた)で賄い。顧問は暇そうにしていた先生を捕まえ何とか頼み込みなってもらった。
「何かオカルト研究会なるものがあるそうだが、関係ない! こっちは日本の妖怪や風土、怪異譚の調査に収集。フィールドワークが主な活動、何をしているのかわからないオカ研なんぞとは格が違う!!」
フハハハ!と高笑いをしながら、部室の掃除を進めていく。重春は学校に入って数週間で初期の物静かで、おとなしい仮面が完全に剥がれ、楽しい事が大好きで、のんびり屋でテンションがメーターを振り切った、地元フェイスが表に出ていた。そのギャップからか、教室では誰も話しかけなくなり、メアドを交換した佐脇にメール拒否をされるほどのものであった。
「さてと、どうしようか? 掃除は終わらせたし、備品は机といす……それから本棚と。うーん……」
掃除が終わり、部室へ備品を運び込んだ後。重春は部室の中をもう一度眺め、外に出て扉を見て首をかしげる。部室に入り、ギシリと音を立て椅子に座り込む。
「何か足りない、なんだか物足りない気がする……でも何かわからない」
心にもやもやとしたものを抱えながら、帰る事にした。
「あれかな、もっとゴチャゴチャしていないと、落ち着かない的なあれかな……」
ぶつぶつと呟きながら自転車をこぎ、家へと向かう。その途中少し不思議なものを見てしまった。
「ん? ん!? あ、あれって……兵藤とか言うエロ三人組の、何で女子と二人っきり……まさか」
帰りの途中、重春は公園で兵藤一誠という、駒王学園の2年生を見つけた。彼は学園内ではかなり有名だ、それも悪い意味で。彼は元浜・松田の3人と一緒くたにされ『変態三人組』として名をはせていた、中でも彼はその筆頭とされ、立てば変態、座れば変質者、歩く姿はストーカーとも言われ、女生徒から蛇蝎の如く嫌われまくっている。そんな一誠がだ、女の子しかもかなりの美人と面と向かい合っている。その異様な光景に思わず隠れてうかがうほどだった。
その光景を見て重春は一言
「……兵藤さんが女子と二人っきり、夕暮れの公園、なんだかいいムード……謎は解けた。あの人は謝罪する気か、こんないいムードの中で……今度は何やらかしたんだろう?」
あえて告白シーンだとは思わずに、歪んだ解釈をボソリと呟く。そのまま見ていると二人は笑顔で手をつなぎ、重春と反対方向へ歩いて行ってしまった。
「まじで?」
「……て言う事があってだな、鎌田さん」
「がぅ!」
「聞いてよ」
家に帰るなり、鎌田さんを胸に抱き、暴れるのを無視してポツポツと、先ほど見た光景を話していく。ただ聞き手役の鎌田さんは、そんなの知るかと言わんばかりに大暴れしていた。
「あー、俺も彼女欲しー、鎌田さん女の子紹介してー」
「がぁっ!!」
「あー逃げてった……ん?」
腕から脱出し、逃げて行った鎌田さんが駆け寄り目の前にちょこんと座る。その眼はじっと重春を見て、何か言いたげだった。
「………………あ、飯か。ほいほいちょっと待っててね」
ソファから降り台所に向かうと、後ろからちょこちょこと鎌田さんがついてくる。台所についた重春は、食器棚の下の戸棚を開け、その中にあるミルク缶を取りだす。
「ん、しょっとえっと……あわわ、結構少なくなってる。もうそろそろ補充かな」
「がぅっ!」
「はいはい、ちょっと待ってな……ほらよく噛んで食べるんだぞ~」
「がっ!!」
ミルク缶から一枚、にび色に光るメダルの様な物を取り出し鎌田さんに与える。鎌田さんは三体に分裂し、そのメダルを3匹で、クッキーのようにはぐはぐと食べていく。
「さて、セルメダルの補充をしなくちゃ……ゴリさーん」
「……ナンダ」
「俺がいない間のお掃除とか、家事ありがとうです」
「……ソレガオレノシゴト、ソレガオマエノ『ヨクボウ』ヲミタス」
「それでもです、ありがとナス」
「……ワカッタ」
この家には重春と鎌田さん以外に2人同居人がいる。ただその2人は人ではなく、ヤミーと呼ばれるセル・メダルから生み出された、欲望の化け物だった。呼ばれてやってきたゴリラヤミーはジャイアントゴリラのような見た目を持ったごつい体と、ぶっとい腕をもったヤミーで、重春の『自分が居なくても家を綺麗にしておきたい』という欲望から生み出したヤミーで、この家の執事の様なものだ。
「んー、自分の中にあるコア・メダルはサイの一枚だけ……他はどこに散らばったんだろう? 一枚は駒王学園のどこかにあるっていうのは、わかったけど……揃えなきゃな」
彼は転生する際数個お願い事をした、1つがオロチ、そして2つ目が『
「さて、今日のセルメダルは……」
服をバサバサと、熱いときに空気を入れるようにはたく、とセルメダルが滝のように落ちてくる。数えてみると大体60枚、今日一日ではなかなか多い方だった。この結果に満足し、ジャラジャラと缶の中にメダルを注ぎいれる。
「ふぅ、大量大量っと……お、鎌田さんも満足?」
「げっふ……」
「満足そうだな、その顔はさ」
メダルを注ぎ終え、振り返ると鎌田さんが満ち足りた顔で、寝そべっていた。重春はその姿を見て、少し心が癒された気がした。
「さってと、俺も飯にしようかな」
そういうと慣れた手つきで食材を取り出し、おもむろに調理していく。彼の今日の晩御飯は余った野菜を使った、野菜炒めのようだ。フライパンに油をひき、火をつけ温めてから、食べやすい大きさに切った野菜を次々に投下していく。味付けに塩コショウを少しだけ。炒め終わり、皿に盛りつけ、白ご飯を用意する。
「いただきます。……そういえば、あのエロい先輩は彼女さんと、いまごろイチャイチャしているんだろうか?」
炒めた野菜を口に入れ、白ご飯を追加で口に入れ、モゴモゴと噛み飲み込む。暫くしてからふと公園にいた。一誠の事が気になってしまった。あの人が何処で何をしてようが関係が無いが、やはり校内一の変態と名高い先輩に、彼女が出来るのはすごく違和感のある出来事であった。言うなれば扇風機から暖房が出てくるぐらいの違和感であった。
「明日、学校でどんなことになってるか見てみよう……ごちそうさまでした」
最後の一口を口に入れ、お茶と一緒に流し込む。使った食器類をジャバジャバと洗い、風呂に入って、床に就いた。
後書きです。化けの皮がはがれて孤立状態UCな重春君と、ムキムキマッチョの家政婦ゴリさん、あと鎌田さん。一誠?あぁ彼女とよろしくやってるんじゃないかな?
メダルに関しては「魔化魍って人喰うよね、それに代わるエサを用意しなきゃ…」→「そういえばセルメダルってすごいエネルギー持ってたよね」→「じゃあいっそのこと主人公をグリードモドキにしちまえ」ってことでこうなりました。
ガメルを選んだ理由?サイコロ振って決めた(真顔)コイントスとサイコロは偉大。
ではでは、また3話で~
タグに『オリジナルヤミー』をつけときました。